【ソウル聯合ニュース】中谷元・防衛相が２０日、ソウルを訪問し、韓国の韓民求（ハン・ミング）国防部長官と会談を開催する。
日本の防衛相による訪韓は２０１１年１月に当時防衛相だった北澤俊美氏以来で、両国の軍事協力を強化する契機になるか注目される。
中谷氏は同日午前に航空機で到着し、午後にソウルの国防部庁舎で韓長官と会談する予定だ。両者による会談は今年５月３０日にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議に合わせ開かれて以来５カ月ぶりとなる。
会談では北朝鮮の核・ミサイル問題での協力や朝鮮半島情勢、両国の国防政策、国防交流・協力などについて協議する見通しだ。中谷氏は先月日本で成立した安保関連法について詳しく説明するものとみられる。これに対して韓長官は韓国の同意や要請なしでは自衛隊が北朝鮮を含む韓国の領域で集団的自衛権を行使することはできないという原則を再度伝えるとみられる。
また中谷氏は軍事情報包括保護協定（ＧＳＯＭＩＡ）と物品役務相互提供協定の締結を求めるものとみられるが、韓長官はこれに対する議論は時期尚早との立場を示すと予想される。
中谷氏は韓国滞在中、国立ソウル顕忠院（国立墓地）の参拝、南北軍事境界線のある板門店の見学などの日程を消化し、２２日に出国する。