報道ステーション 2015.10.23


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫今日のゲストコメンテーターをご紹介いたします。
かつて県知事でいらっしゃいました総務大臣も経験されました。
現在、慶應義塾大学教授でいらっしゃいます片山善博さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず、お伝えするのは今日、流れた司法のあるニュースですが実は20年ほど前に事が起きた。
それに関して、今日のニュースということなんですが20年前、1995年に戻ってその1995年の際にはどう私たちはこのニュースを伝えたかというところから入ります。
大阪・東住吉区で小学校6年生の女の子が焼死した火災は実の母親とその内縁の夫による放火殺人だったとして大阪府警はこの2人を逮捕しました。
容疑者の自宅で風呂に入っていた長女のめぐみさん11歳が逃げ遅れて死亡したものです。
直後に保険金の受け取り手続きを行っていたことなどから2人を追及したところ犯行を認めたということです。
というふうに、お伝えしたところ20年経って、今日こうなりました。
≫1995年。
保険金目当てに放火し長女を殺害したとして無期懲役の判決を受けた娘の母親と内縁の夫。
≫刑の執行を継続することは正義に反する。
裁判長は、こう明言し裁判のやり直しを決め刑の執行停止を命じました。
≫再審開始です。
再審開始と抗告棄却となりました。
再審の重い扉が再び開かれました。
≫20年間、息子の無実を信じ続けてきた母親。
裁判のやり直しが決まった瞬間目元をハンカチで押さえながら支援者に向かって頭を下げた。
≫1995年7月22日。
大阪市東住吉区で起きた火事。
木造2階建ての家が全焼し小学6年生だった青木めぐみさんが亡くなった。
めぐみさんは入浴中で逃げ遅れたのだ。
警察は放火の疑いで母親の青木恵子元被告と内縁の夫だった朴龍晧元被告を逮捕した。
火災が起きたのは青木元被告の自宅。
亡くなった長女のほかに当時8歳だった長男の4人暮らしだった。
朴元被告は電気工事業を営み青木元被告は商品配達のアルバイトをして生計を立てていた。
警察の見立ては次のようなものだった。
2人にはカードのローンが400万円以上あったうえ4000万円のマンションを購入しようとしていたなど金に困っていた。
長女には生命保険1500万円がかけられていて2人は保険金目当てで殺害を計画。
放火し、長女を焼死させた。
警察の取り調べは過酷なものだった。
≫大声で怒鳴り机をたたきお前がやったんやろと言います。
めぐを助けられへんかったということは殺したことと同じやぞと言われ助けられなかった自責の念から刑事の言いなりでした。
≫2人は、取り調べで自白したが裁判では、一貫して無罪を主張した。
自白以外の直接証拠は一切なく裁判では、自白の信用性について争われた。
結局、1審の大阪地裁は2人に無期懲役の判決を言い渡す。
この判決を大阪高裁、最高裁も支持し2006年2人の無期懲役が確定した。
裁判所が認めた朴元被告の自白は次のようなものだった。
自宅は車庫の真横に風呂場がある造りになっている。
朴元被告は長女が入浴しているときにおよそ7リットルのガソリンを車庫にまいてライターで火をつけたというものだ。
ただ、この自白以外にライターなど物的証拠は一切出ていない。
今回、大阪高裁が再審開始を決めたポイント。
それは朴元被告の自白の信用性と自然発火の可能性について確定判決とは違う結果を認めたからだ。
朴元被告の自白では床にまいたガソリンにライターで火をつけたとなっている。
この状況を再現した実験。
≫朴被告はこのような格好でしゃがんで右手でガソリンに着火したと自白しています。
今、着火されました。
朴被告に見立てたマネキンが実験小屋を脱出しました。
相当、トランクスの部分も燃えていますし、あと、右足も相当、焦げたようにまだ炎が出ています。
≫現場は、自転車3台が置かれた幅40cmの狭い通路。
実際に炎を浴びた時間はもっと長かった可能性が高い。
しかし、朴元被告にやけどはなく髪の毛が少し焦げた程度だったという。
更に、弁護団は同じ型の風呂釜も用意し実験を行った。
朴元被告の自白では車の後部からガソリンをまき終わったあと運転席側に移動して、ライターで火をつけたとなっている。
この状況を再現すると意外な結果となった。
≫火がつきました。
≫全部をまき終える前に気化したガソリンに風呂釜の種火が引火。
ライターを使うまでもなく火が出る結果となった。
検察も、同様の実験を行った。
こちらは自白どおりの犯行が可能だと立証するためのものだったが結果は、弁護団と同じに。
自白どおりの犯行は不可能だと弁護団の主張を裏付ける形となったのだ。
再現実験により自白の信用性が薄れた。
朴元被告は、火災の当日軽自動車を満タンにして帰宅した。
ガソリンは非常に気化しやすく温度が高いと膨張し圧力が上がる。
これは火災直後の給油タンクのふたの画像。
ふたのつまみが斜めになっている。
ちゃんと閉まっていなかった可能性があるのだ。
弁護側は車からガソリンが漏れ風呂釜の種火に引火した自然発火の可能性を挙げ大阪高裁もこれを認めた。
これは今年5月青木元被告から記者に届いた手紙。
≫青木元被告は算数が苦手だっためぐみさんに家計をやりくりして家庭教師もつけていた。
動機とされた生命保険も学資保険の代わりと薦められ家族それぞれが加入していたものだった。
大阪高裁は刑の執行を停止し来週月曜日に釈放することを決めた。
逮捕から20年。
和歌山刑務所に収監されている青木元被告は…。
≫明日29歳の誕生日を迎える息子はこれまでの歳月をこう振り返った。
≫朴元被告の母親は…。
≫今回の決定では自白について捜査官の誘導や押しつけがあった可能性も否定できないとした。
元東京高裁判事の木谷弁護士は裁判所の責任を指摘する。
≫検察は、釈放の決定について直ちに異議を申し立てた。
大阪高裁がこれを棄却すれば週明け月曜日には2人は釈放されることになる。
≫お二人冤罪だということだとすると単純に20年間返してほしいというとこを我々、拾いますけども20年間という時間だけじゃなく全てが奪い取られたといっても過言じゃない状況だと思うんですね。
そうすると裁判所や検察や警察は一切、罪に問われないんですかということにもなってきます。
片山さん、ちょっと伺いたいのはどうですかね。
長期拘留とか密室とかそういうところで取り調べをやっている。
取り調べの可視化といわれても決して全面じゃなくて結果全体の2%といわれると何も変わっていないどころか盗聴とか、そういうことも加味されるとむしろ、逆の方向にいっているような気もしちゃうんですが。
≫一歩前進といえば一歩前進なんですがやっぱり、それは不十分ですよね。
本当に冤罪というのは取り返しがつかないですよね。
私は、今、木谷弁護士さんがいわれていましたけど裁判所が最終的な判断権を持っているわけですから警察も検察も、これは反省しなきゃいけないですが裁判所もやはり一番重大な責任を負っているということをよく自覚しなきゃいけないと思いますね。
≫次のニュースは、小川さん。
≫横浜のマンションで傾きが見つかったという問題ですけれども旭化成建材はこの10年間で同じような杭打ち工事を3040件、行っていたと昨日、公表しましたが具体的に、どの建物でというところまでは公表しないとしていました。
それが、今日になって住民や自治体にはその情報を伝えるということになったんですね。
ただ旭化成建材から直接伝わるというわけではなくてこれだけの段階があるんです。
具体的にどう伝わっていくのかというところ。
それから、私たちつい、ここの動きばかりお伝えしていますがこことここにも今日は注目してみました。
≫部屋中に積み上げられた段ボール。
岐阜市では、朝から職員が倉庫に保管されている施工図面などを調べていた。
≫こうなったのは旭化成側が昨日3040件の具体的な建物や施設名を明かさないとしたからだ。
≫ちょうど同じころ会見に臨んだ石井国交大臣。
旭化成側に速やかに3040件の情報を通知するよう指示した。
≫この指示を受け旭化成側の対応は一転。
調査対象の3040件を元請けの建設会社に伝えることになった。
横浜のマンションのデータ偽装の担当者が関わった41件の対象かどうかも伝える。
≫41件のうちの1件の公共施設が該当する茨城県。
≫旭化成の発表では、県内の公共施設とあるだけなので午後7時を過ぎた現在も職員が残って調査を続けています。
≫なぜ、こうなるのか。
3040件に該当するかどうかすぐに住民や自治体に伝わるわけではない。
旭化成建材が伝えるのは元請けの建設会社までだ。
旭化成側は土日も作業を続け来週月曜までに元請けに対してなんらかの通知を終える予定だ。
公共施設など自治体の建物なら元請けから連絡がくるがマンションの場合は間に売り主の不動産会社も入るためそうはいかない。
なぜ、住民に直接伝えないのか。
旭化成建材は我々の取材に対し…。
≫そもそも元請けの建設会社自身が自ら持つ情報で住民に伝えることはできないのか。
横浜のマンションの元請け三井住友建設。
旭化成建材から横浜以外の事案についてまだ連絡はきておらず社内で調査を続けているが横浜以外の事案があるかわからないという。
≫ほかの建設会社ではすでに旭化成側から連絡がきたところもある。
ほとんどは住民への説明は売り主と相談して決めるという。
売り主は、どうか。
横浜のマンションを販売した三井不動産レジデンシャルに聞いたところ現時点で横浜以外に元請けから話はない。
話がきたら住民に順次通知するとしている。
住民に情報が届くのはいつになるのか。
≫ずっと申し上げているんですがどう考えても旭化成関連だけじゃなくて日立の関連企業も入っているようですけどやはり、元請けの三井住友建設。
それから三井不動産、売り主こういったところ全部に責任があるはずでここ1か所じゃないのでね。
もっと連携するなり、もっと発表するなりしてもらわないと住民の届かないというところを強く感じます。
それにしても片山さんは知事の経験がおありになりますから自治体として、どうですかねそのアングルで、まず見ると。
≫これ、自治体は今困っていると思います。
困惑していると思います。
2重の立場がありまして1つは、建築物を発注する立場があるんですね。
病院とか学校とか役所とか。
これは自分が発注したものが安全かどうか。
しかも、それは多くの住民の皆さんが使う施設が多いですよね。
そういう面と、それから今度は確認をするチェックをするという係なんですね。
それは、民間の方が発注をしてそれができるものをチェックするんですけど。
その立場でいいますと責任の一端も感じる部分があるんですね。
ちゃんとチェックできなかったと。
だけど、あれだけの大きな地下深くのことを実際に見るわけにいきませんしどうしても書類チェックになりますので。
≫あとは、ここに部屋があっておかしいだとか違法だとかは見るけれども下は見られないですよね。
≫見れないですね。
ですからどうしても書類審査が中心になるんですがこういうことがあると、やっぱり今までのやり方を少し見直さないといけないですよね。
要所、要所で立ち会うとかそうしますとコストはかかるし人件費はかかるし今までの規制緩和の流れから変わってくるんですけどね。
ですけど、安全ということを考えますとやはり今までのやり方は少し変えなきゃいけないと思いますね。
≫国交省は早め早めで公表しろ、挙げろと指示は出してくれているけれどもそのとおりの現実はないわけですよね。
≫ですから、せっかく、国交省も今、踏み出しましたのであと一歩、もっと住民の皆さんの不安に応えるような自治体の困惑を解くようなことをやってほしいですよね。
面白いのは、ちょっと苦笑するのは変なんですが業者の方も今までは、公表できないと言っていたのに国交省がやれといったらすぐやるというのもね。
これも、何か情けないですね。
普段、お客様第一と言われているのにどうも、そうじゃなくて国交省のほうがもっと大事だったということが露呈しましたよね。
≫お客さんを向いていないで役所に向くと。
しかも役所がどういう存在かと考えると、ある切り口で見ればゼネコンの存在が大きいですね。
≫ゼネコンもそうですし私、ちょっと失礼ですけどお役所も、ある意味では村なんですね。
ですから、旭化成建材の親会社が出てきましたよね。
旭化成が出てきた。
今回は全体の村の元締めの国交省が出てきたというそんな印象を受けていますね。
≫これから、大変ですね。
そして、がらっとお話は変わるんですがお詫びしなければなりません。
おととい、この番組「報道ステーション」の21日の中で間違いがございました。
白血病になってしまった元原発の作業員の男性が労災認定されたというニュースをお伝えしました。
白血病になってしまった場合に原発作業をされている方々には労災認定が下りるという光明が見えてきたという捉え方でお伝えしました。
同時にまた、一方国が年間20ミリシーベルト以下という基準のエリアにおいては避難指示を解除する方向で進めている。
とすると、これから自宅に戻られる方々には一体どういう補償があるのか。
それは全く見えないじゃないかという訴えもさせていただきました。
それに関してなんですがこちらの地図は南相馬市のこの白い部分原町区を見ていただきたいんですがなお避難の区域があります。
そして、そこから出ている形になりますが非常にスポット的狭いエリアグリーンのポツポツが見えると思います。
これは、線量が高いと指定されている地点なんですね。
去年の12月、この指定がグリーンのところに関しましては解除されましたのでここに戻ってこられる方々は例えば、どうなるんだとお伝えするときにここの場所の映像を映さなければいけないところ間違えてこちらの赤い原町区でも離れているこちらの映像を使ってしまったんです。
17秒間。
こちらを見ていただけますかまず。
こちら菜の花畑美しいですよね。
国が避難地域に指定した地域と映像にかぶせています。
ここはこれまでも指定されたことはありません。
大きくこことを間違えてしまいました。
そして震災以降毎年、ここで菜の花を植えていらっしゃるのはウエノ・タカユキさんという方で「報道ステーション」で放送した5月11日の、月1回お届けしている中継にも出ていただきました。
そしてウエノさんは津波によってご家族を奪われてしまった。
その後、家族のためにもまた、津波の被害で住む人が少なくなってきたこのエリアの方々のためにもと明るくしたいということで菜の花を≫一億総活躍国民会議。
このメンバーが今日、発表されました。
そもそもこの会議はGDP600兆円という強い経済、そして子育て支援それから、社会保障を話し合う会議なんですがこちらにすでに政府内にある会議をずらっと並べてみました。
どうも同じようなことを話し合う会議がすでにあるんですよね。
更にメンバーも一部かぶっている。
どうして同じような会議がまたできるんでしょうか。
≫安倍政権が掲げる一億総活躍社会。
その具体策を議論する国民会議のメンバーが決まった。
安倍総理を議長に閣僚と民間議員合わせて28人。
民間議員にはこうした会議の常連である経団連の榊原会長や日本商工会議所の三村会頭などのほかタレントの菊池桃子さんらが起用された。
≫一億総活躍社会の実現に向け国民会議で議論するのはGDP600兆円を目指す強い経済。
希望出生率1.8を目指す子育て支援。
介護離職ゼロを目指す社会保障の具体策だ。
ただ、この種の会議は乱立気味だ。
経済政策ではすでに経済財政諮問会議や産業競争力会議まち・ひと・しごと創生会議などがある。
子育て支援では男女共同参画会議などが。
介護離職の問題は労働政策審議会で議論されている。
≫ここは、片山さんにぜひ伺いたいんですが私などは単純に加藤さん一億担当大臣は縦割りみたいになっているものの調整役なのか。
会議ばっかりできてどうするんだとか、単純に思ってしまうんですがどうでしょう?≫やっぱり、今に始まったことじゃないんですね。
政権は目新しいことをどんどん打ち出したいというそういう、やっぱり意欲があるんですね。
すでにあるんですけどそれって、だんだんできたあとは地味になってきてあまり話題になりませんよね。
そういうときに、バンとまた打ち上げるということを大体やりたがるんですね。
ですから、この会議で本当にいろんな議論を聞いて何かをまとめようということはもちろん、これができればいいんですがそれと同時に、注目してもらって特にさっきの看板掲げたりするようなところは絵になりますからね。
そういうことを狙っているケースが多いですよね。
実際の会議も、私がかつて見たり聞いたりしたようなことで言いますと頭撮りといって会議のはじめにテレビの皆さんに撮ってもらってあとはシャットアウトしてそのあとは、淡々とお役所の人たちが書いた台本に従って進行される。
結論もお役所のほうで台本を書いているこういうケース多いですよ。
≫だから気をつけなきゃいけないのは一方で私のように会議がいっぱいあってどうするって批判ばっかりしていてもだめなところありますよね。
ポイントを絞って見なきゃいけないはずですよね。
≫これは、できたばかりで菊池さんなんかも入られているので予断を持ってはいけないと思いますから。
今はできたばかりですからこれがどうなるのかが問題で、作ることが目的じゃありませんから。
ですから、1年なら1年経ったあとにどういう実績を挙げたのかという評価が必要ですよね。
それと同時にすでに立ち上がって今日まで来て乱立といわれたものがありますからこういうものがどうなっているんですかと。
例えば、去年の今ごろというとまち・ひと・しごと創生会議が華々しくスタートしたわけですね。
その後どういう成果を上げて今、どうなっているのかを我々は検証する必要があると思いますよね。
≫結果打ち上げ花火のようなものに目が行ってそれを批判してるだけじゃなんの進歩もないのでまず1年後、ちゃんとこの一億総活躍国民会議の成果を見るということと同時に今おっしゃったように逆に言えば、1年前のまち・ひと・しごと創生会議をちゃんと今、我々マスコミとして検証するスタンスが必要であるということ。
と同時にそれを教えていただいた。
目がかわされますよね。
≫だから、そこが、ある意味では悪く考えると、そういうふうに目移りしてもらうとか。
そういう面がないわけではないですよね。
そこをよく注意しないといけないですね。
≫安保法制の、あの話から一億総活躍のほうに目が移るという効果はありますよね。
≫あります。
それから新3本の矢というのは旧3本の矢はどうなったのか本当はよく追及しなきゃいけないですよね。
成長戦略って最近聞かれないですけどどうなったんですかとか地方創生もトーンダウンしましたよね。
それぞれ地道な検証が必要だと思いますね。
≫本当そうですね。
新3本の矢。
≫月一、音楽生中継。
今日は、長崎県の五島列島のここ小さな野崎島というところです。
こちらをご覧ください。
今日の朝の、この島の映像です。
この島はかつて隠れキリシタンの集落がありました。
厳しい迫害の末にここに残った方々がなんとか生活を切り詰めて明治41年のこと。
念願の教会をこの美しい浜を見下ろす形で建設いたしました。
貧しいながらも自給自足の静かな暮らしが続いていた。
しかし、昭和の時代高度経済成長の波が押し寄せて、生活のためには現金収入が必要となりました。
ついに、1970年に入り集団で離島を決意。
このあと、生の音楽演奏に乗せて1971年の集団離島の映像が登場いたしますがそこで見ていただきたいのは出て行く方といったん、島側で見送っている方々がいらっしゃるということです。
それはこの島の南部にキリシタンの集落がありました。
その方々がまず、島を出て行きました。
そして、見送っているのは仏教徒の方々です。
中部にある仏教徒の集落の方々は見送ったあと、また程なくして島を去っていきました。
今、この夜、教会の前に青木尚佳さんが立っていらっしゃいます。
若手演奏家の登竜門フランス・パリのロン・ティボー国際音楽コンクールバイオリン部門で2014年2位に輝いた方。
多くの方々の魂が風に乗るか。
この曲を青木さんは奏でてくださいます。
≫先ほど入ってきたニュースです。
中国経済の減速が鮮明となる中中国の中央銀行が利下げによる追加の金融緩和に踏み切りました。
中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は金融機関が企業に資金を貸し出す際の基準金利と預金の基準金利を明日から1年物でそれぞれ0.25%引き下げます。
去年の11月から始まった一連の利下げは今年8月に続いて今回で6度目となります。
同時に中国人民銀行は市中に資金を回す狙いから金融機関から強制的に預金の一部を預かる預金準備率も引き下げました。
来週月曜から始まる中国共産党の経済の長期目標を決める会議を前に中国経済を下支えする姿勢を鮮明にした形です。
≫中国はイギリスに8兆円弱の投資。
大変苦しい中、お金あるのか。
ある、なしじゃない。
走り続けなきゃいけない。
もう、ガンガンやるところはやる。
そして国内もこうやって利下げをしてお金を回してなんとしても経済成長し続けないとだめだという辺りにそうじゃないと我々も困るという面とどこまで走り続けられるんだという怖さといろんなことを感じてしまいますけどね。
次いきましょうか。
≫続いてのニュースにまいります。
フランスでバスとトラックが衝突し42人が死亡するという大事故が発生しました。
≫フランスの西部ボルドー近郊の森の中でその事故は起きた。
≫2台の大型車が黒焦げとなり辺りには消火剤の跡が見て取れる。
50人が乗った観光バスと大型トラックが正面衝突。
トラックの運転手を含む42人が亡くなるという大惨事となった。
なんらかの理由で制御を失ったトラックが車線を塞ぎそこにバスが突っ込んだという。
≫フランスメディアは過去30年で最悪の交通事故だと報じている。
≫今日の東京、日中は風が冷たかったですよね。
今の気温、見てみますと18度台。
日中の最高気温が21度でしたので今日は、それほど気温が下がっていないんですね。
ただ、この週末は風向きによって体感ががらっと変わってきそうです。
まず、明日の日中は低気圧に向かって暖かい南風が流れ込みます。
ただ夜になると冬型の気圧配置になるんです。
冷たい北風が吹き込みますので急速に寒くなってきそうです。
そして、この状態は日曜日も続いて今度は北風が寒気を引き込んできます。
北海道では、平地で雪が積もるかもしれません。
東北でも山や峠では雪になりますので車の運転は十分ご注意ください。
そして、北日本以外でも冬の準備が必要になるところがありそうです。
≫ここからスポーツまいりましょう。
まずは、青山さんお願いします。
≫はい、お伝えします。
こちら、画面に並んでいるのは昨日のドラフト会議で1位指名を受けた12人の選手たちです。
今日早速、各球団が挨拶回りに行きました。
≫楽天の1位指名、オコエ瑠偉と初対面した梨田新監督。
鍛え抜かれた肉体にもうべたぼれ。
≫最多3球団競合の末ソフトバンクが交渉権を獲得した高橋純平。
日本シリーズ開幕前日のため工藤監督は不在も直筆のメッセージが届けられた。
DeNAラミレス新監督は1位指名した今永昇太のもとへ。
≫すると、指揮官自らあのポーズを直接指導。
≫今週の火曜日に監督就任要請を受けていた高橋由伸選手兼任コーチですけれども今日の夕方その巨人の監督就任を受諾したことを球団が発表しました。
≫監督就任要請から3日。
巨人の高橋由伸選手兼任コーチが今日、渡辺恒雄最高顧問と白石オーナーに監督就任要請を受諾すると報告。
合わせて現役を引退することも発表された。
高橋は、巨人軍の歴代監督は偉大な先輩方が務めてきました。
そこに少しでも近づけるよう覚悟を持ってまい進します。
入団から18年間選手・高橋由伸を応援してくださったファンの皆様には心から感謝いたしますとコメントした。
一方、今日から始まった秋季練習に、堤辰佳GMが姿を見せ、3選手の野球賭博への関与が発覚した問題に対して主力選手らに責任と自覚を持つよう呼びかけた。
謹慎中である賭博を行った選手への処分は現時点で球団は行わずプロ野球コミッショナーの判断を待つ方針だ。
昨日、監督不在のまま行われたドラフト会議では育成選手8人を含め12球団最多の16人を指名した巨人。
新監督の下今後、どのようになるのか。
≫いろいろ、残念なことも起きておりますがパッと切り替えましてここから稲葉さんに入っていただいてさあ、見方を教えていただきましょう。
よろしくお願いします。
≫いよいよ明日から日本シリーズが始まります。
ソフトバンクとヤクルトの対戦。
先に4勝したほうが日本一です。
工藤監督と真中監督ともに監督就任1年目。
ルーキー監督対決というのも大きな見どころなんですが今夜は稲葉さんとともに日本シリーズの展望をたっぷりとお伝えしていきます。
≫過去3度、行われた新人監督同士の日本シリーズ。
その中には今なお伝説として語り継がれるシリーズがある。
それは、今から29年前阿南監督率いる広島と森監督率いる西武の戦い。
その第1戦は、西武が2点リードで9回裏へ。
しかし、ここまで無失点の先発、東尾が3番、小早川にホームランを浴びると…。
続く4番、山本浩二。
同点に追いつかれそのまま延長14回引き分け。
これが、伝説の始まりだった。
勝ちを逃した西武は第2戦から3連敗。
後がなくなった第5戦。
森監督は、第2戦先発の工藤を延長10回からマウンドへ送る。
その工藤はストレート更に、得意のカーブを交え広島打線に12回まで得点を与えない。
すると、その裏、チャンスで工藤がそのまま打席に入る。
ここで、広島、阿南監督は守護神、津田恒実を投入。
その2球目。
なんと工藤がサヨナラタイムリー。
これで勢いに乗った西武はこのまま3連勝。
勝ち星を五分に戻した。
日本シリーズ史上初の第8戦。
勢いに乗る西武。
秋山のホームランなどで得点しリードを奪うと最後はリリーフに回った工藤が締め3連敗からの4連勝。
大逆転での日本一。
あとにも先にもこの1回きりとなる第8戦までもつれたシリーズを、森監督が制した。
今年4度目となる新人監督対決。
伝説は生まれるのか。
≫いよいよ、明日から今年の新人監督対決が始まるわけですが今日、前日会見が行われました。
≫今シーズンの対戦成績を見ると交流戦はソフトバンクの2勝1敗です。
全てヤフオクドームでの試合で今シーズン、神宮で両チームの対戦はありません。
今日、行われた監督会議では、予告先発は採用しないことが決まりましたが稲葉さんこれはどうでしょうか。
≫ソフトバンクの先発は右ピッチャーばかりなのでそんなに影響はないと思うんですが、ヤクルトは左ピッチャーがいますのでどこに持っていくのかという戦略でしょうね。
≫こちら、第1戦の先発予想をご覧ください。
ソフトバンクは武田投手。
そして、ヤクルトは左ピッチャーの石川投手となっていますけれどもどうなるんでしょうか。
そして、新人監督対決には注目のポイントがあるんですよね。
≫両チームとも打率、打点がリーグナンバーワンなので強力打線対決というのが楽しみですよね。
≫工藤監督率いるソフトバンクの強力打線。
その核となるのは…。
3番、柳田4番、内川5番、イ・デホ6番、松田。
実績十分の選手たち。
≫対する真中監督率いるヤクルトの強力打線は2番からがすごい。
2番、川端3番、山田4番、畠山5番、バレンティンタイトルホルダーが並ぶ。
≫それが今年の打線に関しては理想なのかなと。
≫これが日本シリーズの予想打順。
打線の中で稲葉が特に注目するのは両チームの3番ソフトバンク、柳田とヤクルト、山田。
この2人といえば打率3割、ホームラン30本30盗塁のトリプルスリーを達成。
強力打線の中にあってその存在感は際立っていた。
2人が日本シリーズで意識していること。
≫トリプルスリーにばかり目がいくが実は2人がそろって獲得したタイトルがある。
それは最高出塁率。
出塁率とはその名のとおり塁に出る確率。
ヒットやフォアボールなどで2人が出塁した率は実に4割超え。
そんな出塁率の高い2人が3番にいることで打線につながりが増すのだ。
互いに強力打線で重要なポジションを担っているが一方で2人を抑えることができれば打線のつながりを切ることが可能になる。
では、どうやって出塁率の高い2人を抑えればいいのか。
このあと、稲葉がスタジオで解説。
≫それでは、どのようにしてこの2人を抑えればいいのか。
稲葉さん、解説、お願いします。
≫よくキーマンを抑えるうえで打たれてはいけないんですけどもフォアボールを出していいといわれるんですが今回は今回は、フォアボールもだめなんですよね。
というのは、この2チーム打線がすごくいいのでここを抑えるというのが1つポイントになってくるかと思います。
≫つなげてはいけないんですね。
≫どうやって抑えるのかといいますとご覧ください。
≫出てきましたが、この黄色の枠がストライクゾーンです。
数字が並んでいますけれどもこれはボールゾーンを含めて25コースそれぞれの打率が出ているんですね。
≫これを柳田ゾーンといいます。
≫この赤く塗られている部分が打率2割8分以上かなり打っているところ。
そのほかの部分を白く塗っているわけですが稲葉さん、ストライクゾーン真っ赤ですね。
≫ほとんど打っているんですけどもこの白のゾーン打てないゾーンですね。
投手はここに投げ続けるというのは非常に難しいんですよね。
ですのでこの白の部分をどうやって増やしていくのかというのがポイントになってくると思います。
≫白の部分を増やすことってできるんですか?≫できるんです。
柳田選手はこちらをご覧ください。
この外のこの部分を意識をさせるということが大事なんですよね。
≫なぜですか?≫これは、外の部分をどんどん意識させることによってどんどん、体が中に入っていっちゃうんですよね。
≫当然、そうなりますね。
≫そうなると、どうなるかといいますとご覧ください。
ストライクゾーンがずれましたよね。
≫柳田ゾーンがずれました。
≫ストライクゾーンは基本的に変わらないんですけども柳田選手の意識の中でこの柳田ゾーンというのが少し外にずらされるわけなんですよね。
それによって白の部分、見てください。
1つから2つに変わりましたね。
≫増えた、増えた。
≫これで抑えていけるわけなんですね。
≫ストライクゾーンの中で勝負できるということですね。
≫一方山田選手の場合を見ましょう。
≫ストライクゾーン山田選手も真っ赤ですね。
≫でも、白いの1つだけありますよね。
山田選手もここを増やしていく必要があると思います。
≫どうしましょうか。
≫山田選手の場合はこちらをご覧ください。
山田選手の場合はインコースですよね。
ここを意識させることが大事なんですよね。
山田選手の場合もここを増やすのにインコースを意識させて山田選手もストライクゾーンは変わらないんですが山田ゾーンをインコースにずらすことができます。
させなきゃいけないですね。
そうするとどうなるかといいますとインコースがずれましたよね。
≫さっきと逆の心理になりますね。
≫そうなると白の部分1つから3つになっています。
ここで、投手は抑えていく可能性がある場所がどんどん増えていくということなんですね。
≫そうやって攻略…。
投げるほうも大変だしまた、打つほうもこの2人がそれぞれ打つところを見たいという心理もあるし抑えられるところも見たいという心理もあってうわって感じですね。
≫これだけストライクゾーンを打てるというのはなかなかいないので抑えるのが非常に難しいと思いますけれどもこういう抑え方をしていくとどうかなという。
≫見方の一角を、今日稲葉教授に指南していただいて。
≫教えていただきました。
先生みたいでしたね、稲葉さん。
≫やっぱり稲葉さんが構えて前のめりにいくでしょうという構えを見るだけでじーんときちゃう。
≫ちょっと感動するところがありますね。
ありがとうございました。
稲葉さん。
そして、こちらも明日、開幕しますフィギュアスケートのグランプリシリーズアメリカ大会です。
日本期待の17歳が登場します。
≫今シーズン、シニアに本格参戦する宇野昌磨、17歳。
今日の練習では大技4回転ジャンプを決めるなど好調さをうかがわせた。
ジュニア王者が挑むシニアでの戦い。
海外メディアは宇野をどう見ているのか。
≫初の国産ジェット旅客機MRJの初飛行がまた延期となりました。
三菱航空機によりますと垂直尾翼を操作するコックピットのペダルの部品を改修する必要があり来週予定されていた初飛行を来月第2週に延期することを決めました。
計画の延期は今回で5回目です。
≫そして、ちょっと見ていただきましょうか。
株と為替ですが、今日は中国の利下げのニュースをお伝えしましたがヨーロッパの追加緩和期待。
この期待感がものすごくあるわけでそれで、アメリカ市場が大幅高になったことを受けて日経平均も全面高となって引けました。
2015/10/23(金) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

マンション問題…3040件公表で広がる波紋▽隠れキリシタンの島に残る教会とヴァイオリンの調べ▽新監督&トリプルスリー対決!日本シリーズの展望!!

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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