今季途中から高知でプレーする藤川球児【拡大】
球児、また一緒にやろうやないか!! 監督就任後、初めて甲子園のグラウンドに足を踏み入れた金本監督が、初練習後の会見でかつての同僚、藤川に復帰エールだ。
「野球に対する姿勢、(打者に)向かっていく姿勢は持っている投手。(肩肘が)ぶっ壊れても投げるという頼もしいタイプ。そういう思いで、(再び)チャレンジする気持ちがあるのか、確かめてみたい」
球団は今オフ、藤川復帰に向けて調査を続けていた。金本監督が就任して、その動きが加速。すでに指揮官自ら連絡を取り、接触を終えているという。
球団幹部は「直接、監督は藤川選手とやりとりしたと聞いている。われわれフロントも思いは同じ。全力をあげて獲得に動きます」と説明した。かつて修羅場をともにくぐった新指揮官による速攻のファーストコンタクト。虎を愛する球児が誠意を感じないはずがない。心を動かされているのは想像に難くない。
今季途中から高知に無給で入団した。先発、リリーフなどで6試合、2勝1敗、防御率0・82。カブス時代の13年にメスを入れた右肘の回復ぶりをアピール。視察に訪れていたNPB関係者からも「全盛時に近い速球を投げていた」と評価された。中日も関心を示し、なかでも熱心だったのはヤクルトで、すでに藤川サイドに条件提示を終えている模様だ。