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ピラミッド“未知の部屋”発見へ 宇宙線で調査 日本の技術で構造解明

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ピラミッド“未知の部屋”発見へ 宇宙線で調査 日本の技術で構造解明

クフ王のピラミッド。左手前はスフィンクス=8月、カイロ近郊ギザ(共同)

 エジプト考古省は25日、地球に降り注ぐ宇宙線を利用し、首都カイロ近郊ギザなどのピラミッド内部を調査すると発表した。破壊せずに内部の構造を把握する試みで、日本の最新デジタル技術を活用。未知の部屋が見つかれば、世紀の大発見につながる可能性がある。

 名古屋大の森島邦博特任助教(素粒子物理学)や高エネルギー加速器研究機構の高崎史彦理学博士ら日本の研究者らが加わる。

 調査は、宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用。物を通り抜けやすい性質を生かし、粒子が飛んできた方向と数を測定して密度などを推定する。

 調査するのは、ギザにある世界最大のクフ王のピラミッドや、上半分と下半分で傾斜角が異なることで知られるダハシュールの約4500年前の屈折ピラミッド。未発見の部屋を探るほか、石の組み方や構造、諸説ある建築方法を科学的なデータから検証する。(共同)

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