大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間スペシャル 2015.10.18


マンションやオフィスビルが混在する大都会の真ん中にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
ちょっと大変なのかなと
東急東横線・中目黒駅の程近く高いマンションの足元線路の高架と商店街に挟まれた屋根の形が複雑に入り組む三軒長屋
藤田家はこの三軒長屋の真ん中
家の裏側の屋根の色が違う部分は28年前に増築したもので商店街に面した表側が58年前に建てられた木造2階建ての長屋
両隣には飲食店や洋服屋さん
藤田家の1階も貸店舗として貸し出していましたが最近入っていたお店が出たばかり
商店街の角に建つ三軒長屋の脇道へ入り28年前に増築した家の裏側へと回り込むとそこに家族用の玄関があります
2人の子どももとうに独立し10年前に夫を亡くしてからずっと独り暮らしのお母さん
70を過ぎてつらいと思い始めたのは日々の洗濯
台所の隅に押し込まれ荷物に埋もれた洗濯機から必死に腕を伸ばして洗濯物を取り出すと…
そこから先がまた大変
居間の押し入れのような戸を開くとそこは急階段
片手に重い洗濯かご片手に手すり1段1段やっとの思いで上りきるとようやく物干し場へ…
…と思ったらまた階段
先ほどよりもさらに傾斜が急で手すりさえありません
もし足を踏み外すようなことがあれば一大事
しかしそれで終わりではありません
最後の試練とばかりに待ち受けるのは60cmもの大きな段差
三軒長屋の真ん中
日の光が届くのは屋根の上だけ
これから先年を重ねても毎日の家事でつらい思いをすることなどない安心して暮らせる家に
そんなせつなる願いを受け1人の男が立ち上がりました
都心の住宅密集地での家造りを得意とする荒木
一番こだわるのは都市の建物は建て替わりが激しいですから常に気をつけてることは周りの家がどう建て替わっても自力で光を入れられる工夫を常に考えてしてますそれとともに光が入るルートとして吹き抜けなんかを造ってそれで1階と2階が繋がるようにもしてるんですがそういう繋がりの中から自分の家族を実感できるでしょうしそういう生活ができる空間を造りたいと思ってるんですよね
制約の多い都市住宅に生み出す光と風の通り道そして家族のつながり
人は彼を「都市生活のコンシェルジュ」と呼びます
今回挑むのも大都会のど真ん中
東京の住みたい街のランキングで常に上位に入る人気の街・中目黒
(スタッフ)こんにちはこんにちはあっちのジンギスカン屋に来たことはありますけど…
街を流れる目黒川は桜並木が続く都内屈指のお花見スポット
川の両岸から延びる桜のアーチを楽しみに毎年多くの花見客が押し寄せます
代官山や恵比寿にも近いオシャレな街として若者に人気の中目黒
藤田家があるのはそんな目黒川沿いとは趣が異なる昔ながらの下町の商店街
(スタッフ)ぶらぶらするのお好きなんですか?
(スタッフ)商店街とかいいですよね
(スタッフ)荒木さんこの黄色いシャッターこの建物が今回のお宅なんです
1階の貸し店舗が空いてシャッターが閉まったままの藤田家
両隣を挟まれた三軒長屋を初めて見た匠は…
(スタッフ)貸し店舗されてるようで…お隣カフェになってて
(スタッフ)玄関こちらなんですよえっ?違う建物みたく見えますけどね
(スタッフ)で入り口はこっちと…ちょっと不思議ですよねはい
独り暮らしの母親のことが心配で同居を決めた長男の宗一郎さん
待ちわびた匠の訪問に親子そろって喜びの笑顔
というのも…
それはくっついてるから物理的にできないと…?そういう感じじゃなかったのかなと思うんですねだからどうぞお入りくださいここが結構上りにくそうですね1段目がすごく狭いですし気をつけてください
玄関があるのは貸店舗がある長屋の裏の増築部分
ここの間取りは亡くなったお父さんが家族に何も言わず独断で決めたもの
できあがった時にはもう家族全員でなぜ玄関開けたら台所なんだとかなりもめたんですけど勝手口じゃないんだからって…
(荒木)確かに位置的には勝手口の位置かもしれない
(スタッフ)それでお母さんもお友達呼べないとかね窓があるけどあんまり明かりは入ってはきてないですね開けていいですか?
(幸子さん)はいどうぞ
(荒木)すぐ前が階段なんですね
(幸子さん)お隣の階段がすぐそばにありましてねですからまず窓を開けることはないんです
玄関を入ってすぐの薄暗い台所の一番奥に押し込まれた古い2槽式の洗濯機
ものに埋もれてふたしか見えません
(幸子さん)頭気をつけてくださいはい…こっちのをこっちに移すんですね前にも荷物があるから…
(幸子さん)狭いもんですからつい置き場にしてるんですよ
増築側の1階は台所と居間があるだけ
食事は居間でとりますがここにもお母さんが友達を呼べない訳が
日中いるのはほとんどこの部屋
食卓から見える場所にトイレがあるため音やにおいが気になります
そのトイレがあるのは実は階段の下
ものがしまえる場所はほんの少ししかありません
階段なんですねここはねはい全部が押し入れかと思いました結構急な階段ですね
(幸子さん)ええもう慣れましたけども…あぁ…あれ?ここに段差があるんですねどうしてだろうな…
(宗一郎さん)これちょっと分かんないんです
1階に貸し店舗がある長屋の2階
唯一日当たりのいい南向きの部屋なのになぜか一切使われていませんでした
床が抜け落ちるのではと心配しずいぶん前に家族が足を踏み入れるのをやめたこの部屋
さらに…
…でこちらが隣との壁1枚なんですけど昔はこの土壁のちょっと下がったとこからお隣の光が見えるような…
長屋の両隣と壁を共有する藤田家
西隣は居酒屋さんなので夜になると…
お父さんが亡くなるまで寝室として使っていた隣の部屋も同じ
居酒屋さんと薄い壁1枚でつながっています
今お母さんが寝ているのはそのまた隣の15年前に嫁いでいった娘さんの部屋
お母さんがこの部屋を寝室にしている理由はただ1つ
お母さんが寝ているのは増築した北側の建物の2階
ここは居酒屋さんの壁と隙間が空いて音が直接伝わってこないのです
その複雑な構造を確かめようと窓から身を乗り出す匠
隣家の外階段が間際に迫る台所の真上は物置部屋とお風呂
どちらも台所同様ふだん窓を開けることはありません
ここは…
(幸子さん)お隣の玄関になりますあぁ正面が玄関ですねそれでこれを張られたんですか?
(幸子さん)影が映ると嫌なので…それでそれ張ったんです
そんな風呂場の前から延びる急階段
お母さんが洗濯物を抱えて上る物干し場への危険な動線
さらに上があるんですね物干し場この上にあるんです屋根の上にあるんですか?はい
(荒木)ここはさらに急ですねあぁ手すりもないですね
(幸子さん)だから洗濯物持って上がるのはちょっと大変なんです
(荒木)回り階段になっちゃってるんですね
(幸子さん)片手しか使えないので
(荒木)足元も見えにくいでしょうしかも手すりが付いてないや落ちたことないですか?はい
屋根の上の物干し場へ出るには最後に60cmもの大きな段差を越えていかねばなりません
そしてさらにここで匠が気になったのは…
1階の台所から2つの急階段を上ってくるのは高齢のお母さんには重労働
塔屋の物置がいい休憩所になっていました
何といっても長屋で両側お店に挟まれていてしかも自分の所も店舗が下にあるしかも古い木造の長屋ですから音や振動が伝わり易いので実際に工事する時に隣のお店の方に迷惑をかけないで工事をするという作業が大変だろうと思われるので工務店さん泣かせの現場になってしまうかなと感じましたね
長屋ならではの問題を解決し屋根裏まで来なくても明るく快適に暮らせるよう藤田家が用意したのは1200万円
「都市生活のコンシェルジュ」荒木の挑戦が今始まります!
(所)片岡さん・潮田さんこんばんは中目黒っつったら相当いいとこじゃないですか中目黒は住みたいですよこういう長屋があるんですねどういう長屋だかよく分かんないですよねスタッフからこれが持ち上がるって聞いたんですよおっ!挟まれてるわけね2階は全然使ってないんですね
(片岡)壁1枚ですもんねお互いさまって言ってますけどこっちからは大きい音出したことないと思いますよあっちから一方的に来てるんだと思いますよ
(江口)今回ご依頼がありましたのは藤田家通称「中目」と呼ばれる若者に人気の街東京・中目黒の商店街にある築58年の三軒長屋商店街に面した1階を貸店舗にしているのですが今回そこが空いたのをきっかけにリフォームを決意今は70歳のお母さんが1人で暮らしていますがリフォーム後は長男の宗一郎さんが実家に戻り親子2人で同居する予定です藤田家は過去に亡くなったお父さんが家族に何の相談もせず長屋の裏に継ぎ足す形で家を鍵型に増築その際玄関を入ったらすぐに台所があったり食事をとる居間にトイレがあったりとお母さんが恥ずかしくて友達も呼べない家になってしまいましたまた三軒長屋の真ん中で日ざしが入らず物干し場があるのは屋根の上しかしそこへと至る動線が非常に危険なうえ南向きの唯一日の入る一番いい部屋は床が大きく傾き隣の居酒屋さんの音が筒抜けのため全く使われていませんお母さんが一番ホッとするのは屋根裏の物置そんな藤田家のリフォームに挑むリフォームの匠は「都市生活のコンシェルジュ」荒木毅さん果たして匠はどのようにリフォームするんでしょうか皆さんで推理してみてください匠言ってましたもんね「都市型は何が建つか分からないから何が建ってもいつも光はキープできるようなうちを」ってでも無理でしょうここはどこから入るんですかねもう密閉されてますからねこっちとこっちねやっぱ真ん中に穴を開けるんでしょうねなるほど上から…吹き抜けみたいなものを今お母さん元気ですけど今70歳ですよねだから下で全部できるようにするんじゃないですか?干す所を2階に作るとかなんかズバッと…ズバッと減築はいそうですねええ?これの2階を減築するんですかここですね?確かにここを物干しにすると音は関係ないですもんね
背の高いマンションの谷間に埋もれるようにして建つ古い三軒長屋
その長屋の真ん中が藤田家
物干し場があるのは屋根の上
ふだんお母さんが洗濯物を干したあとひなたぼっこしながらひと息つく屋根裏の物置部屋から荷物を下ろします
座いすにちゃぶ台そしてテレビ
お母さんの憩いの道具もようやくお役御免
長屋の裏に増築した玄関から丸見えの台所
そのせいでお母さんは恥ずかしくて友達も呼べませんでした
(スタッフ)お母さんいよいよですねちょっと気持ちがねさみしいっていうか…
(スタッフ)リフォームがいよいよ始まっていくわけですけど…
リフォームへの期待が膨らむお母さん
手を休めることなく今度は居間の荷物を整理
そんなお母さんを応援するため匠も手伝いに駆けつけました
38年連れ添った夫
長屋の1階で営んでいた本屋を閉め夫婦水入らずの時間を楽しもうとしていたやさき病に倒れました
お父さんの思い出が残る食器棚の隣にお母さんが大切にしているものが
それは幅90cmの大きな水槽
しかしその中を見てみると魚は見当たらず水草と小さなエビが数匹入っているだけ
水槽の主役はあくまでも水草
お母さんが去年からハマっている今一番の趣味
(スタッフ)これは誰がやられたんですか?
(スタッフ)お母さん適当にやったんですかそうです
大きな水槽そのままでは運べません
ほら入ったじゃんほら入ったすごいねうまいもんだね
(スタッフ)それがポンプなんですね通称「シュポシュポ」ですよね
水槽の水を抜くのはいつもお母さんが水の交換に使っているポンプとバケツ
要領が悪いのか…
バケツにたまった水は台所のシンクに流します
全部水を抜くには10回以上も往復しなければなりません
やっと水がなくなり今度は水草
根を切らないようひと株ずつ丁寧に取り出します
水槽を仮住まいに移してまたすぐに植え替えなければなりません
居間で食卓として使っていたこたつ
布団をはいで運び出そうとすると…
重いかと思いますああなるほどなるほど…
それは板の間の床下を掘り下げて作った掘り炬燵でした
これ掘りごたつになってるんですこんなふうな状態で…板間なのにこたつなんですね掘り炬燵が好きなもんですから…
スノコの下に電気ヒーターを置いた掘りごたつ
お母さんのお気に入りでした
お父さんと選んだ思い出の食器棚
玄関の目の前にあった冷蔵庫
台所の奥に押し込まれた洗濯機
何もかもが長年の定位置を離れました
こうしてお母さんが10年間1人きりで暮らしてきた家の中がきれいサッパリ空っぽに
70歳になったお母さんの暮らしやすい家へといよいよ生まれ変わる時が来ました
中目黒の商店街に面した三軒長屋の真ん中
いよいよ藤田家の解体が始まるのですがその様子はいつもとは違っていました
床が傾き壁を共有する隣の居酒屋さんとの音の問題もあって使っていなかった長屋の2階
その南向きの部屋の床に四角い穴が開けられました
(スタッフ)今なぜ穴開けたんですか?
空き店舗だった1階を生かしてホコリが外へ出ないようにするための気遣い
周辺への配慮を怠らない匠が解体の途中棟梁を伴って向かったのは長屋の2階で壁を共有する隣の居酒屋さん
こんにちはすいませんご迷惑をおかけしてます隣で工事してる者なんですけども
商店街に面した三軒長屋の真ん中
その藤田家の2階と隣り合う居酒屋さんを訪ねた匠
2軒を間仕切る境の壁に耳を当て状態を確かめます
(たたく音)・
(たたく音)・ああ…
壁や柱梁を共有する長屋
店の天井を取り払っているため一層音が伝わりやすい状況に
(棟梁)こっちに載っかって向こうが下がってるように…
(スタッフ)梁が一緒じゃないほうがいいんですかねほんとは繋がってないほうがいいけどでも申し訳ないなというふうに思ってました
長屋の全容を把握した匠
音の問題を解決するために立てた対策とは?
お母さんうれしそうでしたね〜そうですねよっぽど玄関の所に冷蔵庫とか居間の所にトイレとか嫌だったんでしょうねやっぱりお父さんの造られたもんですからなかなかそうは言いにくかったんじゃないですか匠やっぱ隣の居酒屋とか行くじゃないですかやっぱ頭下げるんですねどうしてもまた隣の人もいい人だからいいですよねすごくいい方でしたね長屋の薄い土壁1枚で隣り合う居酒屋さんとの音の問題を解決するため匠が考えた対策とは一体何なのでしょうか皆さんで推理してみてください音楽室とかによくある…穴の開いたようなあんなふうなものを一面にボンと張り付けるそうですよねそれいいんじゃないですかまた…ほんとですか?
(スタジオ内笑い)最後はもう片岡さんここがなくなる予定なんですから!でも片岡さんの初めの想像からいったらあっちがなくなるんですよね?ここもなくなっちゃうからあんまり考えなくても…
中目黒の商店街で静かに始まった藤田家のリフォーム
柱と梁を共有し薄い土壁1枚で仕切られた長屋
隣の居酒屋さんとの音の問題を解決するために匠が講じる策とは?
そしてその作戦を実行に移すべく解体作業を再開
居酒屋さんと接した部屋の天井を壁際の40cm分だけ剥がすと…
まずは梁の周りに見つかった壁の隙間を目張りテープで塞ぎます
工事の音が漏れるのと解体で出るホコリが隣に行かないための配慮
ここからやっと天井全部を解体
するとお隣同様古い長屋の小屋組みがあらわに
屋根の上に作った物干し場へと出る塔屋の床も…
お母さんが洗濯のあとにひと息つける休憩所もなくなりました
もちろん物干し場自体も解体
8畳もの広さの物干し台が骨組みごと残らずすべて取り払われます
藤田家で唯一天日で洗濯物を乾かせる場所だった長屋の屋根の上の物干し場
もうお母さんがここに上ることはありません
28年前に長屋の裏に増築した玄関から丸見えでお母さんが恥ずかしくてしょうがなかった台所も完全に形をなくしました
しかし間取りのよしあしは別としてこの増築側には長屋にはないコンクリートの布基礎もあり柱や梁の状態も良好
2階の床組みもまだまだきれいなままで保たれていました
(スタッフ)どうですか?印象は
(スタッフ)土台はどうですか?これだから大工さんが作ったあとで
筋交いが断ち切られているのも問題ですがもっと大きな問題が長屋側に
築58年の長屋
その2階の床を剥いでみるととんでもないことが発覚
(スタッフ)どうしました?この梁にこの梁をかけているんですけどもねそこで
(スタッフ)ちょっと下がって見えますね重さに耐えかねてかな…
中目黒の商店街に面した三軒長屋の真ん中で1階を貸し店舗にしている藤田家
邪魔になる柱を立てず店の間口を広く取っていました
その店舗の真上床が傾いているため長い間使われていなかった板の間
その傾きの原因は下で支える柱がないせいで梁が5cm以上も下がっていたためでした
三軒が構造を共にする長屋の補強
まずは全く効いていなかった2階の柱を撤去
さらに大きく沈み込んでいた床の梁もすべて取り払います
こうして貸し店舗の上の2階の床組みがきれいサッパリなくなり大きな吹き抜けに
すると床組みをなくして古い小舞竹の下地があらわになった長屋で両隣と共有する土壁を厚さ24mmの分厚い構造用合板で塞ぎます
しかしそれは1枚だけでなくその上から同じ構造用合板をもう1枚…
そしてさらにもう1枚3重に重ねて張ることで7cm以上の厚みに
それは対面する両側の土壁だけではなく吹き抜けをぐるりと取り囲むように張り巡らされました
そこに新たな床組みが作られていきます
四方を囲った構造用合板の幅は75cm
まずはその板の一番下の位置に30cm間隔で根太を組み…
次に重量感のある太くて立派な梁を今度は構造用合板の上の部分に打ちつけた金具に架けます
1階が店舗のため柱を立てられず時間をかけて徐々に沈み込んでいた長屋の2階の床組み
それが見るからに頑丈なものへと架け替えられました
わざわざ構造用合板を3重にして四方を囲ったのは…
長屋の両隣にも負担をかけず下の貸し店舗にも柱を立てないために匠が考えた「壁状の梁」
さらに…
2階の床の傾きは下の貸し店舗に梁を支える柱がなく床組みが下がっていたのが原因
柱なしでも頑丈な構造に改め2重の床は1階との防音の役目も
次は長屋で両隣と共有する壁の防音対策
土壁に石膏ボードをかぶせ…
ボードの継ぎ目に目張りテープを貼って隙間からの音漏れを防ぎます
そこへ棟梁が持ってきたのは…
四角い小さなゴム
それを壁際の梁の上に1つずつ置いていきます
そうして並べたゴムの上に壁から1cmほど離して端から端まで届く長い板を載せ固定
そのちょうど真上に架かる梁にも同じゴムを打ちつけます
そしてこちらにも長い板を
すると上下の梁に渡した2つの板をつなぐようにして今度は縦に
長屋で共有する壁の内側にまた新たな壁の下地が
あえて壁と離して立てた間柱
その足元を見ると梁との間にも隙間が空いていました
こうして既存の壁と縁を切って立てた間柱の間にグラスウールの断熱材を入れて埋め尽くし…
高さが2m40cmもある下地の板で壁一面を覆います
その上からかぶせるのは遮音シート
(スタッフ)かなり色んな素材を壁に張り付けて…
(荒木)というのは石膏ボードっていう重たい材料であったりあるいはグラスウールであったりベニヤであったりそれぞれが伝わってくる音を防いでくれるんですが…さらにこの上にまた石膏ボードを張りますので…
長屋で共有する薄い土壁から少し隙間を空けて作られた防音壁
さまざまな素材を重ねることで異なる周波数の音を防ぐ効果が
それを確かめるため再び隣の居酒屋さんへ…
こんにちはご無沙汰してます工事でご迷惑をおかけしてますね
(スタッフ)工事の音聞こえないですか?
(スタッフ)お客さんの入りもいいですか?今のところ絶好調でございます
長屋に付き物の音の問題を解決したあとはこれまた長屋の宿命光の問題
屋根の上の物干し場や屋根裏部屋はもうありませんが塔屋はそのまま
その南向きの壁に新しい窓が取り付けられます
遮るものなく日ざしが入る塔屋の窓
長屋の正面にも新たな窓が
南に向いて高くなる屋根の形を利用して付けたハイサイドライトの下
かつて広縁を仕切っていた障子がアルミサッシの大きな掃き出し窓に替えられました
奥行き1mの広縁
それがバルコニーへと生まれ変わりました
南向きで日当たりがいいのに床が傾き隣と音が筒抜けだったせいで全く使っていなかった2階の部屋
床の傾きも音の問題も解決し洗濯物まで干せるようになったのはいいのですが古い梁が顔を出した35cmの段差はそのまま
長屋の構造上どうしても取れない梁のせいで2階の段差がそのまま残ってしまった藤田家
しかしそんな段差さえうまく生かすのが匠
長屋の2階を分断するその段差に沿わせて柱を1本立てると…
隣にももう1本
およそ80cmの間隔を空けて空間を間仕切るように2本の柱が立てられました
そこから段差を上がるとちょうどその柱の幅で床に四角い穴が…
それは1つではなく隣には畳1畳ほどの大きな穴
その先にももう1つ
部屋の端から端まで縦に並んだ3つの穴
すると小さい穴に長いアルミのレールを入れ2重になった下の床に2本平行に並べて設置
同じようにしてもう一方の小さな穴の底にもアルミレールを2本取り付けます
次に用意したのは長い角材
その角材の端に車輪を固定します
両端と中ほど3つの車輪が付いた角材が4本
先ほど小さな穴の底に取り付けたアルミのレールはこの車輪を付けた角材を載せて動かすためのものでした
レールに載せた2本の両端をつないで四角い木枠に
そこに登場したのは大きな木の箱が6つ
床下に作っていたのはこれらの箱を載せるための台車だったのです
そうこれは解消できない段差を有効利用した可動式の床下収納
2つの穴の下に3つずつ大きな箱が連なる大容量
続いては真ん中に開けた畳1畳ほどの大きな穴
その底に2つ並べて据え置かれるのは電気ヒーター
穴の中にはコンセントも備え2台の電気ヒーターを隠すようにして上からスノコをかぶせます
穴の四隅に沿わせて立てたのは上下にほぞが突き出た角材
段差が残る部屋の真ん中に作っていたのはそう掘り炬燵
匠は段差を利用してお母さんの希望に応えたのです
しかもこれがすぐれもの!
四隅の角材を外せばこたつのやぐらを床下にすっぽりと収めることも可能
座卓の天板の裏には床と同じ杉板が張られ裏返して穴を閉じればほらこのとおり
すると今度は段差を下りた手前の空間でも作業が始まりました
長さが2m半もある大きな板に四角い穴を開けると…
その板を壁際に組まれた台座の上に取り付けます
さらにその目の前に腰高の壁を立て2本の柱の間に作った壁との間に同じく四角い穴を開けた天板を
そうここは藤田家の新しいキッチン
2階から塔屋へと上がる急な階段が取り払われ初めて日の光が届いた増築部分の1階
そこから2階へと上がる階段が以前と同じ場所にかけ替えられました
かつて玄関を入って目の前にあった台所
その一番奥洗濯機が押し込まれていた間仕切りの壁を取り払い…
階段の上り口をこれまでよりも1mほど手前に延ばすことで傾斜をグッと緩やかに
踏み板の幅も広くなりました
こちらが階段ですね手すりも付けて
(スタッフ)今回2階をリビングとかダイニングとかに…ここにまで上がってくると
あえて段差を残しこれから同居を始める藤田さん親子の2人が望む生活環境を同時にかなえた匠
現場をあとにしやって来たのは鉄工所
L字型の鉄骨を溶接して何やら組み立てていました
できたのは四角く箱状に組んだ骨組みの上に2本前後に腕を伸ばすような不思議な形をした鉄のフレーム
一体これにどんな使い道が?
防音材これでもかってぐらい張りましたね周波数が違うから全部に対応できるようにと色んなものを張って…あと柱なくてもああやって梁とかあんなのできるんですね今度は下に店舗を貸しても上で騒いでても下に行かない…大丈夫ってなってましたねわれわれここも家にするのかと思ったらまだ貸すんですねなかなか商売上手ですねでもこれ…借り手たくさん来るんじゃないですかこれ頑丈ってことが分かるわけですからね「ここいいぞ」といいですね!「早く行かないとここ埋まっちゃうんじゃない」って所さんどうですか?私借りて何やるんですかここで正解です2階減らしてます少し若干ですけどね匠はL型の鉄骨を組んで何やら不思議な骨組みを作りましたが一体何に使うためのものなのでしょうか皆さんで推理してみてください片岡さんピンときたでしょ?水槽ですねだって鉄骨で作るってことはより頑丈なものでしょ
この日中目黒の商店街に面して建つ藤田家に匠が待っていたものが届きました
軽トラの荷台に積んで運ばれてきたのは鉄工所で組み立てたあの鉄のフレーム
後ろの壁から突き出ていたのは水道管
それを鉄のフレームとつないで蛇口を取り付けます
四角いステンレス製の水受けを設置するため床には排水口まで備えていました
一番上の突き出した2本のアームは蛍光灯を取り付けるためのものでした
そして匠がそこに運んできたのは空っぽの水槽
それをフレームの中段に敷いた台に載せます
そうそれは藤田家のお母さんが水草を育てていた水槽
その専用コーナーを作ったのです
この水槽の置き場所を作るのにあたり事前に熱帯魚の専門店を訪れていた匠
こんにちはこんにちははい水草コーナーそちらになってますね
店内には熱帯魚だけでなくちゃんと水草を豊富に取りそろえた専門コーナーがありました
そこにずらりと並んでいたのは色や形の異なる多種多様な水草
(荒木)ほんとにこういうのがあるんですね
(スタッフ)大会!?大会ありますねこういうのがありますねえっ!
(スタッフ)これ水槽なんですか?
(店員)そうですね
(荒木)どれぐらいの大きさなんですか?
(スタッフ)これはグランプリ?
(店員)グランプリです
(荒木)これおもしろいですね
水草を育て鑑賞するのが趣味のお母さんのためにリビングの一画に水槽を置く専用コーナーを作った匠
一級建築士とはいえ水槽の中までは専門外
水草のレイアウトはその道の匠に依頼しました
(スタッフ)楽ですか?楽です
(荒木)よかったです
ある程度水をためたところで新聞紙を取り出します
水槽と一緒に運んできた発砲スチロールの箱の中に入っていたのは色んな種類の水草
実はここにある水草の大半は…
引っ越しの際お母さんが水槽から丁寧に取り出しその後も仮住まいで大切に育てていた水草
それらを預かってきた匠
プロに植え替えを頼んで少しばかり水槽の中もリフォームしてもらうことに
(荒木)流木に水草?そうですねくくりつけてますね
レイアウトの核となる大きな流木の位置を決めてから水草を植えていきます
ここに赤を入れたのは緑1色だと全体がぼやけて見えちゃうんで赤を入れることによってどちらも映えるので真ん中に赤を持ってきました次コケの仲間なんですけど流木に付いてるんですけどこれ入れることによってこっちの緑との濃淡ですねと赤と緑のメリハリが付くのでだいぶイメージが変わってきます
かつてお母さんが自己流でレイアウトしていた水草の水槽
お母さんが育てていた水草をそのまま生かしさらにプロが手を加えることによって変わった水の中の景色
匠は趣味を楽しむお母さんのため手間がかかる水草の世話ができるだけ楽になるようこの水槽コーナーにさまざまな工夫を凝らしました
プロから直接アドバイスを受け水草を育てるのに最適な環境を整えた匠特製の専用コーナー
上下の扉を閉めれば蛍光灯や飼育器具が隠れ美しい水槽の世界にだけ浸ることができます
それはまるでリビングに浮かぶ水草の庭
古い三軒長屋の真ん中にあることで解決しなければならなかった数々の制約
それらをすべて克服しその上お母さんが気軽に趣味まで楽しめる家に仕上げたそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
中目黒の商店街に建つ三軒長屋の真ん中
両隣を店舗に挟まれた藤田家
28年前長屋の裏に増築し家の形が鍵型に
家族が出はいりする玄関は商店街から脇道を入った奥
しかしその玄関扉を開けるとすぐ目の前が台所
それが恥ずかしくて一度も人を呼んだことがないというお母さん
70を過ぎてつらくなってきたのが日々の洗濯
台所の奥に押し込まれものに埋もれた洗濯機から身をかがめて窮屈に洗濯物を取り出すと…
重い洗濯かごを下げて手すりを頼りに急な階段を上りようやく2階までたどり着いても物干し場はまだその上
さらに傾斜が急でしかも手すりさえない危険な階段を崖をはい上がるようにして上ってくると…
息を切らしたお母さんを最後に待っているのは高さ60cmもの大きな段差
三軒長屋の真ん中にある藤田家でお日さまが差すのは屋根の上だけ
もうこんな生活も限界
もっと楽に日々の家事がこなせいつでも友達が呼べる明るく気持ちのいい家に
そんなせつなる願いを受け立ち上がったのは…
「都市生活のコンシェルジュ」が微に入り細に入り丹念に仕上げたそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
日の当たらない商店街の脇道に面した藤田家の玄関
壁のモルタルが汚れところどころひび割れていたその外観は…
なんということでしょう
汚れの付きにくいサイディングの外壁をまとい都会的な姿へと一変
安全に出はいりできるよう玄関扉も少し奥へ
足元の段差が緩やかになり雨の日も傘を差すのに濡れない玄関の横かつての居間が宗一郎さんのバイクと車を止める車庫に
目の前が商店街でタクシーもつかまえにくい場所
元気なお母さんも70歳を超え車があると何かと安心という家族の希望に応えました
バイクいじりが趣味の宗一郎さんのために車庫の奥には洗車用の水道や作業台を備えた整備スペースまで確保
昼でも夜でも誰にも気を遣わず趣味が楽しめる至福の空間
作業台の裏には階段下のデッドスペースを利用して畳2畳分もの広さの納戸も
バイク用品はもちろんほかにもたくさん大きな荷物をしまっておけます
作業台の脇の扉を開くとそこは広い玄関ホール
壁一面に大容量の収納を備えキャリーバッグや冬のコートなど重いものをわざわざ2階まで持って上がる必要はありません
かつて一番奥に洗濯機が押し込まれていた台所
玄関を開けると丸見えなのをお母さんがとても気にしていたその場所は…
人が来ても恥ずかしいものなど何ひとつないゆとりある玄関スペースに
洗濯機置き場のあった壁を抜いて上り口ができた新たな階段は以前よりもずっと傾斜が緩やかになり冬場の冷たい風が2階に上がってこないようちゃんと建具で閉じることもできます
三軒長屋の真ん中で唯一日の当たる屋根の上の物干し場もようやくお役御免
塔屋だけを残しこれまで暗かった家の奥増築した側にまで光が届くようにと南向きに大きな窓を付けました
お母さんが物干し場へ行くために苦労して上っていた2階から延びる危険な急階段と屋根裏部屋の床は取り払われ…
南向きの高い塔屋の窓から1階にまで日ざしが届く開放感抜群の吹き抜けの空間に
そんな明るい階段を上がってくるとそこは築58年の長屋の2階
目の前に広がるのは段差をまたいでひと続きとなったリビングとダイニングキッチン
キッチンのつり戸棚には背の低いお母さんでも楽に出し入れできる昇降式の収納ラックを備え大きな作業台の下にも2人暮らしには十分すぎるほどの収納が…
鍋やフライパンなどの調理器具はもとより炊飯器やレンジなどキッチン家電もスッキリと収まります
ステンレスのシンクと一体になった機能的でシンプルでスタイリッシュなデザインのダイニングテーブルは匠オリジナル
天板の端を跳ね上げてテーブルを広げたり壁側にスライドさせて使うこともできます
そうすることで食卓が広がるだけでなく水切り用のシンクまで現れ魚をさばく時などにも便利
匠が親子2人暮らしの藤田家のキッチンにわざわざここまでの機能を用意したのには訳がありました
実は息子の宗一郎さんは料理人
これまでも時折実家の台所に立ちプロの腕を振るっていました
はいできたよはいどうぞうわぁおいしそう
お母さんは宗一郎さんが作ってくれる魚料理が大好物
(スタッフ)毎日魚でもいいんですか?それで喜んでもらえるのでいいかなと思ってます
もちろんお母さんのためだけに限らずお姉さん家族や親戚友人が遊びに来た時などいつでもみんなにごちそうがふるまえるよう宗一郎さんが使いやすい環境を整えたのです
しかし日々の家事を担うのはお母さん
食事の支度に掃除・洗濯やることはたくさんあります
これまでのような苦労がないよう間取りの工夫も忘れてはいません
構造上抜けない梁があるために2階に残された段差
匠はその段差さえうまく生かしお母さんお気に入りの掘りごたつを用意
ここでも食事がとれます
床が傾き薄い長屋の壁1枚で仕切られた隣の居酒屋さんの音が筒抜けで一切使っていなかった部屋
構造補強で床を固め異なる素材を何層にも重ねた防音壁であらゆる周波数の音をカット
さらにその壁一面を収納で覆うことで防音効果をより一層高めました
リビングに面した収納の一画にはお父さんが生前に自分で買った仏壇も
家族が集う憩いの空間
匠はそこにちゃんとお父さんの居場所も用意していました
そして収納のもう一方の端にもお母さんの大切なものが…
水槽だけが浮かんで見える心癒やされる趣味の水草コーナー
水槽の上下の扉を開ければそこには換気扇や可動式の照明給排水の設備までがそろいお母さんが苦労していた水槽の手入れがグンと楽になりました
対面する壁一面も大容量の収納に
かつてお母さんがお父さんと一緒に選んで買った思い出の食器棚をテレビ台の両側に分けて収めました
2階の解消できない段差を有効利用したのは掘りごたつだけではありません
その両脇には部屋の幅をいっぱいに使った収納力抜群の床下収納も
大きな収納ボックスが3つも連なる可動式
重いものを入れても軽々と動かせます
娘さん家族などお客さんが来て泊まっていく時などには掘りごたつを床下に収め天板を裏返して床の穴を塞げばあっという間に布団を敷いて寝られる客間に
ダイニングキッチンとの境もふだんは壁に収めておける障子を引き出して簡単に間仕切ることができます
屋上の物干し場をなくした分2階で洗濯物が干せるよう南向きの部屋の広縁だった場所を屋外のバルコニーへと一新
一切段差なく出られる日当たりのいいバルコニーは洗濯物を干すだけでなくお母さんが好きな草花を育てるのにもうってつけ
手すりに付けたルーバーの格子が風や光は通しつつ商店街からの視線を遮ってくれます
夏の日ざしの強い日には壁に収めた障子を引き出して日よけに
こうして障子を閉めたままでもお母さんは好きな掘りごたつに座ってそこから庭を眺めるように花や緑を見て楽しむこともできます
壁から引き出せるのは障子だけではありません
なんとはしごまで!
そのはしごを架けた先は…
バルコニーの屋根の上に作られたロフトスペース
光を取り込む高窓は電動で開閉し夏場屋根から伝わる熱気を外へ逃がしてやることができます
長屋の奥の部屋にもそこから増築した側へ延びる階段脇の廊下にも一切窓がなく昼間でも真っ暗でした
そんな暗さがウソのように家の隅々にまで日ざしが行き届く明るい家へと生まれ変わった藤田家
お母さんの寝室は長屋と壁を共有しない以前と同じ場所に
枕元にある窓の外に作った花台
ここにもお母さんの好きな花を飾って楽しむことができます
以前は一切収納がなかったこの部屋
その壁一面に作りつけた新たな収納にはお母さんが母親から受け継いだ百年物の大事な桐箪笥も
そしてここにもリビング同様ロフトへと上がるはしごが…
かつてあった屋根裏部屋と同じ高さに作られたロフト
お母さんが上り下りするのはちょっと大変ですが宗一郎さんの手を借りれば十分利用できます
このスペースだけでも畳2畳分の広さ
季節違いの洋服や布団ふだんあまり使わないものなど何でもしまっておけます
そしてお母さんの部屋には廊下側とは別に扉がもう1つ
そこからはキッチンやその先のリビングへ最短距離で行き来できます
そんな生活動線にも配慮したお母さんの寝室の隣は長男・宗一郎さんの部屋
これからは頼れる息子が近くにいてお母さんも安心
北側ですが2面の窓から明かりが採れます
テレビラックと座卓がピッタリと収まる書斎コーナーの上には高い天井高を生かして収納を設置
身の周りのこまごまとしたものを整理して入れておけます
隣家の外階段が目の前に迫り窓が開けられず暗く狭かったお風呂
洗面脱衣所の幅も狭く男の宗一郎さんにとっては少々窮屈でした
そこで隣の宗一郎さんの部屋との境の壁を40cmほどずらすことで水回りスペースの幅を広げ男性が入っても不自由のないゆとりある広さに
清潔で明るいユニットバスは暖房機能も付いた浴室乾燥機付き
寒い冬の日もお母さんが凍える思いをすることなく雨の日や夜でも洗濯物が乾かせます
洗面所には窓がありませんが塔屋の窓から差し込む光が勾配天井に沿って洗面所にまで届く仕掛け
朝も気持ちよく顔が洗えます
2階のちょうど中央どこから行くにも近い場所にできた新しいトイレは足元に段差などなく広さも十分
商店街に面した三軒長屋の真ん中
黄色いシャッターが閉じたままだった南向きの外観は…
裏の玄関とは趣を変え壁もシャッターも落ち着いた色合いに
一見しただけではもう両隣がつながった長屋には見えません
明るく静かで危険のないしかもそれぞれの趣味まで満喫できる藤田さん親子が夢にまで見た家が現実のものに
果たして2人は喜んでくれるでしょうか?
真っ青に晴れた青空のもとお母さんと宗一郎さんが仲よくそろって久しぶりにわが家に帰ってきました
(スタッフ)さぁいよいよ完成しましたどんなお気持ちですかお母さん
(スタッフ)宗一郎さんは?どんなふうに変わったかなと…あら!あら!
(スタッフ)こうなりました
(幸子さん)スッキリしてるねえぇ〜
(スタッフ)ちょっとシャープなイメージそうですねシャープなイメージですよねあぁいいなと思って…
(スタッフ)はい開きまーすうわぁ〜…へぇ〜
(スタッフ)まだまだ元気でいてもらわないとうわっ!あっそうか…もうこんな場所になります!?ああそうですかへぇ〜
(スタッフ)お母さんここ壁一面収納なんですあっそうなんですか
(スタッフ)どうぞ好きに開けてみてください
(スタッフ)押しますあららら…うわぁ〜すごいあっここもうわハハ…すごい
(スタッフ)ここはコートとかあっうわぁ…うわぁ…へぇ〜こう開けて…
(スタッフ)お母さん上明かりが入ってくるんですあっほんとだね
(スタッフ)どうぞ〜こちらですえ〜…ああ…え〜…うわっわっわっ…上にこう明かりがあったじゃないですかそういうの全部隠れてほんとにスッキリしてるわねあっ…すごーい
(スタッフ)上だけじゃないんです下もあっ!あらすごいこうして入れればね
(スタッフ)どうですか?掘り炬燵の座り心地はあっ!床下収納が…へぇ〜…
(幸子さん)ムダのないように…すごいねあっ3列だこれだけあれば入るでしょ
(スタッフ)それで足音も軽減できる…あっ!どうも!あっ!ありがうございましたおっしゃって頂いたのでホッとしたんですけども是非是非お待ちしております
リフォームの完成を祝い早速新しいキッチンで宗一郎さんが自慢の腕を振るいます
そこは料理人さすがの包丁さばき
(宗一郎さん)はいお待たせ
(幸子さん)うわおいしそういただきまーす
お父さんが亡くなって10年
ずっと独りぼっちでしたがこれからは親子で囲む楽しい食卓
おいしい
ただ暮らしやすい家になったというだけでなく家族一緒に過ごせるという何より幸せな空間を手に入れたお母さん
生まれ変わった都会の長屋で親子水入らずの新しい生活が始まります
いいおうちになりましたね!すごいですねお母さんのあのうれしそうなお顔!だって自分ちが思い出せないって言ってましたもんねあのキッチンがすてきですよねすてきですね〜息子さんプロですからね料理もだからプロの食事をあんなすてきな所で食べるって最高ですね照明下がるしテーブルが移動すると…あそこの所にまな板が…うちに欲しいもの!あの仕組み今回の匠のすごいのは僕ら一番初め2階は全部なくなると居酒屋さんがうるさいし壁が共有してるからあそこ使わないって所を生活の一番のスペースにするっていう中心にしましたもんね全く逆でしたね深いですねやっぱりね防音は完璧になってるし…ほんとに完璧がもう「壁」っていう字ですからね確かにそうですねあれ完璧ですよね!あれを「完璧」って言うんですよごもっともでございます2015/10/18(日) 13:55〜16:00
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間スペシャル[再][字]

若者で賑わう中目黒。商店街の三軒長屋の真ん中で陽が当たらず、隣の居酒屋と壁が共有で深夜まで喧騒が。玄関を入るとすぐ台所&冷蔵庫。母が一番安らぐのは屋根裏だった。

詳細情報
◇番組内容
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
◇出演者
所ジョージ、片岡愛之助、潮田玲子、江口ともみ
◇監督・演出
高橋章良
◇音楽
松谷卓
◇制作
ABC
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.asahi.co.jp/beforeafter/

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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