今回は世界最大級の海洋火山。
その噴火口に大接近。
ここはニュージーランド沖に浮かぶホワイトアイランド。
1914年の大噴火で島の半分を吹き飛ばしたという恐るべき火山です。
上空およそ200メートルまで白い蒸気が上がっています。
ヘリコプターの中も強烈な硫黄の臭いがします。
皆さん用意はいいでしょうか?ホワイトアイランドはニュージーランド北島の沖合40キロに浮かぶ無人島。
ここ200年で35回もの大噴火を繰り返してきた非常に活発な火山です。
今回はオーストラリア人の火山研究家ジョン・シーチさんと共にその恐るべき噴火口に大接近します。
ジョンさん自身がここに来るのは1年ぶり。
ここは生きた火山の力強さを体感できる現場だといいます。
早速火山ガスの噴出口が目に飛び込んできました。
白い煙には毒性の強い硫化水素や亜硫酸ガスなどが含まれています。
続いて中心部の湖に接近。
湖は大量の煙に阻まれ全貌をつかむ事ができません。
それでもジョンさんは諦めません。
なんと歩いて噴火口の内部に接近です。
上空にいる時も硫黄の臭いが強かったのでここからはガスマスクを装着しましょう。
噴火口の内部は大変危険です。
万が一噴火が起きた時はむやみに走ったりしないで私が合図するまで動かないで下さい。
まずは標高321メートルの山頂へ。
そこから湖の全貌を捉える作戦です。
(ジョン)滑るから気を付けて。
足で蹴って足場を作るよ。
あそこを見て!火山ガスが出てるよ。
下に湖があるよ。
ここから噴火口全体が見渡せる。
あそこから蒸気が上がってるだろう?湖が熱い証拠だよ!もっと近くで見るかい?撮影する?大丈夫ですよ。
押さえてるから。
見て下さい!噴火口の壮大な景色だ!ここから撮影したのは初めてです。
マグマと水が混ざると大爆発が起こるんです。
家で料理する時熱した油に水を注ぐと爆発するでしょう?これと同じでマグマが水の中を通って噴火する時も爆発の力が大きくなるんです。
地下のマグマは湖の下およそ3キロ付近でうごめいています。
番組後半はそのマグマのパワーに限りなく迫ります。
「グレートネイチャー」。
ニュージーランドにある世界最大級の海洋火山ホワイトアイランド。
その生きた火山の力強さを体感する。
火山研究家のジョン・シーチさんが火口内部へと突き進みます。
何やら足元を気にし始めました。
実は噴火口の地面は地下から湧き上がった熱水で地盤が溶かされ空洞になっているのです。
ここにはまれば命はありません。
今度は火山ガスの噴出口に近づきます。
火山ガスの温度は100度を超えています。
強い毒性を持っているのですが大丈夫でしょうか?あっ!とても強烈な臭いです!火山の力がどれほどすごいかこの噴気口を見れば分かるでしょう?まるでジェットエンジンみたいだ!地下からすごい熱が出てるんです。
本当にすごい!強烈だ〜!
(ガスが噴き出る音)
(せきこみ)あまりの激しさに撮影は僅か10秒ほどが限界です。
(せきこみ)硫黄の強烈な臭いが鼻を抜けて喉の奥まで入り込んできます。
人間の来る場所じゃないと体が拒絶しているようだ。
ようやく噴火口の最も奥湖までたどりつきました。
湖の表面は大量のガスに覆われたままです。
全貌を確認する事はできません。
風向きが変わるのをじっと待つ事にしました。
30分後。
ついに湖がその姿を現してくれました。
これが世界でも珍しい強い酸性の湖です。
湖の表面をよ〜くご覧下さい。
何やら水面が揺らめいています。
これは湖全体が沸騰している証拠なんだそうです。
火山それは地球が生きている証し。
南半球ニュージーランド。
驚異の海洋火山です。
2015/10/22(木) 16:05〜16:15
NHK総合1・神戸
グレートネイチャー 10min.「ニュージーランド・驚異の海洋火山」[字]
防毒マスクなしには接近不可能!世界最大級・驚異の海洋火山の噴火口に迫る。
詳細情報
番組内容
舞台は、ニュージーランド北島の沖合に浮かぶ「ホワイトアイランド」。取材班は、その巨大な噴火口に大接近を開始。毒性が強い火山ガスが噴き出る火口は、まさに、生きた火山を体感できる場所。ついに、防毒マスクを着けて上陸に成功する。さらに、噴火口の奥へ奥へと進んでいく取材班。そこで出会ったのは、まるでジェットエンジンのような火山ガスの噴気孔や強酸性の湖だった。
出演者
【語り】森山春香
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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