先日父から届いた封書。俳句が十句手書きでしたためられてありました。同封のメッセージに「老後生活楽しんでいます。今のところ①俳句 ②フルート ③囲碁&絵の順番です」←このあとに「もちろん家族のことがトップですよ!!!」と付け足されてました(^^;私の父は定年後趣味三昧な日々を送っています。いいですねぇ。。。
というわけで、今回は趣味について書いてみたいと思います。
すきなことでお金を稼いでいた十代
十代は趣味と呼ぶには大きくなりすぎた夢でお金を稼いでいました。プロではありませんでしたが、色々な賞に参加しては一般の中学生、高校生のおこづかいやアルバイト代としては多すぎるお金を手にしていました。「好きなことがお金になる」という高揚感を子どもの頃に味わったことが今の自分のベースになっている気がします。
アマチュアあきんど時代
何か趣味をもつとつい「これって、売れるかな?」「商品になるかな?」という銭ゲバ的な視点で物事を見てしまいます。仕事というよりはゲーム感覚で。ちょっとした工夫で趣味の作品が「誰かが欲しいもの」になる、そんなプロセスが好きでした。イラストのお仕事を細々とやらせてもらっていたり、ハンドメイドのWebショップを立ち上げてみたり、飽きっぽい性格ですが、微々たる額でも「売上」という形になるものは続けることができました。逆に「英語を仕事に」という勢いではじめた英語はお金(プロ)になるまでのハードルの高さを知り即撃沈。趣味にすらならず一切興味を失ったりもしました。趣味で楽しくお金を稼ぐ⇒そのお金で好きなモノ(服・外食・旅行)を楽しむ、という一方向の流れで楽しんでいました。
THE趣味の世界
オーストラリアに来てからもハンドメイド作品を軸にネットワークを細々と広げていたのですが、お友達にプレゼントするだけではなく地元のお店にも持ち込みに行きました。目的はお金ではなく同じハンドメイド好きなショップオーナーさんとお近づきになること。オーストラリア人オーナーのお店4件、日本人オーナーのお店2件に作品を置いて頂いていました。この頃から、趣味の意味合いが少し変わってきました。ハンドメイドの売り上げは「人と関わるもの」に使うようになりました。移住したばかりで知り合いがいなかった私に「お金」よりも大切だった「人との縁」。それを広げるにはどうしたらいいのかな、と考えるようになりました。
たとえばこんな▼ミニブックを作ったり。
これを日本人オーナーのお店に作品と一緒に置いてもらっていました。内容は日本人オーナーさんのお店周辺にあるかわいいCafeやすてきなショップを取材?してA4にまとめたものです。お店に訪れた人がこれを持ち帰ってお友達にあげてくれたりするとお店の宣伝になると思って。正直わざわざ一店舗のために知らない場所へ出向くというのは少々面倒。でも周辺にステキなお店がいくつかあることがわかれば「行ってみよう」という気持ちになってくれるんじゃないかなぁ…と。もちろん自分の作品の紹介や販売サイトも記載しましたし、販売サイトからミニブックをダウンロードできるようにもしてみました。「取材にいく」ことで自分の行動範囲が広がったのもよかったです。
まぁこれがどれだけの効果があったのかわかりません。でも夢中になって作っていましたね。これぞ「THE趣味」の世界です(^^)仕事と違って成果を検証しなくていいのがよいところ♪ 「よくわかんないど、keiさんっていつも面白そうなことやってるな」や「行動力あるな」と思ってもらえることで人の輪がぐっと広がりました。そう。行動力の源は「ワクワクすること」です(^^)
エネルギーを回遊させることが趣味
結局私の趣味はハンドメイド?ミニブック作り?お店めぐり?いろんなことがMIXされています。きっと自分ができる小さなことを駆使して楽しいエネルギーを循環させることが趣味なのです。そのツールとしてハンドメイドやお料理やお金が存在するのでしょうね。
ひとつだけ気をつけていること-趣味への値段
同じようにハンドメイドが趣味の友人が「自分の作品に値段をどうやってつけていいかわからない」と言っていました。趣味は利益を目的としていません。なので、作品価格をとことん下げること(究極は無料でも)も可能ですが、プロの作品と一緒にお店に並べてもらっている以上、それはしてはいけないと思っています。価格を下げるのではなく、プロの方の作品に少しでも近づけるように努力をして品質で勝負させて頂く、そうでなければ彼らの作り上げた土壌に土足で踏み込むことになります。なので、堂々とプロと同じ値段をつけるのがいいのじゃないかなと思います。
浅い趣味でもかけ算するとどんどん楽しくなる
趣味というとディープな知識を掘り下げていく世界、とのイメージがあったため(兄弟がそのタイプなので)、今でも「趣味はなに?」と聞かれても「これ」と言えるようなものがありません。私はひとつひとつがとっても浅い。でも複数の浅いことを組み合わせていくことでワクワクする流れが生まれます。飽きっぽい人にはこれ、おすすめです。
とても小さな、半径数メートル?くらいの世界で循環させている私の趣味の世界。それでもみんなが楽しく関わりあっていたら、その範囲は横へ横へとスライドして、笑顔も伝染して、広がっていくんじゃないかなー、そんなイメージで今日もちょこまか楽しいことを画策しております(^^)
以上、私の趣味のお話でした。あれこれ書きましたが、結論は好きなことをワクワク楽しめばOK!