プロ野球界にまたも衝撃が走りました。
福田聡志投手に端を発した、野球賭博問題。
新たに同じ巨人の笠原将生投手、松本竜也投手も、野球賭博をしていたことが、NPB・日本野球機構の調査委員会の調査で分かりました。
スポーツ庁の鈴木大地長官は。
プロ10年目の福田投手。
今シーズン、1軍での登板はありませんでしたが、通算22勝15敗の成績を残しています。
プロ7年目の笠原投手は今シーズン、中継ぎとして20試合に登板。
通算では7勝1敗1セーブの成績を残しています。
そして、プロ4年目の松本投手。
平成24年にドラフト1位で巨人に入団しましたが、これまで1軍での登板はありません。
3人もの選手が、野球賭博に関与していた今回の問題。
波紋が広がっています。
こんばんは、ニュース7です。
あすのプロ野球ドラフト会議を前に、球界を揺るがす不祥事がさらに広がりました。
調査委員会の発表などをもとに、今回の野球賭博の構図を整理します。
この3人の選手のうち、最初に野球賭博を行っていたのは、笠原投手でした。
始めた時期は去年4月ごろで、およそ半年間に、知人の男性などとプロ野球のおよそ10試合、飲食店経営の男性などと、10試合から20試合で、野球賭博を行っていたということです。
笠原投手は、ほかの選手との仲介役も務めていました。
次に野球賭博を行ったのは松本投手で、去年6月ごろに、飲食店経営の男性などと始めました。
およそ4か月間に、プロ野球十数試合で賭博を行っていて、松本投手の賭けの内容の伝達や賭け金の精算は、笠原投手を介して行われていたということです。
また、福田投手も笠原投手に紹介された知人の男性に誘われたのがきっかけで、ことし8月ごろから、プロ野球のおよそ10試合で、野球賭博を行っていたということです。
こちらは、笠原投手のツイッターの写真です。
笠原投手は、松本投手や福田投手と一緒にいる写真を投稿していました。
座席の後ろから松本投手が顔を出している様子や、福田投手などと焼き肉を食べに行った様子も写っていまして、3人が親しい関係だったことがうかがわれます。
巨人は、きょう夕方、記者会見を開き、久保博球団社長が陳謝しました。
久保球団社長は、笠原投手と松本投手の2人について、野球協約に違反したとして、プロ野球のコミッショナーに、新たに告発したことを明らかにしました。
プロ野球に関するさまざまな規定を定めた野球協約。
その第180条では、野球賭博の常習者と交際したり、所属球団が直接関与しない試合や、出場しない試合についても、賭けをすることを禁止していて、該当者は1年間の失格処分、または無期の失格処分とすることと定めています。
野球賭博の常習者と交際する危険性について、専門家は。
プロ野球界では、過去にも、球界を揺るがす不祥事が起きました。
昭和44年に発覚した、いわゆる黒い霧事件。
当時の西鉄ライオンズの選手が、暴力団が関係した野球賭博に関わり、自分のチームが負けるようにプレーする八百長を行っていたことが発覚。
複数の選手が、プロ野球界からの永久追放処分を受けました。
調査委員会では、3選手が出場した試合では、野球賭博は行っておらず、八百長行為は確認されていないとしていますが、引き続き調査を続け、1か月後をメドに、最終報告を出す方針です。
今回の問題。
巨人は、球団の管理監督責任について、調査委員会の最終報告と、コミッショナーの判断を待ったうえで考えたいと話しました。
また、あす行われるドラフト会議については、厳しい意見があることは承知しているが、球団にとってドラフトは、有望な新人を獲得する唯一の手段として、予定どおり参加する考えを示しました。
警視庁は、巨人からの相談を受けたということで、賭博罪に当たるか、事実関係を確認するなど、調べを進めることにしています。
次は、こちら。
ことし5月に爆発的な噴火が発生した、鹿児島県の口永良部島です。
今も住民136人が避難していますが、専門家などで作る会議は、同じ規模の噴火の可能性は低くなっているとする検討結果をまとめました。
これを受けて気象庁は、警戒が必要な範囲をこちら、火口からおよそ2キロから2.5キロの範囲に縮小しました。
多くの住民が望む島への帰還。
屋久島町は、水道や電気など、インフラの復旧を進めたうえで、年内を目指したいとしています。
口永良部島の人たちが避難している屋久島です。
仮設住宅や公営住宅などでの生活が続いています。
島で最も多く人が住む地区の区長を務める林信昭さんです。
警戒範囲の縮小が示されました。
島の全域としていた警戒範囲は、新岳火口からおよそ2キロから2.5キロに見直されました。
噴火警戒レベル5の噴火警報は継続し、前田地区と向江浜地区では、火砕流などに厳重な警戒が必要ですが、居住区域の大部分は、警戒範囲から外れることになります。
火山噴火予知連絡会の会長は。
できるだけ早く島に帰りたい。
しかし、島全域での避難指示は当面、継続されます。
住民が住んでいない間、島では台風や大雨で土砂崩れが起き、各地で道路が寸断されています。
また小中学校では、泥水が流れ込む被害も確認されています。
多くの住宅で一部が壊れ、電気や水道などの復旧も必要です。
さらに、再び噴火が発生した際の備えも。
避難場所となる高台の建物では、数日程度滞在できるよう、発電機やトイレなどを整備する計画です。
屋久島町は、今月末にも住民の一時的な帰島を実施し、それぞれの住宅で、どのような補修が必要か、詳しく調べてもらう予定です。
その上で、年内にもすべての住民が島に戻ることを目指しています。
次は臨時国会召集を巡る与野党の攻防です。
民主党など野党5党は、TPP・環太平洋パートナーシップ協定が大筋合意したことなどを踏まえ、憲法の規定に基づき、速やかに臨時国会を召集するよう求める要求書を、大島衆議院議長に共同で提出しました。
一方、自民、公明両党の幹事長らは会談で、臨時国会については、審議日程を確保するのが困難だという認識で一致しました。
きょう、野党5党は、大島衆議院議長に、臨時国会の召集を求める要求書を提出。
さらに参議院にも要求書を提出しました。
野党側が、臨時国会を早期に開くよう求める大きな理由の一つが、TPP交渉の大筋合意です。
国会で内容を国民に説明し、議論すべきだなどとしています。
また第3次安倍改造内閣の発足を受け、新閣僚に所信を聞き、質疑を行う必要があるとしています。
野党側が臨時国会の召集を要求したのは、こちら、憲法53条に基づいています。
衆参いずれかの議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は国会召集を決定しなければならないとしています。
ただ、憲法には要求から何日以内に召集しなければならないといった、召集の時期に関する規定はありません。
このため、実際に召集する時期は、内閣の判断に委ねられています。
衆議院によりますと、要求が出されたのは今回で37回目ですが、内閣が召集に応じなかったケースは、小泉内閣当時の平成15年と平成17年の2回だけあります。
野党側が求める臨時国会の召集について、自民、公明両党の幹事長らの会談では、安倍総理大臣の外交日程が立て込んでいて、審議日程を確保するのが困難だという認識で一致しました。
その安倍総理大臣の外交日程です。
まず、あす22日から7日間の日程で、モンゴルと中央アジア5か国を歴訪します。
また来月1日にソウルで開く方向で調整が進められている日本と中国、韓国の3か国の首脳会議に出席する見通しです。
さらに来月15日からは、トルコでG20サミットが開かれるなど、首脳会議が相次ぎます。
安倍総理大臣は、一連の会議に合わせて、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領などとの個別の首脳会談も行いたい考えです。
一方、自民、公明両党の幹事長らの会談では、臨時国会を開く代わりに、予算委員会などでの閉会中審査には、積極的に応じる方針を確認しました。
これに対し、民主党の岡田代表は。
臨時国会召集を巡る与野党の攻防。
仮に臨時国会が開かれなければ、平成17年以来、10年ぶりとなります。
次はTPPのうち、知的財産の分野です。
今回、大筋合意されたものには、農林水産物や工業製品の関税のほかに、こうした分野も含まれています。
漫画や、アニメなどの著作権保護の在り方も、協定の発効後、大きく変わります。
漫画やアニメなどの創作活動を支援する、超党派の議員連盟の会合です。
大筋合意に達したTPPで、著作権の保護を巡り、告訴がなくても起訴できるようにする非親告罪が盛り込まれたことを受けて開かれた会合には、政府の担当者や漫画家などが出席しました。
TPPで著作権の保護を巡って導入が決まったこの非親告罪。
どんなものなのか、説明します。
例えば、私がこの漫画、ニュースキャスターの作者だとします。
そして、こちら、そっくりの海賊版が登場したとします。
こうした著作権の侵害には刑事罰があるんですけれども、検察などが起訴するためには、親告罪といいまして、作者など、被害を受けた人の告訴が必要なんです。
これが導入が決まった非親告罪では、著作権侵害があった場合に、原則、作者などの告訴がなくても起訴できるようになります。
日本はこの、非親告罪について、アニメや漫画のパロディなど、二次創作した同人誌などの創作活動が取締りを受ける懸念があることから、慎重な姿勢を取ってきました。
ことしの夏、3日間で55万人が来場したという、同人誌の展示即売会、コミックマーケットです。
漫画やアニメなどの原作をアレンジした、二次創作と呼ばれる作品が人気を集めています。
非親告罪について、会場を訪れた人は次のように述べていました。
こうした声の一方、TPPの交渉で、アメリカなど多くの国は、海賊版DVDなどの迅速な取締りにつながるとして、非親告罪とすることを求めて導入が決まりました。
超党派の議員連盟の会合で、政府対策本部の渋谷審議官は、権利者の売り上げになんの影響もないものは、非親告罪の対象外にしてよいだろうというのが、基本的な考え方だと説明し、非親告罪の適用は原則として、被害者の収益に影響を与える場合になるとして、理解を求めました。
これに対し、漫画家で日本漫画家協会の理事を務める赤松健さんは、漫画家は、人気漫画のパロディーを描いて力をつけた後、プロとしてデビューすることが多くなっている。
こうした道が閉ざされると悪影響があると懸念を示しました。
さらに、ほかの出席者からも、非親告罪の適用は、海賊版対策に限定すべきだなどと、国内法の整備で、創作活動の制限につながらないよう求める意見が相次ぎました。
さあ、次です。
皆さん、この映画を覚えてらっしゃいますか?車型のタイムマシンで、未来と過去を行き来する人気映画、バック・トゥ・ザ・フューチャーです。
松村さんはもちろん知ってますよね。
そうですね、小学生のとき、映画見まして、これに乗って未来に行けたらいいなって思いましたよね。
僕も大好きで、そう思ってました。
この映画で、主人公たちが訪れた未来が、2015年10月21日、きょうなんです。
タイムトラベルに使われたこの車、燃料はごみでした。
この車を現在のリサイクル技術で再現しようというイベントが、東京で開かれました。
時間は午後4時29分、10月21日水曜日、2015年だな。
2015年だって?未来へ来てんの?
バック・トゥ・ザ・フューチャーの2作目では、主人公たちが30年後の未来である2015年の世界を訪れます。
その世界。
指紋で家のドアの鍵を開けるシステムや、テレビ電話など、当時は想像でしたが、すでに実用化されている技術もあります。
そして、車型のタイムマシン、デロリアン。
映画では、ごみが燃料として使われていました。
3、2、1、バック・トゥ・ザ・フューチャー!
きょうのイベント、映画で未来に到着した午後4時29分に、そっくりに作られた車が走り出しました。
燃料は最新の技術で作られたバイオエタノールです。
このバイオエタノール、イベントを企画したベンチャー企業の社長が、古着に含まれる綿を糖に分解して発酵させることで、車の燃料にも使える技術の確立に成功しました。
一方、大手自動車メーカーも、今、エコカーの開発にしのぎを削っています。
こちらは燃料電池車に力を入れるメーカーが、きょう、インターネット上に公開したCMです。
映画の名コンビが登場し、ごみから燃料の水素を取り出せるとPRしていました。
30年前に描かれていたエコ技術。
現実の世界でどんどん進化しています。
ニュースを続けます。
2年ほど前から行方が分からなくなっていた茨城県の会社社長、小澤道明さんが遺体で見つかった事件。
小澤さんが社長や役員を務めていた会社のうち、6つの会社に掛けられていた保険が解約され、およそ1000万円が払い戻されていたことが、警視庁への取材で分かりました。
保険はいずれも小澤さんが行方不明になったあとに、解約されていたということです。
保険が解約された会社の登記は、別の事件で逮捕された知り合いの男らによって書き換えられたと見られ、警視庁が詳しく調べています。
各国の温室効果ガスの削減目標がすべて達成されても、温暖化を防ぐ国際的な目標を達成するのは困難だとする報告書がまとめられました。
来月開かれる国連の会議、COP21に向けて、OECDが発表しました。
報告書では、先進国を中心としたOECD加盟国34か国と、温室効果ガスの排出量の多い中国やインドなど10か国を対象に、各国の削減取り組みを分析しています。
国連は、来月1日までに各国の目標に基づいて、2030年までにどれくらいの温室効果ガスが排出されるのかなどを試算する報告書を公表する予定です。
日本を訪れた外国人旅行者が、過去最高を更新しました。
ことし1月から先月までに、推計で1448万7600人と、去年の同じ時期に比べて、48.8%増え、去年1年間を早くも上回りました。
中国からが最も多く、383万8100人、次いで韓国からが285万5800人、台湾からが277万1100人となっています。
また、外国人旅行者がことし7月から先月までの3か月間に買い物などに消費した額は、推計で去年の同じ時期より80%以上増え、初めて、1兆円を超えました。
ラグビーのワールドカップイングランド大会で、快進撃を見せた日本代表のメンバーが総理大臣官邸を訪れ、安倍総理大臣は、やればできるという勇気を与えてもらったと、選手の活躍をたたえました。
総理大臣官邸を訪れたのは、キャプテンのリーチマイケル選手、五郎丸歩選手、堀江翔太選手の3人です。
五郎丸選手のキック前の動作も話題に上りました。
私もね、精神統一をしないといけない。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
まずは台風です。
24号はきょうの午後、熱帯低気圧に変わりました。
しかしまだ周辺は、たっぷりと湿った空気がありますので、今後も南西諸島では、雨の降り方に注意が必要となります。
そして25号の影響はどうでしょうか?
こちら、本州への直接の影響はありません。
この南の海上の帯状の雲、ここが空気の大きな境目となっています。
今、本州付近は秋の涼しい空気を持つ高気圧の勢力が強いため、台風は近づきません。
しかしこの台風25号は、まだしっかりと渦を巻いていまして、強い勢力を維持しています。
今後も勢力を維持したまま、金曜日ごろにかけて、小笠原諸島に近づく見通しです。
高い波に警戒が必要です。
小笠原周辺はあす、波の高さは6メートルと大しけとなりそうです。
そのほかの太平洋沿岸も、3メートルからそして、5メートルと高い波には十分な注意をしてください。
では、あすの全国の天気です。
♪
(チャイム)2015/10/21(水) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽口永良部島の警戒範囲 火山噴火予知連が検討 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:19109(0x4AA5)