彼らを見ていると、1970-80年代にソウル・江南地区の再開発で巨額の富を得てカネを湯水のごとく使いまくった「江南成金」を思い出す。本来、真の金持ちはお金をむやみに使わないものだ。寄付などをして社会貢献活動をする「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」の精神を実践することにも積極的だ。
年俸が数百億ウォンという米国のプロスポーツ選手をうらやましがっていた韓国のプロスポーツ選手たちだが、いつのまにか数十億ウォン台の大金を手にする時代になった。だが、思慮深い一部の選手を除き、恵まれない人々を助け、意義深い行動を実践するためすすんで寄付をする姿はあまり見ない。公の立場にいる人間のあるべき姿を持たず、社会的責任意識のないスター選手は、ファンの夢をむさぼり食う「スポーツ成金」に過ぎない。そんな「成金」の栄華は長続きしないだろう。