どれを買うべき?台湾の空港で買える4G LTE無制限プリペイドSIMまとめ。

  飛行機で香港から台湾の桃苑国際空港に到着しました。台湾が素晴らしいのはその通信環境。空港ですぐに4G LTE対応の無制限通信可能なプリペイドSIMカードを空港内で契約できます。4G LTE対応のプリペイドというのは先進的です。桃苑国際空港についたら、LTE無制限SIMのうち、どの会社のものを購入すべきか、私の考察をまとめておきます。なお、いずれの購入にもパスポートの提示は必要。

台灣之星(T STAR)

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 飛行機を降りて、入国審査の前、まず一番最初に見えるのが、両替所の横の台湾之星(T STAR)。新興キャリアの台湾之星自体は4G LTEも展開していますが、プリペイドでは3Gの提供となっています。

 3G無制限データ+音声SIMで3日間250台湾ドル。価格としては、後述の亜太電信の4G無制限データSIMと同額で契約できることになります。せっかく4G LTE対応のプリペイドSIMを他社が提供しているので、どうせ契約するなら他社がおすすめ。

亞太電信(Asia Pacific Telecom:GT)

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 台湾之星のすぐ隣にある亜太電信(GT)は、4G LTE対応のプリペイドプランとしては、音声通話+データ通信のものに加え、データ通信のみのものが選択できます。3日間で250台湾ドル。(現在のレートではざっくり約1000円ぐらい。)音声通話付きなら+50台湾ドルとなり、大手の価格と並びます。しかも+1日使えるようプラン内容が強化されていたので、大手と同価格で大手以上の利用期間。

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 APN設定は店員さんが親身になってやってくれました。最初モバイルネットワーク設定が出てこなくて困っていましたが、単に機内モードが解除されていないだけでした。オフにしてからAPN設定を確認しましょう。

 空港周辺や台北市内だとかなりの速度が出ます。68Mbpsというとんでもない速度も記録しています。

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 4G LTEのエリアは大手と比べると狭め。桃苑国際空港から台北までバスで移動中は、残念ながらほとんど3G。とはいえHSDPA+で繋がっていたので、体感的には不満を強く感じるほどでもありませんでしたが。また、台北市街を出て在来線で走っていると、やはり大手は4G接続できているのに対し、亜太電信は3G通信になってしまうことが多々あります。

 一方で、台鉄(TRA)東幹線で、地下を通過中、大手の台湾大哥大と中華電信が3Gに落ちる中、唯一亜太電信のみが4G接続を維持していたり、基隆山の近くの、九份よりもやや高い位置にある民宿で、大手キャリアが圏外や2Gに落ちてしまうところを、なぜか4G接続できていたり、侮れない実力を持っているのも事実です。4Gにさえ繋がってしまえば、ユーザーが多く混雑しがちな大手よりも快適なので、とりわけ台北市内でのデータ通信品質には大満足です。

台湾大哥大(Taiwan Mobile)

 入国審査を出た後、左手に進むと、大手キャリアの中華電信(Chunghwa Mobile)と台湾大哥大(たいわんだいかだい:Taiwan Mobile)が並んでいます。

 このうち、Taiwan Mobileは以前3Gの無制限プリペイドSIMを契約したキャリアですが、今回は4G LTEの無制限プランで契約。音声通話+データ通信プランが300台湾ドル/3日間。当時の3G無制限プリペイドと同等価格で4G LTEを契約できたのは嬉しいところ。

 APN設定は不要で、SIMを挿したらシームレスに繋がります。速度はそこそこ。4G LTEのエリアも亜太電信と比べると広いです。ただ、極稀ですが、亜太電信が4Gの場所で2Gや圏外に落ちてしまったこともあるので、一概には言えません。同じく大手の中華電信と比べると速度はやや遅く、接続は安定している印象。

中華電信

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 今回はじめて契約したのが中華電信。台湾大哥大と同等の価格で4G LTEプリペイドSIMを提供しています。

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 APN設定は、SIMを挿したらプリセットされているAPNが入力されます。設定画面から、一番上のCHT Internetを選ぶだけ。ちなみにプリセットされたAPN設定の中身を見ると、APN名は「internet」で、パスワードなどはないので、万が一設定が出てこなくても簡単に入力できます。

 元国営企業だけあって、4G LTEのエリアも広く、台北市街を電車で走っていても、かなり4G LTEが広かった印象。速度も出ていています。

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 しいて言うなら店員さんの態度はさほど良くなかった程度でしょうか。

遠傳電信(FarEasTone)

 町中には普通にショップが並んでいますが、空港内でカウンターに遭遇できなかったので今回は購入していません。4G LTE対応の無制限プリペイドSIM自体はあるはずです。今回ドコモSIMの刺さったiPhoneの国際ローミングキャリアがFarEasToneでしたが、エリアは広かったです。

fareastone

各社のLTEバンド

 自分のSIMフリー端末のバンドが、どの程度各社のLTEに対応しているかによっても、利用可能なLTEエリアは変わってきますので、台湾各社のLTEバンドをまとめておきます。

LTEバンド B3(1.8GHz) B8(900MHz) B28(700MHz)
中華電信 -
台湾大哥大 -
亞太電信 -
遠傳電信 -
台灣之星 - -

どれを買うべき?

 行動範囲が台北市内が中心で、通信速度を重視するなら亜太電信、幅広く行動するなら台湾大哥大・中華電信がマストなチョイスだと思います。

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