最終的な合意文書も採択されなかったことから、今回の委員会でも双方の対立が表面化することが懸念されています。
こんばんは。
10月21日水曜日ニュースほっと関西です。
では最初のニュースです。
京都大学医学部附属病院の元准教授が研究用器材の納入を巡って収賄の罪に問われた事件の裁判です。
裁判所は執行猶予の付いた懲役1年6か月の判決を言い渡しました。
京都大学医学部附属病院臨床研究総合センターの元准教授で医師の丸井晃被告は研究用器材の納入で京都市の医療機器販売会社、西村器械が有利になるよう便宜を図った見返りにおととしまでの3年近くの間に高級キャリーバッグなど17点およそ95万円分を受け取った収賄の罪に問われました。
丸井元准教授は大学病院で、たんぱく質を使って血管を作る再生医療の研究などに取り組み国が支援する研究プロジェクトを教授のもとで実質的に取りしきっていました。
判決で京都地方裁判所の中川綾子裁判長は有名国立大学の准教授だった地位を悪用し、みずから商品を指定して賄賂を要求しており悪質だと指摘した一方、深く反省しており事件が広く報道され社会的制裁も受けているなどとして懲役1年6か月執行猶予3年を言い渡しました。
学校の組み体操で子どもがけがをする事故。
府県別の件数が日本スポーツ振興センターの調べで分かりました。
関西2府4県では昨年度までの4年間に1万件以上起きていました。
学校で事故などが起きた際、医療費を給付している日本スポーツ振興センターの調べによりますと関西2府4県の小中学校と高校で組み体操中の子どもがけがをする事故は昨年度までの4年間に合わせて1万134件起きていたことが分かりました。
府県別では大阪府で4076件、兵庫県で3725件、京都府で875件などとなっています。
このうち児童生徒が骨折をした件数は兵庫県で1061件、大阪府で1002件など合わせて2603件ありました。
事故のおよそ4分の1で子どもが骨折していたことになります。
また小中高校別では小学校が7160件、中学校が2728件、高校が246件で事故のおよそ70%が小学校でした。
20年前、大阪市で住宅が全焼し小学6年生だった女の子が死亡した事件で無期懲役が確定した母親ら2人が無実を訴え再審・裁判のやり直しを求めています。
この事件では大阪地方裁判所が3年前、裁判のやり直しを認める決定をしています。
あさって大阪高等裁判所が再審を認めるかどうか改めて判断を示すことになっていて、その内容が注目されます。
事件や裁判のこれまでの経過などをまとめました。
事件は平成7年7月に起きました。
大阪・東住吉区で住宅が全焼し小学6年生だった青木めぐみさんが死亡しました。
警察は母親の青木惠子受刑者と内縁関係にあった朴たつひろ受刑者が自宅に放火し保険金目当てに、めぐみさんを殺害したとして逮捕しました。
取り調べに対し2人は容疑を認める供述をしたとされています。
朴受刑者の供述の内容です。
放火したのは車がとめてあった車庫とされています。
めぐみさんは隣の風呂場で入浴していました。
朴受刑者は、およそ7リットルの大量のガソリンを車の下にまいたとされています。
そしてライターで火をつけました。
いったん部屋に戻ったあと炎を飛び越えて外に逃げました。
これが2人が犯人だとする検察の筋書きです。
裁判では、この筋書きをもとに2人の無期懲役が確定しました。
しかし2人は厳しい取り調べでうその自白をさせられたと無実を訴え再審・裁判のやり直しを求めます。
本件ガレージ、土間を再現しました。
弁護団は朴受刑者の供述が事実か確かめるため事件現場を再現し実験をしました。
供述によるとガソリンをまいたとき朴受刑者は下着姿でした。
それでは実験開始します。
ガソリンは床を伝って車庫の入り口のほうに流れていきます。
次の瞬間。
気化したガソリンに風呂釜から引火し、車庫の中が一気に炎と煙に包まれました。
狭い空間で、やけどもせずに放火するのは不可能だったと弁護団は主張しています。
大阪地方裁判所は3年前実験によって無期懲役の判決に疑問が生じたとして裁判のやり直しを認めました。
これに対し検察は弁護団の実験は事件の状況を忠実に再現していないなどとして大阪高等裁判所に即時抗告しました。
去年、自動車会社の協力を得て当時の状況で車に何が起きたか調べる新たな実験が行われました。
その結果。
給油口からガソリンが漏れ出すことが確認されたのです。
さらに焼けた車に重要な手がかりが残されていました。
給油口の下の部分だけが焦げていなかったのです。
ガソリンは気化して燃えるため液体そのものには火がつきにくく弁護団はガソリンが漏れ出たことを裏付けるものだと主張しています。
給油口のふたが正しい位置まで、しっかり締まっていなかったことも分かりました。
弁護団は給油口から漏れ出たガソリンに風呂釜から引火して火事が起きたと主張しています。
ここからは取材にあたっている原野記者とお伝えします。
裁判のやり直しを求めている2人は現在刑務所で服役中なのですよね?無期懲役が確定した2人は現在、和歌山と大分の刑務所に服役しています。
私が受け取った手紙で青木惠子受刑者は1日も早く無罪を確定させて娘のお墓に報告に行き娘を安心して眠らせてあげたいです娘を亡くして悲しんでいる母親に戻りたいですなどと現在の心境をつづっています。
また朴たつひろ受刑者はうその自白をしたことについては本当に人生最大の後悔だと深く悔いていますなどとつづっています。
先ほどのリポートでは弁護団が行った実験によって有罪が確定した判決に次々に疑問が出ているということでしたが一方で検察は、どんな主張をしているのでしょうか。
検察は朴受刑者の細かい記憶違いなどはあったかもしれないがガソリンをまいて放火したこと自体は疑う余地がないと主張しています。
車の給油口からガソリンが漏れ出た可能性があるという弁護団の主張については仮に漏れ出たとしても量は少なく大規模な火災につながったとは考えにくいと主張しています。
あさって大阪高裁が地裁に続いて裁判のやり直しを認めるかどうか非常に注目されますね。
そうですね。
先ほどのリポートでもご覧いただいたように弁護団は現場を再現した実験を繰り返し客観的な証拠を積み重ねることで判決の矛盾点を浮かび上がらせる戦術を取ってきました。
裁判所は弁護団が出した新たな証拠によって確定した判決に合理的な疑いが出たと判断すれば裁判所が裁判のやり直しを認めることになります。
こうした具体的な証拠について裁判所がどのような評価を下すのかも注目されます。
原野記者でした。
大阪高等裁判所があさって判断を示す放火殺人事件の再審についてお伝えしました。
シリーズでお伝えしている子どもを守れ。
きょうは子どもの居場所作りについて考えます。
来年春、大阪に10代後半の少女が緊急避難できる子どもシェルターを開設する準備を進めている弁護士がいます。
現在の子どもを取り巻く環境やシェルター作りのねらいについて聞きました。
大阪弁護士会に所属する森本志磨子弁護士です。
少年事件に積極的に取り組む中で親からの虐待などで家庭に居場所をなくし野宿を重ねたり犯罪に巻き込まれたりした子どもたちにたくさん出会ってきました。
そこで森本さんは行き場を失った10代後半の少女を一時的に保護する子どもシェルターを来年春、大阪に開設する準備を進めています。
運営はNPOが行い一軒家を借りてスタッフが常駐し食事や寝る場所などを提供する計画です。
友達の家を転々としていたりとかネットカフェで寝たりとかしていて場合によっては野宿をしている子もいます。
傷ついてる子どもたちに本当に少ない、数少ないことしかできないんですけども少しでも、ほっとできる場所を作れればいいなと思って今回、作ることにしました。
全国で児童虐待が年間8万件を超えるなど森本さんは、つらい思いをしている子どもたちが増えていると感じています。
施設を作るだけでなく子どもたちの発信するSOSをいかにキャッチできるかが肝心だと考えています。
まだまだ発見されていない子どもは、たくさんいて本当に、こういう子どもたちって相談が届きにくい子どもたちなんですね。
窓口を設けてもなかなか見つけられない子どもたちなので本当にどこかでSOSを見つけたときにどう拾っていくのかというのが大事だと思っています。
居場所のない子どもたちに対し私たち一人一人に何ができるのか。
森本さんに伺いました。
ほんとに1人でもいいと思うんですよね。
自分の子どもだけじゃなくてプラス1みたいな。
1人、2人でもいいので気になる子どもがいたら少し、本当に一緒にごはん食べようかとかどうしてるのとか関心を示すみたいなことだけでもだいぶ違うと思うのとあと本当に寝屋川事件が起きたときに深夜はいかいどうなっているんやと下手すれば圧力というかバッシング的な雰囲気がすぐできるんですけれどもそれはそれでいろんな背景がありますし親御さんだけの問題ではないと。
やっぱり周りもできることがあったんじゃないかということとかですねそういう意味で本当にできることの一歩ですね関わるということを少しできる範囲でみんなが少しずつやれば少しであっても変わっていく面があるんじゃないかと思います。
森本弁護士たちは今月31日に大阪・北区の弁護士会館でシェルター作りの取り組みを広く理解してもらうためのシンポジウムを開くことにしています。
シリーズ、子どもを守れ。
あすは、この時間大阪・寝屋川市から公開生放送でお伝えします。
事件をきっかけに始まった地域の取り組みについて詳しくお伝えしていきます。
こんばんは。
スポーツ、まずはプロ野球です。
3位でリーグ優勝を逃した阪神。
きょう兵庫県西宮市で練習を再開しました。
阪神は球団創設80周年のことし3位でリーグ優勝を逃しクライマックスシリーズでも敗れ和田監督が退任しました。
チームは、きょう練習を再開し14勝を挙げた藤浪投手などおよそ30人が汗を流しました。
新たにチームの指揮を執る金本新監督はドラフト会議に備えて姿を見せませんでしたが選手たちには、きのう厳しく明るくやっていこうと方針を伝えたということで選手たちは一つ一つのプレーに真剣に取り組んでいました。
阪神は若手の育成などチーム全体の底上げが急務です。
今月30日まで鳴尾浜で練習を続け、来月から高知でキャンプを始める予定です。
その阪神、現役時代通算349本のホームランを打ちミスタータイガースと呼ばれた掛布雅之氏に対して2軍監督への就任を要請しました。
掛布氏は千葉県出身の60歳。
現役時代は阪神一筋でプレーし昭和60年にはあのバックスクリーン3連発。
今シーズン、優勝を逃した阪神はチームの底上げが急務でコーディネーターとして若手育成に取り組んできた掛布氏に金本新監督を支える2軍監督就任を要請したということです。
これについて金本新監督は一緒にやれないかと思っていた1軍と2軍の風通しをよくしたいし、頼りになる存在になってくれると思うと話しています。
スポーツをお伝えしました。
こんばんは。
気象情報です。
きょうも1日からっとした秋晴れとなりました。
あすは京都三大祭りの1つ、時代祭が行われますがあすも1日、澄んだ青空が広がりそうです。
このところ晴れが続いています。
こちらは今月に入ってからきのうまでの日照時間です。
近畿各地、黄色やオレンジ色の表示、平年を上回っていて1.2倍から1.4倍となっています。
もう最近、いつ雨が降ったのか覚えていないくらいです。
こちらは降水量です。
平年をかなり下回っています。
中には1割に満たない所もあります。
あす以降もしばらく晴れが続きそうです。
次に傘の出番となるのは来週前半になりそうです。
2015/10/21(水) 18:10〜18:30
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西 ▽放火殺人事件 再審の判断は[字]
▽東住吉区放火殺人事件 再審の判断は・経緯や争点を詳しく解説
詳細情報
番組内容
▽放火殺人事件再審の判断は 平成7年に大阪・東住吉区で、自宅に放火し当時11歳の長女を保険金目的で殺害したとして母親と内縁の夫の無期懲役が確定した事件で、2人が求めている再審=裁判のやり直しについて、23日(金)に大阪高等裁判所が判断を示します。捜査段階で容疑を認めたとされる供述以外に直接の証拠はなく2人は放火はしていないと無罪を主張しています。事件の経緯や、判断で注目される点などをお伝えします
出演者
【出演】森田洋平,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:53436(0xD0BC)