18番でバーディーを決めガッツポーズする成田美寿々=兵庫・マスターズGCで(佐伯友章撮影)
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◇マスターズGCレディース<第3日>
▽24日、兵庫県三木市・マスターズGC(6543ヤード、パー72)▽晴れ、気温20・9度、風速2・5メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2520万円▽55選手(うちアマ1人)▽観衆6919人
6月までに2勝しながら後半戦はもうひとつ波に乗れない成田美寿々(23)=オンワードホールディングス=が、71で首位と2打差の通算7アンダー、4位にしがみついた。会場では開催コースの所属プロであり通算8アンダーで2位に浮上したイ・ボミ(韓国)の応援ムードが最高潮。自称「カワイコちゃんハンター」の成田が得意の逆転劇を見せるか。首位は通算9アンダーで韓国の李知姫(イ・チヒ)。大西葵(21)=加賀電子=は通算8アンダーで2位タイ、森田理香子(25)=リコー=とテレサ・ルー(台湾)が通算6アンダーの5位に続いている。
“逆転の成田”またの名を“カワイコちゃんハンター”。首位タイから出た成田が、最終18番で10メートルのバーディーパットを沈め、V戦線に残った。「ティーショットがチョロ(ミスショットして少ししか前に進まないこと)みたいなもので、第2打はピンまで214ヤードで5番ウッド。その状況から考えたら、『(2段グリーンの)カップと同じ段から打てるのは幸せ』と感謝しながら打ったパット。入ったのはたまたま」と話したが、「結果的にアンダーパーで回れたのはすごく大きい。トップと3打差以内で終われればいいと考えてたので」と目を輝かせた。
11番までは3バーディー、1ボギーだったが、13番パー4で乗らず寄らず3パットのダブルボギー。「今日の自己採点は75点ぐらい。マイナスのうち20点があのダブルボギー」という。最終組には入れなかったが、過去7勝中5勝が逆転Vだけに、舌なめずりする2打差での最終日だ。
今大会は開催コース所属のイ・ボミがツアー史上初の年間獲得2億円突破をかけていることもあって“ボミフィーバー”中。だが、成田は昨年のサマンサタバサレディースで香妻琴乃、今季スタジオアリス女子オープンで藤田光里、またサントリーレディスではイ・ボミと、ビジュアル系プロを相手に優勝し、「カワイコちゃんハンター」を名乗っている。またしてもお得意の展開だ。
「私にとってはアウェーこそがホーム。ずっとそう言ってきたし、相手の応援が多いほど燃える。9月のゴルフ5レディスではボミにプレーオフで負けてますし」。今季3勝目でその名をさらに知らしめる。 (月橋文美)
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