ひるブラ「100年駅舎の名物弁当!〜福岡・北九州市〜」 2015.10.19


生字幕放送でお伝えします
折尾〜!折尾〜!まもなく電車がまいります。
戸部さんじゃないですか!駅員さんかと思いました。
お上手でございましたが。
私たちはきょうは福岡県北九州市の折尾駅に来ています。
ここは120年の歴史がある駅でここの名物駅弁をご紹介していきます。
折尾名物かしわめし弁当〜!
これ50代の渡辺さんにとっては懐かしい光景ではないですか?
やっぱり、食べたくなります今の声で。
冒頭の戸部アナウンサーの折尾〜!折尾〜!って電車から「降りろ」って言われてるみたいで全然、違いましたよ。
こちらの駅弁の立ち売りは全国的にも珍しくなりましたよね。
懐かしい感じもしますけども早速、駅弁を購入したいと思います。
一番大きい、こちらのかしわめし、お願いします。
これが名物の駅弁です。
「折尾名物かしわめし」と書いていますけどもこのレトロ感ある掛け紙も懐かしい感じしますよね。
こちらが、折尾名物かしわめし弁当ということで。
きれいですよね。
具は上から、のりそして錦糸卵に鶏肉ということで。
ここ、九州ではこのようなデザインが多いんですって。
おいしそうですよね。
鶏肉をかしわと呼ぶ地域は日本各地にありますが福岡も、その一つで昔からよく鶏肉を食べていました。
この弁当94年前、大正10年に生まれたものなんです。
徹さん、いただきます。
かしわの部分ですね。
うわ、おいしい!この、かしわが甘辛く味付けしてあるのでごはんがすすみますよ!
ごはんは白いごはん?白米?
これ、鶏のだしで炊き込んであるんですよ。
炊き込みご飯でございます。
歯応えもいいですよ。
かしわの。
そぼろではなくてスライスした肉なので鶏肉の弾力もあるんですね。
このお弁当の製造工場にきょうはカメラが入っています。
近くの沿線でこの、かしわめしは合わせて1日2300個も売れているんですよ。
長年、愛されている秘密もきょうは調査したいと思いますし後ほど、このように工場にも、お邪魔しますのでお楽しみに。
120年の歴史がある折尾駅は鉄道ファンの大好きな駅なんですけどもここは福岡県第2の都市、北九州市にあります。
博多とつないでいる鹿児島本線とそして筑豊本線が交わるところ。
ですから乗り換えの駅になります。
1日の利用者数3万人以上。
JR九州でも5番目に多いという駅なんです。
そして、今、ここでただ一人、立ち売りをしてるのが小南英之さんです。
よろしくお願いします。
現在55歳。
そして、2年前に立ち売りを始めたということで今は1日平均30個売っているそうです。
小南さん午前中はどのぐらい売れましたか?
午前中は15個くらいですね。
たった一人なんですか?立ち売りをなさってらっしゃるのは。
たった一人ですね。
結構、重いでしょう、それ。
満タンに入れますと15kg近くになりますよ。
1日7時間立ち売りで歩かれるわけですからね。
このあと、電光掲示板でダイヤを見ていきましょう。
きょうは列車が遅れていますがこのあと24分、まもなく大分行きの特急ソニックが来ますので小南さんには売りに行っていただきましょう。
これからまたちょっと売っていってもらいたいと思います。
それじゃ、行ってまいります。
私たちは邪魔にならないようについてはいきませんが。
専用のカメラで小南さんを追っています。
特急、きましたよ。
たくさん人もいるので今、買われる方もいるかもしれません。
売れていますね。
本当に売れました。
リハーサルのとき売れなかったので心配してましたけど。
「ひるブラ」という番組でロケさせていただいてるんですけどこの電車、乗られるんですか?
いえ。
地元の方ですか。
いつも買われるんですか?
うん。
おいしいです。
いつも買われてるということで突然、申し訳なかったですけど。
昔は窓を開けてそこで、やり取りしたけど今は窓が開かないから…。
ホームに来られた皆様に販売させていただいております。
今、一礼しましたがちょうど過ぎ去った特急列車の車掌におじぎをしました。
こうやって見ると本当に慌ただしい時間の中で売らなきゃいけないんですね。
停車時間がほとんどありませんので出会いを大切に一期一会の気持ちで販売させてもらってます。
お疲れさまです。
かつては停車時間が短いのでお弁当だけ渡してお金を受け取る時間がないこともあったそうです。
ただ後日、お客さんが別の駅にお金を届けてくれた人もいたということもあったそうです。
昔は10人、このホームに立ち売りがいたそうなんですが今は一人だけこの伝統を守ろうと小南さん、必死です。
今、電車が通過したのにまだ、声が聞こえるということはホームにいらっしゃるお客様にもこうやって売ってらっしゃるということですね。
むしろホームにいる方に向けて売ることのほうが大事だということなんですね。
これが21世紀の立ち売りなんです。
もう一度、電光を見てみましょう。
列車は遅れていますが0時34分の快速・門司港行き。
そして、42分の小倉行きとありますのでまだまだチャンスはあります。
このあとホームは磯山さんにお任せして私は、お弁当の愛される秘密を工場に行って、見ていきます。
立ち売りの舞台となっている折尾駅なんですけれどもこちらの柱を。
明治時代後期から大正時代ホームの屋根を支える柱は線路のレールを再利用することが多かったそうなんです。
よく見るとレールのような感じなんですけど今でも、こうやって残っているんですよ。
こういうレトロな雰囲気が残ってるので思わず、駅弁が買いたくなるなという方も多いみたいですね。
そして、折尾駅は今再開発のため工事の真っ最中です。
この場所に明治28年に建てられて120年以上たっているんですね。
そして、この駅下と上、2層に分かれて列車が行き交う日本最古の立体交差駅といわれているんです。
本当に珍しい駅なんですよ。
立体交差駅どういうことかといいますと上と下で別々の路線の列車が走っているんです。
そして、こちらのスタンプなんですけど昭和40年代の貴重な駅スタンプなんです。
当時は上の線路が先に電化していたので上を走っているのが電車なんですよね。
そして、下なんですがこちらは蒸気機関車なんですよ。
ファンにはたまらないような絵柄じゃないですか。
こうやって電車と蒸気機関車が交差する珍しい駅ということで本当に全国から鉄道ファンが訪れるということなんですよね。
今は蒸気機関車は走ってないんでしょう?
今はちょっと走ってないんですけど。
さらに、ホームの下にもレトロポイントがあります。
ホームの下の連絡通路にはれんが積みのアーチなんです。
これは100年以上前の明治44年に造られたといわれています。
れんが積みは近代の特徴的な建築方法なんですが階段の手すりにも一部、しんちゅう製のものが残っているんですよね。
クラシックなデザイン。
昔の面影を今に伝えているんですが平成29年の初めには取り壊されてしまうということなので今のうちしか見られませんからね。
貴重な駅となっています。
電車、入ってきました。
この現代的な電車と歴史のある駅がいい感じにマッチしていて折尾駅はすばらしい駅なんです。
まさかの電車が来てしまった感じなんですけどもう一つポイントがあったんです。
隠されてしまったんで…。
そろそろ0時34分ということで門司港行きの快速の電車が来る時間なんですがまた、人も集まってきたので小南さん、どうなのかなという感じなんですが。
今、チャンスなんですよね。
何が隠されたか聞きたかったな…。
後ほどできますかね。
今、さやかちゃんの右下にはさっきの、おじさんが一生懸命、声を張らせて売っている姿が映っています。
きょうは小南さんワイプがありますのでいつお弁当が売れるか分かりませんので売れたら、随時お伝えしていきたいと思います。
小南さんに親しみ感じるな。
ワイプ同士として。
制服もすごくレトロな感じでかわいいですよね。
声がやっぱり鍛え上げてるせいかものすごく通る声ですよね。
私たちも見習わないといけないなと思います。
それでは見どころいきたいと思います。
ホームの側面にも見どころがあります。
こちら、ホームが何層にも重なっているのが分かりますかね。
もともとはレンガの高さがホームだったんですよね。
この高さだったんですけども列車の進化につれ、入り口がやはり高くなってきたのでそれに合わせてホームもコンクリートでかさ上げされて地層のように積み上がったんですね。
倍以上、変わってますからね。
そんな歴史もこうやって、ご覧いただけます。
磯山さん!工場、着きました。
私は折尾駅の西口の向かいにある、お弁当会社。
その製造工場に来ています。
すぐです、駅から。
この工場の中は鶏のいい香りが充満してますよ。
随時、右下では小南さんの動きもお伝えしていきます。
早速、工場を見ていきましょう。
これは、鶏ガラを煮込んでいます。
これ、2時間、煮込むんです。
実は、この鶏ガラを煮込む前にもも肉とむね肉も1時間、煮込んでいて鶏全体のだしをとっているんです。
それを炊き込みご飯に使うんです。
これはなんと大正10年に生まれてから94年変わらない作り方なんです。
変わらないもの、まだあります。
今度はしょうゆの甘い香りがしてきました。
九州特有の甘めのしょうゆと砂糖などで味付けしています。
これも94年、変わらない作り方なんですね。
この中で60kg2300食分、あるんです。
この工場の製造部長の松木広志さんにお越しいただきます。
これ、94年どうして守り続けてるんでしょう。
お客様は、年配の方なんかは今でいうソウルフードみたいな形になってるので味も変えたくないし変えられないということは大きいです。
まだまだ実は変わらないものがあります。
それは盛りつけです。
渡辺さん、冒頭見ていただきましたが3色のきれいなお弁当のライン。
昔、親子飯だったので鶏と卵とっていうところですね。
これ、分業制流れ作業でやっています。
奥の方から、のり、かしわそして一番手前が錦糸卵と分かれています。
ポイントは並び方なんですね。
まず、のりからこうして載せて。
次が、かしわなんですがこれが、端なんですね。
最後の錦糸卵というのが松木さん、ポイントなんですよね。
のりと肉ってどうしても今ありますけどちょっと形がずれるんで錦糸を横に広げてきれいにしています。
これが94年変わらない作り方ということです。
先人の知恵です。
94年愛されている駅弁ですけど家庭でも愛されているんですね。
それで、こんなものまでできました。
5人前あります。
渡辺さんにとっては朝飯前の量だと思いますが。
これは何かといいますと家族が集まるお正月やお盆のために作られたもの。
ですから、3世代で共有できる味だから、こういうのが生まれてるんですね。
さらにはバレンタインデー用なんですね。
子どもから、お年寄りの世代に贈れるようにとこういうものもできました。
そして、こちらは受験生用の絵馬ですね。
親の世代から子どもへと。
そちらの工場で全部、作られたんですか。
そうです。
幅広い世代に愛されているからこそこうしたお弁当も生まれています。
戸部さん。
こちら、もうすぐ電車が来る時間なんですよ。
私も、こうやって担がせていただきましたけどももうすぐ、0時42分小倉行きに向けてかしわめし売り体験をさせていただきたいと思うんですが。
この木箱、本当にやっぱり、ずっしり重いです。
お弁当も実際、入ってまして。
さやかちゃんが持つとそんなに重そうに見えないのがさやかちゃんのすばらしいところだね。
こちら、小南さんも15kgとおっしゃっていましたけども夏場は、お弁当プラス冷却剤も入れるのでもっと重くなって大変なんですって。
持ち方のコツは小南さん、どこにあるんでしょう。
やはり、ひじを伸ばして胸を張るということです。
そうすると結構安定して持てるようになりますね。
それでは実際に販売していきます。
まずは手慣らしに折尾名物かしわめし弁当〜!
おいしいですよ〜!
いかがですか〜!折尾名物かしわめし弁当〜!いかがですか〜?これ、ぎりぎりまで売っていきます。
いかがでしょうか?お兄さん、お姉さんいかがですか〜?かしわめし弁当、いかがですか?いらっしゃい!おいしいよ!ありがとうございます!どちらのお弁当になさいますか?
よかった、よかった。
2015/10/19(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「100年駅舎の名物弁当!〜福岡・北九州市〜」[字]

福岡県北九州市のJR折尾駅。電車が着くたび、駅弁売りの声が鳴り響く。一番人気の名物・かしわめしの味のヒミツも大公開。昔の風情がたっぷり残る駅舎もご案内します!

詳細情報
番組内容
【ゲスト】磯山さやか,【コメンテーター】渡辺徹,【アナウンサー】戸部眞輔 〜福岡県北九州市から中継〜
出演者
【ゲスト】磯山さやか,【コメンテーター】渡辺徹,【アナウンサー】戸部眞輔

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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