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月軌道に新宇宙基地 NASA構想、日本も検討

2015/10/24 20:52
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 米航空宇宙局(NASA)は24日までに、2020年代に月近くの軌道上に、飛行士が長期滞在できる宇宙ステーションを新たに建設する構想を明らかにした。30年代に実現を目指す火星有人探査の中継点とする狙い。無人探査機を月軌道に送り込んだ後、居住棟などをドッキングさせて段階的に拡張する。

 既に水面下で各国に協力を打診しており、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も参加の可否について検討を始めた。

 10月にNASAが公表した報告書によると、新たなステーションは地球と月の重力の作用で姿勢制御に必要なエネルギーが少なくて済む月軌道上に建設する。

 火星の前段階として小惑星の探査を計画しており、20年代初めに無人探査機で小惑星の岩石を採取し、月軌道に投入。その後、次世代宇宙船オリオンに乗った飛行士2人が訪れて岩石組成を調べる。さらに大型ロケットで必要な資材を運び、順次ドッキングさせて規模を拡張。20年代終わりには数人が長期滞在できる居住空間をつくる。

 火星に行く際は、大型ロケットで月軌道ステーションまで宇宙船を打ち上げ、燃料や食料を補給した後で別の推進装置で飛行を続ける。

 地球から月までの距離は約40万キロ。地球の支援を受けずに飛行士が活動するための技術を開発するための「試験場」としても月軌道ステーションを位置付けている。

 NASAは地球から数千万キロ以上離れた火星への往復に3年近くかかるとみている。〔共同〕

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