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【大阪ダブル選】
知事選“前哨戦” 松井、栗原両氏が激論 府議会委員会
大阪府知事選(11月5日告示、22日投開票)に立候補する松井一郎知事(51)=大阪維新の会幹事長=と栗原貴子府議(53)=無所属、自民党推薦=が23日、府議会総務常任委員会で論戦を繰り広げた。両氏の直接対決は出馬表明後初めて。激しい言葉も飛び交い、熾烈(しれつ)な選挙戦を予感させる“前哨戦”となった。
■橋下時代に購入…「二重庁舎は高コスト」vs「ベイエリア成長拠点」
自民府議団の政調会長を務める栗原氏に対し、松井氏も自民府議時代に府議団政調会長を歴任。互いに論戦には自信をみせてきた。
栗原氏はまず、議論が進まない大阪戦略調整会議(大阪会議)での松井氏らの対応を「自分たちが提案している議題だけやればいい、自分たちだけが正しいと言わんばかりの振る舞いだ」と批判した。
これに対し松井氏は、自民が初会合で大阪会議を大阪都構想の対案と認めなかったと指摘し「都構想の対案と主張してきたのに、府民市民をだましたのは自民党だ」と反論した。
また、大阪維新代表の橋下徹大阪市長が知事時代に購入した府咲洲(さきしま)庁舎(旧WTCビル)をめぐって、栗原氏は「コストもかかり、庁舎として使用し続ける理由はない」と撤退を要求。
松井氏が「ベイエリアの成長を実現するために拠点を構え、災害時には咲洲地区の住民の命と生活を守る」と否定すると、栗原氏は「決断ができないリーダーは大阪にはいらない」と語気を強めた。
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