長崎・高島炭鉱の供養塔を訪ねやすく 韓国人の募金で整備

【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代に多数の朝鮮人が強制徴用された高島炭鉱(長崎市高島)の供養塔までの道が先週末、韓国のインターネットユーザーの募金で整備された。韓国の広報活動に取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が20日、明らかにした。

 高島炭鉱は7月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の一つだ。植民地時代に多くの朝鮮人がここで厳しい労働を強いられ、命を落としている。供養塔は炭鉱を経営していた三菱が朝鮮人労働者の遺骨埋葬地の目印として立てたが、長年放置され、木が生い茂って道が分かりづらくなっていた。

 9月に韓国の放送局MBCのバラエティー番組が高島の供養塔を紹介したところ、ネットユーザーから供養塔を訪ねたいという声が多数寄せられた。徐氏がネット上で出資を募るクラウドファンディングの専門会社と共に募金を呼びかけると、約1800万ウォン(約190万円)が集まった。

 この募金で供養塔への道、約50メートルの整備にかかる費用が賄われた。募金の残りは供養塔の案内板の設置や、強制徴用された朝鮮人労働者が多く暮らしていたウトロ地区(京都府宇治市)の歴史館建設に用いられる予定だ。

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