子供の頃。
僕はあんまんが大好きでした。寒い日に母が温めてくれたあんまんは、熱くて甘くてシアワセになる味。急いで食べると熱いあんが喉の上に張り付いてやけどするのもまたご愛嬌。肉まんとあんまん、両方あってもあんまんを選んでいました。
あんまんはおやつ、肉まんはおかず、そんな感じだったのかな。
それがいつからだろう、肉まんを選ぶようになったのは。両方あれば「どっちでもいいよ」と答えはじめ、だんだんと肉まんを選ぶことが多くなり、ついには「あんまん?そんなものいらない」とあんまんを食べなくなっていった気がします。
それがオトナになる、ということ?
さっきまで買い物に出ていて、ちょっと小腹が空いたからと家人がコンビニで買ってきたのはホットコーヒーと肉まんでした。そう、あんまんという選択肢すらなくなっているわけです。いや、もちろん肉まんでよかったんだけど。
半分こにした肉まんを食べながら「あんまんはどこに消えた」とか考えたわけです。
そうそう、それはチーズね。
今ってピザまんとか肉まんとかジューシー肉まんとかチャーシューまんとか種類がいっぱいあるんですよね。夕方にコンビニに行くとつい覗き込んでしまうので要注意。夕方に肉まんを食べたからって晩ごはんでその分のカロリーは取らない、なんて絶対しないんですから。