おはようございます。
「演芸図鑑」今日から司会をさして頂きます六代桂文枝でございます。
さて大阪の代表的なっていいますか面白い文芸に川柳というのありまして今日からですねいろいろと面白い川柳を紹介さして頂こうと。
こういう川柳がありました。
怖いですねえ。
奥さんが。
このごろ熟年離婚というのもありますのでね。
私がちょっと…ちょっと怖く感じたのはですね一緒に妻と本屋へ行ったんですね。
でいろいろこう本を見てたんです。
旅の本とかを。
どこへ旅行しようかな。
家族でどこへ旅行しようかななんていうの。
フッと見ると妻がですね「女の1人旅」いう本を一生懸命こう…。
これ怖かったですよ。
さて今日の演芸でございますが今日の出演者はマジックのマギー審司さんそして落語は入船亭扇辰さんです。
どうぞ。
(拍手)はいどうも〜。
よろしくお願いしま〜す。
はいどうも。
さあそれでは早速なんですけども今日はですねこの風船を使ったマジックをしてみたいと思うんですけど。
これ何色か分かりますか?紫ですかね?ええ。
この紫がなんとお客様の好きな色に変わるというマジック。
(観客)へえ〜!ハハハハハハハ!ねえすごいですよね?何でもいいですよ。
何か好きな色があったら言って頂きたいんですけど。
何かありますか?何がいいですか?はい?ブルー。
ブルー?
(笑い)ブルーは駄目ですね。
(笑い)ブルー以外だと変わりますけどほかに?黄色。
黄色?残念。
はいどんどんいきましょう。
ほかには?白。
白?白は一番無理ですね。
赤!赤…残念ですね。
じゃあ分かりました。
やっぱり一番最初に言ったブルー。
ブルーというか水色っぽくなると思うんですけどね。
ハハハハハ!いきますよ!これしぼめていくだけで変わるんです。
いきますよ。
せ〜の。
サ〜ッとほら!ほら〜!
(拍手と歓声)ねえ!
(拍手)400円で売ってました。
(笑い)え〜じゃあ次はですねちょっとお客様の中でですね五百円玉とかお持ちの方いましたらちょっと貸して頂きたいんですけども2〜3週間ほど。
(笑い)あります?すいません。
いいですか?すぐお返ししますんで。
ありがとうございます。
あ〜ありがとうございます。
ねこちらの方以外誰も出そうとしなかった。
(笑い)え〜今お借りした五百円玉。
そしてこちらですねタバコ用意しました。
これ何となく想像つくと思うんですけど。
いいですか?しっかり見て下さいよ。
この五百円玉…お借りした五百円玉の真ん中ぐらいね。
真ん中ぐらいですよ。
ここになんとタバコを押しつけていくだけでなんと五百円玉にタバコが…通らないって知ってます?アハハハ!通らない!通らないです。
通らない。
通る訳がないですから。
ね手品師じゃないんだから。
ね。
(笑い)さあえ〜。
フフフ。
じゃせっかくお借りしたんでねもう一つ五百円玉使ったマジック見て頂きたいと思うんですけど。
いいですか?今度は五百円玉にティッシュです。
ねティッシュをかぶせます。
こういう感じ。
ねありますね?はい。
これをですねこういう感じで包むんです。
しっかり包みます。
いいですか?ちゃんと中身あるの分かりますよね?でこれをですね…いいですか?ちょっと隠すだけでなんと包んだはずの五百円玉がスッと出てきちゃうんですね〜。
(ざわめき)いやそうなりますよねえ。
(笑い)でもあれですよね。
皆さんはあれでしょ?あの〜ティッシュを破いて取ったんじゃないかそう思われてる方…ほとんどの方そう思ってると思います。
いいですか?こちらティッシュにはなんと穴が開いて…いるんですねここにね。
(笑い)ほら。
ね。
(拍手)フフッ。
ね気持ちがいいですね思ったとおりだとね。
ね!ただやっぱりこれだとね手品にならないですから今度はハンカチ使います。
いいですか?このハンカチもう一度五百円玉ね五百円玉にかぶせます。
ちゃんと…ねありますよね?でこれにグググッとこう包んじゃう。
入ってますよね?分かりますよね?これを皆様からもうこの状態で少〜しずつ出しますから。
完全に入ってますから。
いきますよ。
こすりますよ。
こすると少〜しずつ…。
分かります?ほら。
(観客)あ〜。
ほらほらほら。
ほら。
そしてハンカチには穴が開いていないんです。
(観客)へえ〜!あら!
(拍手)ありがとうございます。
じゃこれは頂いときま〜す。
(笑い)すいません。
ありがとうございました。
さあ!といった訳でいよいよ最後のマジックでございます。
(笑い)すいません。
あっという間でございますがね。
最後はですねこちらです。
トランプを使ったマジックをしたいと思うんですけども。
え〜。
それではですねお客様に1つ好きなトランプのマークと数字を言って頂きたいんですけども。
誰かお手伝いして頂けそうな方いらっしゃいますか?フフッ。
シカトですか?
(笑い)じゃあの…そちらの女性の方よろしいですか?はい。
お忙しいですか?
(笑い)暇ですもんね暇ですもんね。
いいですか?じゃその場でいいですから好きなトランプのマークと数字を言って下さい。
マークと数字何でもいいです。
何がいいですか?ハートの3。
ハートの3。
よろしいですか?こちらに一組のトランプがあります。
ね赤いトランプですよね。
見てて下さい。
赤いトランプの中に一枚だけちょっとね裏から見ても分かりやすい…。
(観客)あ〜!あれ?ありました?ありました?このカード。
このカードがなんと…ハートの3なんです!
(観客)え〜っ?はい大成功です。
といった訳で僕のマジックは以上で終わりたい…。
(拍手)
(ざわめき)駄目ですか?駄目ですよね?じゃいいですか?もう一回見ますよ。
いきますよ。
広げていくと一枚青いカードこれですよね。
このカード。
じゃこれがハートの3だったらこれすごいですもんね。
じゃハートの3だったら最後ですからちゃんと盛り上がって頂いていいですか?いきますよ!せ〜の。
ジャ〜ン!ハートの3なんです〜!
(拍手と歓声)はい。
といった訳で最後のマジック大成功したところで僕のマジックショーは終わりたいと思います。
以上マギー審司でした。
どうもありがとうございました。
(拍手)
(拍手)え〜どうも入船亭扇辰でございます。
こうして皆様方の前でね1段高い所へ座っておりますと何か自分がご本尊様になったような気が致しますが。
どうか手合わせて拝んで頂きたいぐらいでありますが。
我が国にはやおよろずの神様がいらっしゃるってんですがね日本で神社たくさんありますが一番多いのが八幡様だそうですがその次に多いのがお稲荷様。
まあ我々は農耕民族でございますからねそういう事になるんでしょうが。
全国に数あるお稲荷様の中でもごく名高い所となりますとまず京都の伏見稲荷備中高松の最上稲荷三州の豊川稲荷江戸では王子稲荷常陸へ参りまして笠間の紋三郎稲荷この辺りが堂々たるもんでございましょう。
常陸の笠間というこちらは牧野越中守貞明という方がご城主で8万石。
このご家中に山崎平馬カネヨシというお武家がおりまして江戸勤番でたたなくちゃならない。
ところが急に風邪をひいて寝込んでしまいます。
同僚の者は先へ行ってしまう。
3日ばかしたちまして今日はもうどうしても江戸へ向かわなくてはならないという。
何しろ病あげくでございますんでなるべく温かいなりをしていこうってんで狐の胴服といういわゆる毛皮ですな。
1匹まるまる使ってございますんで太〜い尻尾にも芯が入ってぶる下がっていようというなるほど温かいもんでございましょう。
これを着ますとその上から割羽織というこれは丈の長〜い羽織で裾の方が割れております。
これを着ますと笠間をたつ。
取手の渡しを渡りましたのがもう八つをだいぶ過ぎておりまして渡しを渡っていく風がピュ〜ッ。
それをこう袖でよけながら歩いてまいりますと向こうの松並木に駕籠屋が2人。
「旦那!あの…お駕籠はいかがでございましょう?お安く願ってますだ」。
「駕籠屋か。
松戸まで参りたいがいかほどじゃ?」。
「恐れ入ります。
それじゃあの〜800ばかし頂きたいんですが」。
「800文か…。
よししからば酒手ぐるみ1貫文つかわすがどうじゃ?」。
「ありがとうございます!相棒お客様だ。
どうぞお召しになっておくんなやす」。
「では頼んだぞ」と平馬は綿のはみ出た布団にドカ〜ッとあぐらをかく。
これから垂れを下ろして担ぎ始める。
「お〜い相棒!」。
「あ〜い何でい?」。
「どうも俺は変だと思うがな」。
「何が?」。
「おかしいと思うんだ」。
「だから何がだよ」。
「このごろのお客ってえのはよいくらかでも値切らなきゃ乗って下さらねえんだ。
こちらの旦那酒手ぐるみ1貫文つかわすってがな。
どうも…」。
「いいじゃねえかおめえ。
余計下さるってんだからよ。
こちとらありがてえ」。
「ありがてえには違えねえがよおらあどうも事によると…まあでも…と思うんだよ」。
「何?」。
「だからよおお狐様でも乗っけちまったんじゃねえかと思うのさ」。
「どうして?」。
「どうしてっておめえは先棒だから分からねえんだよ。
見ろよ。
出てんだ」。
「え?出てやがる!おいこれ本当にお狐様乗っけちまったのかもしれねえ」。
駕籠屋同士が話をしている。
平馬はウトウトしておりましたが「何?狐を乗せた?また妙な話をしているな」と駕籠ん中をグルッと見回してみますと狐の胴服を着てあぐらかいて割羽織の間から太〜い尻尾がはみ出しておりましてこれが駕籠の垂れから表へ飛び出してユラユラユラユラ揺れておりますんで「ハッそうか。
これを見てわしを狐と間違えておるな。
面白い。
ひとつからかってやれ」。
しゃれっ気のある人でねわざわざ自分から尻尾を余計に表へズ〜ンと突き出してユッサユッサユッサユッサ揺すった。
「ヒェ〜!言わねえこっちゃあねえ。
見ろよ」。
「ハッ!こりゃいけねえ」。
「これっ駕籠屋!」。
「へい」。
「今どの辺りへ参った?」。
「ま…牧の原でございますが」。
「おう」。
「あの〜つかぬ事を伺いますが旦那どちらからおいでになりました?」。
「わしか?わしは笠間から参った」。
「何でございますね…牧野様のご家中の方で?」。
「いやわしは笠間の藩中の者ではな…」。
「あの〜これからどちらへおいでになります?」。
「江戸へ参ってな王子真崎九郎助なぞへ参ろうと思う」。
「お稲荷様のあるとこばかしじゃねえか。
あの〜旦那事によると紋三郎様のごけん族の方でいらっしゃいます?」。
「お〜よう気が付いたなあ。
いかにもわしは紋三郎のけん族である」。
「あ〜どうも相すいません!」。
「うろたえるな。
道中犬がおるのでな駕籠へ乗ったまでの事。
立場まで急いで参れ!」。
「へいかしこまりました」。
立場へやって参ります。
茶店へ入る。
店先を見ますと昔の事ですからなあまんじゅうぼた餅だんごに大福いろんなものが並んでおりますが平馬はなるべく狐に見せようってんで稲荷ずしばかりバクバクバクバク食べて。
「見ろよ。
お稲荷さんばっかし食ってるぜおい。
これは本当にお…お狐様かもしれねえぞ」。
「駕籠屋その方たちも何なりと食せ。
ぼた餅なぞはどうじゃ?」。
「ありがとうごぜえ…いやあの〜せっかくですがぼた餅はよしやしょう。
後で馬のフンになるといけねえんで」。
「何?」。
「何でもございません!」。
「休んだら参るぞ」。
「へい。
肩入れるよいいかい?どっこいよいしょ!オッエッオッエッオッエッオッ…。
あの〜旦那今夜どちらへお泊まりになります?」。
「松戸へ泊まろうと思うが懇意な稲荷もないのでなやはりはたごへ泊まろう」。
「あっそれでしたら本陣の旦那昔っから大変に紋三郎様をご信仰で何でしたらそちらへお着け致しましょう」。
「さようか。
しからばこよいは本陣へ泊まる事へ致そう」。
松戸へやって参ります。
本陣高橋清左衛門というこちらへ駕籠が着きまして「駕籠屋こちらへ参れ。
約束じゃ。
代をつかわす。
さあ受け取れ」。
「どうもありがとうございます。
あ…」。
「旦那これあの〜明日の朝になると木の葉に変わるなんてこたあねえでしょうね?」。
「たわけた事を申せ。
さような事を致すのは野狐なぞのいたずらじゃ。
正真正銘天下の通用金。
受け取れ!」。
「どうもありがとうございます」。
平馬はそのまんま2階へ上がっていきますが「ねえさん!ねえさん!」。
「はい。
何です?」。
「あの…旦那おいでになりますか?ちょいとお耳に入れてえ事があるんで」。
「ちょいとお待ち下さいまし。
旦那様?旦那様?何ですか駕籠屋さんが旦那様のお耳に入れたい事が…」。
「何?駕籠屋?ああそっちへ行く。
ああご苦労さん」。
「どうも旦那いつもごひいきになりまして…。
実は旦那今お着きになりましたお客様なんすがね…」。
「ん?今のお客がどう…」。
「お狐様!うんうん。
私のところが信心をしてるから案内をしてくる。
よく気が付いてくれた。
おいおい駕籠屋さんにご祝儀をな。
うん。
さあさあタバコ銭だ。
いいから持ってきな」。
「へいどうもありがとうございます」。
さああるじは大変な方にお泊まり頂いた。
失礼があっちゃいけないってんで衣服を改める。
これから羽織袴でもって平馬の部屋へやって参りまして「ハハア。
こんちはまことにありがとうございます。
手前同宿あるじ高橋清左衛門と申しますが手前どもでは昔から紋三郎様を信仰致しておりましてまことにささやかではございますが庭内にお宮をお祭りしてございます。
また近頃では夫婦のお狐様もお住まい下さるようでこんちお宿を賜りまして身に余る幸せにございます」。
これを聞いた平馬が驚いた。
「駕籠屋のやつ余計な事をしゃべりおったな。
道中の座興であるというにあ〜しかたがない」。
(せきばらい)「さようか。
あ〜わしがこちらへ参るという事はその方も庭内の祠におるという。
わしのけん族の者がその方へ知らしておったが」。
「はいそれが…ただもうコンコンとお鳴き遊ばすばかりでございましてとんと心づかないような訳で。
早速おこわをふかしております。
またアブラゲなぞもお持ちしとう…」。
「あ〜これこれおこわアブラゲなぞというものはな前座の狐の好むものじゃ。
わしくらいの真打ちになると何でも構わんが当松戸はナマズの名所と聞き及んでおる。
ナマズ鍋なぞもよいな。
あ〜酒はよいものを吟味して持ってまいれよ。
それからウナギ刺身天ぷらそれから鯉こく煮香こで茶漬けが食いたい。
うん?あ〜デザートは宮崎産の完熟マンゴーがよかろう」。
(笑い)ぜいたくな狐があったもんでね酒さかなが運ばれてくる。
お給仕もあるじ自ら酌に出ようという大変な気の遣いよう。
「いや〜あるじよい心持ちになった。
うん。
これがナマズ鍋か。
食してつかわす。
フゥフゥ」。
「うんうん。
うん!」。
(笑い)「気に入ったぞ。
あちらの座敷が騒がしいようじゃ。
何じゃ?」。
「お耳障りで。
実はこんちお宿を頂きました事を漏れ承りまして近郷近在の者が『せめてあちらからお参りをさして頂きたい』大勢詰めかけておりまして」。
「それは殊勝の至り。
いやこの部屋へ来られては困るが次の間ならば差し支えはない。
あ〜それからさい銭なぞも受け付けるとさよう申し…」。
「ヘヘェ」。
お許しが出たってんで唐紙を開けるってえと「うわ〜」。
…とこの間からおひねりになったおさい銭がボンボンボンボン飛んでまいりましてなありがたいってんでみんな拾って懐入れちゃった。
ひどいやつがあったもんでございます。
「あるじ休ましてもらう。
明朝はちと早だちになる」。
「さいでございますか。
では間違いなくお見送…」。
「あ〜見送りは無用。
いやたつところを人目に触れとうはない。
もしのぞき見でもすればたちどころに目が潰れるとさよう申した」。
「ヘ…ヘヘェ」。
床を敷いてもらってゴロッと横んなりましたら「おやおやおやおやえらい事んなったぞこれは。
こんな事が知れたらただでは済まんぞ。
逃げた方がいいな」。
まだ夜が明けきらぬうち足音を忍ばしてそ〜っと下へ下りる。
雨戸を開けて庭へ飛び降りる。
ヒョイッと見ると小さな祠がございましたんでこれへ片手拝みを致します。
切り戸を開けて表へ飛び出す。
辺りの様子をうかがっておりましたらダ〜ッ!いちもくさんに逃げ出した。
祠の下から小さな狐が2匹ピョコピョコピョコピョコピョコ〜飛び出してまいりまして平馬の後ろ姿をじ〜っと見ておりましたが…。
「人間は化かすのがうめえや」。
(拍手)本日のゲストは空前絶後の大投手金田正一さんでございます。
よろしくどうぞ!よろしくお願いします。
お久しぶりです。
本当に久しぶり。
いや本当ですね。
ところでね…え〜。
私昔は三枝さん三枝さんって言うとった。
今どうやって呼んだらいいか。
文枝君とか。
文ちゃん?文ちゃんでもいいです。
今までどおり三枝君でも。
そんなんいいです何でもいいんです。
それで前は三枝でしたですけども金田さんもまあ言うたら34番。
だからつながりがある。
「さんし」ね。
巨人では永久欠番。
うん。
巨人で永久欠番っていうのはいろいろ物語があってね。
思いやりの永久欠番。
巨人さんは。
だって巨人さんの方が言うたら国鉄さんよりも短い訳ですもんね。
国鉄さんでも34番だったんでしょ?いやいや34番だけれども。
巨人さんはやはり歴史ある球団の中にその時にいろいろ…。
まあこんなどうにもならん男でもいろいろ教わったとかいろいろありがたい言葉を頂くのよ。
「金田さんが入ってみんな食べる事走る事いろいろ手入れ覚えてった」という…。
それで正力さんが「絶対これは永久欠番にすべきだ」って。
アトムズサンケイアトムズとかサンケイアトムヤクルトアトムアトムズです。
でスワローズって名前変わってきたんだけど普通国鉄ならば超永久欠番に…素直になる人だけどヤクルトの前身かサンケイアトムズ…。
よほど人間性が悪かったんだ金田っちゅうのは評判が。
普通やったらね…。
今だから歴史振り返ってしなきゃならんけど絶対に国鉄スワローズというあそこにいた金田っちゅうのは超偉大な人。
その宣伝はこの金田正一自身がPRしていかなきゃならんからちょっと助けてよいろいろと。
(笑い声)しかしまあ巨人へ入る前国鉄の時ね。
長嶋っていう後年偉大な野球選手になる人を5連続。
まあ4連続ノックアウト次の試合も入れて5連続。
よく調べてるね〜。
調べましたよ。
いや〜!珍しい。
珍しいって…。
それはもうこいつだけは打たれたくないと?あの鳴り物入りで入った長嶋。
それはやっぱり気持ちがあったんですか?よもや巨人入るとは思わんがね。
その時には南海ホークスに決まっとる。
決まってたの?決まってた。
もうニュース全てが。
南海ホークスへ入るという流れで。
それが南海ホークス入るそのものが突然巨人軍入団に決まったの。
はあ〜!という事は同じリーグ?同じリーグなるし。
え〜…。
好奇心があるじゃん私にも。
どういう選手かなと思いながら。
入ってきたから。
若いやつに負けられん。
高校出と大学出は8年違うんですよ。
学年が全てが歴史が。
それが打って入ってくる巨人に入ったとなった時に途端に騒々しくなった。
ざわざわづいてマスコミが。
マスコミがね。
鳴りもん入りで入りましたから。
巨人に入ったという事に関して何か物語を作らんといかん。
物語を。
わ〜っと盛り上げるためには何をしたらいいか。
矢面立たされたの私やねん。
彼が入ってきた時にねカメラマン半端じゃないよ。
ダダダダダダって来てね。
「是非長嶋と会って下さい」と言う。
こっちが上だからね「行きましょう」ってこっちは新聞載ったりテレビ出るの好きだから。
(笑い声)それで行って。
長嶋が前の後楽園のねセンターは390か何かあるのよセンターが。
書いてあるの。
その数字の前まで行って。
「長嶋さんスタンドへ上がって下さい」と言う訳カメラマン。
あいつ身が軽いからポ〜ンと。
跳び上がるの大変だよあそこまで。
トンと上がったの。
で自分も跳び上がろうと思ったら「ちょっと待って下さい」って。
「金田さんはスタンドの下からこのボールを差し出して下さい」って。
長嶋がそこへ手を出して金田さんがボール出して。
その見出しが「私はここへボール飛びますよ」って。
分かります?長嶋は「私はここへ打ちますよ」。
これほどの侮辱した写真ありますかね?新聞見てどうでした?腹が立つっていうより「ああこんなんかな」と思う反面谷田というキャッチャーがこれほっとく訳にいかんでって。
1年生なりの長嶋というものを一人前として扱おう。
偉いですね。
偉いじゃない。
当然勝負師はそうですよ。
そしてこれを倒すためにはどうするかって。
どうしたの?最高のコンディションで臨んだらなぜ長嶋が私を打てますか?どんないいバッターでもいいピッチャーは打てませんよ。
何やかんや言うても長嶋さんをちょっとは意識してた?意識させられたのその一枚の写真から。
これだけはと思ったのはそこから。
一枚の写真から意識させられて。
なかったら4三振いかなかったと思う。
1試合でね。
あ〜いかない。
やっぱり向こうもその4三振がまあ言うたらプロの…何て言うんですか洗礼を受けて。
よし打つにはどうしたらいいか。
あれがよかったんでしょうね。
長嶋はそれほど深く物事を考える男じゃない。
ハハハハ!分かりますか?単純明快に物事を考える人間だから。
そういうふうにおっしゃいますけども金田さんにお頼みして一緒にゴルフした時に長嶋さんと回ったんですよ。
その時にもう気分でパ〜ンと打つかと思ったらフェースをコテコテコテコテしながらなかなか打たないんですよ。
ボールがす〜っと上がってきた。
それうそやけど。
慎重。
それぐらい本当はすごく物事を考えてる人じゃないんですか?その慎重さと金田の慎重さもよく似てるんですよ。
慎重さであって単純なの。
野球そのもの考え方。
長嶋も金田もよく似てるの。
野球人としてこれほど素直な人も珍しい。
そのもっと素直な人がこの人。
難しく考える…。
いざ入るとなったら物の見事に単純に事を進めていく。
だから400勝できた。
400勝という。
4,490個って三振数はね天文学的な数字年数から言ったら。
完全試合は1回だけと違うでしょ完全試合は。
ノーヒットノーランやってるけど完全試合というのはこの完全試合はもうね語り尽くせない物語があるもんだからこうして月日もたってるけどこれにも武士の魂があってね。
やり返した完全試合ですよ。
杉下さんって中日にピッチャーがいるでしょ。
その人がもう国鉄球団をなめくってんの。
打てない勝てないの。
私もこの人にノーヒットノーランやられたの杉下さんに。
川崎球場で。
そのノーヒットノーランのフォアボール一つが私なの。
杉下さんがやれなかった完全試合。
今度今度返してやろう思ってる日がたまたまこの日に来た日であの人は今度こそ完全試合やろう思ってる。
狙ってきた。
こっちはそんなもん敵対してるじゃん。
ヘラヘラヘラヘラいって始まったのが完全試合。
(新次郎)えらいこっちゃ!
(亀助)こない大事な日を2015/10/18(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
桂文枝の演芸図鑑「マギー審司、入船亭扇辰、金田正一」[字]
落語家・桂文枝が、演芸界の選りすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、マギー審司のマジック、入船亭扇辰の落語「紋三郎稲荷」。対談のゲストは金田正一
詳細情報
番組内容
落語家・桂文枝が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、マギー審司のマジック、入船亭扇辰の落語「紋三郎稲荷」。対談のゲストは金田正一。
出演者
【出演】金田正一,マギー審司,入船亭扇辰,【ナビゲーター】桂文枝
ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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