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【プロ野球】

どうしたセ界3冠打線 畠山弾だけ…

2015年10月25日 紙面から

ソフトバンク−ヤクルト 9回表2死一塁、畠山が左越えに2ランを放つ。捕手高谷=ヤフオクドームで(市川和宏撮影)

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◇日本シリーズ<第1戦> ソフトバンク4−2ヤクルト

 ガッツポーズも笑顔もなかった。ヤクルトは9回2死一塁で、畠山が左翼ホームランテラスに2ランを放り込んだが、反撃はそれだけ。首位打者、本塁打王、打点王が並ぶセ界最強打線が武田の前に沈黙した。意地の2ランにも畠山は「別に諦めていたわけじゃないから」とぶ然としていた。

 武田とは交流戦も含めて初顔合わせ。試合前「セでは似たタイプがいない」(真中監督)と警戒していたカーブよりも、常時140キロ台後半のストレートがやっかいだったという。川端は首位打者らしく、初回に中前打でチャンスメークしたものの「カーブは気にならなかったが、真っすぐが手元で伸びてくる。まっスラなのか、内角に曲がってくるのも気になった」。畠山も「想像より球が動いていて、思ったより外のボール球を振らされた。正直球筋が分からず、相手のペースで投げさせてしまった」と、対応に手こずった。

 だが、2ランは「明日につながる。まだ1戦目」と真中監督は前向きだ。4度の日本一経験がある指揮官は「(短期決戦は)最終回が大事。勝ってても最後に点を入れられると、嫌なイメージを次戦に持ち越すし、すんなり負けると、短期決戦では相手を勢いづかせるもの。だから最終回こそ、攻撃も継投も気を抜かない」と話していた。

 2001年には優秀選手賞を獲得した『シリーズ男』の短期決戦の極意。ナイン達も最後まで諦めない粘り強さで、混セを勝ち抜いてきた自負がある。

 トリプルスリー対決が注目された山田は、すべてフライアウトの4打数無安打に終わったものの、「調子自体は悪くない。低めを捨てるようにというミーティングだったので高めを狙ったが、球は見えていた。また明日、切り替えていきます」ときっぱり。指揮官同様、プラス思考で前を向いた。 (竹村和佳子)

 

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