トップページ科学・医療ニュース一覧光ファイバーの通信容量増やす新技術研究
ニュース詳細

光ファイバーの通信容量増やす新技術研究
10月23日 6時06分

光ファイバーの通信容量増やす新技術研究
k10010279321_201510230547_201510230603.mp4
色や明るさなどと並ぶ光の性質の1つ「モード」を人工的に変化させることに成功したと、九州大学の研究グループが発表しました。光を信号にして情報をやり取りする光ファイバー通信に応用できれば、通信の容量を飛躍的に増やすことができるとしています。
研究を行ったのは九州大学大学院総合理工学研究院の浜本貴一教授の研究グループです。光には色や強さのほか、人間の目では感じ取ることのできない「モード」と呼ばれる性質があり、中心が明るく外側に向かうにつれて暗くなる「モード」や、左右に明るい部分がある「モード」などがあります。
これまでは光の「モード」を自由に変えることはできませんでしたが、研究グループは特殊な装置を使って変化させる方法を確認したということです。研究グループによりますと、光の「モード」を人工的に変化させることに成功したのは世界で初めてだということです。
光ファイバー通信では同じ波長の光でも「モード」が異なれば別の光信号として区別することができるため、研究グループは「さらに複数のモードへの変化を実現できれば、光ファイバーの通信容量を飛躍的に増やすことができる」としています。
浜本教授は「理論上は光ファイバーで今の100倍以上のデータを同じ時間でやり取りできるようになる。3Dや8Kの動画をインターネットで見られるようになるかもしれない」と話しています。

関連ニュース

k10010279321000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ