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 バングラデシュの首都ダッカにあるイスラム教シーア派のモスク(イスラム教礼拝所)で24日、爆弾が3発爆発し、14歳の少年が死亡したほか数十人がけがをした。過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラデシュ支部を名乗る犯行声明が同日、ネット上に出た。

 一方、カーン内相はロイター通信に「これは武装勢力ではなく、国の不安定化を狙う勢力の犯行だ」と述べ、ISではなく最大野党バングラデシュ民族主義党(BNP)などが背後にいるとの見方を示した。

 バングラデシュでは9~10月、イタリア人と日本人が相次いで殺害され、いずれもISが犯行声明を出したが、バングラデシュ政府はISの存在を否定し、BNPなどが関与したとの見方を示している。

 ISはスンニ派の過激派で、シーア派を同じイスラム教徒と見なさず、攻撃対象としている。(貫洞欣寛)