(内田)どういうことかちゃんと説明してくれ。
(一子)これからあなたと二人っきりの生活になる。
(内田)ああ。
(一子)それが耐えられないの!
(楓)すてきな誕生日をありがとう。
(楓)内田家解散!
(内田)楓。
(咲)楓ちゃん。
(森田)よいしょ。
(二郎)何か申し訳ない。
せっかく楽しくパーティーしてくれてたのに。
(森田)二郎が悪いわけじゃないよ。
(三子)うちのお姉ちゃんが悪いの。
(中野)いやぁ。
内田さんじゃない?
(森田)そうか?
(中野)会話しないって奥さんのことお手伝いさんぐらいにしか思ってなかったってことでしょ?
(三子)そういう人多いんじゃないの?別れる理由になる?あしき日本男児の伝統みたいな感じだけど。
(三子)でもお姉ちゃんに愛情がないわけじゃないんだよ。
(森田)楓ちゃんが結婚したら2人の生活を楽しもうと思ってたわけだろ?
(中野)でもそういうのって言わなきゃ伝わんないよ。
内田さん全然言ってなかったんでしょ?確かに。
(三子)お姉ちゃんががんがん話し掛ければよかっただけ。
それもそうだな。
(森田)お姉ちゃんってさ結婚して何年になるの?楓が二十歳だから21年か22年?
(三子)そう。
お姉ちゃん。
うちの不動産屋手伝っててそこに内田さんが部屋を探しに来たの。
私が中2の春。
お前すごい記憶力だな。
(三子)一瞬で恋に落ちてあっという間に結婚したよね。
そうだったなぁ。
(三子)お姉ちゃんの内田さんへの不満なんて聞いたことなかった。
俺たちには口悪いけど。
(中野)昔からよくいじられた。
(森田)基本は優しいんだよ。
(三子)でも時々爆発したよね?ああ。
長女なんだから俺たちの面倒見なさいとか。
お姉ちゃんなんだから我慢しなさいとか言われ続けてストレスため込んでて。
(三子)突然大泣きしてお茶わんとか割り始めたの。
びっくりした。
(森田)へえー。
いつだったっけな…。
(三子)私が小学校6年生と中学1年生のとき。
すごいね。
(三子)結婚してからは全然言わないよね。
はあー。
まさかこんなふうに爆発するとはなぁ。
(中野)お姉ちゃんもだけど楓ちゃんが心配。
(森田)ああ。
咲ちゃんが追い掛けてったから大丈夫だろ。
(呼び出し音)
(アナウンス)ただ今電話に出ることができません。
お姉ちゃんは?たぶん俺んちだろ。
話してみる。
・
(ノック)姉ちゃん。
・
(ドアの閉まる音)
(高野)昨日あれからどうなったんですか?平行線。
おはようございます。
(高野)おはようございます。
(咲)おはよう。
昨日は巻き込んですいませんでした。
楓ちゃん。
私の部屋に泊まりました。
そう。
ありがとう。
(高野)えっ?そうなんですか?家には帰りたくない。
ママのいる木原さんのところにも行きたくないって。
やっぱりショックだったろうなぁ。
彼女は冷静に分析してました。
(楓)《結局ママが私に干渉ばっかりしてたのはパパへの不満をぶつけてたってことだよね?》《そうね》《ママが小うるさくなったのはいつからだろう?》《私が中学のときだったかな》《それまではパパと仲良かったの?》《まあ娘の前でべたべたすることはなかったけどケンカは全然》姉ちゃんも屈折してるからなぁ。
そう?けさやっと話せたんだけど…。
(一子)《もう考えに考えたの。
で結論無理。
以上》《だから理由は?お兄さんの浮気?》《そりゃ若いころにはやってたみたいだけどもうそういうのどうでもいいのよ》《1回無理って思ったらあの人のやることなすこと全部許せなくなっちゃった》
(高野)そんなもんですか?俺たちは…。
私たちの話はいいの。
(高野)いや。
知りたいです。
室長と先輩はどうして別れたんですか?・
(一同)おはようございます。
仕事に戻りましょう。
おはよう。
(高野)ねえ。
先輩。
どうしてですか?今度な。
・おはようございます。
・おはようございます。
おはよう。
(一同)おはようございます。
おはよう。
(一子)ああ。
なるほどね。
あれ?
(三子)負荷が軽めに。
回すと楽。
一子さん?
(一子)あっ。
昨日はどうもね。
(三子)やりたいって言うから。
今日からよろしくね。
ねっ?ねえ?はい。
・
(音楽)
(インストラクター)オールライト。
エブリボディー。
アーユーレディー?
(一同)イェーイ!・
(音楽)
(インストラクター)ザッツライト。
プッシュ。
イェイ。
プッシュ。
アンドエルボー。
(内田)本当に申し訳ない。
二郎君にまで心配をかけて。
いえ。
(内田)まったくの予想外で動揺してしまった。
まさか2人で暮らしたくないと言われるとはね。
ずっと我慢してたの。
(三子)全然気付かなかった。
(志穂)いい夫婦グランプリあったら優勝しそうなお二人だったのに。
外づらはいいのよあの人。
(内田)うちのも外づらはいいですよ。
(一子)そりゃ関係ない人を不快にさせる必要ないでしょ?
(三子)昨日は思いっ切り不快になった人多いと思うけど。
ごめん。
でも二人っきりじゃ言えなくて。
(志穂)どうしてですか?ちゃんと聞いてくれないから。
大事な話はちゃんと聞いていたんだけどなぁ。
聞いてほしいのは大事な話だけじゃないですよね?俺はそういうのも聞いてたつもりだけど。
私はもっと聞いてほしかった。
(一子)もう家じゃらちが明かないし。
昨日吐き出さなかったら私どうにかなってた。
分かります。
(内田)一緒にいても楽しくないって言われたけど俺は楽しかったしこれから先も楽しくやれると思ってた。
姉が不満を感じてることに気付かなかったんですか?うん。
俺もそうかもしれない。
話を聞く聞かないだけじゃなく咲のこと分かったつもりでいただけかもしれない。
(一子)分かってないってことは私に関心がないってことよ。
(三子)そんなことないんじゃない?
(一子)そうだよね?咲ちゃん。
私のこと応援してるって言っておきながら私がどんな仕事してるか知らなかったり。
それは愛情とは別のことだと思ってました。
ああ。
でもそうじゃないんだな女には。
ですね。
(一子)会話してても楽しくない。
あっちもそうだったんでしょうね。
連絡事項はメールで来るようになった。
それならそれで私もいいやって思った。
(内田)妻のことを空気だと思ってたんだよ。
はっきり言われたことある。
「お前は空気だ」って?いてもいなくてもいい存在。
(内田)そうは言ってない。
空気とは言ったけど。
(志穂)それなくてはならない存在って意味じゃないですか?えっ?
(内田)だって空気がなかったら生きていけないじゃない?なるほど。
そんなこと言われたことないし。
口に出さないと伝わらないんですね。
そうだね。
不満もそう。
口に出さなきゃいけなかった。
もっと言い合ってれば…。
(志穂)セックスはあったんですか?志穂。
(一子)えっ?
(志穂)大事なコミュニケーションでしょ?そりゃあ。
(三子)会話がなくてもそれがあればね何とかなるものよ。
なくなったなぁ。
いつから?
(一子)5年くらい前からじゃないかな?
(志穂)原因あったんですか?
(一子)うーん。
しなくなったのは何となく。
(志穂)そういうもんなんですか?年取るとさそういうのにこだわらなくなるもんなのよ。
ご主人のこと男として見られなくなったってことですか?そうね。
(内田)それこそ家族きょうだいのような感じで。
(一子)そう。
そんな感じ。
(三子)しないからそんなふうになっちゃうのよ。
(一子)三子はまだ若いから。
5年もたちゃ分かるわよ。
(三子)えーっ!分かりたくない。
(志穂)私もあまり重要じゃなくなってきた気がするな。
(三子)あれ?もっと大切にしなきゃいけないことがある気がして。
咲は?うーん。
私は…。
大切だとは思ってました。
でもお互い忙しかったこともあるし子供をつくる目的でするようになると回数も減って。
恋愛してるときのようなときめきはなくなってました。
(一子)楓産んでしばらくたったらまたそんな気持ちにもなったけどそれから10年以上たったらもうないよねぇ。
(内田)結婚当初と同じようにしたりときめいたりしてる夫婦なんていないんじゃない?10年過ぎて子供もいれば。
普通の夫婦だと思ってたんだけどなぁ。
(森田)はい。
お疲れさん。
ありがと。
(中野)内田さん昨日よりえらく老けてたけど大丈夫なのかな?かなりショック受けてた。
(森田)だけど二郎が落ち込むことないだろ。
色々考えたんだ。
俺と咲は結婚5年目で子供がいなくて別れた。
(中野)内田さんの言う普通の夫婦になる前だね。
うん。
もし子供ができてたら俺たち別れてなかったのかなぁ。
(中野)もしできてたら5つか。
男の子女の子どっちが欲しかったの?
(森田)チュン。
空気読めよ。
(中野)はい?で普通の夫婦になって子供が二十歳になるころ俺たちも姉ちゃんたちみたいになってたのかなぁ。
きっとそう。
そんなの分からないじゃない。
(森田)「たられば」言っても仕方ないだろう。
時間は戻らないんだから。
(志穂)そうだよ。
これからどうするかって問題。
これから?
(志穂)二郎さんと。
それはもう。
1回失敗してるんだからどうすれば失敗するか分かるでしょ?それを避ければうまくいくってことでしょ。
そうだよ。
でもまた繰り返しそうだなぁ。
(森田)二郎。
学習能力あるだろう?正直試食会から後咲にときめくところがあった。
いいじゃないか。
(中野)ねえ。
でもやっぱり無理。
どうして?あの日のこと思い出した。
あの日のこと思い出した。
《おいしくない》《別れましょう》《楽しくないでしょ?私といても》《彼女と一緒にいたいんでしょ?》《何とか言いなさいよ!》《あした離婚届もらってくる》《市役所まで行かなくてもネットでダウンロードできるって》《分かった》もうやだ。
あんなこと。
思い出したくもないしもう二度と同じ経験もしたくない。
(森田)聞いただけで嫌な汗かいてきた。
(中野)うちはもう少しあっさりしてたなぁ。
(森田)二郎の場合は咲ちゃんの裏切られたって思いが強かったからな。
うん。
・
(ドアの開く音)
(三子)ああ。
二郎ちゃん。
(森田)三ちゃん。
出勤時間遅れてんぞ?
(三子)ごめん。
今までお姉ちゃんと咲ちゃんたちと話してたの。
そっか。
(三子)今日からお姉ちゃんうちに来るって。
うん?二郎ちゃんから色々言われるのめんどくさいって。
自分で種まいといて勝手だな。
どう思う?えっ?姉ちゃんと内田さん。
別れた方がいいのか修復した方がいいのか。
聞いたと思うけどお姉さんFEELCYCLE始めた。
うん。
生き生きしてた。
つまり?楓ちゃんが小さかったら考えなきゃいけないと思うけど。
別れた方がいいってことか。
周りが何を言っても無理だと思う。
お姉さんの意志は固い。
そっか。
(森田)俺たちも修復に動いたよなぁ。
(中野)でも咲ちゃんの意志は固かった。
ああ。
僕のせいだ。
(森田)また言ってるよ。
二郎にもちゃんと考えがあったんだから。
うん。
楓は?相変わらず冷めてる。
2人が考え直すとしたら楓だと思ったんだけどなぁ。
(メールの着信音)・
(入店音)ごめんなさい。
来てもらっちゃって。
いいけど。
一子さんたちは?もういます。
でも全然話が弾まなくて。
しょうがないかもしれないけど。
(一子)あれ?
(内田)あっ。
俺たちも楓に呼ばれた。
(内田)二郎君。
(一子)ちょうどよかった。
署名してくれる?ちょっと待ってください。
俺たちに離婚の証人になれってこと?
(一子)私あんたたちの証人になったよね?結婚のときも離婚のときも。
そうだけど。
お兄さん。
いいんですか?
(楓)お待たせしました。
だんらんカレースペシャル家庭円満カレーです。
(楓)魚介からお肉までたくさんの具が入ってる楽しいカレーです。
一家で楽しくお召し上がりください。
パパ。
ママ。
私アパート解約した。
えっ?
(楓)これからも3人で暮らそう。
(楓)それだったらママはOKでしょ?楓…。
(楓)ねえ。
パパ。
ごめん。
楓。
パパ…。
お兄さん。
姉ちゃんも。
もうちょっと考えたら?
(一子)じゅうぶん考えた。
(内田)私も考えた。
私は何なの?
(一子)えっ?パパとママが愛し合ったから生まれてきたんじゃないの?そのとおりだ。
パパはママを愛していた。
いや。
今でも愛してる。
(一子)嘘ばっかり。
(内田)お前には伝わってないんだろうが。
ないものは伝わらないでしょう!パパ。
ママ。
(一子)楓。
ママとパパが別れたって楓とはずっと親子なんだから。
(楓)そういう問題じゃないよ。
(内田)楓。
知ってるだろう?こうなったらママに何を話をしても無駄だ。
(楓)だけど…。
二郎。
咲ちゃん。
証人の欄に署名して。
2015/10/22(木) 13:25〜13:55
関西テレビ1
別れたら好きな人 #18[字][デ]【離婚届にサインした日】
元夫婦の二郎(綾部祐二)と咲(白石美帆)は互いを意識しながらも「部下と上司」のまま。しかし、業務目標を達成して祝杯をあげた翌朝、二人が同じベッドで目を覚ます!?
詳細情報
番組内容
<離婚届にサインした日>
空気のように感じるという相手に、いなくていいを感じるか、なくてはならないを感じるか。
楓(疋田英美)の誕生日パーティーで、内田(大西武志)と離婚したいと切り出した一子(小川菜摘)。そこで、家族としての話し合いに同席する流れになった咲(白石美帆)は、後日、一子から話を聞く。
番組内容2
夫から「空気だと思っていた」と言われたという一子は、その言葉を“居ても居なくてもいい存在”と受け取っていると、咲に話す。一方の内田は、妻は“無くてはならない存在”と感じていると、二郎に話す。すれ違う一子と内田の話を聞きながら、咲と二郎は自分たちが夫婦を続けていたらこうなっていたのではないかと考えるようになる。
番組内容3
二人はやり直せるという周囲の声にも、離婚届にサインをした日に聞いた、皿が割れるあのイヤな音が思い出される。
そして翌日、二郎と咲は一子から呼び出されて…。
出演者
木原二郎:綾部祐二
根岸 咲:白石美帆
木原めぐみ:秋元才加
中野啓太:中村靖日
木原三子:北川弘美
高野 毅:篠田光亮
内田 楓:疋田英美
・
内田一子:小川菜摘
江沢志穂:佐藤藍子
森田茂樹:山口智充 ほか
スタッフ
【脚本】
伴一彦
【音楽】
末廣健一郎
得田真裕
【主題歌】
ソンモ from 超新星「still love you」(♪YM3D)
【エンディングテーマ】
Funky Galaxy from 超新星「ジーザス feat.アヴちゃんfrom女王蜂」(ユニバーサル J)
スタッフ2
【プロデュース】
後藤勝利(東海テレビ)
仲 良平(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
小池唯一(泉放送制作)
亀井俊徳(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
【演出】
木内健人
【制作】
東海テレビ/吉本興業/泉放送制作
ご案内
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