(為頼)
人間にとって殺人という行為の前には簡単に乗り越えられない壁がある
その壁を乗り越えられるほどの過剰なエネルギーが放出される症状を犯因症と名付ける
その兆候は顔を中心に全身に表出する
(早瀬)何があったって無罪になんかしねえから!
(郷田)やめて。
やめて!助けて!
(和枝)年取ると時間がたつのが早いってホントね。
まだ半年もたってないような気がするわ。
(倫子)《英介さん》
(倫子)《英介さんの言うとおりにしてよかった》《ありがとう》ねえ英介君シュークリーム買って帰ろう。
倫子大好きだったじゃない?最後の方は毎日。
もうダイエットしなくていいからって。
(為頼)そうでしたね。
あれ病院じゃ許されなかったでしょうね。
さっ行こ。
どうせならかめだやの買ってこ。
はい。
(太田)熱つつつ…。
はい。
早瀬さん。
おい。
(太田)はい?冷たいお茶って言っただろ。
(太田)あっすいません。
入れ直します。
(市原)早瀬。
市原。
久しぶりだな。
(太田)県警本部の…。
あっ…。
お疲れさまです!事件ですか?
(市原)ちょっといいか?
(市原)おい。
携帯番号変えたんだな。
知らせてくれてもいいだろう。
悪いな。
村本精神科病院に入院中だった篠崎が今日退院する。
篠崎が?ああ。
まだ3年もたってないだろ。
もう野放しにするつもりか。
(市原)殺人を犯したとはいえ裁判で無罪になったからなあ。
・
(篠崎の母)ここで何してるんですか?
(篠崎の母)あなた警察の人でしょ?あのとき息子を逮捕した。
この子はやっと病気が良くなったんです。
下手に刺激しないでください。
行きましょう。
(白神)イバラ君その絵本についてどう思いますか?
(イバラ)どうって?
(白神)餓死寸前の象が必死になって芸を見せた餌をもらうために。
バカな象です。
何をしても無駄なのに。
かわいそうだとは思わないんですか?かわいそう?どうしてですか?象は餌をもらえないのに必死で芸を見せるんですよ?思いません。
そうですか。
いいでしょう。
僕どこかおかしいですか?どこもおかしくないよ。
心配しなくていい。
どこもおかしくない。
(菜見子)あっイバラさん。
(菜見子)誰かがこぼしてっちゃったみたいで。
すみませんが拭いてもらっていいですか?すぐやります。
あっ…。
あっケガ良くなりましたか?結構深そうだったから気になってたんです。
大丈夫です。
よかった。
じゃあよろしくお願いします。
(仁川)よし。
俺帰るけどええな?
(太田)おっす。
お疲れさまです。
(一同)お疲れさまです。
(仁川)はいお疲れっした。
早瀬お前さっきから何調べてんねん。
別に何も。
(仁川)ええか?余計なことしでかすなよ。
お疲れさまでした。
(一同)お疲れさまでした。
先輩お疲れっす。
(一同)お疲れさまでした。
(太田)お疲れっす。
(女性)うっ…。
(女性)うっ…あっ…。
あっあっあっ…。
ん〜…。
あ〜…。
う〜…。
(ブザー)
(せき)おはようございます。
(一同)おはようございます。
(太田)けさはずいぶん早いっすね。
まあな。
(太田)あっそういえば深夜にうちの近所の大住町で殺人未遂があってけさも県警が出張って目撃者捜ししてましたよ。
女性が男に顔を殴られた後首を絞められて。
あっでも…。
指の爪は?
(太田)えっ?剥がされてなかったか?あっいやうちの署の事件じゃないんでそこまでは…。
(女性)膝がねえもう歩くのがつらくて。
そうですか。
関節リウマチですね。
朝起きて手足が動きにくい感じあるでしょ?はい。
それから膝が腫れたりするかもしれませんけどがんとかじゃないんで心配しないでください。
あ〜先に聞いといてよかった。
慌てるとこだった。
フフ。
よかったですねえ。
(女性)はい。
お薬出しておきますね。
お大事に。
(女性)ありがとうございます。
(和枝)はい関さん。
ゆっくりでいいのよ。
はい。
よかったですね。
先生!
(女性)あ〜びっくりした。
もう。
(和枝)危なっ…。
あっ…。
あ〜っと…。
早瀬です。
(和枝)あ〜。
先生ちょっとこれから付き合ってください。
あっえ〜っと…。
早瀬です。
(和枝)お大事に。
先生お願いします。
診察があるから。
いや患者さんなんていないでしょもう。
予約が入ってるんだって。
予約?どうしたんですか?また何か事件?深夜に大住町の路上で20代の女性が襲われました。
殴られた後首を絞められたんです。
嫌だ物騒ねえ。
それとよく似た事件が3年前にも…。
襲われたのは夜勤明けの女性看護師だった。
篠崎大和という犯人は背後から女性に近づき殴りかかった。
(女性)《うっ…うっ…》
(篠崎)《あ〜…》
(せき)
(篠崎)《あっ…》《あっあっ…》そして篠崎は女性の首を絞めて殺害した後薬指の爪まで剥がした。
犯人はまだ捕まってないの?捕まえましたよ俺が。
でもやつは無罪になった。
殺された女性は人間型の爆弾で地球を吹き飛ばすために宇宙から送られてきたって。
(篠崎)《あの女は人間じゃない》爪は解除ボタンだって証言し続けたんです。
《俺が地球を救ったんだ!》《万歳!》妄想型統合失調症。
だとしたら…。
違う!あいつは統合失調症なんかじゃない。
全部嘘なんだ。
わざと精神科を受診したのも犯行前日だけ。
妄想や叫び声だって演技なんだよ。
篠崎は無罪になるために統合失調症のふりをした。
その証拠に篠崎は逃亡用の自転車を用意していた。
前にも「刑法39条を悪用するやつは許せない」そう言ってたな。
(和枝)刑法39条?心神喪失者の行為は罰しない。
心神耗弱者の行為はその刑を軽くするっていう理不尽な法律です。
その法律を知ってたから病気のふりを?先生篠崎が犯人ならまだ犯因症が残ってる可能性がありますよね?診てもらえませんか?だけどその男は…。
やつは昨日退院してるんだ。
篠崎を診てください。
犯因症が出ていたとしても事件の犯人だという証拠にはならない。
それでも足掛かりにはなる。
これ以上事件を起こさせるわけにはいかないんだ。
付き合うよ。
カズさんいいですかね?患者さんには私からうまく説明しておくわ。
急患が来たらすぐ連絡するから。
何すか?俺の顔ばっかり見て。
話に続きがあるんじゃないのか?えっ?3年前の事件。
君があっさり引き下がったとは思えない。
何を根拠に…。
今までの君を見てれば普通にそう思う。
(太田)課長。
(仁川)はっ?
(太田)篠崎ってやつのことご存じですか?篠崎?
(太田)はい。
ああ早瀬が裁判所で暴れた事件の被告や。
暴れた?
(仁川)はあ。
(精神科医)《被告は事件当時統合失調症の影響で心神喪失状態で責任能力なしと認定します》《おい篠崎のどこが病気なんだ》《奇声を上げたのも精神科を受診したのも無罪になるための芝居に決まってるだろ!》《私はしっかり時間をかけて精神鑑定した》《結果は裁判で証言したとおりだ》《ふざけるな!》
(精神科医)《おい》《もう一度鑑定をやり直せ!》
(精神科医)《何する…》《やり直せ!いいか…》
(仁川)裁判所で精神科医につかみかかるなんか前代未聞やで。
まったく。
県警から飛ばされても仕方ないですよね。
熱過ぎんねんあいつ。
確かにやり過ぎだったと思う。
でもあの鑑定のせいで篠崎は無罪になった。
それは今でも許せない。
犯人が犯行時に心神喪失だったかどうかそれが分かるのは神だけだ。
どんな専門家でも難しい。
精神科の病気は血液検査やレントゲンで診断のつくものじゃない。
何の罪もなかったのに殺された女性はどうなる?日本は加害者に甘過ぎる。
被害者はいつも置き去りだ。
(菜見子)ご苦労さまです。
(バイブレーターの音)・
(戸の開く音)あの男です。
(篠崎の母)大和君どこ行くの?ねえ大和…。
先生?タカシ!おい!タカシ。
何やってんだ?こんなとこで。
どなたですか?人違いじゃ?あっ…。
おいっ子によく似てたもんで。
面目ない。
どうでしたか?薄いけど犯因症は確認できた。
やっぱり出てたんですね。
それと右肩が時折けいれんしてる。
筋肉の緊張度も左右でずいぶん違う。
右手が不自由で左手…。
ありがとうございました。
このまま篠崎を追います。
おい待て。
おい!
(ノック)
(橋本)サトミさん。
サトミさんドアを開けましょう。
ちゃんとお話しすれば分かるから。
何があったんですか?
(橋本)あっいえ高島先生を煩わせるようなことでは。
でもサトミちゃん本人からメールが。
(看護師)あのスケッチブックを片付けようとしたら…。
(看護師)《これこっちに置いておくね》
(看護師)《ちょっと…。
ねえちょっとサトミちゃん》《ちょっ…》《ちょっと…》私に任せていただけませんか?ですが…。
(菜見子)お願いします。
それでは高島先生にお任せします。
(バイブレーターの音)顔見せてくれてありがとうサトミちゃん。
(シャッター音)
(呼び出し音)市原早瀬だ。
大住町で起きた殺人未遂詳細聞いてないか?頼む情報回してくれ。
管轄外で手に入らないんだ。
特に爪が気になるんだ。
左手の薬指だ。
ただいま。
・はい為頼診療所です。
どうも。
今日の夜ですがお時間頂けないでしょうか?先日お見せできなかった無痛治療の中核をご覧に入れたいと。
そんな大事なものをどうして私に?為頼先生になら研究の意義も分かっていただけると思いまして。
・7時に車を向かわせます。
いらっしゃるかどうかは為頼先生のご判断にお任せします。
では。
・
(通話の切れる音)
(横井)院長。
なぜそこまであの為頼という医師にこだわるんですか?医療の限界を分かった上で患者をきちんと診られる医師はほとんどいない。
権威と呼ばれる大学病院の教授でさえ怪しいだろう。
があの為頼という医師は違う。
ですが今夜の会食相手は取引先銀行…。
キャンセルしろ。
患者をきちんと診られる医師は何億もする最新型の検査機器以上に導入する価値がある。
(女性)えっ私も行ってきたのこの間合コン。
うん。
いやいやいや…全然そんなつもりじゃなかったんだけどさ。
う〜ん…。
(仁川)おい。
お前こんなとこで何してんねん。
マル被の追跡です。
お前の担当のヤマちゃうやろ。
署へ戻れ!やらしてください。
(仁川)よその持ち場荒らすな!おい太田。
(太田)はい。
あっ…。
(太田)いったん署に戻りましょう。
放せ!
(太田)早瀬さん。
あ痛っ。
うっ…。
(仁川)あっ待て待て待て待て…。
放せ…。
今日ねハンバーグにおふを入れてみたの。
どう?おいしい?うん…。
んっ?おいしくなかった?うん…。
えっどっちなのよ。
普通。
ハァ〜普通ね。
はいはい。
あっ…面目ない。
・
(チャイム)んっ?ちょっと出掛けてくる。
白神先生のところ。
うん。
じゃ残りラップしとくわね。
うん。
あっねえ。
白神先生によろしくね。
やだよ。
何言ってんの。
ちょっ…何で。
もう。
ケチね。
・
(ノック)どうぞ。
ご足労いただきありがとうございます。
あっいいえ。
ああは言ったものの来てくださるかどうか不安だったんです。
為頼先生はこのところ大変お忙しいみたいなので。
例の通り魔事件以来警察に捜査協力していらっしゃるとか。
ですが為頼先生の診察眼は本来患者に向けるべきだ。
この能力は望んでも誰もが得られるものではない。
だからこそできる限り医療に活用していただきたい。
そう思うのは私のわがままなんでしょうか。
これをご覧ください。
私が今特別に手掛けている患者です。
所見はいかがですか?脳幹の正中が肥大して一部に浮腫が見られる。
さすがよくお気付きだ。
主訴は何だと思いますか?MRI画像だけでは確定診断はつけにくい。
数年来私は先天異常に注目しています。
まあ個人的には「異常」ではなく「突然変異」だと受け止めてるんです。
ご存じですよね?生物の進化は突然変異によってもたらされる。
入りたまえ。
このデータの元になってるのが彼なんです。
まさか…。
素晴らしい。
お分かりになるんですね。
そうなんです。
彼は先天性無痛症です。
無痛症…。
触感が失われてるわけではないのですが全ての痛覚が欠損しています。
皮膚内臓そして精神面も。
精神面?彼は生まれてから今まで一度も痛みを感じたことがない。
うん。
もういいよ。
下がって。
精神面というのはどういうことですか?不安や恐怖を感じないんです。
もちろん死も怖がらない。
私は彼の中に無痛診療を成功に導く最大のヒントが隠されてると考えています。
あっ為頼先生?あっ…えっと…。
あっ高島先生。
どうも。
あっ今日はこんな遅い時間にどうなさったんですか?あっちょっと白神院長と。
あっいやどうも。
よいしょ。
はいはいはいはいはいはい。
(せき)この半年でお前が出した報告書や。
全部不備があるわ。
書き直せ。
はっ?何でいまさら。
あしたの朝までや。
朝までにできるわけないでしょ。
できへんかったら山奥の交番に異動してもらう。
えっ?今回はただの脅しとちゃうぞ。
んっ?ほれ。
取れ。
早う。
そう。
精神的無痛か…。
《倫子》《倫子》《う〜!》
(バイブレーターの音)
(女性)うん。
うん。
もうすぐうちだから。
じゃあね。
うるさいな。
(女性)うっ…。
(女性)うっ…あっあっ…。
うっ…。
(いびき)へっ?えっ?終わりました。
はい。
早瀬だ。
えっ…。
(市原)《けさ20代女性の絞殺死体が発見された》
(市原)《被害者は左手薬指の爪が剥がされていた》《ただし今回は素手ではなくワイヤで首を絞められている》
(市原)お前の読みどおりだったな。
(刑事)篠崎さん!開けなさい!
(篠崎の母)あっ…。
あんたの息子はまた人を殺した。
20代のよく似た女性を手に掛けた。
責任を取らせるのが親の役目だろう!息子は?篠崎はどこ行った!?ゆうべ出ていったっきり。
服装は!?くっ黒いパーカ…。
あっ…あ〜…。
・
(ドアの開閉音)どうした?篠崎がやりやがった!また女性を殺害した!手口が変わってて道具を使うようになってた。
右手が力不足だからだ。
そういえばこの前も右手が不自由とか言ってましたよね?教えてください。
身体的な特徴があったら篠崎の捜索に役立つんです!篠崎の右手は自分の意思と無関係に動く。
今は乗り物を運転するのも難しいだろう。
その他に分かってることは?今足取りが途絶えてる!思い出してくれ!頼む!頼む!落ち着け!危険だよ君は!はっ?いいか?君に犯因症が出てる。
何度も診てる。
今のままだと君は人を殺す。
そっそんなわけない。
俺刑事だぞ。
そんなことするわけないだろ!それでも出てるんだ犯因症が!君が犯罪者になるのを黙って見てるわけにはいかない。
だから告知した。
篠崎を追うのはやめておけ。
やめれるわけないだろ。
俺に犯因症が出てる?ふざけるのもいいかげんにしろ!おい!
(和枝)ただいま〜。
あっ…。
そろそろ往診の時間よ。
あっ…はい。
んっ?いってきます。
お願いします。
(久留米のせき)
(久留米)何かあったのか?犯因症が出ている人物に告知を。
相手はどういう反応を?ひどく取り乱していました。
本人は受け入れられなかったと思います。
それでも現時点で言うべきだと?はい。
(市原)神奈川県警市原より港中央捜査2号。
早瀬応答しろ。
早瀬どこにいるんだ!?
(男性)うわ!あっ…。
(男性)南区泉沢町6丁目3番地付近で自転車同士の接触事故発生。
自転車の運転手は黒色のフード付きコートベージュのズボン白色の軽快車。
(警察官たち)ご苦労さまです。
ぶつかったやつはどこに?
(男性)いや分かりません。
やったぞ〜!俺は地球を守った!万歳!万歳万歳…あ〜…。
うお〜!あっ…。
うっ…。
このくずが!うっ…あっ…。
ふざけるんじゃねえぞ。
あっあっ…。
てめえは許さねえ。
あっ…うっ…。
てめえだけは…。
うっうっ…。
あ〜…。
あっ…。
あ〜…。
あ〜…。
あっあっ…。
あっ…。
あっ…。
あっあっあっあっ…。
(せき)
(市原)おい。
確保!確保だ!
(警察官)おい立て。
(警察官)立て。
(市原)殺害現場付近での目撃情報も出た。
お前の執念勝ちだな。
連行しろ。
(警察官たち)はい。
(刑事)行くぞ!ハハハハ…。
ハッハッアハッアハハハハ…。
(警察官)おとなしくしろ。
(警察官)おい!
(篠崎)ア〜ハハハ!ハハハハ…。
(警察官)おい!
(篠崎)ハハハハ…。
ハハハハ…。
《君に犯因症が出てる》《今のままだと君は人を殺す》
(アナウンサー)横浜市に住む篠崎大和容疑者を殺人の疑いで逮捕しました。
あ〜…。
(アナウンサー)篠崎容疑者は…。
あっ捕まったんだ。
よかった。
(アナウンサー)ワイヤ状のひもで絞殺。
持っていたペンチで女性の左手薬指の爪を剥がし遺棄した疑いを持たれています。
また同様の事件が19日に…。
(ドアの開く音)昼休みに悪かったね。
待ちましたか?今日からこの薬を再開します。
忘れずに毎日服用して。
はい。
(菜見子)サトミちゃん。
(菜見子)サトミちゃん。
(菜見子)サトミちゃんどうしてここへ?
(シャッター音)
(シャッター音)入れよ。
篠崎の右手。
勝手に動くのは遅発性ジスキネジアという病気だ。
統合失調症のふりをして服用した抗精神薬の副作用が出てしまったんだ。
この先同じ薬を服用し続ければ症状はもっとひどくなる。
篠崎を生かしておけないと思った。
気付いたら首を絞めてた。
俺は人を殺せる。
ためらいもなく人を殺すことができる人間だ。
でも殺人犯にはなりたくない。
先生頼む。
俺の犯因症を治してくれ。
2015/10/21(水) 22:00〜22:54
関西テレビ1
無痛〜診える眼〜 #03[字][デ]
西島秀俊主演「熱血刑事が抱える殺意の秘密」
女性を狙った殺人未遂事件。容疑者は過去に逮捕された病院帰りの男だった。
詳細情報
番組内容
為頼英介(西島秀俊)は井上和枝(浅田美代子)と亡き妻、倫子(相築あきこ)の墓参り。暗くなりそうな為頼を和枝が陽気にサポートする。
その頃、早瀬順一郎(伊藤淳史)を県警本部の元同僚が訪ねて来た。彼は3年前に早瀬が逮捕した篠崎(松下洸平)の退院を知らせる。篠崎には殺人容疑がかけられたが、妄想型統合失調症と診断され無罪となり、精神病院に入院していた。すぐさま早瀬が病院へと向かうと、母親に付き添われた
番組内容2
篠崎が出てきた。
そんなある日、早瀬に太田武司(馬場徹)が深夜に発生した殺人未遂事件について話す。20代の女性が男に顔を殴られ、首を絞められたというのだ。早瀬は被害者の指の爪が剥がされていなかったかと聞くが…。
為頼が診療所で診察していると、早瀬がやって来た。太田から聞いた殺人未遂事件について話す早瀬は、よく似た事件が3年前にも発生したと言う。その時は、被害者は殺害され薬指の爪を剥がされて
番組内容3
いた。犯人は篠崎。早瀬は、無罪となった篠崎は病気を装っていたのではないかと疑っている。そして、為頼に篠崎を診て欲しいと詰め寄る。
早瀬に付き合い篠崎を診た為頼は、犯因症を確認。すると、即座に早瀬は篠崎の尾行を開始する。
一方、白神陽児(伊藤英明)の病院では問題が発生していた。南サトミ(浜辺美波)が病室からいなくなったのだ。焦って探し回る高島菜見子(石橋杏奈)。さらに、菜見子に迫る謎の影が…。
出演者
為頼英介: 西島秀俊
早瀬順一郎: 伊藤淳史
高島菜見子: 石橋杏奈
イバラ: 中村蒼
南サトミ: 浜辺美波
横井清美: 宮本真希
仁川康男: 兵動大樹
太田武司: 馬場徹
橋本広子: 和泉佑三子
久留米実: 津嘉山正種
井上和枝: 浅田美代子
○
白神陽児: 伊藤英明
スタッフ
【原作】
久坂部羊「無痛」(幻冬舎文庫)
【脚本】
大久保ともみ
香坂隆史
【音楽】
塩谷哲
【主題歌】
Superfly「黒い雫」(ワーナーミュージック・ジャパン)
【挿入歌】
ミソッカス「闇夜のキャラバン」(avex trax)
【編成企画】
清水一幸(フジテレビ)
【プロデュース】
貸川聡子
【アソシエイトプロデュース】
稲田秀樹
【演出】
佐藤祐市
スタッフ2
木下高男
山内大典
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
共同テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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