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旧日本軍「幻の150トン戦車」 極秘の設計図発見

朝日新聞デジタル 10月23日(金)9時28分配信

 日本陸軍が戦時下、極秘に試作した世界最大級の「150トン戦車」の設計図が見つかった。当時の作業日誌からは、物資の欠乏で鋼板が手に入らず工程が大幅に遅れるなど、戦況悪化で生産体制は危機的状況だったことがわかる。

【写真】「極秘」「軍事機密」印が押されている「150トン戦車」の設計図や作業日誌

 1941年4月、旧陸軍が三菱重工に発注し、試作1号の車両部分が42年4月に初めて試運転された。機密保持のため「ミト車」(三菱重工)、「オイ車」(陸軍側)の名称のみが知られ、これまで詳しい形状や仕様は不明だった。

 図面や仕様書、試作車の報告書や作業日誌が近年、古書市場に出た。軍用車両の研究家で知られる精密模型メーカー「ファインモールド」(愛知県豊橋市)社長の鈴木邦宏さん(57)が入手し、復元模型づくりを進めている。

朝日新聞社

最終更新:10月23日(金)22時51分

朝日新聞デジタル