10月23日 18時24分
JR北海道の社員が駅に届けられた落とし物の腕時計を自分が落としたとうそを言ってだまし取っていたことがわかり、JRは23日、記者会見して陳謝するとともに、今後、厳正に処分する考えを示しました。
JR北海道の会見によりますと、「お客様コールセンター」に勤務する44歳の男性社員が、今月、落とし物として駅に届けられた腕時計を自分が落としたとうその申告をしてだまし取っていたことがわかりました。
腕時計は外国製で、別の駅に届けられたあと札幌駅の窓口で保管されていたもので、窓口の担当者が不審に思って問い合わせ、今回の不正が発覚したということです。
JRによりますと、男性社員は社内のシステムにアクセスして落とし物に関する情報を得ていて、内部調査に対し不正を認めたうえで「小遣いが少なかった」と話しているということです。
この社員は、過去にも、うその申告をして現金が入った財布やICカード乗車券を受け取ったことを認めていて、JR北海道は警察に相談するとともに今後、厳正に処分することにしています。
23日の会見でJR北海道の山口力常務は「コンプライアンスの徹底に取り組む中、ご迷惑をおかけしおわび申し上げます。今後は、落とし物の情報にアクセスできる社員を限定することも検討したい」と述べました。
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