（二郎）どういうつもりで楓と付き合ってんだ？
（高野）結婚したいと思ってます。
（楓）結婚考えるっておかしくない？
（高野）起死回生のサプライズパーティーをやるつもりです。
（咲）乾杯。
（一同）乾杯！
（咲）ハハハ！ハハハ…！
（中野）咲ちゃん。
二郎ちゃんちに泊まったんじゃないの？
（志穂）覚えてないの？
（咲）確かめに行きましょう。
（咲）ちょっと！何でそこにいるの！？
（二郎）してないよな？
（咲）してないよね？
（一子）うん？おかえり。
ほら。
これ食べちゃいなさい。
（二郎）何でいるの？
（一子）あんたどこ泊まったの？いや。
どこだっていいでしょ。
っていうか何で姉ちゃんいるんだよ？ここに。
（一子）家出。
はあ？
（一子）ねえ。
ちょっと聞いてよ。
知らないよ。
もう俺会社行くからね。
（一子）えっ？ちょっと二郎。
ちょっと。
ねえ。
ちょっと待って。
ねえ。
おはよう。
（一同）おはようございます。
おはようございます。
（咲）おはようございます。
・
（高野）先輩。
昨夜はありがとうございました。
昨日の夜お前と会ったっけ？
（高野）いえ。
電話もらったんですよ。
覚えてないんですか？ああ。
電話な。
覚えてないわけないだろ。
（高野）いやぁ。
ホント感謝感謝です。
ええ。
うん。
やっぱり覚えてないんですね。
えっ？ＣＨＡＣＯＮＮＥから楓ちゃんのサプライズパーティーＯＫになったからって。
ああ。
そうだったな。
（高野）ＣＨＡＣＯＮＮＥの皆さんも楓ちゃんのこと知ってるしお店でもパーティー考えてたからって。
そうそうそう。
そうだったな。
あっ。
電話の後ろで女性のバカ笑いが聞こえたんですけど。
あれって室長じゃなかったですか？私じゃありません。
（高野）えっ？そうですか？この前打ち上げで聞いた室長の笑い声にそっくりだったんですけど。
あれ別のお客さんだよ。
（高野）「咲のつぼが分かんないよ」なんて聞こえたんですけど。
あれ先輩の声じゃなかったですか？いや。
「さっきの唾変わんないよ」って言ったんだよ。
（高野）何ですか？さっきの唾って。
いや。
あのう。
唾の話になって。
いろんな唾あるよなって。
吐く唾…。
苦しい。
飲む唾？うん。
（高野）まあいいや。
近々打ち合わせに行かせていただきます。
ああ。
（高野）さあ。
仕事仕事。
頑張るぞ。
（森田）昨日はその前より盛り上がったな。
（中野）そうそう。
この前はテキーラ５杯ずつ飲んできたから酔っぱらったんだって。
（森田）で「ここにはテキーラ置いてないの？」って話になって。
（三子）でＣＨＡＣＯＮＮＥのテキーラ出したら「おいしい」って。
何杯かお代わりした。
（志穂）記憶蘇ってきた？
（三子）でもびっくり。
（三子）２回もなんだね？うん。
（三子）お姉ちゃん勝手にめぐみちゃんだって思い込んじゃってたけど。
自分でしたって主張するのも変だし。
（志穂）それより…。
（中野）問題は何で咲ちゃんのホテルに行ったのかってこと。
ああ。
（森田）盛り上がってたよな。
「おとついは酔っぱらい過ぎてできなかったから今日はしようぜ」って。
えっ！？
（中野）「私もしたい」って咲ちゃん二郎ちゃんにしなだれかかって。
嘘？私たちの目の前でキスした。
嘘！？
（志穂）おめでとう。
咲。
めでたくない。
（志穂）酔ったら本心が出たんでしょ。
本心じゃないって。
（森田）二郎。
よかったな。
でもＣＨＡＣＯＮＮＥ出てからまったく記憶がなくて。
気が付いたら朝だった。
もったいない。
嘘。
えっ！？嘘！？
（森田）二郎は「今日しようぜ」も言ってないし。
咲ちゃんも「私もしたい」なんて言ってないし。
（三子）キスしてたっていうのも嘘。
疲れた。
何でそんな嘘つくんだよ？こんなおいしいネタめったにないからなぁ。
んだんだ。
はあー。
（三子）そういうこと。
もう。
（三子）でも盛り上がってたのは事実。
うん。
どういうことで？二郎ちゃんの仕事っぷり褒めてたよ。
そっか。
あんまり色気のある話はなかったね。
（森田）ああ。
おとといは何もなかったってこと２人で思い出してたよ。
よかった。
（三子）で昨日は？してないよ。
たぶん。
俺店の前まで送ったんだけどお前咲ちゃんをおんぶしてたぞ。
（中野）咲ちゃんにせがまれてだったけどね。
おんぶの記憶はあるけど２回ともだったんだ。
（志穂）どうしておんぶ？昔満月見ながらおんぶして帰ったことあるんだ。
（森田）俺たち相手すんの大変だったけどいい酒だったんだな。
えっ？
（志穂）結婚してたときのいいことしか思い出さなかったんでしょ？そうね。
（三子）じゃあホテルでしたんじゃない？してないって。
覚えてないんだろう。
でもしてない。
（三子）そう？
（志穂）しちゃえばよかったのに。
（三子）してたらどうなった？
（志穂）検証してみよう。
えっ？
（三子）うん。
してみたら？もういいよ。
もう。
もういいよ。
（森田）つまんねえなぁ。
（中野）ホント。
俺はおもちゃじゃないっつうの。
ったくもう。
《おい。
着いたよ。
ちょっと》《うん》《ああ…。
部屋まで送って》《ったくしょうがねえな。
もう》《よいしょ。
よいしょ》《よいしょ》《うーん》《よいしょ》《うーん…》《おい。
寝るな。
風邪ひくよ》《ちょっと。
ちょっと》《寝たらね風邪ひくから。
ああー。
ねっ》何もしてない。
してたらどうなってた？めぐみ？何でまた…。
（アナウンス）おかけになった電話番号は現在使われておりません。
チッ。
何なんだよ？もう。
くそ。
チッ。
ああー。
まだいんのかよ？ちょっと。
姉ちゃん。
ちょっと。
姉ちゃん！ったくもう。
（一子）二郎。
ちょっと。
二郎。
何だよ？
（一子）離婚届は？えっ？
（一子）ここ。
テーブルの上に置いてあったでしょ？あれ姉ちゃんのか。
まためぐみかと思って破って捨てたよ。
（一子）もう！っていうか姉ちゃん離婚するつもり？バカなこと考えないで家帰んなよ。
（一子）バカなことって何よ？あんただって離婚したでしょ？２回も。
俺のことはいいの。
三子なんか６回も離婚してんのに。
私だって１回ぐらい離婚したっていいじゃないのよ。
１回ぐらいとかそういう話じゃないでしょ？とにかくお兄さんと話し合いなよ。
離婚するにしてもちゃんと考えないと後悔するよ？分かった。
ったくもう。
ああー。
もう。
ハァ。
俺は後悔してんのか？おはようございます。
おはよう。
木原さん。
ちょっと。
ええ。
何か？思い出しました。
私たち２日とも何もなかった。
残念ながら。
えっ？いや。
・
（高野）おはようございまーす！室長！おはよう。
（高野）あっ。
先輩。
日曜日。
よろしくお願いします。
うん？何だっけ？もう。
楓ちゃんの誕生日ですよ。
ああ。
でも祝ってる場合かなぁ。
あっ。
室長も来てくださいね。
えっ？
（高野）内田楓ちゃんって室長にとって元義理のめいってことになるんですよね？高野君。
そういうことを大きな声で言わないように。
（高野）あっ。
すいません。
ハハハ。
楽しみだなぁ。
ハハッ。
仕事仕事。
よいしょ。
・
（楓）いらっしゃいませ。
あっ。
二郎ちゃん。
お客さん入ってるね。
（楓）うん。
だんだん増えてきてる。
家族食堂のときの倍くらい。
いい傾向だな。
楓。
ちょっと。
もう上がりだろ？
（楓）うん。
何か食べ行こっか。
（楓）えーっ？せっかくの誕生日に二郎ちゃんとツーショット？どうせ約束ないだろう？
（楓）祝ってくれる友達ぐらいたくさんいるって。
そんなこと言わず付き合えよ。
（楓）あしたにして。
Ｔボーンステーキ食べ行こう。
いいよ。
よし。
よし行こう。
（楓）えーっ。
キャプテンのバーじゃん。
どうせなら馬肉イタリアンの方に行こうよ。
チュンがみっちり焼き方修業してるから。
っていうか明かり消えてるよ？取りあえず入って。
ほら。
よいしょ。
（一同）・「ハッピーバースデートゥユー」・「ハッピーバースデートゥユー」・「ハッピーバースデーディア楓ちゃん」
（森田）はい！
（一同）・「ハッピーバースデートゥユー」
（森田）おめでとう！
（一同）おめでとう！ヒューッ！楓。
おめでとう。
（楓）サプライズバレバレだよ。
えーっ？ホントに？
（楓）でもありがとう。
みんなありがとう！
（一同）楓！おめでとう！
（中野）楓ちゃん。
お店から。
はい。
（楓）うわぁ。
ありがとうございます。
何だ？このウサギ。
楓ちゃん。
二十歳おめでとう。
（楓）咲ちゃんも来てくれたんだ？ありがとう。
楓。
今日のこのパーティーを企画したのはこいつです。
どうも。
（楓）あっ…。
ありがとう。
高野さん。
（高野）おめでとう。
（一同）ヒューッ！
（楓）ありがとう。
（一同）ヒューッヒューッ！ではごゆっくりお話しください。
どうぞ。
はい。
（森田）やるねぇ。
（高野）段差気を付けてね。
（一同）後でね。
楓。
（森田）ハハハ。
楓ちゃん大人の対応だな。
ああ。
（森田）ちょっと俺チュン手伝ってくるわ。
あっ。
俺も手伝おうか？いやいや。
手が足りなかったらまた呼ぶわ。
なあ？
（楓）ずるいよ。
（一同）素晴らしい。
もう１枚…。
なあ。
三子。
（三子）うん？姉ちゃんから何か聞いてる？
（三子）何が？内田さんとのこと。
（三子）あっ。
ちょっ…。
ちょっと後にしてくれる？もう目が回りそうだから。
うん。
（高野）はい。
いいよ。
ナイススマイル。
いきますよ。
（三子）あーっ。
待って。
（高野）早く早く早く…。
（三子）間に合った？
（高野）はい。
せーのでドカーン。
・
（シャッター音）
（志穂）私関係ないのにすみません。
いや。
来てくれてありがとう。
私も元関係者だけどね。
２人結局何もなかったんですよね？２回もおんなじベッドに寝たのに…。
（せきばらい）志穂。
声が大きい。
（志穂）うん。
（内田）こんばんは。
（三子）あっ。
お姉ちゃん。
（楓）パパ。
ママ。
（内田）楓。
誕生日おめでとう。
ありがとう。
（一子）楓。
やっと二十歳だね。
（楓）今まで育ててくれてありがとう。
・
（森田）ようこそ。
いらっしゃいませ。
（内田）あっ。
こんばんは。
（森田）こんばんは。
こんばんは。
ケーキ預かりますか？
（一子）うんうん。
重いわよこれ。
（楓）お願いします。
（森田）はいはい。
ああ。
よし。
三ちゃん。
よろしく。
（三子）じゃあこちらです。
お席あります。
（内田）はい。
仲直りしたんだ。
（志穂）こういうの見ると家族っていいなって思う。
そうね。
（志穂）ねっ？二郎さん。
ああ…。
どうですか？この際よりを戻しちゃえば？いやぁ。
そんな…。
戻さないって。
二郎さん。
頑張ってね。
（一同）あーっ！すごい。
惜しい。
（高野）おっ。
入ってる。
ほら。
（森田）楓ちゃんのやつでしょ。
大丈夫だよ。
ちゃんと切るから。
・
（割れる音）
（中野）触らないで。
片付けま…。
どうした？
（内田）何だこれは！？ママ。
どんなサプライズ？
（一子）ママ本気なの。
いやいやいや。
姉ちゃん。
面白い冗談だな。
びっくりするじゃん。
こんないきなり。
楓。
主役の席はあっちだから。
向こう行こう。
姉ちゃんも内田さんも。
三子。
（三子）あっ…。
ですね。
はい。
さあ。
主役はこちらですよ。
さあ皆さん。
こっちこっちこっち。
（中野）ガラス気を付けてね。
（森田）大丈夫大丈夫。
ごめんね。
（森田）今日はありがとね。
（一同）ありがとうございました。
（森田）気を付けて。
また来てね。
（中野）よろしく。
（森田）ありがとう。
よし。
（高野）あっ。
（森田）おお。
今日はご苦労さまでした。
（高野）あっ。
いえ。
俺帰ってもいいんですかね？
（中野）家族の問題だからねぇ。
（高野）俺はまだ違いますかね？
（中野）まだかな。
（高野）はい。
じゃあ失礼します。
（森田）ありがとう。
（高野）はい。
（森田）また来て。
（高野）はい。
どうも。
（中野）じゃあね。
（志穂）大丈夫ですかね？
（森田）まあ話し合えば何とか…。
（中野）なるかなぁ？じゃあ。
（森田）うん。
気を付けて。
（志穂）はい。
（森田・中野）またね。
ありがとう。
僕たちも話し合い参加する？お前は家族じゃないだろうが。
片付けよう。
（内田）どういうことかちゃんと説明してくれ。
（一子）あなた言ったでしょ？楓が高校卒業したら親の仕事は終わりだって。
（内田）俺がそうだったからな。
私ずっと違うと思ってたけど考え変わった。
もう親の仕事は終わったから一緒にいる必要ない。
（内田）うん？
（三子）お姉ちゃん。
親の仕事が終わっても夫婦でしょ？
（一子）６回も失敗した人は黙ってて。
（三子）ありゃ？姉ちゃん。
楓。
一人暮らしするんでしょ？ということはこれからあなたと二人っきりの生活になる。
（内田）ああ。
（一子）それが耐えられないの！だからサインして。
（内田）子育てが終わってこれからお前との生活を楽しもうと思ってた。
なっ？一緒に旅行に行ったり食事に行ったり。
冗談じゃない。
あなたと旅行して私が楽しいと思う？支度は全部私にやらせるし２人でご飯食べるとき会話したことある？
（内田）あるだろ。
（一子）「ご飯」「味噌汁お代わり」それぐらいでしょ？それって会話じゃない。
単語。
最近はしゃべるのも面倒だからメールだし。
「いってきます」も言わないし。
何日も声聞かないときもある。
（内田）なあ。
俺たちうまくいってたんじゃないのか？はあ？どこが？
（内田）どこがって。
別れりゃいいじゃん。
すてきな誕生日をありがとう。
内田家解散！
（内田）楓。
楓ちゃん。
・
（ドアの開閉音）2015/10/21(水) 13:25〜13:55
関西テレビ１
別れたら好きな人 ＃１７[字][デ]【元妻をおぶって見る月】
元夫婦の二郎（綾部祐二）と咲（白石美帆）は互いを意識しながらも「部下と上司」のまま。しかし、業務目標を達成して祝杯をあげた翌朝、二人が同じベッドで目を覚ます！？
詳細情報
番組内容
＜元妻をおぶって見る月＞
酔って背中におぶるのは、体温を感じたい気持ちと、一線を越えない決意との折り合い。
朝、目が覚めたら今度は咲（白石美帆）の宿泊するホテルのベッドで一緒に寝ていた二郎（綾部祐二）。やはり、お互い記憶はほとんどない。だが、また周囲からの情報によると、二郎は咲をおんぶしてバー・シャコンヌから帰っていったようだった。
番組内容２
二郎は昔、満月を見ながら咲をおんぶして帰ったことを思い出す。それは、二人が結婚していた時の良い思い出だった。だんだん戻ってくる記憶によれば、二人の間には何も無かったのだが、昨日は、とても良いお酒だったのかもしれない。
何かあったらどうなっていただろうと二郎が考えながら帰宅すると、テーブルの上には離婚届。めぐみ（秋元才加）が来たのかと、二郎は、彼女に電話をするのだが…。
出演者
木原二郎：綾部祐二
根岸 咲：白石美帆
木原めぐみ：秋元才加
中野啓太：中村靖日
木原三子：北川弘美
高野 毅：篠田光亮
内田 楓：疋田英美
・
内田一子：小川菜摘
江沢志穂：佐藤藍子
森田茂樹：山口智充 ほか
スタッフ
【脚本】
伴一彦
【音楽】
末廣健一郎
得田真裕
【主題歌】
ソンモ ｆｒｏｍ 超新星「ｓｔｉｌｌ ｌｏｖｅ ｙｏｕ」（♪ＹＭ３Ｄ）
【エンディングテーマ】
Ｆｕｎｋｙ Ｇａｌａｘｙ ｆｒｏｍ 超新星「ジーザス ｆｅａｔ．アヴちゃんｆｒｏｍ女王蜂」（ユニバーサル Ｊ）
スタッフ２
【プロデュース】
後藤勝利（東海テレビ）
仲 良平（よしもとクリエイティブ・エージェンシー）
小池唯一（泉放送制作）
亀井俊徳（よしもとクリエイティブ・エージェンシー）
【演出】
木内健人
【制作】
東海テレビ／吉本興業／泉放送制作
ご案内
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