【ソウル聯合ニュース】グローバル課題の解決に向け科学技術の革新を模索する「世界科学首脳会議」が23日、閉幕した。
会議は19日、韓国中部の大田市で開幕。経済協力開発機構(OECD)や東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国を含め75カ国・機関から科学技術分野の閣僚・次官、ノーベル賞受賞者をはじめとする有識者、グローバル企業の最高経営責任者(CEO)など300人余りが出席した。韓国科学技術界の関係者、一般人などを含めると計約3800人が参加した。
出席者は初日の世界科学技術フォーラムでさまざまな懸案を討論し、OECD科学技術政策委員会の閣僚会合(20~21日)では世界の科学技術政策の方向性などを話し合った。その上で「グローバル・デジタル時代の科学技術革新政策のための大田宣言文」を採択した。
宣言文は、地球規模の問題を解決するための科学技術革新の重要性を訴え、技術革新が「新たな投資チャンスを提供し、雇用、生産性、経済成長を増大させ、人類の生活の質を向上させる」と強調した。
一方、会議を主催した韓国未来創造科学部は出席した18カ国の代表団と閣僚・次官級の2国間会談を行い、共同研究や人的交流などの協力策を話し合った。
未来創造科学部の崔楊姫(チェ・ヤンヒ)長官は5日間の会議について、「韓国が開催国・議長国として大田宣言文の採択を主導し、世界の科学技術界に向こう10年間の道しるべを示した、非常に有意義な行事だった」と評価した。