ニュースウオッチ9▽横浜のマンションで地盤調査始まる▽中国経済の減速鮮明に 2015.10.19


世界経済に与えるインパクトは大きい。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
2年ほど前から行方が分からない、会社社長と見られる遺体が見つかった事件。
先ほど、遺体はこの社長と確認されました。
また、口座などからおよそ1億7000万円がなくなっていることが分かりました。
警視庁は、別の事件で逮捕した知り合いの男らの一部が、口座から金を引き出したと話していることから、詳しいいきさつを調べています。
住宅や畑などが点在する前橋市の一角。
警視庁の捜索の結果、住宅があった敷地からきのう、白骨化した遺体が見つかりました。
遺体は、2年ほど前から行方が分からなくなっている、茨城県の会社社長、小澤道明さんと確認され、警視庁が死体遺棄の疑いで捜査しています。
およそ20の会社で社長や役員を務めていた小澤さん。
東京や千葉、茨城、それに青森などで、不動産業や金融業、医薬品販売などの会社に携わり、住居も転々としていたということです。
行方が分からなくなる直前に借りていたのは、青森県弘前市のアパートの部屋でした。
アパートの関係者は。
ところが、おととし11月を最後に家賃が支払われなくなり、小澤さんの行方も分からなくなったのです。
そして去年の春ごろ、このアパートに、小澤さんの会社の関係者を名乗る2人組が訪ねてきました。
2人は、滞納している家賃を払い、部屋の荷物を処分したということです。
そのときの様子について。
それからおよそ1年半。
きのう、前橋市の住宅の跡地で遺体が見つかり、その後、小澤さんと確認されました。
遺体が見つかるきっかけとなったのは。
小澤さんの遺体を、以前住んでいた前橋市内の住宅に埋めた。
別の事件で逮捕されている小澤さんの知り合いの男ら3人のうち一部が、供述したのです。
遺体が見つかった住宅の跡地には、以前、この3人のうち、1人が住んでいたということです。
その男と20年以上知り合いだという建設業の男性です。
男に頼まれ、ことし2月に住宅を解体したということですが、当時、急に羽振りがよくなったといいます。
別の事件で逮捕されている3人の男。
この一部が、小澤さんの口座から現金を引き出したと話しているということです。
これまでの調べで、小澤さんが行方不明になったあと、社長や役員を務めていた複数の会社の登記が、勝手に書き換えられ、会社名義の口座などから、多額の現金が引き出されていたことが分かりました。
小澤さんの会社名義の口座や貸金庫からは、およそ1億7000万円がなくなっているということで、警視庁は会社名義の現金を引き出すために、登記を書き換えた疑いがあると見て調べています。
次です。
横浜市のマンションで、建物を支えるくいのデータが偽装されていた問題で、現地では、くいの状態を改めて確認する調査が始まりました。
わが家は大丈夫なのかという声が、ほかの地域のマンションに住む人たちからも上がっています。
データが偽装されていた、横浜市都筑区のマンションです。
けさ、敷地には機械が次々。
建物を支えるくいの状態を、改めて確認するための地盤調査が始まりました。
今回の問題では、4棟のマンションの合わせて70本のくいで、データの偽装が明らかになっています。
一部のくいは、強固な地盤に届いていないか、届いていても不十分な状態でした。
さらに、くいの先端に流し込むセメントの量のデータも改ざん。
予定よりセメントが少ない場合、強度が不足しているおそれもあります。
きょうから始まった調査。
まずは、傾きがある建物で、確認が済んでいないくいが、強固な地盤に届いているかどうかを確かめるのが目的です。
調査では、くいの近くの敷地をドリルで掘って、強固な地盤までの深さを調べます。
装置の電流計の変化から深さが分かるということです。
これを、記録などに残っているくいの長さと突き合わせて、十分な深さまで達しているかどうか、確認することにしています。
調査は10日ほどかかる見込みで、来月からはほかの3棟でも行われる予定です。
その地盤は、どういう状態なのか。
大手建設会社の社員として、横浜市内でくい打ち工事を行った経験がある専門家は、関東の中でも構造が複雑だと指摘しています。
そして、偽装が行われたいきさつ。
これまでの会社などの説明によりますと、くいの工事を請け負った旭化成建材の担当者は、ほかのくいのデータを流用したり、書き換えたりしていましたが、工事の元請けの三井住友建設も、データの改ざんや施工の不良を見過ごしていたとしています。
金子さんは、工事を素早く進めるために、データを改ざんして報告した可能性があるとしたうえで、こう話しています。
国土交通省は、データの偽装を行った旭化成建材や、それを見過ごしていた三井住友建設などの一連の行為が、建設業法に違反している疑いもあるとして、今後さらに詳しく調べたうえで、行政処分なども検討することにしています。
一方、ほかの地域のマンションの住民にも動きが。
都内にあるマンションの管理組合の理事の方たちが集まっています。
ここで話題に上っているのが、やはり横浜のマンションの問題です。
築30年を超えるこちらのマンション。
これまで、特段の不具合はありませんでしたが、管理組合では、今回の問題を受けて、住民から基礎工事についての問い合わせがくるのではと考えています。
今後、どういう対応をすべきか。
マンション管理に詳しいNPO法人の担当者に相談に乗ってもらいました。
NPO法人によりますと、管理組合からの相談は増加傾向で、くい打ちの施工業者を独自に調べることを決めた組合も出てきているということです。
問題のマンションの安全性について、横浜市は、第三者機関による検証を受けたうえで、調査結果を報告するよう、会社側に求めていくことにしています。
このマンションで暮らす人たちの不安を、少しでも解消するためには、会社側には住民の立場に立った真摯な対応を期待したいと思います。
中国経済の減速が一段と鮮明になりました。
中国のことし7月から9月までの第3四半期のGDP・国内総生産の伸び率は、6.9%と、6年半ぶりに7%台を下回る低い水準になりました。
日本でも、企業への影響が広がっています。
大手証券会社の為替のディーリングルームです。
まもなく中国のGDPが発表されるということもあって、ディーラーの皆さん、今か今かとその瞬間を待ち受けています。
経済ニュースなどが配信される端末を前に、発表を待ちます。
GDPが発表される中国の記者会見場です。
資料を配る担当者に、報道陣が殺到していました。
注目を集めたGDPの伸び率が、6.9%のプラス。
6.8%程度を見込んでいた市場の予想を僅かに上回りました。
同じころ、発表を待っていた証券会社では。
中国ではこのところ、経済の伸び悩みを示すデータが相次いでいます。
ことし1月から先月までの不動産開発投資の伸び率は、去年に比べて10ポイント近く減少。
輸出額も、先月の貿易統計では、パソコンの不振などで、前の年の同じ月と比べて、3か月連続で減少しました。
そして、きょう発表のGDPは、6.9%のプラスという伸び率。
7%を下回ったのは、リーマンショックの影響で落ち込んだ、2009年の第1四半期以来、6年半ぶりで、中国経済の減速が一段と鮮明になりました。
経済の減速を示すような事態も、実際に起きています。
中国南部、広東省で開かれている商談会です。
このところの輸出や輸入の減少を反映して、いつもより活気がありません。
機械や家電製品のメーカーおよそ2万4000社が出展していますが。
企業の担当者たちも、手持ち無沙汰の様子。
会場を訪れる買い手は、前回よりも減ると見込まれています。
参加企業からも景気の減速を嘆く声が。
中国経済の減速は、日本企業の生産現場にも、大きな影響を与えています。
こちらの中堅鉄鋼メーカー。
鉄スクラップを電気を使って溶かし、鉄鋼製品を生産していますが、中国メーカーの値下げ攻勢に、頭を悩ませています。
これまでアジア市場に輸出してきた、家電製品や自動車などに使われる、ホットコイルと呼ばれる鋼板。
中国で鉄鋼需要が減少する中、中国メーカーが価格を引き下げて、輸出を拡大し、その影響で、受注が激減しているといいます。
価格の下落が国内にも波及する中、なんとか受注を確保しようと、この会社では、ホットコイルの販売価格を、今月からおよそ15%引き下げました。
さらに、省エネにつながる新たな機器を導入することで電気代を抑えるなど、コスト削減で厳しい状況を乗り越えようとしています。
さらに、中小企業でも中国経済の減速の影響が深刻化しています。
鉄鋼メーカーに鉄スクラップを納入しているこの企業。
販売価格がこの3か月間で、およそ40%下がり、苦しい経営を余儀なくされています。
そこで、鉄が含まれる製品を解体する際の工程を、見直すことにしました。
これまでは、自動販売機をそのまま破砕機にかけてきましたが、その前に、銅やプラスチックなどを手作業で取り出しています。
鉄スクラップの価格が下落した分を、そのほかの素材を換金することで、少しでも補えればというのです。
中国経済は、今後、どうなるのか。
専門家は。
街なかでは、中国人観光客のいわゆる爆買いを見ますし、中国経済って元気があるという印象でしたが、その減速、日本企業にも大きな影響を及ぼしているんですね。
そうですね。
中国は今や世界第2の経済大国ですから、中国の景気減速、これ、世界に今、影響を及ぼすような形になってるんですね。
日本にとっても、この中国への輸出を頼みにした景気回復、これはなかなか描きにくい時代が来ているように思います。
さて、高いと思ってもなかなか節約できない携帯電話の料金。
引き下げは実現するのでしょうか。
総務省はきょう、携帯電話料金を引き下げるための方策について、有識者による会議で検討を始めました。
スマートフォンの普及による、データ通信量の増加などに伴い、家庭の負担も増える携帯電話の料金。
総務省の家計調査によりますと、去年、2人以上の世帯が支払った、移動電話通信料は、10万5000円余りと、統計を取り始めた15年前に比べ、4倍近くにまで増えています。
安倍総理大臣は先月、携帯電話料金引き下げの方策を検討するよう指示。
これを受け、有識者による会議での検討が、きょうから始まりました。
議論のテーマは、割安な料金プランなど、消費者のニーズに合った多様なプランを設けることや、サービスを限定する代わりに、割安な料金で提供する格安スマホの利用者を増やす対策などです。
テーマの一つに挙げられているのが、格安スマホ。
通信会社以外にも、小売りなどの異業種が、大手通信会社から回線を借りてサービスを提供。
通信量の上限を低く設定したり、音声通話をなくしたりする一方、料金プランを割安に設定しています。
乗り換えを検討している人は。
格安スマホを手がける事業者の契約件数は、1年前と比べ、25%以上増加。
しかし、携帯電話などの契約数全体に占めるシェアは、6%程度にとどまっています。
総務省は、格安スマホの事業者が回線の管理などもできるよう、自由度を拡大すれば、多様な割引制度を導入でき、大手も含めた価格競争が活発になると期待しています。
大手通信各社は、総務省が主導する形で始まった今回の料金引き下げの議論について、注視していく構えです。
有識者会議は、今後、事業者などからも意見を聞くなどして、年内に報告を取りまとめることにしています。
料金もそうなんですが、そもそもまず、どうしてこの額になるのかという、料金体系がちょっと分かりづらい感じもありますよね。
分かりづらいですよね。
ですから、今回の有識者会議ではね、複雑な料金体系とか、販売方法の見直しも検討するということなんですね。
大手通信3社にしてみると、これまでインフラに投資をしてきた、そしてその結果、利用者の利便性を向上させてきたんだという思いはあるということなんですけれども、この利用者の負担を軽くするためには、官民がどこまで歩み寄れるか、それが焦点となりそうです。
次です。
安全保障関連法の成立から、きょうで1か月です。
自衛隊は、新たな法律に基づく任務の拡大に対応できるよう、準備を進めています。
一方、国会前では、法律に反対する人たちによる集会が開かれました。
自衛隊の観艦式で訓示した、安倍総理大臣。
安全保障関連法が成立してから、きょうで1か月。
来年3月までに施行されることになっています。
防衛省は施行後、訓練などを重ねたうえで、南スーダンでPKO活動に参加している部隊に対して、武器を使って、他国の部隊などを救援する、いわゆる駆けつけ警護などの任務を追加する方向で検討を進めています。
一方、国会前では今夜。
安全保障関連法に反対する人たちが、集会を開きました。
主催者によりますと、およそ9500人が参加したということで、集まった人たちは、憲法9条を壊すななどと書かれたプラカードを手に、憲法違反の法律はいらないなどと訴えていました。
法律に反対する人たちは、成立した日付に合わせ、今後も毎月19日に、こうした集会を開くことにしています。
法律への理解をどのように得ていくのか。
菅官房長官は。
続いてトゥデーズウオッチです。
今月14日、死亡が確認された、高知市の生後10か月の女の子。
警察の調べでは、頭に強い衝撃を受けていました。
警察によりますと、今月14日、高知市の市営住宅の部屋で、40歳の母親が、長女の様子がおかしいことに気付き、長女が通う保育所に連絡したということです。
長女は病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。
警察が調べたところ、死因は頭に強い衝撃を受けたためだと分かりました。
母親は、長女が死亡したあと、情緒が不安定になって入院していて、警察は回復を待って、母親から話を聞いて、詳しい状況を調べることにしています。
産経新聞の前ソウル支局長の裁判で、韓国の検察は、懲役1年6か月を求刑。
裁判は、前支局長が無罪を主張して、結審しました。
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長。
自社のウェブサイトに掲載したコラムで、韓国の有力紙、朝鮮日報の記事を引用したうえで、去年4月の旅客船沈没事故の当日、パク・クネ大統領が元秘書の男性と一緒にいた可能性を示唆し、大統領の名誉を毀損した罪に問われています。
きょうの裁判で検察側は、事実とは異なる記事によって、大統領の名誉を深く傷つけたなどとして、懲役1年6か月を求刑しました。
加藤前支局長は、裁判を通して、私に名誉を傷つける意図がなかったことは、十分に理解いただいたと思うと述べました。
維新の党について、大阪市の橋下市長が、ツイッターで新たな考えを示しました。
維新の党では、橋下氏が近く結成する新党への対応を巡り、新党に参加する議員が、政党助成金の交付も考慮して、党を分ける分党を求めていましたが、執行部側が、新党側の国会議員と地方議員の合わせて165人を、除籍処分とすることを決め、事実上、分裂しました。
これに関連して橋下氏はきょう、自身のツイッターで、維新の党は、日本の国にとって、百害あって一利なしで、これから潰しにかかるとして、今月24日に臨時の党大会を開いて解党を決めたうえで、残った政党助成金を国に返還したいという考えを示しました。
執行部からは。
子どもの貧困対策を強化するため、政府は、地方自治体や経済界などの代表による会合を開きました。
菅官房長官は、政府として、奨学金制度や一人親家庭の支援の充実などに取り組んでいく考えを示しました。
そして、会合では、今月、民間の財団法人と共に創設した、子供の未来応援基金への寄付を広く呼びかけていくことを決議し、寄付金を経済的に厳しい状況にある家庭の子どもに対する教育支援の拡充に充てることを確認しました。
アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄防衛局に環境対策を助言する委員会のメンバーのうち、3人が、移設事業を受注した業者から、合わせて1100万円の寄付を受けていたことが分かりました。
取材に応じた2人は、業者に有利になるような発言は一切していないと、話しています。
この委員会は、沖縄防衛局が移設計画を進めるにあたり、環境対策の助言を得るため設置したもので、13人が委員を務めています。
このうち3人の大学教授が、委員に就任したあと、移設事業を受注した業者から、大学を通じて、それぞれの研究室などに、合わせて1100万円の寄付を受けていたことが、教授本人や大学への取材で分かりました。
具体的には、京都大学の荒井修亮教授が、東京の建設コンサルタント会社から2回に分けて合わせて800万円。
東京大学大学院の茅根創教授が、東京にあるゼネコンと建設コンサルタント会社から、合わせて250万円の寄付を受けたということです。
また、委員長を務める横浜国立大学大学院の中村由行教授が、東京の建設会社から50万円の寄付を受けたということです。
荒井教授と茅根教授は、取材に対し、業者に有利になるような発言は一切していないと述べ、このうち荒井教授は、業者との関係性に疑念が持たれかねないとして、委員の辞任も含めて、検討するとしています。
委員会の運営要綱では、関連業者からの寄付について定めはなく、沖縄防衛局は、業者から委員への寄付について、確認は行っていなかったとしています。
地球の温暖化をどうやって食い止めるのか。
新たな枠組みに向けて、世界の国々が合意を目指しています。
来月から開かれる国連の会議COP21を前に、各国が交渉を行う最後の作業部会が、ドイツで始まりました。
これまで、温室効果ガスの削減を義務づけられていなかった、途上国・新興国も参加する新たな枠組みはできるのでしょうか。
おととし、フィリピン中部に壊滅的な被害をもたらした台風。
死者・行方不明者は7000人を超えました。
ことし5月、インドの熱波。
1週間余りにわたって、最高気温が40度を超え、2000人以上が死亡しました。
日本では、先月の関東・東北豪雨など、豪雨災害が相次いでいます。
世界各地で起きる異常気象。
国連のIPCC・気候変動に関する政府間パネルは、これまで以上の対策が行われなければ、温暖化が逆戻りできない影響を与えるリスクが非常に高まると警鐘を鳴らしました。
こちらは、世界の年平均気温を示したグラフです。
気象庁によりますと、この100年で、およそ0.7度の割合で上昇しているということです。
IPCCは、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ、2度未満に抑えるという、国際的な目標を達成するには、温室効果ガスの排出量を、今世紀末までにほぼゼロにする必要があるとしています。
各国の代表団にも危機感が広がっています。
地球の温暖化に、どう歯止めをかけるのか。
18年前に枠組みが作られた京都議定書で、温室効果ガスの削減を義務づけられたのは、一部の先進国だけです。
今回、新たな枠組み作りに向けて、およそ150か国が、削減目標を提出しています。
先進国はもちろん、中国やインドといった、途上国・新興国も含まれ、世界の排出量の9割近くを占める国が、合意に向けて動き出そうとしています。
しかし、先進国と途上国・新興国の主張は、食い違っています。
先進国は、途上国・新興国含めたすべての国が削減をと求めているのに対して、途上国などは、先進国が率先して、各国への資金・技術支援をと主張しています。
中でもインドは、排出量が世界で3番目に多く、さらに今後、経済発展に伴って、大幅に増加すると見られています。
先進国からの支援を強く期待しています。
インド政府は今月、GDP・国内総生産当たりの排出量を、2005年に比べて2030年までに33%から35%削減する目標を打ち出しました。
しかし、農村部では。
ただいま、午後7時を過ぎたところです。
ご覧のように明かりは一つもなく、歩くのも大変です。
今も国民の3割、3億人以上が電気のない暮らしを強いられています。
唯一の頼りは、僅かなランプの明かりです。
こうした事態に、モディ首相は。
電力供給と温暖化対策の両立を目指し、太陽光発電の導入を進めています。
再生可能エネルギーによる発電容量を5倍に拡大させる計画です。
こちらの村には、電球の明かりがともり、屋台では、夜間の営業も可能になりました。
ただ、この計画にはおよそ20兆円の費用が必要だとしています。
一方、日本は、途上国に出店したコンビニエンスストアに、最新の省エネ技術を導入するなど、技術面や資金面での支援を進めています。
こちらは、日本がインドネシアで建設を進めている、石炭火力発電所の起工式です。
電力供給と温暖化対策を両立させるため、日本が得意とするエネルギー効率が高い発電技術を提供しています。
しかし、国際NGOなどから、石炭は効率が高いものでも、二酸化炭素の排出量は多いため、再生可能エネルギーを後押しする方針に転換すべきだとする批判も挙がっています。
また資金面では、温暖化対策を支援する国際的な基金に対して、アメリカに次ぐ、およそ1540億円の拠出を表明していますが、途上国からは、さらなる上積みを求める声が上がっています。
では、現地で取材をしている竹田記者に聞きます。
竹田さん、COP21の前の最後の作業部会ということになりますけれども、実際、現地で取材をしてみて、各国代表団の反応はどんな感じでしょうか?
ここが正念場だという意気込みは伝わってきます。
先ほど、各国の代表団に話を聞きましたけれども、世界各地で異常気象が起きている中、取り組みは待ったなしだなどと口々に話していました。
新しい温暖化対策の枠組みは、先進国だけではなく、途上国にも、温室効果ガスの削減を求めるものです。
これに向けて途上国も、自国の削減目標を国連に提出し、努力する姿勢を示すなど、機運は確かに高まっていると感じます。
そうですか。
そうすると、この議論、順調に進んでいくと見ていいんでしょうか?
この議論、そう簡単にもいかなさそうです。
今回の作業部会に先立って、議長が交渉のたたき台となる草案を各国に提示したんですけれども、途上国の間からは、資金支援が確実になされるのか不透明で、途上国の立場が十分に反映されていないなどと不満が噴出しています。
このため作業部会では、この草案を作り直す議論を始めることになり、まさに議論を加速しようとしたやさきに、バックせざるをえなくなったという形です。
新しい枠組みの合意に向けては、先進国と途上国の間で、厳しい駆け引きが続きそうです。
竹田記者でした。
作業部会は、今週金曜日まで話し合いを行って、来月30日からは、フランスのパリで、本会議に当たるCOP21が開かれる予定です。
各国の利害を超えて、新たな枠組みが合意できるのか、注目したいと思います。
ニュースを続けます。
安倍総理大臣は、先週、中国の習近平国家主席と面会した、公明党の山口代表と会談し、来月1日、ソウルで開かれる見通しの日中韓3か国の首脳会議をはじめ、国際会議に合わせて、日中首脳会談を実現させたいという考えを重ねて示しました。
これに対し、安倍総理大臣は、先週行った、中国の楊潔チ国務委員との会談でも、そうした意思を確認することができた。
今後、ソウルやそれ以後のことも実現していきたいと述べました。
宮崎県と鹿児島県の県境にある、霧島連山のえびの高原の硫黄山周辺で、きょう午後3時46分ごろから、地下のマグマやガスの動きを示すと考えられる火山性微動が観測されました。
硫黄山では、ことし5月に火山性地震の回数が減少したことなどから、火口周辺警報が解除されましたが、その後も7月と先月に、火山性微動が観測されています。
気象庁は、えびの高原の硫黄山周辺では、活火山であることを踏まえ、噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
おっ、こちらは?冬支度が始まったようですね。
そうですね。
この時期にね、よく見る風景ですよね。
本格的な冬を前に、松の幹にわらを編んだ、このこもを巻く作業が始まったんです。
行われたのは、愛知県安城市内の街道沿い、5キロの区間です。
幹に巻いたこのこもは、冬の間、松の害虫を誘い込んで、幹の中に入り込むのを防ぐ効果があるんですよね。
きょうの安城市は、爽やかな秋晴れとなり、造園業者の人たちは、丁寧にクロマツの冬支度を整えていました。
まさに。
この時期やって来たなという感じしますよね。
そうですよね。
このあとも1100本の松の木に、このこもを巻くということです。
大変な作業ですね。
こちらもよく晴れていましたけれども、今週は秋晴れが続きそうなんですね。
気温のほう、注目していきましょう。
北海道では平年より低い日が多くなりそうなんですが、東北から沖縄では高い日が多くなりそうなんですね。
予想最高気温を見ていくと、赤は平年よりも高い、そして青は平年よりも低い日です。
札幌はこのように、やや低い日が多くて、日曜日、これ最高気温ですからね、8度までしか上がらない見通しです。
一方、東京や福岡などでは、平年よりも高いという日が多くて、西日本は特に25度以上に上がる日もあって、まだ…もありそうですね。
ちょっと季節は足踏みといった1週間となりそうです。
ではあすにかけての天気図を見ていきましょう。
あすも広い範囲は高気圧に覆われますが、北日本には、前線を伴った低気圧が進んでくる予想です。
あすも広い範囲で晴れる見込みです。
ただ、低気圧や前線の通過してくる北日本から北陸にかけては、一時的に雷を伴って、雨の降る所がありそうです。
その天気の変化を見ていきましょう。
まずは朝です。
朝は晴れる所が多いんですが、北海道の日本海側で雨の所が出てきそうです。
そして午後になると、北海道の日本海側や、東北の日本海側でも一時雨の所がありそうです。
そして夜になると、新潟、北陸地方で雨の所がありそうです。
そして2つの台風情報見ていきましょう。
台風24号、25号ともに、動きが遅いというのが特徴です。
24号は時速15キロ、そして25号はほとんど停滞しています。
本州付近に高気圧が張り出しているためなんですね。
このあと見ていくと、台風24号は、今度の木曜日以降、沖縄に接近する予想です。
そして台風25号は、あさって以降、小笠原諸島に接近する見込みとなっています。
今後の情報に十分お気をつけください。
では各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
スポーツは佐々木さんです。
こんばんは。
まずはプロ野球。
巨人の原辰徳監督が、今シーズン限りで退任することになりました。
原監督は、平成14年に長嶋茂雄さんの後を継いで監督に就任。
合わせて12年指揮を執り、チームを7回のリーグ優勝、3回の日本一に導きました。
その上で、原監督は。
原監督、ご自身の今後については、まだ若いし、エネルギーもある。
少しゆっくりして、何かあればアクションを起こしていこうという気持ちはあると話していました。
最後の試合が終わって、久しぶりにゆっくり眠れたそうなんですね。
ひとまずお疲れさまでした。
さあ一方、阪神は、金本知憲新監督が就任会見に臨みました。
金本新監督は、現役時代、シーズンオフも厳しいトレーニングで全力プレーを支える体を作り上げてきました。
けがに強く、1492試合連続フルイニング出場のプロ野球記録を残しました。
左手首を骨折しながら、翌日の試合に出場。
右腕一本でヒットを打ち、鉄人と呼ばれました。
ハマのラミちゃん、絶好調!
DeNAは、チームのOBで、通算2000本安打を達成したアレックス・ラミレス氏が新監督就任です。
去年、現役を引退し、ことしはオリックスの巡回アドバイザーを務めました。
球団関係者によりますと、契約年数は2年の見込み。
ラミレス氏は、あさって就任の記者会見に臨みます。
オリックスは、福良淳一監督代行が、オーナー報告です。
今シーズンは、19年ぶりの優勝を目指しながら、けが人が相次ぎ、5位に終わりました。
福良監督代行は、来シーズン、新監督としてチームを率います。
ボクシング女子で、ロンドンオリンピックを目指した、タレントのしずちゃんこと、山崎静代選手が、現役引退を表明しました。
山崎選手はテレビドラマで、ボクシング選手の役を演じたことをきっかけに、ボクシングを始めました。
芸能活動を続けながら、ロンドンオリンピックを目指し、予選を兼ねた世界選手権では、3回戦まで勝ち進みましたが、オリンピック出場の夢はかないませんでした。
ジャパンゴルフツアー選手会と、国内男子のツアーを運営する日本ゴルフツアー機構が、先月の茨城県の水害で被災した人たちへ、義援金1300万円を贈りました。
贈呈式では、池田勇太選手会長が、茨城県共同募金会の会長に、目録を手渡しました。
選手会は、先月の豪雨で甚大な被害が出た常総市と隣り合う坂東市で開かれたツアー大会に出場し、趣旨に賛同した選手が、獲得した賞金の10%を出しました。
ラグビーのワールドカップイングランド大会は、準々決勝。
オーストラリアがスコットランドに逆転勝ちし、ベスト4が出そろいました。
オーストラリア。
1次リーグ全勝で勝ち上がりました。
前半9分のチャンス。
個人技で振り切って、先制のトライを決めます。
このあとは互いに点を奪い合う展開となりました。
そして後半34分、5点を追うスコットランド。
相手のパスを奪うと、独走してトライ。
このあとゴールも決めて、34対32と逆転します。
そして終了間際。
オーストラリアにペナルティーキック。
決めれば逆転です。
土壇場で競り勝ったオーストラリア。
2大会連続のベスト4進出です。
準決勝は過去2回優勝の南アフリカと、史上初の連覇を目指すニュージーランド。
初優勝を目指すアルゼンチンと、3回目の優勝を狙うオーストラリアが対戦します。
さあ、大会は熱戦が続いていますが、次の舞台は4年後の日本です。
大会成功に欠かせない取り組みとは何か、日本の関係者は、現地イングランドから学ぼうとしています。
イギリス南部のブライトンです。
日本対南アフリカ戦の5時間前、街の中は大勢の人でにぎわっていました。
その様子を視察しているのが、4年後にワールドカップを開く自治体の担当者たちです。
必死にペンを走らせていた、岩手県釜石市のますだひさしさん。
人口がブライトンの3分の1程度の釜石でもできる、町の盛り上げ策を探っていました。
イングランド大会は、準々決勝までに入場者が210万人を超え、過去最高を更新する勢いです。
さらにイングランドでは、大会の盛り上げを図るだけでなく、その後も長くラグビーを愛してもらうための取り組みも行われていました。
目をつけたのは学校です。
イングランドは日本の10倍、100万人の競技者がいますが、その活動はクラブチームが中心です。
このためラグビー協会が公立の中学校と高校に働きかけ、授業や課外活動にラグビーを取り入れるプログラムを実施したのです。
開幕前までの3年間に400校で実施。
これまでラグビーにゆかりのない地域や人々にも、プレーできる機会が増えました。
日本の快進撃とともに、国内でも湧き上がってきたラグビーブーム。
2019年大会の組織委員会では、ラグビーの魅力そのものを高めていく施策にも、重点を置く考えです。
今大会のいいところを、日本大会につなげてほしいですね。
そうですね。
さあ、おしまいですが、ことしも準備が始まりました。
袋詰めしているのは、ちとせあめです。
来月11月15日は七五三ですね。
水戸市の水戸八幡宮では、健康と長寿の願いを込めて、訪れた子どもたちに渡すということです。
2015/10/19(月) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽横浜のマンションで地盤調査始まる▽中国経済の減速鮮明に[二][字]

なぜ偽装は起きたのか 横浜のマンションで地盤調査始まる▽中国経済の減速鮮明に・GDPの伸び率6%台・日本企業への影響は?▽どうする世界の異常気象・国際交渉始まる

詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース

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音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
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