【速報】 しゃぶしゃぶ温野菜、交渉を拒否して10分で退出

 ブラックバイトユニオンは、しゃぶしゃぶ温野菜運営会社(DWEJAPAN株式会社)と3回目の団体交渉を行う予定でした。ところが、開始10分でしゃぶしゃぶ温野菜側の出席者が団体交渉を拒否し、退席してしまいました。現在、話し合いに応じるよう説得しているところですが、取り急ぎ、経過報告をさせていただきます。

■ブログを書くなら団体交渉には応じられない?
 開始早々、しゃぶしゃぶ温野菜側は、「団体交渉の内容をブログにアップするなら、これ以上交渉することはできない。」と主張し、開始10分で私たちの制止も構わずに、退席してしまいました。
 しかし、団体交渉の内容についてブログで発信することになったきっかけは、しゃぶしゃぶ温野菜側の非常識かつ侮辱的な発言の数々にあります。
 まず、一回目の団体交渉では、しゃぶしゃぶ温野菜側は、4ヶ月連続勤務(1日12時間勤務)を強いられた被害者である大学生Aさんについて、「店には来ていたが、働いていない。」「店長の制止を振り切って出勤した。」などと常識的には考えられない主張を展開しました。また、被害学生のAさんについて「能力が低かった」などと侮辱もしています。
 二回目の団体交渉では、しゃぶしゃぶ温野菜側は「自発的に喜んで働いていた。」「彼はそこまで(自腹購入のこと)をしてまでも店に来たかった。」「(学業への影響についても)すべて会社の責任だとするのは甘えだ。」などと言い放ち、店長の指示をうけて働いていたという事実(ラインの記録にも残っている)を捻じ曲げる主張を繰り返しました。
 こうした発言について、交渉の中で抗議しても、しゃぶしゃぶ温野菜側は訂正さえしないので、団体交渉についての情報発信の必要性を私たちは感じていたのです。

■正当な権利行使を理由に団体交渉拒否を明言
 また、そもそも、団体交渉の中で双方の主張が相違する点について情報発信をして広く社会に問うことは、労働組合の正当な権利として認められていることです。実際、会社側も情報発信が組合の権利であることについては認めています。それにもかかわらず、会社は、組合が権利を行使するなら、こちらも「態度を硬化させてもらう」としました。
 このような理屈で団体交渉を拒否することがまかり通ってしまうなら、被害に遭った労働者は、正当な権利行使すらできなくなってしまいます。被害に遭った学生が、労働組合を通じて権利を行使することは許されないでもいうのでしょうか?

■ブログを書くなら証拠資料は出さない?
 当事者である学生アルバイトのAさんの被害回復のためには、客観的資料により事実を解明することが必要不可欠です。しかし、資料の多くは今も会社にあります。組合は手元にある資料を提出しつつ、会社側にレジ記録や警備記録、業務日報等の提出を求めていました。勤務記録が改ざんされている以上、Aさんがどのように働かされていたのかを正確に把握するためには、こうした資料が必要になるからです。しゃぶしゃぶ温野菜側は、前回の団体交渉において「開示できる資料は出す」と組合と約束していました。
 ところが、今回会社側は一切の資料提出を行わず、今後も協力しない旨を伝えてきました。団体交渉についてブログを書くなら、証拠資料も出せないというのです。
 このままでは、事実解明もAさんの被害の回復もなされないまま、うやむやにされてしまうと、危機感を持っています。

■被害学生Aさんの感想
 今回の運営会社の対応について、Aさんの感想を紹介します。
「仕事を辞められて、久しぶりに学校に行って授業や課題も大変なのに、話し合いをしないとか、引き延ばすとかするのは、本当にやめてほしい。ちゃんと事実を認めてもらって、早く解決に向かってくれることを願っています。」

■今後について
 今後、ユニオンは、温野菜運営会社に対し、団体交渉を一方的に拒否せず、誠実に交渉に応じるよう求めていきます。また、温野菜本部のレインズインターナショナルに対しても、運営会社が団体交渉を拒否している現状を重く受け止め、指導に当たるとともに、速やかにAさんの被害を回復するために、直接ユニオンと話し合って問題解決に協力するよう求めていきます。

■関連サイト
パワハラ発言などの動画はこちらから:https://www.youtube.com/watch?v=500znEiosrQ
被害の詳細についてはこちらから:http://blackbeitunion.blog.fc2.com/blog-entry-32.html

■連絡先
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4−17−15 ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@blackarbeit-union.com

■ボランティア募集 
 ブラックバイトユニオンでは、職場での労働条件の改善のため、ともにブラックバイトの改善に取り組んでくれる学生ボランティアを募集します。ボランティアとして、団体交渉や労働基準監督署への申告のサポートをすることができます。詳しくは、こちらをご参照ください。

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# 2015.10.24 Sat02:28
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私たちブラックバイトユニオンは、近年様々な背景のもとで広がりつつある「ブラックバイト」によって学生生活が脅かされることのない社会を目指して活動する団体です。電話とメールで相談を受け付けているので、学生の方は是非お気軽にご相談ください。
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