独島:統計庁の上陸調査、天候悪化で見送り

 「独島に住んでいる人のところまで訪ねて調査してくれるので、とてもありがたい」

 慶尚北道鬱陵郡庁で23日午後、兪京濬(ユ・ギョンジュン)統計庁長が独島(日本名:竹島)住民のキム・ソンドさん(75)と会い、人口住宅総調査(センサス)を始めた。「自宅に部屋は幾つあるか」「子どもの年齢は」など、52項目の質問が続いた。

 23日の兪庁長による独島住民センサスを皮切りに、韓国全域で「2015人口住宅総調査」がスタートした。今年は、韓国で人口センサスが始まってから90年になる年だ。

 現在、住民登録簿で居住地が「独島」と記載されている韓国国民は27世帯、28人になる。独島警備隊員が19人、独島灯台管理人が7人、そして住民はキムさん夫婦2人だ。軍人や警察はセンサスの対象から除外されるため、独島の調査対象は事実上9人だけだが、統計庁では「独島が持つ調査の象徴性は韓国のどの集落よりも大きい」とみている。

 兪庁長は23日、独島に行くことができなかった。悪い気象条件が続いたからだ。ちょうど今回は、独島の里長をつとめるキムさんが鬱陵島に来ており、調査ができた。兪庁長は「灯台管理人については、独島で直接会って調査したい」として、24日に天候が回復して独島に行けることを期待している。

 統計庁が独島上陸調査を試みたのは今回で3回目。2010年のセンサスでは、2度にわたって失敗した。当時、統計庁長が独島を訪問調査しようとしたが、韓日関係の冷え込みを懸念した外交当局の反対で計画をとりやめた。

ヤン・モドゥム記者
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