(斉藤)おかしいですよ。
何言ってんですかこの人。
(櫻井)残念でした。
そしてプラスワンゲストYOUさん。
今日は楽しみながら勝っちゃったかなみたいな。
すごい何か…。
いってらっしゃい。
近年多発する台風や集中豪雨による水害
中でも平成に入って最大規模の被害をもたらしたのが…
日本列島を襲った…
直後に発生した新潟県中越地震とともに深い爪痕を残した
その台風の直撃を受けながらも奇跡としか言い得ない生還劇を果たした人々がいた
絶望的な状況の中その生死を分けたものとは?
今から11年前の…
(伊藤)せやけどな…。
(中島)ああ。
ホンマやな。
中島明子さんは定年を迎えた看護師仲間とバスツアーに参加していた
このツアーは市役所や市立病院など兵庫県豊岡市の元公務員の慰安を目的としたもの
バスに乗っていたのは運転手と引率係の事務員を除けば平均年齢67歳という高齢者たちばかり
合わせて37名
(中島)あっ。
はい。
(井上)こっちの人もどうぞ…。
(中島)よろしいんですか?あっ。
あのう。
(田代)私田代いいます。
(井上)井上ですわ。
(田代)せっかくやったらな他の人にも話そうかなと思ってたんですけど。
どうぞ。
(井上)まあいまさらですけどな。
まあこうやって参加しましたんや。
皆さん。
よろしくお願いしますわ。
(中島)こちらこそよろしゅうお願いいたします。
全員が気心の知れた間柄というわけではなくこれを機に互いに親睦を深めたいという思いもあった
1泊2日で北陸の名所を巡る旅
全ての行程を終えた一行は地元兵庫県豊岡市へと帰る途中だった
そしてバスが京都府に入った午後5時ごろ
(一同)ああー。
ついてないな。
土砂崩れ巻き込まれんでよかった。
ラジオ放送から1時間半
バスは迂回路として選んだ国道で大渋滞に巻き込まれていた
(運転手)はい。
(運転手)ああ。
じゃあ…。
(伊藤)はい。
(運転手)ええ。
はい。
(伊藤)あんな…。
(一同)えーっ?
(伊藤)せやから…。
(田代)大丈夫かな?
(中島)えーっ?
渋滞に巻き込まれたままさらに1時間半
雨脚は強まり道路は冠水し始めた
バスは京都府舞鶴市に入り由良川に架かる大川橋を通過
乗員乗客37名は二度と引き返せない運命の濁流へとのみ込まれてしまう
(中島)ハァー。
もう。
バスが走っていたのは山に囲まれた国道
小高い場所に住宅が立ち下に川が流れているのだがその川が氾濫
濁流が流れ込んだ国道は渋滞に陥りバスも身動きが取れなくなってしまった
やがて前方の乗用車が軒並みエンストし始めた
実は水位がマフラーの高さまで達すると車が…
乗用車のドライバーは次々に車を置いて避難
それを見た乗客は自分たちも避難すべきか迷った
だがバスの車高は3.2m
マフラーも乗用車より少し高い位置にあるためエンストも起こしていない
彼らは無理に避難するより…
運転手も同様の判断を下し避難を呼び掛けなかったという
不安から乗客たちは家族へ連絡をし始めた
そのとき…
(運転手)うん?
(庄司)あっ!?
(一同)ああー!
突然水が車内に流れ込んできた
実は水位を確認するために開けた乗り降り口のドアが閉まりきっておらず隙間から水が浸入してしまったのだ
さらに水位が上がりマフラーも浸水
バスは完全に身動きが取れなくなった
だが外へ出ようにも…
水深は1mを超え高齢者たちが避難するのは極めて困難な状況に陥った
このころ近畿地方に上陸した台風は京都滋賀を直撃
雨脚がいっそう強まっていた
逃げ場のない車内。
迫りくる水
この後さらなる恐怖が
水はバスの座席まで迫ってきた
だが乗客の多くは高齢者
高血圧や肝機能障害など持病を持つ人も多く彼らは避難すべきか判断しかねていた
しかし氾濫した川の濁流はますます水位を上げバスに容赦なく迫る
(女性)消防ですか?
(男性)警察ですか?こちら…。
乗客たちは各所に助けを求めたが警察や消防には他にも救助の要請が殺到し…
一方そのころ…
舞鶴市災害対策本部にもバス立ち往生の情報が入った
(職員)はい。
そのころ…
水位は座席に立つ乗客の膝にまで迫っていた
このまま車内にいるのは危ない
そう思い始めたとき…
(中島)大丈夫か?
バスから見える小高い場所に立つ民家を目指しみんなで流されないようロープにつかまりながら避難しようと考えたのである
(中島)あのう。
(男性)せや。
(男性)よし。
(男性)そうだ。
そうしよう。
(男性)やってみようか。
(井上)ああ。
取れた。
取れたで。
よっしゃ。
カーテンを次々と外し少しでも長いロープにするため引き裂こうとしたのだが…
(男性)ホンマかいな?
(斉藤)持ってるで。
(斉藤)ほら。
3丁の…
ツアー参加者の中で3番目に高齢だった斉藤さん
袋を開けたりするのに便利だからと常にはさみをポケットに入れていたのだ
今回は旅行ということで他の人に貸す分も考えてポケットにもう一つ
さらに奥さんが気を利かせてかばんにも入れてくれていたため3丁もあったのである
そのはさみを使ってカーテンを切り乗客運転手一丸となってロープを作っていった
(一同)よっしゃ。
はい。
ゆっくりね。
ゆっくりやで。
ぶつからんように。
そのときドアから出て外の様子を確かめに行こうとした男性が…
(一同)えっ?
(中島)そんな…。
夢中でロープを作っている間に急激に水かさは増し外にすら出られない状況となっていた
このとき元看護師の中島さんはとっさに窓を開けるようにと頼んだ
さらに水位が上がったとき車内に空気が残っていると水に浮いてしまい流されやすくなるのでは?そう判断したからだ
そのため…
座席に立っていても腰の辺りまで水が押し寄せてきてしまった
(庄司)もう。
(たけし)楽しかったバス旅行が一転。
悪夢の旅路へ。
平均年齢67歳の乗客たちを襲った台風23号。
刻一刻と迫る泥水。
(たけし)逃げ場を失った彼らの運命はこの後どうなってしまうのでしょうか?
(剛力)11年前に日本を襲った台風による水害。
近年多発する集中豪雨を考えるといつ自分が同じ状況に置かれても…。
(西川)最近ホントに多いのでね。
身につまされますもんね。
(設楽)恐怖でしょうねでも。
バス乗っててどんどん水かさが上がってきたら。
(西川)いやぁ。
こればっかりはホントに。
(わかな)11年前だと私は小学校1年生とかなので。
皆さんがすごい記憶にある災害とかも全然覚えてないことが多いので。
だからちゃんとVTRで見るともし今後そういうことがあったときにどうなるのかなって想像すると怖いなって思いますね。
今回は防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんにもお越しいただきました
近年多発する豪雨
実際に雨が降る量は昔と比べて増えているのか?
(渡辺)実際に…。
(渡辺)で1時間に50mmの雨。
その雨を統計を取ってみると1980年で156回記録してるんですね。
で2014年には237回。
約1.5倍に増えてるんですね。
(日村)何でこんなに…。
こんなに増えるんですか?
(渡辺)日本っていうのは四季折々ある温暖な気候だったんですが今は実は亜熱帯化してるといわれてるんですね。
平気で時間雨量100mmなんて今降ってますから。
(日村)車運転しててもワイパーが…。
(渡辺)利かないでしょ?
(日村)一番速いやつってばんばんばんばんなるでしょ?
(日村)こんなの使うことないと思ったらばんばん使いますね。
このワイパーね。
(設楽)いや。
意外と。
意外と使ったよ。
こんなんなっちゃうの。
(設楽)いや。
顔は揺れなくてもいい。
(日村)これでも見えないですもんね。
(設楽)確かに使ったね。
そういう気がするわ。
(渡辺)要するに積乱雲っていうのはもくもくもくってつくられるんですけどその下にものすごい雨を降らすんですね。
でそれが連続してこの間の線状降水帯という。
雨をぶあーっと降らすような雲が線のように帯のように連なるんです。
こんな現象って少なくても関東地方ではまず考えられなかったんです。
(日村)考えられなかった今までは。
(渡辺)それがこの間起きてるんですね。
もう以前とは違う気象環境にわれわれは住んでるとまず理解しなきゃいけないんじゃないですか?
(設楽)なるほど。
バスに取り残された乗客たちを襲う水
そのとき…
(庄司)もう。
(中島)えっ?
(女性)どないしよう。
生死を分けるかもしれない究極の選択
彼らが選んだ道は?
台風は東海近畿地方を横断中
このままでは車内が水で満たされるのも時間の問題
(田代)ほな…。
(井上)おう。
率先して屋根に上がっていったのは…
先ほど開けておいた窓から屋根に上がりカーテンで作ったロープで座席とアンテナとを結び全員がつかめる命綱にしようと考えたのだ
(一同)あっ。
えっ?
浸水によりついにバッテリーがショート
手元すらよく見えない真っ暗闇の中屋根への脱出が始まった
(中島)すいません。
すいません。
(男性)大丈夫やで。
まったく泳げない中島さんにとって嵐の中屋根に上るなど自殺行為
もし足を滑らせ濁流にのまれたら…
意を決して窓の外に出ると殴りつけるような激しい雨と風が頬を打った
そして眼下にぼんやりと見えたのは…
(中島)あかん。
ああ…。
(男性)ほら。
早う。
(中島)はい。
(男性)ほな足押すで。
よっ。
ようやく屋根に上がったが…
油断すると転落してしまうほどの風の強さだった
全員が屋根に上り終えた後…
バスは水没した
屋根の長さは12m。
幅2.5m
37人が乗るには決して広くはない
激しい風雨で屋根から落とされないよう中央に身を寄せ合って座った
(伊藤)うん?いや。
いや…。
当時87歳と最高齢の松田さんが胸の苦しみを訴えだした
このとき気温は17℃あったものの激しい雨と風が吹き付け体感温度は真冬並み
いつ異常を来してもおかしくない松田さんを元看護師の伊藤さんが介抱し続けた
一方中島さんはこのときある行動に出る
知り合いばかりの旅行ではなかったため名前も知らない顔も多い
不安を和らげるため自己紹介を始めたのだ
(運転手)はい。
(運転手)ああ。
じゃあ…。
(伊藤)はい。
運転手は自らの判断が甘かったと後悔の念にさいなまれていた
(井上)なあ?みんな。
(一同)うん。
うん。
(井上)ええでええで。
彼を責める者は誰一人としていなかった
(一同)うん。
そして携帯電話を持っていた人は屋根の上から…
そのころ…
(職員)バスの救出はどうなっていますでしょうか?
午後11時。
各地の対応に追われていた…
だが…
この間も水位は上昇し続け道路からおよそ3mの高さに
乗客たちの足元に迫っていた
(中島)ああ!?
ついに濁流がバスの屋根を越えた
(中島)ああ!?
ついに濁流がバスの屋根を越えた
(一同)水が。
水が…。
(男性)ほなええか?せーの。
(一同)よいしょ。
一人も落ちることがないようにと隣同士手を回し一つの固まりとなった
(男性)前前。
前行け。
(男性)無理や。
屋根という限られたスペース
一歩間違えれば濁流にのまれてしまう
そんな最悪の状況の中…
(男性)あっ。
遠くにかすかに見える光。
それは…
乗客たちが待ちに待った…
川の対岸に到着した自衛隊
彼らはゴムボートで救助に向かおうとしたのだが…
流れが速く…
水位が下がるのを待つことにした
なぜ救助に来てくれないのか?
落胆する乗客たちを再び闇が包みこんだ
水位はバスの屋根上30cmを突破。
そのとき…
(伊藤)松田さん?大丈夫か?
最高齢の松田さんが異常な震えに襲われ始めた
低体温症とは体温が35℃を下回ったときに現れる症状
30℃以下になると最悪の場合死に至る
元看護師の伊藤さんは松田さんを抱きかかえ両脇に手を入れて体温の低下を抑え背中をたたいてたんを出させるようにすることで肺炎を防ごうとした。
しかし…
体感温度10℃を下回る真冬並みの寒さが高齢者たちの体温と体力を奪っていく
そのころ…
災害対策本部に自衛隊からボートでの救助を見送ったことが伝えられた
中島さんも震えが止まらなくなってきた
そのとき…
取り出したのは…
(一同)ありがとう。
ありがとう。
ありがとう…。
テントのように広げると10人ほどが入ってきた
薄い布1枚。
たったこれだけでも風雨による体温低下を和らげることができたのだ
と安心したのもつかの間
濁流によって様々なものが流されてきた
もし大きなものがバスにぶつかれば転覆し37人全員投げ出される恐れもある
(男性)あっ?
乗客たちはすぐに手を伸ばして竹をつかみバスの中央に大切に置いた
もし誰かが落ちたとしてもこの竹で引き上げられると考えたのだ
そのとき…
しかし中島さんも本当は分かっていた
完全に水没したバスは確実に流され始め明らかに傾いたことを
もしバランスを崩せばバスは転覆
濁流にのみこまれるのは必至だった
そんな中…
田代さんはおよそ10m離れたトラックにロープなど避難に使える道具がないか探しに行こうとしていた
しかしいくら泳ぎに自信がある男性でも濁流に飛び込むのは明らかな自殺行為だった
果たして…
そして37人の運命は?
(設楽)いや。
恐怖しかないね。
(日村)いやいやいや。
もう。
(剛力)怖い。
(設楽)怖いよ。
バスの上まで来て。
もうね。
どんどんどんどん迫りくる水の恐怖。
(日村)色々やってるけど。
竹やったりスカーフやったりしてるけど。
(わかな)もし自分があの場所にいたらあんだけ何かをひらめくことってあんまないのかなと思って。
でも高齢者だから経験があるのかなと。
(設楽)まあね。
色々な職業の方いたりしてね。
(日村)あと何分で終わるって分かってればまだあれだけど。
それも分からない。
いつ終わるかも分からない。
この地獄がね。
きついですよね。
今後もし水害に見舞われた場合私たちはどんな行動を取るべきなのか?
(設楽)どのぐらいの水位だったら歩いて避難所に行った方がいい?
(渡辺)実際にはですねたまってる水って奇麗な水じゃないんですよ。
(渡辺)泥水なんです。
つまり10cmとかくるぶしぐらいまで水がたまると見えないんですよ道路が。
ですから側溝とか障害物がまったく見えない状態の中で動くというのは危険でしょ?
(日村)危険ですよね。
(渡辺)ですからホントに皆さん大げさだって言うかもしれませんがもうくるぶしぐらいまで水がたまればそこにあるリスクって計り知れないものがあるというふうに考えてほしい。
(設楽)でも日本人って真面目なのか膝ぐらいまであってもみんな会社行こうとしたり学校行こうとしたりって結構ニュース映像であるけど。
だからもうそこは。
大げさかもしれないけどくるぶしぐらいだったら自分の命を優先する方を考えてもいいってこと。
(渡辺)みんな結果オーライでなめてるんですよ。
水害をなめてるんですよ。
(日村)ぶっちゃけホントにそう。
でも悲劇って全てそういうところで起きてんです。
(設楽)今回バスですけど車に乗ってるケースではどうしたらいいですか?水害に遭っちゃった場合は。
前に車がいて動けなくて。
さっきのバスもそうでしたよね?ああいう状態になるとだいたい車輪の半分ぐらい。
マフラーが水に漬かると車ってエンジンがかからなくなる。
ですから目安はタイヤ半分の高さまで水がきたらもう車放棄しましょうと。
(西川)臆病でいることも時に自分の命を守るということにつながったり。
(渡辺)その勇気を持ってほしいんですよね。
バス転覆という最大の危機に立ち向かうため命懸けで川に飛び込んだ一人の乗客。
しかし荒れ狂う濁流が行く手を阻みます。
絶望的な状況の中で…。
その全てが明らかになります。
台風の中避難に使える道具を探しに10m離れたトラックを目指して濁流に飛び込んだ田代さん
だが激流に逆らえずついには姿が見えなくなってしまった
(一同)田代!田代さん!田代さん!
諦めかけたそのとき…
(一同)あっ!
何と田代さんは無事だった
濁流にのまれてしまった田代さんは細い街路樹に手を伸ばし間一髪のところで難を逃れたのだ
(田代)おーい。
(一同)竹?さっきのや。
さっきの竹や。
これだ。
誰もが安堵したそのとき
(田代)よし。
(一同)えっ!?
何と田代さんは片手で木にしがみつきもう片方の手で竹を握り締め…
もちろん竹一本でバスを固定することなどできない
だが…
そんな田代さんの思いは不安におののく乗客たちの心を奮い立たせた
田代さんに続き幼なじみの井上さんまで
幼なじみだからこそ。
友情のなせる業だった
しかし…
高齢者たちの体力は限界を迎え始めていた
声を上げたのは最年少の庄司さんだった
未来ある女性の希望が全員の生きる力へと変化した
このとき台風は温帯低気圧に変わったため雨のピークは過ぎ水位も下がりつつあった
そのとき…
元市役所職員の水野さんに救助状況を確認していた家族から連絡が入った
(一同)頑張ろう。
頑張ろう。
夜明けまで耐えるという具体的な目標を持つことで希望が湧いてきた。
だが…
体力も限界に近づき…
もし眠ってしまえばさらに体温が低下
低体温症の松田さんが眠るのは死を意味する
伊藤さんは必死で呼び掛け続けた
他の乗客たちも同様に体力を失い眠気はピークに達していた
(一同)寝たらあかんよ。
起きてください。
おーい!
木の上でもバスの上でも大声を出し合った
だが長くは続かず呼び掛け合う声は次第に小さくなっていった
そんなとき…
(中島)・「上を向いて歩こう」・「涙がこぼれないように」
中島さんが…
すると…
(一同)・「上を向いて」
いつしか乗客たち全員での大合唱が始まっていた
声があまり出ない人も歌詞が分からない人も雨と涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら肩を組んで歌い続けた
(一同)・「一人ぽっちの夜」
(一同)・「上を向いて歩こう」
(一同)・「幸せなら手をたたこう」
とにかく知っている歌を歌い続けていると嵐のような雨もすっかり上がっていた
夜中に沸き起こった…
すると…
(一同)えっ?
(男性)あっ!おーい!
(一同)おーい!こっちやで。
一斉に空を見上げた
・
(ヘリのローター音)
バスに向かってくるヘリコプターが目に飛び込んできた
(伊藤)ほら。
松田さん。
救出時の貴重な映像が残されている
町が水没し一面濁った海と化した光景の中ヘリコプターはついにぽつんと浮かぶバスを発見
屋根の上にいるのは乗客たちだ
そしてバスの隣には…
あの幼なじみ2人の姿も
彼らはおよそ6時間にわたって細い木の上で竹を握り締め続けていたのだという
衰弱しきった人や意識を失いかけた人もいたがヘリとゴムボートによって次々と救出された結果何と37名全員の無事が確認された
総額7,000億円以上ともいわれる甚大な被害をもたらした台風23号
その猛威の中乗員乗客誰一人欠けることなくおよそ10時間台風に立ち向かい見事生還を果たしたのだ
(一同)すごい。
すごい。
(剛力)屋根の上で8時間。
(設楽・日村)いやぁ。
すごい。
(剛力)ホントに怖かったでしょうね。
(設楽)よかったねホント。
(剛力)よかったですね。
(日村)歌歌ってみんなで盛り上げて。
すごいわ。
(西川)言葉だけで。
言霊ってやっぱありますもんね。
(日村)ありますあります。
(西川)歌ってるだけでホントに。
(西川)実際皆さん気持ちが上に。
上を向いて。
(日村)そういうことだよな。
(設楽)実際の映像見たら田代さんたちがいた木って細いよね。
(一同)すごく細かった。
2人乗れたんだって。
(設楽)あの2人はあそこ6時間。
(剛力)6時間。
ホント竹が支えてんだね。
(日村)すげえな。
(わかな)勇敢ですよねとっても。
(設楽)すごい。
(剛力)ただ渡辺先生。
今後も起こり得る水害に対して私たちは日ごろからどんなことに気を付ければ…?水害は気象情報が…。
この国は気象庁頑張ってくれてますからたくさん出るんですよ。
気象庁は2013年から特別警報という。
雨の場合は頭に大雨特別警報。
これはスーパー警報。
必ず災害が起きるであろう。
あるいは起きています。
即刻命を守る行動をしてくださいという。
これ特別警報なんですが最近見てるとメディアも特別警報にばかりスポットを当てるもんですから特別警報が出てないからまだ安全だというふうに思ってる国民が。
あるいは行政も多くなってるのがものすごい今危惧をしてるんですね。
特別警報を待つということは絶対にやめてほしいんです。
もうそれを待ってたら逃げ遅れますから。
その前の警報にビビッドに反応してほしい。
(剛力)屋根の上で闘った乗客。
その一人があの現場を訪ねました。
最後にこちらをご覧ください。
事故現場である…
そこにやって来たのはバスの上で歌い始め大合唱の先駆けとなった…
(中島)それこそ「命繋げた木」とここに書いてありますけど。
ホントそのとおりだなと思います。
今でも年に一度は現場を訪れ生き延びられたことに感謝しているという
中島さんが思う…
(中島)だけども一人だけ帰るのも嫌だし一人だけ死ぬのも嫌だしっていう。
そういう感覚がみんなにあったみたいです。
後から聞いてみますとね。
みんな信頼してたっていうことじゃないですか。
だからあれが他のメンバーだったらどうだったかなと。
申し訳ないけどそんなこと時々思います。
常識では考えられない出来事アンビリバボー。
あなたの身に起こるのはあしたかもしれません。
2015/10/22(木) 19:57〜20:54
関西テレビ1
奇跡体験!アンビリバボー[字]
【実録!!猛烈台風でバスが水没…絶体絶命恐怖の一夜】
襲う深さ3mの濁流!乗員乗客37人が屋根の上に10時間!!一本の木が救った命!?生還への全記録
詳細情報
番組内容
2004年、兵庫県内の元公務員らで、北陸観光のバスツアーが開催されていた。参加者は35人、平均年齢は67才だった。バスに乗っていたのは乗務員合わせて計37人。この日は日本列島には大型の台風23号が接近。午後5時すぎ全ての行程を終えて兵庫県へ帰るころ、台風は紀伊半島に上陸し暴風雨は強まるばかりだった。天候は悪くなるばかりか、暴風雨が吹き荒れ道路に水がどんどん溜まっていく一方だった。
番組内容2
そんな中、前方を走っていた車が冠水!水は瞬く間に広がり、バスは身動きが取れなくなってしまった。運転手も乗客もパニックにおちいり、高齢者が多い中、風雨の中を避難すべきか皆が判断しかねていた間に、バスの車内にも水が侵入!水位はどんどん高くなり、外に出ようにも出られないほどの水位に!逃げ場がなくなった彼らは、ついに屋根に避難することを決意!2時間かけて全員屋根に避難することに成功したが、
番組内容3
風雨により体感気温は真冬並みとなり、雨に打たれ続けた高齢者たちは低体温症の危険性があった!周りは知らない人ばかりだった乗客たちは、不安を和らげるため互いに自己紹介をはじめた…。みんな無事に生きて帰ろうと声を掛け合い、点呼を取り始めた。ただそれだけのことだったが、この瞬間、全員互いに知らない人ではなく仲間になったのである!果たして、このあと彼らに待ち受けていた運命とは!?
出演者
【ストーリーテラー】
ビートたけし
【スタジオメンバー】
剛力彩芽
設楽統(バナナマン)
日村勇紀(バナナマン)
【スタジオゲスト】
葵わかな
西川貴教
渡辺実(防災・危機管理ジャーナリスト)
スタッフ
【プロデューサー】
角井英之(イースト・エンタテインメント)
【演出】
藤村和憲(イースト・エンタテインメント)
【編成企画】
矢野哲慈
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
イースト・エンタテインメント
ジャンル :
バラエティ – その他
バラエティ – クイズ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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