ちびまる子ちゃん【藤木、さくら家で雨宿りの巻/すごい漬物石の巻】 2015.10.18


(まる子)あっおじいちゃん?傘忘れちゃったから迎えに来てくれない?
(たまえ)まるちゃんごめんね。
ピアノがあるから先に帰るね。
(まる子)うん大丈夫だよ。
おじいちゃん来てくれるし。
またあしたね。
(雨音)あっ藤木。
(藤木)ああさくら。
藤木も傘持ってこなかったの?さくらもかい?うん。
おじいちゃん待ってるんだ。
僕は少しでも雨に当たらないように雲の切れ間を待ってるんだ。
ふ〜ん。

(友蔵)まる子!待たせたのう。
ううんありがとう助かったよ。
(友蔵)こんにちは。
(藤木)こんにちは。
藤木傘に入れてあげるよ。
一緒に帰ろ。
えっでも悪いからいいよ。
子供が遠慮するもんじゃないよ。
ほらわしの傘にお入り。
あれ?どうしたの?おかしいな。
鍵が…。
ないのかい?
(藤木)あっ…。
(藤木)《体育のとき着替えて…》
(鍵の落ちる音)
(藤木)《鍵をなくすと困るからランドセルに入れたんだ》
(藤木)えっと…。
あれ?ちゃんと入れたはずなのに。
どっかに落としたんじゃないの?
(藤木)えっ?
(山田)《わ〜》
(藤木)《わっ》《あ〜》
(山田)《あ〜ごめんよ藤木君》
(山田)《あ〜えっとえっと…》《エヘヘヘ。
ありがとう笹山さん》
(藤木)《あのときかな》《でもちゃんと全部拾ったはずなんだけど》僕学校に戻って捜してみるよ。
ええっ?今から?雨も強くなってきたし戻るのは大変じゃ。
お母さんは何時に帰ってくるの?7時くらいだと思う。
なら取りあえず親御さんが帰ってくるまでうちで待ってるといい。
えっ?でも…。
おいでよ藤木。
ありがとう。
(戸の閉まる音)おやつおやつ。
(すみれ)はいはい。
おやつよ。
わ〜いココアだ!藤木君が先でしょ。
はいどうぞ。
あっありがとうございます。
(すみれ)召し上がれ。
すっすみません。
いただきます。
な〜んかいつもの藤木らしくないね。
そっそりゃあちょっと緊張するよ。
(おばあちゃん)あたしらが見ていたら落ち着かないよね。
それもそうじゃな。
さああったかいうちに飲んで。
寒かったでしょ。
はい。
あ〜おいしい。
はあ〜あったまるねえ。
うん。
おやつも食べ終わったことだし藤木何かして遊ぶ?宿題は?えっ?さああったかな。
算数の宿題があったじゃないか。
藤木君と宿題をやっちゃいなさい。
は〜い。
(藤木)《あっ》《何でこんな所に鍵が…》
(藤木)《あ〜》
(山田)《ごめんよ藤木君》《あ〜えっと…》《あ〜》
(藤木)《あのときだ》う〜ん藤木できた?えっ?いやまだ。
鉛筆貸してもらえるかな。
全部折れてて。
いいよ。
はい。
ありがとう。
あっお姉ちゃん。
(さきこ)何?宿題教えてくれない?え〜?藤木が分からないんだって。
えっ?いいわよどれ?あっ…じゃあここなんですけど。
えっと「ドーナツが15個あります」「3人で1人2個ずつ食べました。
残りのドーナツの数は…」ああこれはね…。
(藤木)《さくらのお姉さんって優しいな…》ねっ9個になるでしょ?分かった?えっ…はっはい!お姉ちゃん今日優しいねえ。
何言ってんのいつも優しいわよ!藤木君分からないところがあったら聞いてね。
はい!
(藤木)《すてきな人だな》《笹山さんも大きくなったらあんな感じのお姉さんになるのかな》エヘヘエヘ…。
終わった!えっ?さあ何して遊ぶ?えっ?どうしたの?いっいや…ちょっとトイレ借りるよ。
(藤木)《いまさら鍵が見つかったなんて言いづらいな》《でもさくらの家の人たちに嘘をつき続けるのもつらいしどうしよう…》おじいちゃんも一緒にやることになったんだ。
うん?さくら実は…。
あんた顔色悪いけど大丈夫?えっ?
(さきこ)あっトランプするの?お姉ちゃんもやる?そうね。
一緒にいい?藤木君。
はいもちろんです。
(友蔵)七並べか。
よし負けんぞ!
(友蔵)う…うう…。
パスじゃ!え〜!?おじいちゃんパス?
(藤木)《あ〜鍵のこと言わなきゃ》《このままじゃ僕は本当のひきょう者になってしまう》う〜んパス!
(藤木)《さくら家の人たちはこんなに僕に親切にしてくれてるのに…》私もパス。
藤木の番だよ。
えっちょっと何でここ出さないの!?わざと出さないなんてひきょうだよ!えっ…。
作戦だもんしょうがないじゃない。
いやそんなつもりじゃ…。
まる子ゲームは勝っても負けても楽しいもんじゃ。
(藤木)《勝ってしまった…》
(友蔵)うぬぬぬ…。
おじいちゃん早くして。
(藤木)《今度は勝たないようにしなきゃ》《このババを引かれないようにしよう》《うっ駄目だよ。
どうしてよりによって》
(藤木)うう…。
(友蔵)う〜。
(友蔵)《引かれたくないということはこれはババではないな》《よし!もらったー!》《ああ〜…》おじいちゃんそれじゃあババってバレバレだよ。
次あたしね。
(友蔵)《まる子にはババを引かせたくない》う〜んいくよ。
(友蔵)《うっ…う〜…》これだー!やったよかった!
(友蔵)《これでいいんじゃ。
わしが負ければ》あっごめんなさい。
どうしたの?
(藤木)《また勝っちゃった》
(藤木の母)うん?
(藤木の母)「鍵をなくしたのでさくらさんの家で待ってます。
茂」
(藤木の母)本当にどうもすみませんでした。
ほらちゃんとお礼を言いなさい。
いいんですよ。
ありがとうございました。
またいつでも遊びにおいで。
はい。
(藤木の母)じゃ失礼します。
バイバイ藤木。
さくらはいいな…。
えっ?バイバイ。
(戸の閉まる音)うん?どういう意味かな?さくらは優しいお姉ちゃんがいていいなって意味じゃない?全然優しくないのにね。
まる子!藤木君はいつも一人でお留守番してるんじゃろ?うん。
いつもちゃんと一人で宿題してお手伝いして待っているそうよ。
偉いわね。
そっか。
藤木はいつも一人なんだ。
藤木君がしっかりしてるからご両親も安心して仕事ができるんだね。
(友蔵)そうじゃな。
茂あした学校で鍵をよく捜すんだよ。
うん…。
夕飯何がいい?今日は茂の食べたいものを作るよ。
何でも言ってごらん。
(藤木)えっ?雨の中傘も鍵もなくて心細かっただろ?いつもちゃんと留守番してくれているご褒美だよ。
母さん…。
茂?
(藤木)ごめん母さん。
鍵あったんだ。
えっ?
(藤木)筆箱に入っててさくらの家で気付いたんだけどあったって言いだせなくて。
茂…。
あしたさくらさんに正直に話しなさい。
うん。
母さんもあらためてお世話になったお礼とおわびに行ってくるよ。
(藤木)ごめんなさい。
もういいから。
早く帰ってご飯にしましょう。
うん。
(児童たち)おはよう。
・藤木〜。
さくらおはよう。
おはよう。
鍵見つかった?えっ?あっあっいや…。
一緒に捜してあげるよ。
え〜いいよ。
そんな悪いし。
だってないと困るでしょ?落ちてないかな…。
さくら…。
(藤木)《どうしよう。
やっぱりいまさらあったなんて言えない》
(藤木)あっあった!えっ?机の中に入ってたよ。
あ〜よかったね〜。
うん。
うちのみんなも心配してたよ。
あ〜よかったよかった。
(藤木)《あ〜何で僕はこうもひきょうなんだ》
優しくされるほど自分のひきょうさが身に染みてさらに落ち込む藤木なのであった
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はブドウ。
当たったかな?
(山田)う〜んとうんとどこだどこだ?あ〜あでで〜。
うんと…あ〜あ〜あれあれあれ〜。
・山田〜!あっ?あっ?ああさくら!何やってんの?隕石だじょー。
隕石?
(山田)昨日でっかい流れ星を見たじょ〜。
この辺に落ちたんだじょー。
はぁ?流れ星が?この辺に?おかしいな。
もっとあっちの方かな。
山田…。
あれお父さん?お父さ〜ん!
(ヒロシ)あっおうまる子。
何やってんの?石を探してんだ。
お前も手伝え。
えっお父さんまで?ちょいとあんた隕石なんてそう簡単に…。
何言ってんだ?漬物石だよ。
えっ?つけものいし。
えっ?漬物石?へ〜ハクサイの漬物かあ。
楽しみだね〜。
突っ立ってねえで早く探せ。
うん。
(ヒロシ)ん〜。
あっお父さんこれは?そんなの小せえ小せえ。
よっ。
う〜ん。
お父さんこれは?
(ヒロシ)ん?そんなのたるの上に載っからねえだろ。
意外とないもんだね。
あっ。
あ〜。
お父さ〜ん!フン!おっいい感じだな。
大きさもちょうどいいしこれにすっか。
お手柄だなまる子。
うん。
エヘヘヘ。
お漬物いつできるの?そうだねえ5日くらいかねえ。
あ〜早く食べたいな。
まる子が見つけてくれた漬物石のおかげできっとおいしくできる…よ!
翌日
でさふっと見たらあったんだよね漬物石が。
あたしゃひと目でこれだって思ったね。
どんな石なの?こんくらいの大きさで黒くって見た目よりずっと重いんだ。
何ていうかな。
ちょっと変わった感じの石だよ。
変わった感じ?うん他の石とはちょっと違うっていうか。
周りには草も生えてなくってさそれだけがぽつんとそこにあったんだよね。
それは隕石かもしれないじょー。
わーっ!わっ山田。
びっくりした。
さくらその石はどこで見つけたんだい?巴川だよ。
やっぱりおいらが見た流れ星かもしれないじょー。
流れ星?山田ただの石だから。
(丸尾)さくらさん。
丸尾君。
私小耳に挟んだのですが隕石を拾ったというのは本当ですか?嘘だよ。
あたしが拾ったのはただの石。
ねえ隕石って普通の石とどう違うの?あは〜。
見た目では分かりにくいのですが黒っぽい色をしたものが多く見た目よりずっと重いのが特徴でしょう。
えっ?
(山田)うん?まるちゃんどうしたの?う…ううん何でもない。
しかも隕石はとても高い値段で買われたり売られたりしているんですよ。
えっ!?隕石って売れるの?はい。
ずばり何百万円になるとか。
(まる子・たまえ)何百万!?さくら大金持ちだじょー。
やめとくれよ。
そんなバカな話あるわけないじゃん。
アハハハ…。
《もしそれが本当なら私花輪君みたいな暮らしができるじゃん》エヘヘヘ…。
(一同)隕石!?そんなものがうちの漬物の上に載っているのか?しかも隕石って売ったら何百万円もするんだって。
何百万円!?おお〜。
何百万がうちの漬物の上に載っかってんのか?そんなもの載せてお漬物大丈夫かしらね。
ホッホッホッ。
隕石だなんて夢のある話だねぇ。
まる子が拾ったんだよ。
ノーベル賞もらえるかな?もらえるわけないじゃない。
バカね。
何さ!そもそも黒っぽくてすごい重いってだけじゃ隕石かどうか分かんないじゃない。
あっ…丸尾君が言ってたけど隕石は磁石にくっつくんだって。
よし。
早速試してみよう。
おかしいな〜磁石あったはずなんだけど。
ないのかい?お姉ちゃん持ってない?学校に置いてある。
あした持って帰ってきてよ。
嫌よ。
そんなバカバカしいことに付き合ってられないわ。
フン!何さ。
夢のないお姉ちゃんだね。
まる子やあしたわしが磁石を買ってきてやろう。
悪いねおじいちゃん。
もしホントに隕石だったらおじいちゃんに何百万円の半分をあげるよ。
何!?半分もか!?おじいちゃんにはいつもお世話になっているから。
年金暮らしもこれで少しは楽になるでしょう?ま…まる子!バカらしい。
翌日
準備はいい?おじいちゃん。
(友蔵)ああ。
いいともー!うわっでっかいね。
大きい方がよくくっつくかもしれんと思ってな。
高かったんじゃ…。
な〜にこれが本当に隕石なら何百万じゃ!
じいさんすっかり本気である
いざ〜!ああっ!おじいちゃん。
く…くっついた!ええ〜!?ぴったりくっついてびくともせん!すごい〜こりゃすごい。
うう…お〜。
うう…ん〜…。
おじいちゃんもういいよ。
すまん…。
くっつかないんだね。
残念!がっかりするでない。
まる子よ。
一番がっかりしているのはあんただろう
(川田)それはもしかしたら砂礫層の石じゃないかな。
砂礫?
(川田)つまり砂利ってことだよ。
砂利ですか?・
(山田)ア〜ハハハ。
うん?
(山田)どこだどこだどこだ。
山田〜。
あっさくらおーい!何やってんの?おいら隕石を集めてるんだじょー。
また隕石?アハ〜。
あっ!隕石だ!隕石のかけらだじょー。
アハハハ…。
(友蔵)ほう…何でしょうなこれは。
おそらく砂鉄じゃないかな。
砂鉄?この辺の川には普通にありますよ。
違うじょー隕石のかけらだじょー。
山田あたしの拾った石もただの砂利だったんだよ。
えっそうなのかい?磁石を近づけてみたんだけどさくっつかなかったんだ。
いや隕石の中には磁石にくっつかないものもあるらしいよ。
えっ!?そうなのかい?数は少ないみたいだけど前にテレビで見たことがあるよ。
(友蔵・まる子)うん。
まだ希望はあるよ。
そうじゃな。
(おばあちゃん)はいちょっとごめんよ。
あっ隕石が。
よく漬かってるね。
おっ!えっ何?どうしたの?「恐竜の卵の化石発見」恐竜の卵の化石!?ほらここ。
外国の道路工事現場から恐竜の卵の化石が見つかったそうじゃ。
恐竜の卵って…そんなものがあるんだ。
そうらしい。
ただの石みたいだね。
こりゃ化石とは思わんじゃろうな。
これちょっとあの漬物石に似てない?
(友蔵)えっ?うちの漬物の上に…。
(友蔵)恐竜が乗っかってる?
(さきこ)バカバカしい。
今度は恐竜かよ。
でも恐竜の化石じゃないって何で言いきれるのさ。
そうじゃそうじゃ!世の中にはひょっとすればひょっとすることってあるかもしれないよ。
今度はどうやって調べるつもり?それは…。
さあハクサイの漬物だよ。
わあ!できたんだ〜。
ホホ…恐竜の化石で漬けたお漬物だよ。
あ〜あおばあちゃんまで。
でも今回はいつもより色が奇麗でとってもおいしくできたんだよ。
恐竜の化石パワーかな。
隕石パワーかもしれん。
いただきまーす!おいし〜い!
隕石か…はたまた恐竜の化石か漬物石に壮大な夢を見るまる子であった
ムフッ。
本当はすき焼きを食べる余裕うちにはないんじゃない?お父さん給食費も払えないのにのんきにビール飲んでる場合じゃないよ。
あ〜とうとう電気も消えちゃった。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
お楽しみにね。

(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/10/18(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]【藤木、さくら家で雨宿りの巻/すごい漬物石の巻】

『藤木、さくら家で雨宿り』の巻 
『すごい漬物石』の巻

詳細情報
番組内容
 家(うち)に来てからどこか上の空だね。何か隠し事でもあるの?さては藤木!あんた台所のあの石が気になるんでしょ。私が拾った何百万円もするかもしれないあの特別な石が!
 今回のちびまる子ちゃんは『藤木、さくら家で雨宿り』『すごい漬物石』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO 
おじいちゃん: 島田敏 
お父さん: 屋良有作 
お母さん: 一龍斎貞友 
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ 

【OP曲】
「おどるポンポコリン」 

【END曲】
「100万年の幸せ!!」 

【脚本】
鹿目けい子 
田嶋久子 

【絵コンテ】
西山映一郎 
野田泰宏 

【演出】
野田泰宏 

【作画監督】
才田俊次

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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