野口陽
2015年10月21日19時32分
1~9月に訪日外国人が日本で使ったお金は2兆5967億円で、過去最高だった昨年1年間を早くも上回った。年間の外国人旅行者数も過去最多を更新中だ。消費額は年末までに前年の1・5倍の3兆円を超える勢いだ。
観光庁が21日の外国人消費動向調査で発表した。「爆買い」で知られる中国からの旅行者が増え続けていることに加え、昨年10月に消費税の免税対象を消耗品に広げたことも要因。もともと免税だった家電などの売り上げも伸びているという。観光庁の田村明比古長官は21日の会見で「国内総生産(GDP)に占める割合がもっと多い国もある。もう少し増やしたい」と話した。
旅行者数は9月中旬に昨年実績(1341万人)を上回り、1~9月の旅行者数では1448万人となった。さらに10月9日には1500万人を超えた。年間で1900万人を超え、政府が2020年の目標としている2千万人に迫りそうだ。円安に加え、ビザ(査証)を出す要件を緩めたことも後押しした。
中国では景気減速がはっきりしてきたが、7~9月の消費額を国・地域別でみると中国は最大で、全体の46%を占めた。旅行客の中心である中間層が増えているとされ、双日総合研究所の市川善和主任研究員は「為替も円安傾向が続き、しばらく中国からの旅行客が減ることはないだろう」とみる。(野口陽)
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