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【社会】

「民主主義の本」フェア中断 丸善ジュンク堂 渋谷店

 丸善ジュンク堂書店(東京都中央区)は、「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」が開催していた販売促進フェア「自由と民主主義のための必読書50」が政治的に偏っているとの批判を受け、フェアを中断した。選書の見直しをして再開するという。

 フェアは九月二十日から、安全保障関連法に反対する若者団体「SEALDs(シールズ)」の関連本などをレジ前に集めて開催。今月十九日になって従業員とみられる人物が「ジュンク堂渋谷非公式」を名乗り、ツイッター上で「夏の参院選まではうちも闘うと決めました」「一緒に闘ってください」と発言したことなどをきっかけに、このフェアが偏向していると批判が出ていた。

 同書店は公式サイトに掲載した二十二日付の文章で、一連のツイートが従業員の私的な見解であり「弊社の公式な意思・見解とは異なる」「本来のフェアタイトルの趣旨にそぐわない選書内容であった」などと説明、発言の経緯を調査するとしている。

◆言論の自由支える場

 月刊「創」の編集長、篠田博之さんの話 最近は政権の批判をすると、偏向ととらえてたたく風潮がある。店主や店員の趣向で選ばれ多様な意見が書かれた本が並ぶ書店は、言論の自由を支える場所でもある。過敏にとらえて、萎縮したり規制したりすると、言論の自由そのものが窮屈になっていくことになりかねない。

 

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