(新番組)遺産争族 #1【向井理 ムコ入り!10億めぐる骨肉の争いスタート!】 2015.10.22


(雷鳴)
(雷鳴)
(今井博美)うわ〜!ビショビショじゃない!悪いわねお休みなのに。
上はみんな学会旅行でさ…。
(佐藤育生)いえ。
休日手当は助かります。
ありがとう。
(博美)佐藤先生ならそう言ってくれると思ったの。
こういう日に限ってあっちもこっちも急変するのよね。

(看護師)河村さん!先生もういらっしゃいますからね。
河村さんどうしました?
(河村龍太郎)ああ…死ぬ…。
いよいよお迎えだ…。
ああっ…!地獄へ行くよ…。
河村さんしっかりしてください。
河村さん!
(龍太郎)ああ…。
ああっ…!ああっ…!内視鏡室に連絡。
(看護師)はい。
モニター。
はい。
(龍太郎)ああ…あっ!ああっ…!ああっ…!
人は皆いずれ死ぬ
男も女も富める者も貧しき者も全て等しく命の終わりを迎える
すこぶる平等
死は決して怖いものではない
しかし人の死は時に争いの種をこの世に残す
パパーッ!
(みゆき)何やってるのよ!パパ…。
ああ…。
よくもぬけぬけと!
(男性)落ち着きましょう!ね。
落ち着きましょう。
(妻)落ち着いてられるか馬鹿!ちょっとあんた!どういうつもりよ!?よくのこのこ顔が出せたわね!自分の男が死んで葬式に来るのは当然でしょ!?この子だって父親の死に顔ぐらい見たいわよ!パパーッ!あんたのパパじゃない!
(男性)今日のところはお引き取りください。
(みゆき)ええ帰るわよ!こんな怖い女ににらまれておなかの子も驚いてる!
(社員)駄目駄目…。
見ちゃ駄目!
(妻)ああーっ!!この女狐!
(河村恒三)別室に連れ出そう。
(吉沢貴志)相川いけ。
若村も。
(みゆき)離して!
(恒三)亡き会長に恥をかかせてはいけません。
ここはわたくしに免じてお静かにお見送り頂けませんか?誰よ?あんた。
失礼致しました。
本日のご葬儀をお任せ頂きました河村でございます。
葬儀屋が口出すんじゃない!会長は奥様とみゆき様の仲を案じてご遺言を残しておられると聞いております。
さすがです!社長直々に申し訳ありません。
葬式で女に騒がれるとは…。
死んだあとに人間の真の価値がわかるという言葉に例外はないね。
(ノック)
(南リエ)失礼します。
社長式典中にお宅からお電話がありました。
(いななき)
(河村楓)うわっ!コラッ!おとなしくしてろ!このじゃじゃ馬。
(携帯電話)行くよ!
(携帯電話)しつこいな…誰だ?もしもし。
ああ…っ!ああ…っ!
(河村陽子)お父さん!しっかりして。
見える?月子よ!正春も来てるのよ!じいじ!死なないで!お父さん!お父さん!私さロスから戻ってきたんだから目を開けてよ!おじいちゃん!
(陽子)楓…。
ねえどういう事?退院が決まったんじゃなかったの?急変したらしいの。
昨日お見舞いに来た時はピンピンしてたのに…。
医療ミス?
(月子)えっ!?におう…。
マーくん弁護士の先生呼んでらっしゃい。
は…はい!弁護士?気が早すぎるよ。
馬鹿ね。
万が一の事があってからじゃ遅いのよ!
(凜子・月子)あーっ!おじいちゃん!大丈夫ですか?河村さん。
先生…。
至急MRI。
ストレッチャー準備して。
え?ちょ…ちょっと待ってください。
あなた研修医の方ですよね?今日の当直は私です。
ねえお姉ちゃん…。
ねえお姉ちゃん。
あの…失礼は百も承知ですが教授をお呼び頂けませんか?
(凜子)あのさあなたのためでもあるわけ。
ほらお父さんになんかあったら私たち黙ってられないからさ。
(月子)高い個室料金払ってるのよ。
ええ?あの…教授がいないんだったら部長でいいですから…。
教授も部長も学会です。
どいてくださいすぐ。
全員!早く着けて。
はい。
(月子)あーっ!痛い痛い!静かに!
(看護師)河村さんわかりますか?
(看護師)ストレッチャー通ります。
(恒三)覚悟しておいたほうがよさそうだね。
パパ…。
(陽子)パパ。
(凜子)お義兄さんさ縁起でもない事言わないでくれる?いくらうちが葬儀社っていっても身内は別でしょ。
(月子)しょうがないわよ。
お義兄さんは所詮赤の他人なんだもん。
(陽子)月子!恒三さんはとっくに河村家の人間よ。
うわっ出た!いい妻!いい母〜!もうやめようよ。
こんな時に…。
ええ。
お義父さんに万一の事があれば話し合わなければならない事も出てきますからね。
(正春)話し合う?
(凜子)え?何それ?それってもしかして遺産相続の事?やめてよ!遺産なんて生々しい言葉は嫌。
しかし今や誰しも避けては通れない事です。
今や?2015年から相続税が増税されたからね。
葬儀でももめる家が増えました。
会社の経営者であれ年金生活者であれ関係ありません。
そういえば今まで相続について話した事なんかなかったわね。
私たちって欲がないから。
陽子お姉ちゃん何か聞いてるの?いいえ。
お父さんお母さんが亡くなった時も全部自分でやっていたもの。
もめるほどないんじゃないかしら。
けど…社員140名の会社の創業者よ。
まあ家と退職金を合わせてもざっと2億や3億は下らないわね…。
どうやって分ける事になってるのかな?
(ノック)失礼します。
終わりました。
え…?亡くなったんですか?早すぎる。
(月子)だから研修医じゃ無理だって言ったのに〜!いや…処置が終わりました。
大福が原因でした。
え?
(せき込み)大福?糖尿病にはよくないので禁止していたんですが退院が決まって見舞いの方に差し入れさせたそうです。
(ノック)んっ!
(看護師)血糖値お測り致します。
(吉沢)ご苦労さまです。
ショックで一過性の頻脈性心房細動が生じ脳梗塞を起こしかけましたが治療で回復しました。
(陽子)お父さんったらもう…。
(月子)もう!懲りないんだからもう…。
もう心配いりません。
予定どおり来週退院出来ます。
ああ…く〜っ!先生!すみませんうちの者が大変失礼を申し上げました。
フフフ…。
なんだよ?他人行儀に。
だって一応病院だし。
あ〜腹減った〜!よかった!もしおじいちゃんが死んじゃってたら育生はうちの天敵になっちゃうところだった。
おじいさんが退院したらあいさつに行くよ。
決めた。
本気?忙しいばっか言ってたらまた振られそうだしな。
ふ〜ん。
「また」って昔の女の事思い出してたんだ。
いやあの…。
まあいいか!私も無傷じゃないし。
っていうか満身創痍。
早く外科に研修に行かなきゃ。
本当に私でいいの?バツイチの出戻りだよ?私。
俺だって貧乏な研修医だよ。
私相当自信過剰でわがままだよ?俺はずぼらで気が利かない。
うちの家族結構強烈だよ?ハハ…。
俺には母一人子一人のおふくろがついてる。
ふ〜ん…。
いい勝負か。
うんいい勝負だよ。
私たち…夫婦になるんだね。
ああ。
家族になるんだ。
フフフ…。

遺産相続とは個人が築き上げた財産を家族に受け継がせる事によってその財産的資源を活用していくための制度である
ちょっとあんたたちいくつなの?もう…。
痛い…。
痛い…。
しかしこの遺産相続時として親族間に骨肉の争いを生じさせる事がある
遺産の大小は関係ない
そこに金がある限り誰にとっても無縁ではいられない問題
それが「争う家族」と書いて争族問題なのである
もちろんこの若い2人は自分たちの愛が恐るべき紛争の火種となる事など全く予想もしていない
まことにご愁傷さま
(佐藤華子)お昼に食べなさい。
ん?見とれてた?ハハハハハ!んなわけないか。
お母ちゃん…今日仕事のあと時間作れるかな?いいよ早番だから。
お寿司でもおごってくれるの?ハハハ!んなわけないか。
会わせたい人がいるんだ。
もしかして…女の人?ああ。
それは…その…。
え?いよいよ…結婚?…したい人がいるんだ。
ああそう!ああよかった。
ああよかった。
おめでとう!いやお母ちゃんも実は心配してたのよ。
せっかく苦労して医学部まで出したのに嫁の来手がないのはどうしてだろうって。
やっぱり家がお金持ちじゃないと医者の世界じゃつまはじきなのかしらってもう本当夜も眠れないぐらい。
これでやっと安心したわ。
あんないい子が見つかってよかったわねえ本当に。
いやまだ会ってないじゃない。
え?あっ…ああそっか。
でどんな人?どんなって…。
何歳?まさか年上の子持ちとかじゃないわよね。
親御さんは?貧乏でもお互いさまだけど最低限の常識がないと医者の嫁は務まらないわよ。
今日会えばわかるって。
あっ5時に達哉の店に来て。
うん…。
そうねまずは会わなきゃね。
楽しみ!ただいま!おじいちゃん帰ったよ!あっ!お父さ〜ん!おかえり〜!よかったわね!しばらく安静にしてね。
お父さん私お父さんが治るまで日本にいるからね!
(龍太郎)なんだ?みんな急に親切になったな。
(恒三)おかえりなさい。
よくぞご無事で。
おお恒三くん。
申し訳ない。
三途の川渡り損なった。
いいえ。
社員も喜びます。
何を言うか!今や会社は君のもの。
私は単なるお飾りの創業者にすぎん。
(恒三)いえいえ。
ああ…きっとあれだな。
閻魔様もまだまだお目付役も必要と思われたようだな。
アハハハ〜おっかしい!お大事に。
パパ!これ。
今夜月子たちも来て退院祝いをするから食べずに帰ってきてね。
大事な通夜がなければな。
社長なんだから運転手に送り迎えさせればいいのに。
経営者が電車で通勤すれば社員も経費の無駄遣いが出来ないだろう。
家政婦を雇うなというのも同じ理由だよ!すいません浅はかで。
はいどうもありがとう。
はーい。
今日はパッパカパッパカピシッピシッ!の仕事はどうしたんだ?おじいちゃんが退院するから休んだ。
なんてね〜。
本当はちょっと河村会長殿にお願いがありまして。
ほほう!それは楽しみだね。
お前はいつもじいちゃんをボケさせないように驚かせてくれる。
ほら小学3年生の時の家出も23歳の時の離婚も。
今夜の退院祝い…お客さん連れてきていい?客人か。
ああ構わんよ。
やった!誰だ?それは…会ってからのお楽しみ?え〜!
(2人の笑い声)
(男性)・「チョコがしみこんでる〜」
(石原)・「濃い〜濃い〜」・「すごくしみこんでる〜」・「濃い〜濃い〜」・「チョコがしみこんでる〜」・「濃い〜濃い〜」・「たっぷりしみこんでる〜」・「濃い〜」これ以上しみこませないで。
しょうがないやつだ。
(女性)私もあれやりたい。
明治「ガルボプレミアム」
ミニもね!
(ナレーション)「こころで送る信頼と実績のカワムラメモリアル」「葬儀のご相談はこころで送るカワムラメモリアル」
(吉沢)河村会長におかれましては今朝無事にご退院されたそうです。
(月子)皆さんご心配をおかけ致しました。
会長はおかげさまで奇跡の回復を遂げました。
まあ前にも増してもう元気!また碁なんか打ちたいななんて申しておりますの。
どうかお見舞いかたがた…。
常務。
え?個人的な話は会議終了後にして頂けますか?個人的?会長じゃないの。
(吉沢)えーそれでは民事党の勝沼先生の偲ぶ会についてご意見を頂戴致します。
ジャズで送りましょう。
ジャズ?ジャズって芸能人じゃあるまいし政治家ですよ政治家!私が調べたところによると先生はジャズが唯一のご趣味でした。
お坊さんも焼香も排除し生バンドを入れた音楽葬を提案しましょう。
生バンド!?
(恒三)河村商会の時代と同じ事をしていては他業種が参入する中勝ち抜けません。
(田川寿)素晴らしい!ごもっともです!
(拍手)これって…これってお父さんのやってきた事を否定してる事になるのよ!テイッ!ジャーッ!
(吉沢)すいません。
座れ!
(吉沢)すいません。
そこ!
(華子)お疲れさまでーす。
(一同)お疲れさまでーす。
(太田順子)お疲れ。
(順子)聞いたわよ。
自慢の息子が結婚!
(一同)きたーっ!ちょっと…。
ハハ…。
いつかは来るかなと思ったけどとうとうよ。
どうする?髪の毛真っ赤なヤンキーだったら。
まあどんな子でも育生が選んだ子だから。
またまた無理しちゃって。
ひどいのだったらさいじめて追い出しちゃえばいいのよ。
やめてよ!嫁いびりなんて柄じゃないから。
じゃあお先に。
お疲れさま!
(一同)お疲れさまでーす。
いやいや十分柄ですから。
ね?こんにちは。
はじめまして。
(渡辺達哉)おばちゃん?ああ!たっちゃん。
育生たちもう来てるよ。
嘘!?はじめまして河村楓です。
あっこちらこそよろしく。
あの…育生の母でございます。
とりあえずなんか飲もうか。
ウーロン茶。
(渡辺美香)ウーロン茶!?ああ。
このあと彼女の家にあいさつに行くから。
うちは居酒屋です。
あっおい!おい!いいじゃない。
頂こう。
のど渇いちゃった。
あっ!そう…。
じゃあじゃあ…乾杯。
あらこぼれちゃって…。
じゃあね。
乾杯。
(2人)乾杯。
(2人)あ〜っ!ハハハ…おいしい。
(ゲップ)楓さんとおっしゃったわね。
はい。
私は育生が7歳の時に夫と離婚しました。
いきなり?最初に言っておきたいの。
楓さん私は母一人子一人でも後ろ指さされないように必死で育生を育ててきました。
奨学金があったとはいえ医学部を出すのは並大抵の苦労じゃありませんでした。
でも暑い日も寒い日も保険の営業に励んで学費を稼ぎました。
それに応えて育生は立派に医師になりました。
いいよ親が自慢するなよ。
親が子供の自慢しないでね誰がするのよ。
あんたにはお母ちゃんしかいないんだよ。
私お母さんに感謝して育生さんについていきます。
ほら!ほら楓さんのほうがわかってるじゃない。
アハハハ!しっかりしたお嬢さんじゃない。
お歳は?ん〜もうじき30ってところかしら?よくおわかりですね。
保険の仕事してるとねいろんな人に会うから見当がつくわけ。
すごーい!ええっ!じゃあもうちょっと当ててみましょうか。
ん〜一人っ子でおじいちゃんおばあちゃんにとってもかわいがられた。
ぴったりです!でしょ?イエイイエイイエイ!あっじゃあ親御さんは…。
そうねえ共働きか…。
ちょっとちょっと何…!ハハハハ!あっ銀行か信用金庫!おばちゃん。
ん?彼女は社長令嬢だよ。
嘘!?ほら夜中にCMやってるじゃん。
あの…。
「カワムラメモリアル」ああっ!知ってるでしょ?
(達哉)親父さんはあそこの経営者なんだぜ。
育生は逆玉だよ。
あの…令嬢はやめてください。
これでも…バツイチなんで。
(華子)ええっ!?バツ!?すみません!申し上げるのが遅れて。
気にしないよな?お母ちゃんだって同じなんだから。
え…。
連れ子が3人いるんですって。
3人!冗談。
(達哉)おい!あれ…。
あれ痛い…。
イテテテ…。
あれ?お義母さん大丈夫ですか?まだお母さんじゃないけど…。
イテッイテテテ…。
どうしたの?いやどうしたのかしら急に。
ちょっと待って。
ちょちょちょちょ…どこ行くの?どこが痛い…?痛い痛い痛い。
痛い…。
あの子はやめなさい。
なんで?なんではこっちのセリフよ!初婚のあんたがなんでわざわざバツイチと結婚しなくちゃなんないのよ。
なんでって…。
バツイチだけじゃない。
会社の社長かなんか知らないけど嫁の実家のほうがお金があったらあんた苦労するよ。
いや俺は楓と結婚するわけだから。
な…何子供みたいな事言ってるのよ。
結婚は家対家なの!逆ならまだいいけど…せっかく医学部まで出してあんた嫁の実家に見下されるなんてお母ちゃん絶対に…もう絶対…!ああああもう大丈夫だって。
ええ…ちょ…。
俺たちは。
ちょ…。
俺たち…「たち」って何よ「たち」って…。
「たち」…ウンッ!
(凜子)さあお父さんこっち向いて!
(凜子)はいスマ〜イル!
(月子)はーい!
(陽子)上手に出来ました。
(凜子)はい!
(月子)ちょっと脂っこいかしらお父さん。
(凜子)お姉ちゃんたちこっち向いて!
(凜子)はいはいマーくんマーくんこっち向いて。
(カメラのシャッター音)
(凜子)よしよしよし!
(月子)はーいさあさあさあ乾杯しようね。
じゃあほらほらほら。
はいじゃあね…。
改めてお父さん退院おめでとう。
(凜子)おめでとう!
(正春)おめでとうございます。
(凜子)本当にもうすごい心配したんだから。
(陽子)ねえ。
(月子)ねえ。
無理をするな。
(凜子)ん?これでも葬儀屋をやってきたんだ。
いい歳になれば周りが死を願ってる事ぐらいよく知ってるよ。
やだもう…。
完全復活だねお父さん。
だったらさちょっと聞きたい事があるんだけど…。
えっ何?マーくんじいじに雑炊。
雑炊…ですか?うん。
お父さんさほら消化のいいもののほうがいいから。
料理得意っしょ?えっ…?
(正春)はい。
フッ…。
お父さんさあ…遺言状書いてる?
(陽子)凜子!何も退院祝いの席で…。
そうよ。
さすがの私もそれだけは。
何を2人ともいい子ぶっちゃってるのよ。
娘として知りたいのは当然でしょう?お父さんねあのね私…そんなにたくさん欲しいわけじゃないの。
ただどうなってるのかなって知りたいだけ。
2人ともそうでしょ?いやあちょっと…。
「いやあちょっと」じゃない…。
遺言状か。
うん。
遺言状なら…。
まだ書いてない。
嘘だー。
もう隠さなくたっていいじゃない。
自分が死ぬ時の事なんて考えてもみたくないんだよ。
もしも私に万が一の事があった時はだお前たち3人に恒三くん正春楓みんなでじっくり相談して…。
はっ…ああビックリした!分け合ってくれればいい。
じっくり…。
みんなで…。
分け合う…。
何?プー…。
オホホホ…。
よしっ!ただいま。
(陽子)おかえりなさいパパ。
おかえり。
遅くなりました。
ああ…大丈夫。
おかえりパパ。
ああただいま。
ハハハハ…。
お父さん何取る?
(龍太郎)どうせ雑炊だろ?そうだ!お父さんチーズ…。
月子チーズは?チーズ太るから…。
凜子は?私もチーズいる。
ああはいはいはいはい。
女姉妹は仲が良くていいね。
アハハ〜ハ〜。
ア〜…。
ウフフフフ…。
ハハハハハ…。
ただいま。
あっおかえり。
(陽子)遅かったわね。
おじいちゃんお待ちかねよ。
よお。
うん。
おじいちゃんには話したんだけど…。
今日お客さんがいるの。
客…?この席にか?うん!
(ドアの開く音)こんばんは。
失礼します。
先生?
(陽子)どうして…?
(恒三)結婚…。
うん。
前におじいちゃんのお見舞いに行った時に知り合ったの。
(恒三)先生に伺っているんだ。
あっあの…。
楓さんと結婚させてください。
おお〜案外やるじゃない。
医者にしてはさあ結構いい男よね。
う〜ん。
そうかな…?うん!これはめでたい!先生は私の命の恩人だ。
おい!ビール持ってらっしゃい。
(正春)はーい。
お義父さん待ってください。
確かに先生はお義父さんの治療をしてくれました。
しかしそれは医師なら当然の事でしょう。
楓の夫にふさわしい方かどうか…。
白衣を脱げば人格が変わる医者もいると聞きますからね。
パパ意地悪言わないで。
失礼しました。
改めて自己紹介させて頂いてよろしいでしょうか?ええ…佐藤育生と申します。
あ…育生は育てるに生きると書きます。
31歳明共医科大学を卒業後第二内科で研修医をしております。
結構歳くってんのね。
両親は離婚しておりまして…母が生命保険の外交員をしながら育ててくれました。
はあ…。
いわゆるシングルマザー。
その母と墨田区の公団住宅に暮らしております。
はあ…。
いわゆる団地。
楓さんと結婚しましたら病院の近くに住まいを借りて2人で暮らすつもりです。
あまりぜいたくは出来ないかもしれませんが…楓さんを…。
年収はどれくらいでしょう?私だって偉そうな事言えないでしょ?だから聞いてるんだ。
お前は金に苦労した経験がない。
えっと…約340万円プラス夜勤の手当です。
安っ!ご実家が開業医でないという事は大学に残って教授を目指すおつもりですね?いいえ。
いいえ?育生には夢があるの。
夢?内科に続いて外科産婦人科でも研修を受けいずれは海外の医師の少ない地域に赴任したいと考えています。
まさか今さら海外協力などを考えているわけじゃあないでしょうね?いえ考えています。
自分でも役に立つところがあれば…。
その時は私も一緒に行こうと思って…。
うわあ立派ねえ!偉いね〜。
それが夢ですか…。
なるほど…。
死神…。
大変ご立派なお考えですね。
しかしせっかく医師になられたなら最先端の大学病院で研鑽し医学会のトップにのぼりつめるべく闘う道もおありでは?ああ…僕は闘いません。
医者は偉くなるといすに座ってばかりになります。
あれがどうも苦手で…。
ずっと現場にいたいんです。
だから…僕は闘いません。
(笑い声)私ね…もう結婚なんてしないつもりだった。
適当に好きな事やって家に頼って楽して生きていけばいいって思ってた。
でも育生と出会ってもう一度やり直したいって思ったの。
お引き取り願えますか?パパ!初めての食事は親御さんも一緒のほうがいいじゃないか。
嘘…許してくれるの?
(恒三)先生いや育生くん。
今度の日曜お母さんもご一緒に食事をいかがです?あ…やった…!あっ…ああ…ありがとうございます。
ありがとうパパ。
パパ…。
やったやったやった…。

(華子)お母ちゃん…まだ結婚に賛成してないんだからね。
頼むよ。
(華子)楓さんってそんないい子かしらね。
大体さ医者が葬儀屋と結婚するなんて患者さんに用意がよすぎると思われないかしらね。
あっ着いたよ。
着いた。
これこれ。
えっここ?うん。
えっここ?ちょちょちょちょ…。
え…ちょっと私来てみたかったのよここ。
紹介がないと入れないんだって。
あああ…。
ちょっと…ねえ20年も経つとさくたびれてくるけど腐ってもブランド物よねこれ。
ハハハ…。
(華子)おっ…。
お母ちゃん…。
お母ちゃん…。
お母ちゃん…。
(華子)あっ…。
(凜子)行ったわよお義兄さんがわざわざハイヤーを呼んで。
(月子)ふ〜ん珍しい。
相手の母親にさなめられないようにって思ってるわけね。
そうね。
(月子)ヘッドケチのくせしてさ!ヘヘヘッ…。
お姉ちゃんはさちょっと浪費が過ぎんじゃないの?えー?だってお金はさ生きてるうちに使わなきゃ駄目なのよ。
お母さんとかさうちの旦那みたいに早死にしちゃったらさ馬鹿馬鹿しいじゃないの。
ハハハ…。
言い訳する事ないじゃない。
形だけとはいえさ一応常務に居座ってんだし。
それなりにもらってるんでしょ?私はちゃんと働いてますから。
それにあんたが思ってるほどもらってないもん。
ハハハハ…。
またまた…。
お父さんがさ会長に退いてお義兄さんが社長になった時にさ役員報酬の見直しがあったのよ。
社員に還元するとか言っちゃってさただのケチよ!おかげでさこっちはさもうローンに苦労してんだから。
ふ〜ん大変だね。
やだ…。
ウフフフフ…。
まあいいや。
あのさ私いくらぐらいあるかちょっと計算してみたのよ。
いくらいくら?まず家。
うん。
家はさ築45年経ってるからあんま価値ないんだけど土地は80坪ぐらいで3億ぐらい。
(月子)3億…。
(凜子)預金はあんまりあてにならないんだけど会員権とか株とかまだ売ってないでしょ?うんうん…。
あっ!か…株ってあんた会社の株があるじゃないの!お父さんの株券がさ52パーセント。
非上場だとしても数億円の価値があるわよ。
オホホホホホ…。
さすが常務頼りになるわ。
(月子)いくら?うん。
少なく見積もってもさ…10億!ハハハハ…。
(月子)10億!うん!税金で55パーセント持っていかれたとしても1人約…2億。
プッ…。
(2人の笑い声)私それだけもらえるんだったら文句ない。
私も。
お姉ちゃんさ…。
ああハハハ…痛い…。
みっともなくけんかするのはやめようね。
もちもち!ハハハハ…。
いやあ〜駄目これほら…。
(吉沢)アイタッ!さすが会長。
キビシーッ!下手くそ!どうせ無理して負けるんだったらもうちょっとうまく打てよ。
ったくわざとらしく負けやがって…。
まあいい。
今日呼んだのは他でもない。
(龍太郎)弁護士を探してほしいんだ。
弁護士?
(龍太郎)ああ。
橋本先生じゃ駄目ですか?いや…会社には関わりのない弁護士を頼みたい。
(開錠音)よーしよしいい子にしてたか?ハハハ…。
これをな…。
おい!失礼しました。
これをな書き換えたいんだ。
遺言書ですか…。
うん。
女房が死んだ時に書いたものだ。
3人の娘に平等に分けるのに苦心した。
しかしこの間死の淵をさまよったおかげで気持ちが変わった。
えっ…?実はな娘3人以外に譲りたい人間が出てきたんだよ。
どなた…ですか?ん…うん…いやそれはそのうちにな。
いいか!この事は誰にもしゃべるんじゃないぞ!は…はい。
うん。

(店内の音楽)うまい…。
本当にうまいです。
今日は特においしい。
よくお見えになるんですか?いいえ。
お誕生日くらいです。
うちなんて誕生日は焼き芋でした。
(楓と陽子の笑い声)結婚するんだからかっこつけなくていいだろ。
(恒三)お母さん。
女手ひとつでよくこんなご立派な息子さんを育てられましたね。
ありがとうございます。
そちらのお嬢さんも本当に明るくて活発で気のいいお嬢様ですわ。
この縁談を進める上でひとつ条件…いやお願いがございます。
育生くん。
はい。
楓と結婚したいなら河村家に入ってもらえないか?
(華子)それはその…あの…。
はい。
婿です。
医師を辞めて河村を継いで頂きたい。
婿か…。
考えた事なかったな。
それ困る…。
それは困ります。
うち一人息子ですから。
うちも一人娘です。
(華子)はい!?女の子と男の子は違いますでしょ?いつの時代の話です?
(恒三)私など30年前に河村家に入りました。
おかげさまで能力を出す事が出来ました。
あのですね…育生は医師です。
おたくの会社を継ぐ事はございません。
お母さん。
これからは医師が余るといわれています。
昔のように医師というだけで尊敬される時代ではありませんよ。
失礼だよ!しかし楓が選んだ方です。
河村を名乗ってくれるなら大学病院の医師以上の収入は保証しましょう。
河村…。
河村育生。
ちょっと待ってよ!そんな…冗談じゃありません。
佐藤という姓にこだわられますか?育生くんのお父さんの名字らしいね。
調べたんですか?夫とはもう25年も会っていません。
未練なんてありません。
いやいや…これはうちの資料です。
縁談の礼儀として持参しました。
釣書に財産目録それに私が経営するカワムラメモリアル株式会社の決算報告書です。
さあどうぞ。
ご遠慮なくお検めください。
婿に入って頂くならお母様も経済的な期待がおありでしょう。
(華子)それどういう事?
(テーブルを叩く音)お金さえもらえば息子を婿に出す母親だと思ってるんですか!?お母ちゃん。
何様よ?人を馬鹿にして。
どんだけお金があるか知らないけどね育生は絶対に婿になんかやりませんからね!お母…。
お義母さん!ああ大丈夫大丈夫。
母は人の金をあてにするような人間じゃありません。
ごちそうさまでした。
(すすり泣く声)お母ちゃん。
ちょっと危ない…。
ちょっちょっちょっ…!あの子とは別れなさい!この結婚はなしよ。
最低だよパパ。
私出ていく。
育生と結婚する。
楓。
また同じ事を繰り返すのか?そうやって熱に浮かされて強引に一緒になったから前はうまくいかなかったんじゃないのか?昔の話はやめて。
今度は失敗は許されない。
何もかも捨てて婿に来るくらいの覚悟がある男じゃないとお前をやるわけにはいかない。
私前とは違う。
あの時は若くて何もわかってなかった。
ただ自分がかわいいだけだった。
でも今は育生の事が本気で好きだって言える。
初めてこの人の子供を産みたい家族を作りたいって思ったの。
本気なの。
別れないよ。
あいつと結婚するって決めたから。
決めたったって契約書交わしたわけじゃないでしょ。
まだクーリングオフ出来るわよ。
俺簡単に決めないから。
決めた時は変えないよ。
じゃあ婿になるの?あんた。
いい?育生。
「金持ちけんかせず」って言葉があるだろ?あれは本当は余裕があるからけんかをしないって意味じゃない。
金持ちは札びらで相手の口を黙らせるからけんかになんないだけ!母ちゃんは仕事でそんな目に山のように遭ってきた。
結婚するのは俺だよ!自分で考える。
お母ちゃんより楓さんのほうが大事なの?
(ホステスたちの笑い声)
(亀山まるみ)カナちゃんサキちゃんありがとう。
はーい。
失礼します。
失礼します。
(まるみ)いらっしゃいませ。
相変わらず何考えてるのかわからない顔ね。
相変わらずブスだね。
(笑い声)ありがとう社長。
私はセクハラなんて無粋な事は言わないわよ。
お客様が真実を言ってくれるのは私に心を許してるって事だもの。
お客様ねえ…。
高い酒入れていいよ。
ありがとうございます。
高いお酒お願いします。
でどうだったの?娘さんの彼氏との戦争は。
もちろん撃退したよ。
何しろ闘わない奴だ。
フフッ人が悪いわね。
結婚を潰すためにわざと婿になれって言ったんでしょ?当たり前だ。
あんな奴に婿に来られても困る。
ウフフフフ…。
業界で死神って恐れられてるだけあるわ。
(まるみ)出た!死神。
娘はあの家でたった一人の肉親だ。
最高の財産だよ。
簡単には譲れない。
若くていい男に取られるのが嫌なんでしょ?嫉妬よね。
フン!何を馬鹿な…。
相手じゃない。
あら…。
でもこの戦争まだ終わっていないみたい。
彼氏を占ったら魔術師のカードが出た。
勝利を示すカードじゃないけど何かを作り出す意味があるの。
(まるみ)ある意味闘うよりもっと強いのよ。
ああ駄目駄目駄目駄目…!走ったら危ないよ。
明日から学校行けるんだよね?
(医師)うんミユちゃんよく頑張ったもんね。
(女の子)うん!
(医師)嬉しい?助けて頂いて本当にありがとうございます。
元気になってよかったです。
すぐに退院出来ますからね。
元気になってよかったな。
うん!僕先生みたいにお医者さんになるんだ!えっ本当に?大変だぞ。
頑張れる?うん!
(ジャズ)いやあ好評ですね。
メディアの取材もたくさん来ています。
これからの葬儀は出来るだけ不吉なイメージを一掃したほうがいいんだ。
高齢化が進んで葬儀が日常になるからね。
さすがです。
君は会長にも「さすがです」を連発していたね。
会社で伺いました。
いいよ。
なんでしょう?仕事先まで。
病院では患者を見送る事が多いけどこんな葬儀だったら安心して見送れますね。
用はなんです?お義父さんの仕事を見ておきたかったんです。
河村家の婿になります。
まさか…。
まさか?いや…。
楓さんはお義父さんの事が好きです。
お義母さんの事もおじいさんの事もおばさんたちの事も好きです。
口では偉そうに言ってるけど楓さんは家族を大事に思っています。
大好きなんです。
そんな楓が僕は好きです。
ただ…医師を辞める事だけはお許しください。
(悲鳴)
(蹴る音)うう…!
(育生の声)僕の父は借金を作って家を出ていきました。
もしもし?お母ちゃんが大変なんです!
(育生の声)診てもらうお金もなかったのに親切に助けてくれたお医者さんがいて…。
その時の事は今でも忘れられません。
だから医師だけは諦めません。
その代わり僕の一生をかけて今度こそ楓さんを幸せにします。
お願いします。

(鐘)
(鐘)
(陽子)楓。
よく似合ってるわよ〜!うーん!フフフ…。
ありがとうママ。
何度も苦労かけて…。
この子はこういう時だけしおらしいんだから。
(ドアの開く音)
(月子)おめでとう!うわ〜!かわいい!すごく清純そう!ちょっと2度目と思えないよ!またあんたたちは!
(凜子)いいじゃん正直で。
家族なんだからさ。
はいこっち向いて。
(カメラのシャッター音)いいね!あらお義兄さんは?
(正春)仕事です。
今朝大王寺建設の社長が亡くなったので。
お式には間に合うそうよ。
もう一人娘のさ葬式にまで仕事する事ないのにね楓ちゃん。
月子おばちゃん私の葬式じゃなくて結婚式!
(月子)あらやだ。
間違っちゃった!やだもう…。
お姉ちゃんはいこっち向いて!はいはい。
(凜子)はい美女。
(カメラのシャッター音)
(凜子)いいね。
それよりおじいちゃんは?あっ?ああもうとっくに着いてるはずなんだけど。
マーくんちょっと見てきて。
はい?駄目よそんなバナナの腐ったみたいな顔してちゃ。
行きなさいほら。
早く!はい。
(正春)じいじ。
お連れしました。
(龍太郎)うん。
やあすまんね。
こんな席まで。
(金沢利子)いえ。
金沢利子です。
「金が沢山で利子が付く」と書きます。
ほほう面白い人だな。
お若いのに…。
遺言を専門だそうですね。
現在日本では遺言書を作成する人は1000人のうち3人に過ぎないといわれています。
でも家庭裁判所における遺産分割協議の数はここ10年で2倍になっています。
今後はさらに…。
ああ…今後の事はいい。
私の今後はさほど長くない。
結構な心構えです。
どうぞ。
失礼します。
いや実はね…。
はい。
新たに遺産を譲りたい相続人が増えてね。
悔いのない遺言状を作りたいんだ。
それではまず正式な家系図と財産目録をお作りください。
(龍太郎)家系図?認知しているお子さんも含めてもれなくお書きください。
そんなものはおらん。
私は一介の成金だ。
遺産相続は亡くなってからではなく生きているうちから始まっているのです。
育生こっち向いて。
ああいいねいいね。
お前意外にイケメンだったんだな。
気持ち悪い事言うなよ。
いやいや…イケてるよ。
まあ衣装のせいかな?もう育生じゃないし。
えっ?佐藤育生って奴はいっつもお金がなくて同じTシャツばっかり着て唐揚げ食べてるの。
金目当てで婿に行くような奴じゃない。
(達哉)おい!何言ってんだ馬鹿。
変な奴…。
おばちゃんは?ああ…美容院かな?
(リエ)本日はおめでとうございます。
ああどうも…。
(華子)「河村家・佐藤家」?
(舌打ち)「佐藤家・河村家」だろうが。
まったく…。
(舌打ち)
(携帯電話)
(携帯電話)はいもしもし。
(佐藤肇)「俺だよ」えっ?「今日はおめでとう」えっ…?ちょっと…えっ?どうして?「これでも血の繋がった父親だ」「色々耳に入れてくれる人がいるんだよ」あんたにはもう関係ないでしょ!「祝儀は預けておいた」「幸せになれって伝えてくれ」冗談じゃないわ!そんなはした金いらない!私だってねただで息子をやる気はないんだから。
(リエ)社長本日はおめでとうございます。
ご苦労さん。
この方は?ご親戚でしょうか?
(リエ)ご祝儀だけ置いて帰られました。
そう。
あの失礼。
佐藤肇っていう人来ませんでした?
(リエ)今…。
あっこれ…。
これ頂くわけにいかないの。
返してくる。

(ドアの開く音)遅くなっちゃってすいません。
このまま教会のほうへご案内致します。
はい。
パパ。
ん?育生をいじめないでよ。
「嫁姑」って言うじゃない?うちは「婿舅」でしょ?ああ…。
パパとおじいちゃんと同じだ。
おじいちゃんがパパにしてくれたように親切にするよ。
お母ちゃん。
何?今までありがとう。
ごめんな寂しい思いさせて。
よしなさいよ。
今生の別れじゃないのよ。
これからは自分の事を一番に考えろよな。
あんたも向こうの家族になめられたら駄目なんだからね。
婿に行ってやるんだから遠慮なんかしなくていいんだからね。
心配すんなよ。
俺だってただ押し切られて行くわけじゃない。
ちゃんと考えがあって婿に行くって決めたんだ。
考え?『婚礼の合唱』
(拍手)
(拍手)いや実はね…新たに遺産を譲りたい相続人が増えてね。
結婚ほど恐ろしいミステリーはない
これまで知らない人間たちがある日突然家族になるのだ
まして彼育生の場合は…
このよく言えば非常に人間くさい悪く言うなら背筋が凍るほど欲深い一族の婿になったわけである
まさに争う家族争族の森に投げ込まれた子羊とはこの事
まことにまことにご愁傷さま
嘘ついてる人どうやって信じろっていうの?
(凜子)何考えてるかよくわかんないって。
(龍太郎)全てを君に託したい。
(月子)河村家を乗っ取られて…。
なんか変な目的でもあるんじゃない?出ていきなさい!出ていきません。
(月子)あれは間違いなく詐欺師よ。
あんたら馬鹿みたいだ。
2015/10/22(木) 21:00〜22:09
ABCテレビ1
[新]遺産争族 #1【向井理 ムコ入り!10億めぐる骨肉の争いスタート!】[字]

遺産を争う家族に“ムコ入り”した育生(向井理)。金を巡る骨肉の争いが「家族」の本当の姿をあぶりだす!果たして遺産は誰の手に?愛憎にまみれた新しいホームドラマ誕生

詳細情報
◇番組内容
莫大な資産を誇る葬儀会社会長・河村龍太郎(伊東四朗)が倒れたのをきっかけに、河村家では「遺産相続問題」が勃発。そんな中、研修医・佐藤育生(向井理)は、龍太郎の孫娘・楓(榮倉奈々)にプロポーズ。しかし父・恒三(岸部一徳)に「ムコ入り」を提案されてしまう。幸せなはずの結婚が引き金になり、金をめぐる家族の争いに巻き込まれてゆく育生。果たして家族とは何なのか。そして遺産は誰の手に?
◇出演者
向井理、榮倉奈々、余貴美子、室井滋、板谷由夏、鈴木浩介、堀内敬子、真飛聖、渡辺いっけい、岸本加世子、岸部一徳、伊東四朗
◇脚本
井上由美子
◇演出
松田秀知
◇音楽
沢田完
◇主題歌
いきものがかり『ラブとピース!』(EPICレコードジャパン)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】服部宣之(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、池田禎子(ザ・ワークス)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/isansouzoku/
☆Twitter
 https://twitter.com/isan_sozoku
☆Instagram
 https://instagram.com/isan_sozoku/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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