【ソウル聯合ニュース】経営権をめぐる創業者一族の争いが続くロッテグループで、創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の長男、辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏に対し、韓国ロッテグループは20日、ソウル・ロッテホテル34階の格浩氏の執務室から退去するよう求めた。
韓国ロッテの要求は、16日から始まった東主氏の格浩氏への補佐を遮るための措置で、双方の対立激化が予想される。
東主氏は16日、弟で韓国ロッテグループ会長の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏に対し、格浩氏から東彬氏への6項目の要求事項をまとめた通告文を公表した。
通告文には、格浩氏の執務室周辺に配置した社員や監視カメラの撤収・撤去、東主氏が格浩氏の住まいや支援者に対する管理を統括すること、東彬氏を含め違法な経営権の掌握に加担した役員の全員解任などが盛り込まれている。東主氏側は16日午後からロッテホテル34階の管理を始めた。
これに対し、韓国ロッテグループは東主氏が高齢(93歳)の格浩氏を利用し、争いを招いていると批判している。