相手の課題を的確に捉えて、新しい企画を考えること。
それを相手にわかりやすく伝え、共感してもらうための企画書を書くこと。
今、それができる人が求められています。IT系の技術が進化する今後、これからはもっと必要不可欠なスキルになっていくはずです。
そのニーズあるいは危機感を感じている方が多いせいか、私自身もまだまだのレベルですが、企画の考え方と企画書の書き方を教えてほしいと言われる機会が増えました。企業の経営者だったり、独立を考える後輩だったり、ディレクター志望の弟子入り志願者だったり…。
その中で嫌というほど実感させられるのは、企画を教えるのは難しいということ。
手順は教えられるのですが、企画を詰めていく細部の感覚みたいなものは、なかなか言語化するのが難しい…。そう、食材とレシピは同じでも、人によって仕上がりがまったく変わってしまうというような感じです。
では、どうすればいいのか?
ハッキリとした答えはまだ見つかっていませんが、「伝える」「教える」ではなく、やはり「見せる」ことが大切ではないかな、と。
教えるのは手間がかかるので、自分も含めて“口だけ”で何とかしようとする人が増えている気がします。そうではなくて、「背中を見せる」ではありませんが、一緒に汗をかかないと、何かを得てもらうのは難しいと思っています。どんなに面倒でも、一緒に汗をかかないとダメだと思うです。口だけではダメ(自戒を込めて…)。
今、教えるという壁にぶつかっていますが、壁があるというのは「伸びしろ」があるということ。一緒に汗をかくことを忘れず、どのように教えていけばいいのかを、来年の大切なテーマのひとつにしてじっくりと考えていきます。
編集長をやっています。心震える職人さんの映像、たくさんあります!