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【大リーグ】

ロイヤルズ、2年連続WS進出

2015年10月25日 紙面から

ロイヤルズ戦の9回表、反撃ならず試合終了、悔しそうな表情を見せるブルージェイズの川崎(中央下)=カンザスシティーで(共同)

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◇ALCS第6戦 ロイヤルズ4−3ブルージェイズ

 【カンザスシティー(米国)穐村賢】大リーグのポストシーズン(PS)は23日(日本時間24日)、7回戦制のア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第6戦があり、ロイヤルズが4−3でブルージェイズを破って4勝2敗とし、2年連続でワールドシリーズ(WS、27日開幕)進出を決めた。同点の8回に一走のロレンゾ・ケーン外野手(29)が次打者の単打の間に本塁を陥れる好走塁で決勝点。自慢の機動力を生かした野球で、ホセ・バティスタ外野手(35)の2本塁打で粘りをみせたブ軍を振り切った。シリーズMVPには打率4割7分8厘、5打点の成績を残したアルシデス・エスコバル遊撃手(28)が選出された。

 “神走塁”で2年連続WS進出を決めた。45分間の雨による中断直後の8回裏。3−3と同点の無死一塁の場面で、4番ホズマーが右翼線へ安打を放つと一走ケーンが好スタートを切った。右翼手バティスタが次の塁を狙おうとしたホズマーを刺そうと無理な体勢から二塁へ送球すると、これを見た三塁コーチは迷うことなくグルグルと右腕を旋回。送球が二塁を経由する間に、勢いよく三塁を蹴ったケーンが一塁から長駆ホームインを果たした。

 殊勲の走塁で決勝の生還を果たしたケーンは「何が起こったのか分からなかったよ。三塁コーチが腕を回していたから、ただ一生懸命に走っただけさ」と大仕事に誇らしげな笑み。持ち前の機動力で劇的勝利をもぎ取ったヨースト監督も「三塁コーチの好判断だったね。ホズマーとケーンの2人が懸命に走ったからこそ生まれたプレーだよ」と満面の笑みで選手たちをたたえた。

 9回、守護神デービスが最後の打者ドナルドソンを三ゴロに打ち取ると、高々とグラブを投げ捨てて歓喜の輪を作ったロ軍ナイン。チームの生え抜きで昨季のWSの悔しさも経験しているホズマーは「筋書き通りになってきたね。また数日後、このチームメートとともにあの舞台で戦うのが待ち切れないよ」とWSの大舞台で戦えることを心待ちにしているよう。

 MVPを獲得したエスコバルも「俺たちは去年よりも今年の方がいいチームになってるんだ」と悔し涙を流した昨季のリベンジを誓った。

 リーグ最高勝率に恥じないチーム力の高さで2年連続WS進出を決めたロ軍。昨年かなえられなかった世界一という悲願を達成させるべく、再びWSの舞台に舞い戻る。

 

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