ホーム > 報道・広報 > aff(あふ)最新号 > aff(あふ) バックナンバー 2013年 > 13年10月号目次 > 特集1 みんなで広げよう! 「木づかい」の輪(3)
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サウスウッドは地下1階(駐車場)、地上4階建て。1階には食料品店やカフェ、2階はレストランや生活雑貨店、3階はクリニック、4階にはオフィスなどが入る予定。燃エンウッドを使用しているのは、2階から4階の外周部に位置した柱と梁 所在地:神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央6-1 問い合わせ:(株)横浜都市みらい TEL:045-943-2461(代) CG提供:CIA Inc./The Brand Architect Group 「街の人たちが気軽に集える場、日常の暮らしに密着したショッピングモールになれば」と須田さん |
「『ふるさとをしのばせる街』をコンセプトとしてきた港北ニュータウンには、緑地がたくさんあります。サウスウッドを木造にしたのも、自然が残る街の入口をイメージしたからなんです」と話すのは、サウスウッドを運営する(株)横浜都市みらいの須田将幹(すだまさもと)さん。 ガラス張りの建物の外周部に位置する柱や梁(はり)に木材を使っているため、外から見たときに、ひとつの林のように見えるのが特徴です。 「木の温もりを生かすことで、食事や買い物に来た方はもちろん、誰もがホッとできる空間になれば」と須田さんは話します。 柱や梁に使われている木材は、(株)竹中工務店が開発した耐火集成材「燃(も)エンウッド」。これが、駅前という防火地域での木造建築を可能にしました。燃エンウッドとは、カラマツの間伐材を再構成し、内部にモルタルの燃え止まり層を貼り付けた木質材料で、建築基準法が定める1時間の耐火性能を持ちます。サウスウッドで使用している燃エンウッドには、長野県産のカラマツ間伐材を約2000本活用。 「コンクリートや鉄だけの施設にはない、癒しの空間を提供できるだけでなく、国産材の需要を増やすことにもつながるんです」と、竹中工務店の小林道和さん。森づくりにも貢献できることから、今後に大きな期待が寄せられています。 イラスト提供/(株)竹中工務店 「燃エンウッド」の構造は、積み重ねた板を接着剤で貼り合わせた「荷重支持部」に、耐火性能をプラスするため「燃え代層」と「燃え止まり層」を表面に貼り付けたもの。燃え止まり層はモルタルと木材を交互に組み合わせたもので、モルタルで熱を吸収しながら燃焼を停止させる仕組みになっている。 |
日本の気候に適した木の家。心地よい香りには、気持ちを穏やかにする効果も 木材利用ポイント事業のスローガンロゴ |
詳しくは木材利用ポイント事務局HPをご覧ください。 http://mokuzai-points.jp/ |