韓国の外交・安保専門家らは、周辺4カ国で南北統一に最も重要な役割をする国に中国を選んだ一方で、最も邪魔になる国にも中国を挙げた。国立外交院は昨年9月から10月にかけて、全国の外交・安保分野の学者やジャーナリスト113人を対象に「韓国外交:戦略と未来」アンケート調査を実施し、23日に発表した。
これによると、「統一に最も重要な役割をする国」という質問の回答は中国(52%)、米国(43%)、ロシア(2%)、日本(1%)の順に多かった。一方、「最も邪魔になる国」は中国(62%)、日本(26%)、米国(8%)、ロシア(2%)だった。国立外交院関係者は「専門家は中国が統一に好意的でないと考えている」と説明した。
また、回答者の72%は最近の中国の外交について攻勢的だと考えていた。韓中関係の未来については「緊張感のある隣国関係になる」(63%)という見方が最も多かった。次いで「同等の主権国家としての友好関係」(17%)、「朝鮮時代のような大国と小国の関係」(11%)の順だった。一方、米国に対しては、回答者の87%が「信頼できる同盟」と答えた。米国のリバランス(再均衡)政策についても「安定に寄与する」(52%)という回答の方が、「不安定を増長する」(37%)という回答よりも多かった。