所さん!大変ですよ「怖すぎる… 空から“鉄の塊”が降ってきた」 2015.10.22


おととし5月神奈川県平塚市の閑静な住宅街に突然金属の塊が降ってきた。
その重さなんと12キロ。
金属が目の前をかすめ間一髪難を逃れた人も…。
取材で浮かび上がってきたのは身近にある巨大構造物で起きていた信じられない劣化。
事件を追ってたどりついたのはなぜか日本を遠く離れたインドネシア。
そこで見たものとは…。
何か巨大な物が落ちてきた。
あとインドネシアに行きましたって何なんですか?でも危ないですよね。
12キロ?12キロつったらウエイトとしては相当重たいですよ。
いや〜怖い。
それが上から降ってきたんでしょ。
これは危ないわ。
そしてインドネシア。
全然分かんない。
さあさあ今日もその謎の事件の概要からいきたいと思います。
タイトルこちら。
ジャン。
「恐怖!空から“鉄の塊”が降ってきた」。
おととし5月の事でした。
本当にこんな光景だったみたいで町なかを歩いていた女性の目の前にド〜ンと塊が落ちてきた。
でこの重さが驚きで12キロも。
あまりの音もあったので近隣の方も大騒ぎになって何が落ちてきたんだろうとうわさになったんです。
これスタッフの想像じゃなくて今回は町で本当にあったうわさです。
これもしかしてとうとう平塚にも隕石?隕石か。
相当すごいよこれ。
それか「飛行機の部品が落ちてきたんじゃないの」と言う人もいたんですが皆さんの身の回りでも起きかねない恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
まいります。
所さん!大変ですよ。
ディレクターが向かったのは神奈川県平塚市。
(取材者)NHKなんだけどちょっとだけいい?鉄のような金属の塊が降ってきたという住宅街で聞いてみると…。
更に聞き込みを続けると…。
(取材者)ご覧になったんですか?現場はこの女性の自宅のすぐそばだという。
金属の塊が降ってきたのは交通量の多いこの幹線道路。
朝8時ごろ。
ゴミを捨てるため歩道を歩いていた女性がゴミ集積所にさしかかったその時…。
落ちてきた金属の塊は大きな音を響かせながら何度も跳ね返ったあと目の前の車道に転がった。
けが人は出なかったものの突然の出来事に警察も駆けつける騒ぎとなった。
金属の塊の正体は何なのか?取材を進めると落ちてきた物体を県が今も厳重に保管している事が分かった。
それは…。
そこには気になる文字が。
まさかこれ歩道橋の一部なのか?鉄で出来たこの物体の重さはなんと12キロ。
人に当たっていたら大変な事になっていた。
改めて現場に戻ってみると鉄の塊が落ちた場所の真上には確かに歩道橋があった。
そこに塗装の色が周囲とは異なる部分を発見。
ここに付けられていたプレートが落下したという事のようだ。
しかし一体なぜ…?なぜそんな状態になるまで歩道橋を放置していたのか?県によると歩道橋の管理は長年年に一度遠くから見て異常がないかどうかを確認するだけだったという。
そのため問題の歩道橋は設置から40年以上一度もボルトを締め直した事すらなく腐食にも全く気付かなかったという。
(取材者)結構サビてますもんね。
この事故を受け県がほかの歩道橋を緊急点検したところ5つの歩道橋でボルトの腐食を発見。
急きょ歩道橋からプレートを撤去したという。
調べてみると歩道橋から鉄の塊が落下する事故は全国で相次いでいる事が分かった。
去年11月山梨では歩道橋から橋桁の一部が落下。
信号待ちの乗用車を直撃しフロントガラスが割れる事故が発生した。
更に…今年8月には滋賀で歩道橋に取り付けられていた重さ7キロの配水管が腐食して落下。
まさに危険すぎる歩道橋。
一体なぜ歩道橋がこんな事に?インフラの劣化に詳しい都市計画の専門家に聞いてみると意外な言葉を口にした。
一体どういう事なのか?専門家によると日本で初めて歩道橋が出来たのは昭和34年。
高度経済成長が始まり車の増加と共に交通事故も急増。
安全対策の切り札として国が導入を進めたのが歩道橋だったという。
その結果全国で1万以上の歩道橋が設置されたのだが…。
あっという間に広がったのには別の理由もあったという。
それは…。
永久橋?この永久橋という言葉が国の報告書などに頻繁に登場したのは昭和30年代。
そのため歩道橋は維持や管理にお金がかからないと考えられ自治体がこぞって導入したのだという。
しかしそれから50年。
今ではサビて腐食が進みボロボロになった歩道橋ばかり。
8年前に行われた調査では歩道橋の定期点検を行っていた自治体は僅か10%。
40年以上一度も点検した事のない歩道橋も珍しくなかったという。
全国で相次ぐボロボロになった歩道橋の事故。
国も対策に乗り出していた事が分かった。
5年に一度歩道橋の定期点検を綿密に行いボルトの腐食を間近で確認する事などを去年初めて自治体に義務づけたのだ。
国が定めた定期点検の義務化。
しかしこの事が各地で思わぬ波紋を広げる事に。
48本の歩道橋を管理する札幌市。
義務づけられた定期点検をするには想像以上にお金がかかる事が分かり担当者は頭を抱えていた。
歩道橋1本当たりでかさむ費用は…。
48本の歩道橋を管理するには人件費などで年間およそ1億円近くかかる計算だ。
厳しい財政の中金がかかる歩道橋をこれ以上維持できない。
札幌市は14本を撤去する計画を発表。
ほかにも維持管理にお金がかかりすぎると東京や大阪愛知など30の自治体で少なくとも50本の歩道橋が撤去された事が分かった。
このあと日本で役目を終えた歩道橋が海外に運ばれて大活躍。
意外すぎる形で生まれ変わった歩道橋の姿が明らかに!最後おかあさん笑ってましたけどね。
日本では大変な事になっているんですね。
初め永久橋っていううたい文句。
それは何か永久橋っていうキャッチフレーズがあったらこれはいいなというふうにみんな建てちゃいますよね。
でも永久じゃないですよね。
そりゃそうだよね。
またあの歩道橋の名前のプレートも鉄という随分なもので作ったね。
そうですね。
あんな高い位置に…。
プラスチックとかでよかったんじゃないのかなあれ。
危ないですよね。
歩道橋すごく日本は多いのですが実は全体として数は減ってきているそうです。
その理由というのは維持管理のお金の問題もあるんですが使う人が減ってるというのもそもそもあるんですって。
そうね。
歩道橋をザワザワ歩いている姿って見ないものね。
昔はありましたよね。
(久保田)でも工事も大変そう。
すごい値段がちゃんとした…。
1億以上。
1億円かかってんだったらこの情報流した方がいいよね。
さあスタジオには今日も専門家の皆さんにお越し頂いています。
この歩道橋についてご意見のある方。
(3人)はい。
(久保田)澤口さんお願いします。
まさに永久にもつと信じ込んでしまえば点検とかしませんよね。
20年橋と言ってればまあそのぐらいだと。
永久橋とんでもないですこれ駄目。
歩道橋の維持管理にお金がかかってしまうという事だったのですが…
(牛窪)例えばこちら。
大阪市に実際にある歩道橋なんですけども実はこれ大学やフットサルチームが自治体から歩道橋の命名権というのを買って会社名や商品名を歩道橋の名前にしちゃって宣伝に使えるというものなんですね。
この社名入りシール作ったりとかいろいろそういう費用もかかってくるのでそうなると効果がどうなのかなというところで今なかなか売れてないと思うんですよ。
歩道橋から鉄の塊が落ちてきたという事だったのですけども…ちょっとこちらのVTRご覧下さい。
3年前ですねブラジル北部の小さな村に空から巨大な鉄球が落ちてきたというニュース映像なんです。
鉄球は直径が1メートルもある重さは50キロ。
宇宙人や霊の存在を信じている村人たちの間では世界の終わりが来たと大騒ぎになったそうです。
調べてみるとこの20年でアフリカ南部のナミビアやオーストラリアなど南半球で同じような鉄球が落下していたという報告がある事が分かりました。
NASAも関心を寄せていまして調査に乗り出したところ地球上にある金属の合金で出来ており2つの半球を溶接でつなぎ合わせている事が判明しました。
鉄球の正体を探るためさまざまな検査を実施したんですけども…えっこれ謎なの?これ。
謎なの。
アメージングとか言って終わりにしちゃ駄目ですよ。
何だよこれ。
さあ所さん所さん。
もう一つ謎がありまして先ほどVTRの最後にあった日本で老朽化で困っている歩道橋が海外に行っていると。
息を吹き返しているという情報を我々は入手しました。
行ってみて驚きました。
こんな光景行かなきゃ分からない。
まいります。
所さん!もっと大変ですよ。
本当に行く必要あるのかな?ディレクターが向かったのはインドネシアのジャワ島。
日本から飛行機を乗り継いで10時間。
2,000人が暮らすこの農村にかつて日本で使われていた歩道橋があるという。
目の前に現れたのは…。
川に架かる一本の橋。
子どもたちに聞いてみると…。
よく見ると橋の側面にはプレートが…。
どうやらかつて近畿地方で使われていた歩道橋のようだ。
更に…。
多くの人が行き交うこちらの橋。
村と大きな町を結ぶ唯一のルートだという。
子どもを学校に送り迎えする親や…。
町へ行商に行く人たちが頻繁に行き交っていた。
それにしても一体なぜ日本の歩道橋がここにあるのか?役場の担当者に聞いてみると…。
かつてこの川には住民手作りの竹製の橋が架かっていたという。
ところが7年前ジャワ島を大地震が襲い竹の橋は跡形もなく崩れ落ちてしまった。
橋がなければ病院や学校に行けず食料品も満足に手に入れられない。
危険を冒して川を渡ろうという村人も少なくなかったという。
そんな村人の苦境を遠く離れた日本で知り動き出したのが大阪府だった。
ちょうどそのころこの場所に老朽化が目立ち撤去を決めた歩道橋があった。
その歩道橋を村人たちのために活用できないかと考えたという。
大阪府では1,000万円の寄付金を集め歩道橋をインドネシアに送るプロジェクトをスタート。
始めてみると意外にも現地のニーズと合っている事が分かったという。
それは工事の簡単さ。
橋をブロックごとに分解して現地で組み合わせるだけなので専門の業者に頼らず短期間のうちに組み立てる事ができたのだ。
今では一日500人以上が利用し村にとって欠かせないものとなった鉄の橋。
日本と違って月に一度は定期点検を実施。
サビやボルトの緩みなどを丁寧にチェックしているという。
村人たちがしっかり管理してきた鉄の橋。
去年起きた洪水にもびくともしなかった。
日本から遠く離れたインドネシアで復活した歩道橋。
その後も2本の歩道橋がインドネシアに渡った。
評判は高まるばかり。
日本の歩道橋を待ち望む村は後を絶たない。
そうか。
必要な所に持っていけば管理するんだね宝物だから。
大事にね…。
必要だからね。
使って下さっているんですね。
私感動しましたよ。
(牛窪)例えばこれどこの国かお分かりになりますか?これだけじゃ分からないでしょう。
(牛窪)正解はミャンマーなんですけれどももともとこれ実はJRの車両で日本の時のまんまなんですね。
ミャンマーでは日本の私鉄やJRから中古車両を導入して現在では全部で200両を超えてるんですね。
最近では…でもこの番組には珍しく今回ちょっと明るい話題というかこんなふうに活用して…。
ありがたいわ。
1億のものが目の前にあったらちょっと見せてよってなるじゃない。
あそこに鳥居みたいなの造っちゃったらまた怒られる…。
意識が変わります。
2015/10/22(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「怖すぎる… 空から“鉄の塊”が降ってきた」[字]

一昨年、神奈川の住宅街に大音響と共に金属の塊が降ってきた。重さは何と12キロ。隕石?飛行機の部品?と噂(うわさ)された金属の正体は、ものすごく意外なものだった!

詳細情報
番組内容
一昨年、神奈川の住宅街に大音響と共に金属の塊が降ってきた。重さは何と12キロ。隕石(いんせき)?飛行機の部品?と噂(うわさ)された金属の正体は、誰の暮らしでも身近に存在する、ある巨大構造物だった。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,徳永圭一,【ゲスト】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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