こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。
先日、こちらの記事を読みました。
daisuke-tsuchiya.hatenablog.com
駐車場で隣の車が勢いよくドアを開けてしまい、自分の車に傷が…という衝撃エピソードです。ぶつけた側の人の態度に、とても腹が立ちました。
車に傷がついても平気な人もいるのかもしれませんが、わたしは自分の車に傷なんて付けられたら泣くし怒ります。この記事を読んで、ある出来事を思い出しました。
わたしが新車を買ったときのことです。
■新車納車の思い出
いつかブログにも書きましたが、わたしは車が好きで、数年前に人生初の新車を買いました。
この車が人生初のマイカーです。夢にまで見たマイカー。選びに選んだマイカー。名前まで付けて、納車の日を楽しみにしていました。
そして納車の日、わたしは丁寧に車をディーラーから自宅まで運転していました。すると、片側一車線のいわゆる一般道で、後ろの車が「コツン」とぶつけてきたのです! 運転歴の浅いわたしは軽くパニック。車も脳も停止してしまいました。
幸い夫が同乗していたので、夫が車から降りて、ぶつけた人の車にずんずんと歩いて行って、まず目の前にあるコンビニの駐車場に入れて、そこで話そう。という流れに。
ぶつけてきた相手は控えめに言ってヤンキー。しかも複数名。運転してた人こそ女の人だったけど、そこそこの雰囲気を持った方々でした。コンビニの駐車場でわたしが降りた瞬間、ぶつけてきた車の持ち主はすごいことを言ってきました。
「あのさぁ、アタシ時間ないんだよね。(わたしの車をチラっと見て)修理代、今現金で払うわ。それでやってくんない? 20万あればお釣り来るでしょ?」
目の前に20万円が差し出されます。わたしは受け取りませんでした。たぶんこの場で500万出されても受け取らなかったと思います。相手は続けます。
「何? 足りないの? ちっちゃい車なんだからそんなかかんないでしょ? まあいいや、急いでるから40万渡すわ。これでいい? おつり来るよ」
わたしは夫に「この人が逃げないように立ってて。あと車両番号メモして」と伝え、すぐにコンビニの店員さんを呼びにいきました。大声で、
「すみませーーーん! 車をぶつけられてしまったので停めてていいですか? あと、警察を呼んでいただきたいのですが! 事故です事故!」
と言いました。新車を納車の日にぶつけられただけで腹立ってるのに、こんな適当な態度で謝罪もなく、お金だけ渡してくるなんて許せません。保険でもなんでも使って、大事な約束など遅れてしまえと思いました。でも怖かったので、首筋に手を当てながら戻りました。
「あの、これ、今日買ったばかりの新車なんです。体に衝撃があったので警察呼ばせていただきました。ぶつけたのはあなたですから、警察来るまでいてください。あと、現金いりません。保険屋さんに、新車返してもらえないか確認したいんですよ。新車買いなおすのがわたしの希望なんで、それでは足りないですから」
と伝えました。ぶつけた相手は本当に急いでいたようで、しきりにどこかへ電話をかけて、少し遅れる、という電話をしていました。逃げないように犯人の車と道路の間に立ってました。
相手から謝罪の言葉はありませんでした。
10分くらいで警察が来ました。
かくかくしかじか、と説明し、犯人の身元も警察がしっかり控え、あとは先方の保険屋とディーラーをまじえてのやり取りになりそうということで、話の主導権を夫にバトンタッチ。相手には、体裁を整えるくらいでいいから軽く頭を下げるくらいのことはしてほしかったです。
かくしてわたしの新車は、納車の日にそのままディーラーに戻っていってしまったのです。。。
結局乗れたのはそれから1か月後でした。
そのときはショックでしたけど、実はその事故がきっかけで世界が開けたんです。
わたしはその事故で気持ちがすさみ、やけくそになっていました。それで、勢いでその時読んでいたwebニュースのメディアに「御社メディアで文章書いてみたいです」とメールを送りました。もうほんと勢い。ふだんのわたしなら、人前に出す文章も書いたことないのにwebメディアにメールとか、まずできない。
返事はすぐに来ました。
「一度お会いして話せますか?」
かくして、人に見せる文章を書いたこともないわたしが、webメディア内のコンテンツで記事書くようになりました。人生何があるかわからないものです。このことをきっかけに、ちょっとでも書けそうなチャンスがあればとにかく書きました。コラムも書いたしwebライター募集を片っ端から見て応募しました。
それらの経験は、とてもエキサイティングでした。人と比べられるのがつらいこともあったけど、何があろうととにかく書いた。義務感で書いた日もあったし、泣きながら書いた日もあった。でもいつかきっとこの経験が役に立つと信じて毎日毎日書いた。
そしてある日「なんでこんな記事書いてんだろ…こんなの本音じゃない」と気づいて、そこから完全に書かなくなりました。
その後、こうしてブログを書くようになるまで、しばらく時間がかかりました。ブログを順調に更新するようになるまでにも、時間がかかりました。今はやっと軌道にのった感じです。すべてのスタートは、あの日車ぶつけられたことかもしれない。
あれが無かったら、spotlightライターもやってない。今のブログもたぶん無い。
新車のときにぶつけられてしまって、とてもかわいそうだったけれど、今でも元気に走ってくれているわたしのイプシロン。あらゆる意味でわたしを新しい世界に連れて行ってくれるイプシロン。
わたしの下手な運転でも、事故ひとつ起こさずに走ってくれてありがとう。ほんとはデリケートなイタリアの子なのに、丈夫に走ってくれてありがとう。
かわいいよ。イプシロン。
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆