産経前ソウル支局長に懲役1年6月求刑

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に関する虚偽の事実を報じたとして、名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)に対し、検察は懲役1年6月を求刑した。

 加藤氏は昨年8月3日、産経新聞電子版に掲載した『朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた? 』というタイトルの記事で、旅客船「セウォル号」沈没事故当日の昨年4月16日、朴大統領の所在が7時間もの間把握されなかったという疑惑が浮上していると主張した。検察は、加藤氏の記事が客観的な事実と異なり、取材の根拠も示せなかったにもかかわらず、謝罪や反省の意思を示してしていない点を考慮し、昨年10月に在宅起訴していた。

 ソウル中央地裁慶事30部で19日行われた論告求刑公判で、検察は「加藤氏が、記事で取り上げたうわさの内容を、虚偽であることを知りながら報道し、朴大統領など関係者の名誉を深く傷つけた」と求刑理由を述べた。一方、加藤氏は「特派員として、セウォル号事件後の韓国の社会現象を伝えるために記事を書いた。言論の自由に対する国際的な常識に基づいて判断してほしい」と主張した。判決公判は来月26日午後2時に行われる予定。

ヤン・ウンギョン記者
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