10月23日 12時24分
北海道教育委員会がすべての教職員を対象に安倍政権を批判するスローガンが印刷されたクリアファイルを持っているかなどを調査していることについて、労働組合が表現の自由を脅かしているなどとして調査をやめるよう要請しました。
この調査は道立の高校の職員室の机の上に「アベ政治を許さない」と印刷されたクリアファイルが、ことし8月に置いてあったと外部から指摘を受けたことから、道教育委員会が今月に入ってすべての公立の学校の教職員を対象に行っているものです。
調査の内容は、職員がファイルを持っていたり、配っていたりしたのを見たことがあるかや、誰がいつどこで配っていたかなどを聞いています。
これについて、道労連・北海道労働組合総連合の代表らが23日、道教育委員会を訪れ、「ファイルは労働組合がつくって組合員に配ったもので、教職員の政治的行為にはあたらない」としたうえで、「学校で政治の話をしてはいけないと受け取られかねず表現の自由を脅かしている」と述べ、抗議文を手渡して調査をやめるよう要請しました。
これに対して、道教育委員会の担当者は「厳粛に受けとめる。ただ調査は中立性の確保を目的に事実の把握を行っている」と述べ、調査を継続する考えを示しました。
道教育委員会では、来月上旬にも調査結果をとりまとめることにしています。
新着ニュース