東京の空気の中にいるということは、どこよりも生きている感じがする。
中学生の時から家庭は裕福になり、東京の一等地の賃貸に住み、大学の学費を除いて、おそらく5000万円以上の教育費が自分にはかけられた。
だけれども、頭が悪くて、勉強が出来ないから京都市北区の大学の底辺学部に行ってしまった。
しかも、年間の学費がべらぼうに高い。大学の金蔓なのは間違いない。
どこからこんなカネが湧くかと言えば父親なのだけれど、父親の体調は最近優れない。どこかしら痛がっている。
しかも医者嫌いだから、病院に行くことは少ない。そして水素水にハマるような人間だ。
極めて不安だ。
しかし、金を人よりも稼ぐ。
父親には金だけは残して貰わないと困るのだ。
金がなくなったら、酷く醜い容姿の腎臓病の男なんて誰も好かないだろう。
社会は自分のことをキモい死ね低脳グロメンとかいうのは当たり前だろう。
天使みたいな顔だったら、鏡をみて惚れ惚れしながら、うまくやっていけるだろうに。
とことん世の中は金と容姿。
もう、生きたくない。