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野球賭博の調査委 新たに巨人2選手の関与発表
10月21日 11時45分

野球賭博の調査委 新たに巨人2選手の関与発表
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プロ野球、巨人の選手による野球賭博問題で、同じ巨人の別の2人の選手も野球賭博をしていたことが、NPB=日本野球機構の調査委員会の調査で新たに分かりました。調査委員会では1か月後をめどに最終報告を出す方針です。
巨人の福田聡志投手が知り合いの男性からの誘いを受けてプロ野球の試合などで野球賭博をしていた問題では、NPBの調査委員会が調査を進めています。
調査の中間報告が21日に発表され、問題の発端となった福田投手に加えて、同じ巨人の笠原将生投手と松本竜也投手の2選手が野球賭博を行っていたことが明らかになりました。
調査委員会によりますと、福田投手を含む3選手が提出した携帯電話などを調べ、削除されていたメールや通信アプリのLINEを復元した結果、福田投手のほか、笠原投手と松本投手も野球賭博を行っていたことをうかがわせるやり取りがあり、事情を聴いたところ、賭博を認めたということです。
このうち笠原投手は、福田投手が野球賭博をしていた時期よりも前の去年4月ごろから10月ごろにかけて、福田投手を誘った男性とともにプロ野球のおよそ10試合で賭博を行っていました。さらに同じ時期に、飲食店経営の別の男性ともプロ野球の10試合から20試合で野球賭博を行っていたということです。
一方、松本投手は去年6月ごろから10月ごろまで、笠原投手を介してこの飲食店経営の男性と10数試合で野球賭博を行っていました。
調査委員会では、3選手が出場した試合で野球賭博は行っておらず、八百長行為は確認されていないとしていますが、引き続き調査を続け、1か月後をめどに最終報告を出す方針です。
最終報告を受けて、プロ野球のコミッショナーが3選手への処分を決めることにしていて、野球賭博に加えて、野球協約で禁止されている「野球賭博常習者」との交際も明らかになったことから、無期限失格を含めた厳しい処分が出される見通しです。

2選手とは

笠原将生投手はプロ7年目の24歳。平成21年にドラフト5位で福岡工大城東高校から巨人に入団しました。今シーズンは中継ぎとして20試合に登板し、勝ち負けやセーブはありませんでした。通算では80試合に登板して、7勝1敗1セーブ、防御率4.34の成績を残しています。笠原投手はこれまで巨人の調査に福田聡志投手に知り合いの男性を紹介したと話していましたが、自身の野球賭博への関与は否定していました。

松本竜也投手はプロ4年目の22歳。平成24年にドラフト1位で香川県の英明高校から巨人に入団しました。これまで1軍での登板はありません。ことしは2軍で9試合に登板し1勝1敗、防御率は4.50でした。

巨人 久保社長「痛恨の極み」

巨人の久保博社長は「野球賭博をしていた選手が3人に上り、痛恨の極みです。プロ野球ファン、関係者の皆様に深くおわびします。コミッショナーが下す処分が決まった時点で、球団としても厳しい処分を行います。二度とこうしたことを起こさないよう全力で取り組む所存です」とコメントを発表しました。

調査委の宮本慎也さん「非常に重く受け止めている」

NPB=日本野球機構の調査委員会の委員を務めるプロ野球OBの宮本慎也さんは「非常に重く受け止めている。球界全体で受け止め、再発防止にはどうすればいいのかを考えるのが自分の役割だ」と話しました。

コミッショナー「返す返す残念」

NPB=日本野球機構の熊崎勝彦コミッショナーは記者会見を開き、「このようなことになり、返す返す残念だ」と話しました。そのうえで、「自浄能力を発揮して、健全な発展にまい進していこうと、球界全体が認識している。各球団がこの問題を受けて、一層の緊張感を持って対応してくれると思う」と話しました。

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