BSコンシェルジュ「“ザ・フォークソング〜青春のうた〜”〜南こうせつ〜」 2015.10.23


♪「遠い世界に」覚えていますか?ネットもメールもない時代みんなで歌ったフォークソング。
若者たちは歌にそれぞれの思いを込めました。
♪「浴衣のきみは」70年代初めフォークをメジャーに押し上げた吉田拓郎。
♪「毎日吹雪吹雪氷の世界」日本で初めてアルバムのミリオンセラーを記録した井上陽水。
♪「若かったあの頃」若者の日常を歌い圧倒的な支持を得た、かぐや姫。
耳にすればあの時代がよみがえる。
きょうはそんなフォークソングの魅力に迫ります。
「BSコンシェルジュ」「びぃコン」。
きょうは懐かしいって方がたくさんいらっしゃると思います。
フォークソングです。
フォークソングといえば父とよく聴いたものです、小さいころ。
そして覚えた、ことばが「赤ちょうちん」。
その「赤ちょうちん」歌ってらっしゃいますよね。
本日のゲスト、ご紹介しましょうシンガーソングライター南こうせつさんです。
どうも、どうも、こんにちは。
早速なんですけど若者が公園でギターを普通に弾いていた時代だったんですね。
ギター1本ある、誰かが弾けるとすぐにそこに集まってきてそして、当時の拓郎さんの歌やかぐや姫の歌を、あるいはピーター・ポール&マリーとかブラザース・フォアとかキングストン・トリオなんていうその人たちの歌を誰かが歌うとわっと集まって歌ってた。
そういう時代だったんですね。
南こうせつさんはBSプレミアムで2週にわたって放送される「ザ・フォークソング〜青春のうた〜」ナビゲーターを務めてらっしゃいますね。
一体、どんな番組なんでしょうかこちら、ご覧いただきましょう。
僕たち、ミュージシャンの人生は旅の連続です。
そんな中から生まれた歌を少しでも多くの人たちに届けたい。
南こうせつさんが誰もが知っているがめったに聴くことができないフォークソングのライブに皆さんをご案内します。
番組では1970年代の小さなライブハウスを再現。
フォークとともに青春時代を過ごしたファンたちが集いました。
♪「思えば遠くへ来たもんだ」武田鉄矢率いる海援隊。
♪「思えば遠くへ来たもんだ」♪「この先どこまでゆくのやら」寺山修司に見いだされたカルメン・マキ。
♪「時には母のない子のように」♪「だまって海をみつめていたい」こんばんは、南こうせつです。
ようこそ、いらっしゃいました。
そして、南こうせつ。
次はヒット曲を狙えと言われていや、フォークはヒットが目的じゃないと反論した。
聞き入れてくれない。
そこで、じゃあ、ヒット曲っていうのに妥協して挑戦してみるかということでこの曲がいいかもしれない提案したのが「僕の胸でおやすみ」。
♪「古いコートは捨てて」♪「僕の胸でおやすみ」♪「あなたの」そのほかにも盲目のシンガー長谷川きよし。
多彩な音楽を生み出したあがた森魚。
♪「だから踊ろ」♪「私は泣いています」女性シンガーソングライターの先駆けとして知られる、りりィ。
♪「私は泣いています」♪「ベッドの上で」フォークの一時代を築いた名だたるシンガーたちが40年前の熱狂をよみがえらせます。
ライブハウスのような空間でお客さん、思い思いに皆さん楽しんでらっしゃいましたね。
本当にスタッフの皆さんがあの大きな101スタジオにライブハウスを造ってくれてそこで歌うわけですね。
だから、われわれだってあの当時に返るわけですよね。
お客さんの息遣いが分かるような空間でやる、よさって何かお感じになることありますか?それは、もう一つのフレーズをぱーっと歌ったときに本当に、あー…とかため息まで聞こえてきますから。
「貴方のやさしさが怖かった」っつって間奏にいく前にはあ…とか聞こえてくるんです。
それは、僕はすごいうれしくてこんなに感動していただいている。
それをまた受けてもっと詞をかみしめて歌おうっていうイメージしますね。
そのやり取りみたいなものが。
これがいいライブなんですよ。
でも本当に拝見してるとこの方が出るんだ!っていうね本当にファンの方にはたまらない方々がね出演されるなというふうに思うんですけれどもこうせつさんも久しぶりだった方っていらっしゃいますか?カルメン・マキさんは本当に久しぶりです。
ずいぶん前に私がお誘いした野外コンサートに一度だけお出でいただいたんですけどなんといっても「時には母のない子のように」聴きたいっつったらなかなかオーケーしてくれなくて。
めったにないチャンスですよ。
下田逸郎さんの歌とかあがた森魚さんの歌を聴いてあの当時の自分を思い出すっていうのがありますよね。
あのころはライバルなんですよ。
相手の歌を聴いて感動したりもするしああ…負けた!とかいうのもあったんだけど40年以上の月日がたつともう、そんなことじゃなくて本人の歌を聴きますとただただ懐かしくてそして、すばらしいということだけですね。
本当にすてきな歌ばかりです。
この番組ではですねシンガーソングライターなぎら健壱さんがねフォークソングの奥深さに迫るというコーナーがあるんですよ。
あすの放送ではフォークとニューミュージックの違いをさまざまな歌詞をもとにひもといていきます。
まず比較したのは荒井由実と友部正人。
♪「中央フリーウェイ右に見える競馬場」♪「僕は今阿佐ヶ谷の駅に立ち」「中央フリーウェイ」っておっしゃいますけどそんなものはないですから。
中央有料道路っていうのはありますよ。
例えばですね…これは事実なんですけど上のフリーウェイがない。
一方、友部正人さん。
ファンタジーは、どれ?飛びやしないし胸に刺さらない。
続いてはオフコースと吉田拓郎。
♪「LaLaLa…言葉にできない」♪「人間なんてララララララララ」♪「人間なんてララララララララ」同じ「ららら」ですけどこっちは「LaLaLa」。
「人間なんてラララ」って。
途中でぼーっと放り出したような歌で。
それを聴いた人たちが…ずばずば、生活感を普通のことばでしゃべっていたのがそうじゃなくて、ちょっと飾るようになってきたという。
そして武田鉄矢さんよく思い出してください。
われわれは…おもしろい。
見事なゼミですね。
しかし、フォークソングって本当に飾らないんですね。
そのまんまですね。
そのものですね。
なんか、どんなときにもそういう時代の流れフォークがあってニューミュージックに変遷していく。
大昔なんて「万葉集」があって「古今集」に変わっていくっていつもだんだん、なんというかな。
きれいになっていくんですね。
こうせつさんの歌の中でもやっぱり、その生活感だとかそういう肌触りみたいなものっていうのは作るときに大事にされてました?そうですね、特にことばですよね。
ことばはそれまでの流行歌っていうのは割合きれいなことばで愛を語る。
そして、真ん中に出てくる主人公たちの、とても美男子と美女というイメージの歌が多かったんですけど僕らのころはどちらかというとその辺にいる男性が本当にアルバイトをしながら稼いで地面を這いつくばって生きながらそこでまた恋をするっていうような等身大の主人公が多かったような気がしますね。
肌感覚で人間がお互い向き合って、愛したり笑ったり、泣いたりっていうのがじかに伝わってきますね。
だから…隣にギターがありますけどちょっとフレーズなんて…。
そうですか。
例えば今の歌でいうと「神田川」。
♪「貴方はもう忘れたかしら」♪「赤い手拭マフラーにして」この「赤い手拭マフラーにして」ですね。
「ただ」一緒に。
♪「貴方のやさしさが怖かった」。
(拍手)「貴方のやさしさが怖かった」っていう、これ、年を年齢を重ねるにつれこういうことなんだっていうのがふに落ちてくるっていうのもフォークの、だいご味ですよね。
そうですね。
確かにそうですね。
いまだに私は分かってませんけど。
さあ、実はですね、きょうはその、かぐや姫の数ある曲の中で初期の名曲、一曲ね特別に歌っていただけるということなんですよね。
(拍手)それでは準備が整いました。
歌っていただきましょう。
南こうせつで「好きだった人」。
高倉健。
(笑い)びっくりぽーん!
(拍手)
(拍手)ありがとうございました。
どうぞ、お座りください。
どうもありがとうございます。
なんて、優しくて切ない歌なんでしょうね。
ありがとうございます。
客席の皆さんも、うっとりとね聴いてらっしゃって。
ちょっと改めて歌詞、これオリジナル版の歌詞ですけれども。
詞は正三さんで曲は、こうせつさんですがもう、最初の1行がね「ブルージーンをはいていた」。
本当に時代を象徴する感じも。
このブルージーンズは本当に定番ですね、若者のね。
そして「ステテコ」。
確かに格好いいだけじゃないちょっと、こう…ださいっていうところも。
そこ、そこ!本当のそこのところですよね。
フォークは歌っていくんですね。
でね、スリーコーラス目にね「好きだった人一度だけキスしてくれた」。
正やんに「したのか?お前」って聞いたの。
そしたら、ほっぺ。
これはいいと思わない?こうやって、ブチューじゃないよ。
青春のね、手を握るだけで心臓がべーっと破裂するぐらいの世代ですよ!最後は失恋っていうことばは知ってたけども本当に体験するとこんなに切ないものだって映画とか漫画を読んで失恋ということばは知ってたんだけど自分が体験するとこんなに…っていうのを裏で言ってるわけですね。
また、この年になって当時の歌をずっと歌っていくそうしますと、やっぱり、なんか思い出と一緒に忘れていた夢とか忘れていた希望とかいうのが僕たちは歌ってると出てくるんです。
だから、たぶん聴いてる方もああ、忘れていたものがふっと、よみがえってくる。
あ、もう一回俺は、あの青春時代にやり残したことができるかもしれないっていうそういった希望が歌によって湧いてくる。
あのとき、あの人どうしてるかなとかあのときの初恋のなになにちゃんに連絡とれたら会ってみようかなって。
そういうのもいいじゃないですか。
ロマンは…そうですね。
夢とか、それからそういったビジョンですねそういったものが出てくる。
きょう、歌っていただいた「好きだった人」ですけれどもこれ、例えば10年後、20年後。
こうせつさんが70、80になっての「好きだった人」っていうのを聴いてみたいなと思います。
そうか…そうですよね。
「好きだった人」…
(笑い)飾らないこれがフォークなんですね。
これがフォークだと思いますよね。
と、ここで毎度おなじみ、びぃコン通信。
BSで放送される注目の番組をピックアップします。
甲板に出てこんなにリラックスしてるネコ、初めて見た。
世界各地で生きるネコの姿を映し出す「岩合光昭の世界ネコ歩き」。
ネコを求め旅をするのは動物写真家の岩合光昭さんです。
今回の舞台はオーストラリアの北東部にあるケアンズ。
美しい、さんご礁でも知られるグレートバリアリーフにも面した町で伸び伸びと暮らすネコたち。
ここは眺めがいいね。
皆さん、作業してるとこよく見えるね。
母の死がきっかけで故郷・奥飛騨へ戻った、加奈。
幼少期に受けたいじめの記憶に苦しんでいました。
故郷を愛せない加奈の前に現れた謎の男・小谷。
ちょっと訳あって県外の若い人の率直な感想が聞きたかったもんで。
小谷は廃線になった鉄道に自転車を走らせ町おこしに利用しようとしていました。
すごいな。
はい。
トンネルに入った瞬間加奈に過去の記憶がよみがえります。
せっかく楽しませるためにあんたを産んだんやでね。
これ、手伝わせてください。
加奈の同級生の信一。
家業の温泉旅館を手伝っていますがアメリカに行く夢を捨て切れません。
なんや、お前。
なんだ、アメリカか?は?なんだ、ばかなことを言っとるんか。
そして、久しぶりに再会した真一と加奈。
過去から未来へ。
2人が選ぶそれぞれの道とは…。
さあ、あのころの名曲が続々と登場いたします。
フォークを歌っている達人の皆さん本当に今も現役でございます。
ぜひ、ご覧になってください。
本日のゲスト南こうせつさんでした。
どうもありがとうございました。
2015/10/23(金) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
BSコンシェルジュ「“ザ・フォークソング〜青春のうた〜”〜南こうせつ〜」[字]

「ザ・フォークソング 〜青春のうた〜」を紹介する。ゲストに南こうせつさんを招き、番組の見どころやフォークソングの魅力について伺う。

詳細情報
番組内容
「ザ・フォークソング 〜青春のうた〜」(10月24日、31日土曜、夜8時〜)を紹介する。番組は、NHK101スタジオに1970年代の小さなライブハウスを再現し、知る人ぞ知る名曲を「フォークソングの達人」たちが往時そのままにステージで再現・熱唱する姿を描く。ゲストに南こうせつさんを招き、番組のみどころやフォークソングの魅力についてとことん伺っていく。
出演者
【ゲスト】南こうせつ,【司会】秀島史香,真下貴,【語り】安井絵里

ジャンル :
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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