徹底分析“大躍進JAPAN”〜ラグビーワールドカップ2015〜 2015.10.17


(実況)行け〜行け〜、トライ!ラグビーの新たな歴史を作った日本。
世界が、その大躍進に驚き日本でもラグビー人気に火が付きました。
今夜は、チームをけん引した3人のプレーヤーが生出演。
ワールドカップの4試合。
その23日間にいったい何があったのか。
南アフリカ戦、最後のトライ。
決断の背景に、審判の分析が。
武器となった低いタックルには背中の強化が鍵となっていました。
知られざる日本代表大躍進の裏側に迫ります。
♪〜生字幕放送でお伝えします
世界を驚かせたラグビー日本代表。
今夜は激戦を戦い抜いた3人の選手が来てくれました。
まずはキャプテンとしてチームを引っ張ったリーチマイケル選手。
そして、スクラム最前線で体を張った堀江翔太選手。
そしてそして、黄金の右足で日本を支えた五郎丸歩選手。
よろしくお願いします。
お疲れの中ありがとうございます。
改めまして、こんばんは。
平井理央です。
こんばんは。
豊原謙二郎です。
生放送で今夜お送りしてまいりますこの番組さらに2人のゲストをお迎えしています。
ラグビー元日本代表スタンドオフ現在はゼネラルマネージャーとして強化の責任者でいらっしゃいます岩渕健輔さんです。
よろしくお願いします。
今回の日本の大躍進日本のラグビーファンを大いに驚かせました。
そして、世界のラグビー界にも大きなインパクトを与えたとお伺いしてますけど。
世界のラグビー界からもたくさんのお祝いのメールをいただいたんですけどそのほかに、ほかのスポーツやそういったところからも勇気をもらったとわれわれも頑張るといったことばをたくさんいただきました。
そして、もう一方です。
タレントの吉木りささんです。
よろしくお願いします。
南アフリカ戦ですっかり、ラグビーのとりこになったと伺っていますが。
ラグビー初心者だったんですけれども南アフリカ戦の熱いプレーにすっかり、魅了されて今では本当にはまってしまっています。
確かにスポーツ界だけではなく私たち、一般社会にも非常に大きな影響を与えましたよね。
私たちに大きな勇気をくれたラグビー日本代表。
改めて今大会の結果ご覧いただきましょう。
こちらの成績、3勝1敗。
準々決勝進出まであと一歩と迫りましたね。
23日間に及んだ戦いにはどんなドラマがあったのか選手の生の声と今回、私たちが入手した秘蔵データも交えてお伝えします。
堀江さん、生の声ぜひ、よろしくお願いします。
頑張ります。
大丈夫ですか?ちょっと元気がないですが元気を出していただくためにもまずは南アフリカ戦から見ていきましょう。
試合前の国歌斉唱。
初出場となった五郎丸選手。
この瞬間、どんな思いでした?
ここまできたのには非常にいろんなことありましたし感極まるものがありましたね。
熱いものが込み上げてきている姿が印象的でした。
南アフリカはワールドカップ2度の優勝を誇る強豪。
今回のチームは世界最強のフォワードが攻撃を支えます。
さらにバックスはワールドカップでトライ王を取ったこともあるハバナをはじめ快足ぞろい。
試合序盤。
日本は低く鋭いタックル。
ハバナをはじめ強力バックス陣に仕事をさせません。
さらに準備してきたセットプレー。
高さのある南アフリカに対しても堀江さん、うまくいきましたね。
結構、相手の苦手なところを準備してきたんで結構、うまくいったと思ってます。
そのセットプレーからモールにつなぎ、トライ。
後半、再び日本のラインアウト。
かなり多くのオプションを用意されて今大会、臨んでいるように見えましたけど堀江さん、いかがですか?
ラインアウトですか?実際にはシンプルでどんだけ、僕らのテンポで出せるかということだったんでそこまで、こんがらがることはなかったですね。
このラインアウトから今度はバックスが魅せます。
最後は五郎丸。
五郎丸さん、これは初トライでしたが気持ちはいかがでしたか?
この大会に入る前からずっとバックスの調子というか結果がついてこなかったんですけどもこのワントライでしっかりとフォワードに恩返しができたかなと思いますね。
そして3点差を追う試合終了間際。
ラストワンプレーペナルティーゴールを狙えば同点の場面。
ここでトライを狙います。
堀江さん、これベンチで見ていてリーチ選手の判断どんなふうにご覧になりました?
行け行けと僕は思っていました。
こんな感じで行けるぞと。
いい判断やと思います。
そのスクラム。
日本は磨き上げてきた連続攻撃を見せます。
リーチさん、後半ぎりぎりで焦る気持ちもあったと思うんですけどどんな気持ちでしたか?
この試合わりと冷静に考えてて最後のほう、結構相手が、ちょっと焦っていたんでこういう判断をしてよかったです。
(実況)外2人。
数的には余った!行け〜行け〜、トライ!日本!日本、逆転!
日本ラグビーに新たな歴史を刻みました。
逆転した瞬間、本当に鳥肌が立って感動したんですけれども改めてこの勝因というものはなんだったんでしょうか?
準備の段階からしっかり、準備できて試合前、本当に自信があって勝った要因はすべてうまくいったって感じがします。
勝てると思ったのは試合の、どの辺りのタイミングだったんでしょうか?
ショット狙いにきたのがあったかなと思うんですけどあそこで、フォワードは勝ったなっていうか逃げたなと思ったんでそれと僕はバックスが一発でセットから取ったときは絶対、いけるなっていう感じはありましたね。
五郎丸選手はいかがですか?
堀江選手と一緒で南アフリカがショットを狙ってきたところですね。
あそこは非常にわれわれにとっても自信になりましたし行けるって気持ちになったと思いますね。
8月の強化試合のころですね少し私たち正直、取材をしていてちょっと不安になった時期がありました。
ただ、そのあとイギリスに渡られてからの短い間で取材をしている側でも何かかなり急速に研ぎ澄まされていったように感じたんですが、その辺りチームの中にいらっしゃってリーチさんその辺の変化っていうのはいかがでしたか?
優勝しにいくつもりはなくてチームの戦術、選手の間の組み合わせを試してそこで、ある程度自分の実力が分かってイギリス、渡ったあとにチームが絞って本当にチームが勝ちにいくために自分たちで考えてそれでそっから自信、つけました。
どんどん、自分たちが団結していってるなっていう感触って、やはりありましたか?チームの中でも。
自分たちで考えてどうやったらうまくなるのかどうやったら、よくなるのかっていうことをPNCでどんどん続けていってピーキングで南アフリカのときに一番ピークを持っていけたっていうところがよかったかなと思いますね。
ワールドカップ史上最大の番狂わせということもいわれていますがこの勝利というのは五郎丸選手改めて振り返って、どのように自分の中では思っていますか?
2019年日本でワールドカップが開催されるにあたって国内の盛り上がり世界からの信用度といったものが欠けていたんですけどもこの1勝によってすべてが覆されましたねいい方向に。
本当に過酷な練習を積み重ねてきてのこの1勝だと思うんですがその過酷な練習を続けてきた証拠写真があるんです。
こちら、上は3年前の春先の写真で下が、およそ1年後。
どうですか、吉木さん。
同一人物とは思えないほどの変化ですけれどもすごいですね、これは。
チームの皆さんやっぱりこういう体にどんどんなっていかれたんですか?リーチ選手、どうでしょう。
練習量がかなり多くてウエイトも1日2回もあるし自然と、でかくなります。
これ、お三方の写真はないんですね。
日本は世界のトップ選手の筋力を目標にこの4年間ハードワークを続けこの夏にその数値に近づいたこんなデータもあるんです。
こちら、一番上が世界トップクラスの筋力で下が2013年春日本代表選手の数値です。
そして、その下、2年後。
2015年夏ことしの夏の数値がこの値ということでほぼトップ選手の数値にぐぐっと近づいたという結果ですが。
このパワーがついたことで何が一番、変わりましたか?
この数字だけ見ると筋量では少し劣る部分がありますけど走力といった部分では間違いなく、日本は世界で一番走れるんで。
少し日本のほうが上かなと思いますね。
走るパワーを身につけたうえに走れるようになった。
吉木さんが一番気になったプレーというか何かあるんですよね。
私が一番印象に残ったものは最後のトライなんですが、特に特に豊原さんの絶叫もすごかったんです。
(実況)外2人。
数的には余った!行け〜行け〜、トライ!日本!日本、逆転!
この長い沈黙。
実は、計りましたら40秒ありました。
何があったんでしょうか豊原さん。
これ、スタジアムがものすごい歓声だったんですよね。
これを日本の皆さんに聞いてほしいという意図もあったんですがことばにしたら何か、自分の涙腺ががたがたっといってしまいそうで実はしゃべれなくなっていたというのが正直なところですね。
ちょっと絶叫の前にバン!っていうような音が…。
「トライ!」って言ったあとに興奮して机をバン!ってたたいてしまったらここに置いてあった時計がぽーんって飛んでいったという。
それを見ていた解説の薫田さんがあぜんとしているそんな沈黙でもありましたね。
感動を数々いろんな場面を見ましたがあのトライを生んだのは同点ゴールではなくそのスクラムを選択した選手たちの決断です。
先ほどお話も少しありましたがリーチ選手が、あの日の朝エディーヘッドコーチと一緒に海に行かれたんですよね。
どんな話をしたんですか?
海の横のカフェ行ってミーティングしてて最後の最後ペナルティーの選択肢は自分がフィーリングしたことをそのままやればいいと言われていて実際、試合になったらそのとおりになってその結果になりました。
あの選択なんですけれども実は、その選択の裏には周到な分析もあったんです。
ラグビーのプロレフェリー平林泰三さんです。
エディ・ジョーンズヘッドコーチからワールドカップで日本戦を担当する審判の分析を依頼されました。
平林さんは、テストマッチで日本人最多の22試合で審判を務めた第一人者です。
ワールドカップの審判は試合の3か月前に公表されます。
どのようなプレーで反則をとりやすいかなど、その癖を分析。
日本チームに伝えていました。
審判の分析が最も大きな効果を発揮したのが、南アフリカ戦です。
この試合の審判は、フランス人のジェローム・ガロセさん。
平林さんはガロセ審判が反則をとるときのある癖を突き止めました。
スクラムを組んだ腕を曲げて下に崩す反則。
これを厳しくとる傾向があったのです。
日本の選手たちは試合の中でその癖を意識してプレーしていました。
一方の南アフリカ。
3点リードで迎えた試合終了間際スクラムで反則をとられます。
(実況)ペナルティだ。
腕で意図的にスクラムを崩したとガロセ審判にみられたのです。
残りワンプレー。
(実況)日本、スクラムを選びました。
ここで日本が選択したのは逆転トライを狙うスクラムでした。
そして…。
(実況)外2人。
数的には余った。
行け〜、行け〜、トライ!勝利をたぐり寄せたスクラム選択の裏には審判の癖まで分析する周到な準備があったのです。
日本の選手の皆さんはすごく反則が少ないなというイメージがあったんですけど実はこういった分析からこそだった実戦だったんですね。
でも、このスクラムで実際に堀江選手は審判の癖、どのくらい意識されていましたか?
僕自身より僕じゃなくて1、3番が結構意識していたかもしれないですね。
審判にペナルティーが起きたときに審判に僕が言われたときにやっぱり、その癖があったからちょっと1番、気をつけてとか3番、気をつけてっていう話できるようにしていましたね。
トータルで、この分析は役に立ちましたか?
ものすごく立ちましたね。
スクラム、試合前にレフェリーと話すんですけどそんときから、ちょっと話してこういうの意識してるんでとか向こうはこうしてくるんでとかそこから駆け引きが始まるんで。
そんなにレフェリーによって癖というか、個性が違うんですね。
全然、違いますね。
リーチ選手は試合中よく審判とかと話してらっしゃいますけどあれって、どういう話をしてらっしゃるんですか?
レフェリーにプレッシャーかけるんじゃなくて自分たちに問題ありますか?ってまず聞いてなんもないですよって言ってもし相手に気になることがあったらひと言、言ったりそういう話をします。
コミュニケーションって大事なんですね。
コミュニケーションと信頼関係は大事です。
そのかいあって、日本は1次リーグを終えた時点の各国の一試合平均のペナルティーの数というのが7.75。
これ2位のニュージーランドが9.25ですからダントツで少ないペナルティーということなんですね。
そういった審判の分析などもあったということでした。
これ以上ないスタートを切った日本ですけれども次のスコットランド戦。
勝てば目標だった準々決勝進出に近づく大事な一戦となりました。
中3日で迎えたスコットランド戦。
前半14分。
五郎丸がキックで魅せます。
五郎丸さんこれ、かなり攻めましたよね。
攻めましたね。
流れもそんなによくなかったんで一か八かで蹴りましたね。
そして、このラインアウト。
ボールを入れるのは堀江。
これが、この試合最初のトライにつながります。
リーチがフォローに入ってトライにつなげました。
リーチさん、キックで攻め込んでこのセットプレーからのモール。
日本らしさが出たといっていいんじゃないですか。
これも分析してて絶対ってフォワード全体で分かっていました。
一方のスコットランド手堅く得点を重ねます。
そして、前半終了間際。
五郎丸の、このタックル。
五郎丸さん、このぎりぎりでのタックル見事でしたね。
前半も最後だったんでここで点数をあげるわけにはいかなかったんで責任はしっかり果たせたと思いますね。
しかし、後半。
あ…ここが悔しいですよね。
これで日本はだめ押しトライを許します。
日本、手痛い黒星を喫しました。
この試合中3日で疲労がたまっていたのでは?という指摘もあったんですが意外なデータを入手しました。
これは選手が持っている携帯端末の画面です。
これを使って選手は毎朝疲労度、睡眠の質筋肉の痛みなど7段階で申告しているんです。
五郎丸選手、これは毎朝、やられてたんですか。
毎朝やりますね。
ちょっと嫌だったんですか?
嫌じゃないですよ。
ただやっぱり寝坊したりとか朝ごはん、食べなかったらすぐばれるんで。
そういった意味も含まれています。
すべて自己申告ということですね。
この数値を南アフリカ戦からスコットランド戦までの疲労度をまとめて見てみました。
こちらのグラフなんですがご覧いただくと試合で一気に消耗そこから急回復していることが分かります。
筋肉痛の度合いも、ここに重ねてみましょう。
疲労度に筋肉痛の度合いを重ねるとこういうグラフになるんですが筋肉痛の度合いも同じような傾向が見えてきます。
これ、数値だけを見てきますと、リーチさん、これ回復していたように見えるんですが。
見えるんですけど最初で気持ちを高めているんですけど最後の20分は足が止まってしまったですね。
こんなふうに急に回復するのがすごく不思議なんですけれどもどうやって回復されるんですか?
かなり優秀なトレーナーさんがいるので毎日毎日、トレーナーさんと会話しながら体、触ってもらいながら自分でアイスバスに入ったりリカバリーをしっかりしてあとは気持ちですね。
今アイスバスという単語があったんですが疲労回復のために日本代表こんなことにも取り組んでいたんです。
こちら、宮崎合宿での映像なんですが使っているのは氷風呂アイスバスですね。
これ、五郎丸選手ちょっと苦しそうな表情ですかね。
これ、夏なんですごく気持ちいいかな。
冬も同じようにするんで冬はつらいです。
本当に衝撃的な映像なんですけどこれ疲労回復に効くんですか?本当に。
効くらしいですよ。
岩渕さん、効果としてはどういう効果を?
アイスバスはわれわれ、トレーニングの一つとして捉えていてやはり、急激に筋肉を冷やすことで次の回復をよくするというものなんですが最初は選手痛いくらい冷たいので嫌がっていたんですけど最初から強制的に入ることで習慣になってきましたね。
海にも入っていらっしゃいましたよね。
あれもそういう効果で。
リーチさん、私中3日となると、どうしても疲労が原因かと思っていたんですけれどもこのスコットランド戦の敗因はコンディションだけではなかったということですか?
言い訳はしたくないです。
疲れたって言って負けたとは言いたくないですけど負けた原因はいろいろあって一ついえるのは集中力が最後の20分は切れました。
スコットランドとは大会前にも対戦されていたと思うんですけどそのときとは何か違うところってありましたか?堀江選手、いかがでしょう。
そんな感じなかったとは思うんですけどね。
中3日っていう部分コンディションも分析のほうも短くなるんでその気持ちが高ぶりすぎたり勝たなあかんっていう部分で情報を頭に入れすぎてっていうのはあったかもしれないですね。
もうちょっとシンプルに考えればよかったかなと思いますね。
短い間に情報を落とし込むのに少しうまくいかなかったと。
岩渕さん中3日で次の試合が回ってくるというスケジュールは次の大会も続くかと思うんですがそういった短い時間に強豪と立て続けに対戦する難しさというのは岩渕さん、いかがでした。
このチームは先ほどから準備というのがキーワードでずっと中3日の試合というのも過去3年間ずっとやってきたんです。
ただし、この試合を近くで見ていて一番、感じたのはメンタル面の準備というのが中3日でするのが非常にやはり難しかったと。
私の立場とすれば強豪との中3日の試合を組んでおきたかったというのが一つ、大きな反省になってますね。
大きな教訓が得られたという試合でもあったんですね。
さて、2試合終わったところで1勝1敗。
日本が入っているグループBの星取り表こうなっていました。
首位のスコットランド2位の南アフリカを日本とサモアが僅差で追う状況です。
第3戦はその直接対決。
お互い一歩も引けない中での一戦となりました。
日本の真価が問われる第3戦。
サモアは、このとき世界ランキングは日本より上。
個人のパワーが持ち味です。
すごい迫力ですけれども。
五郎丸さん、皆さん厳しい表情ですがどんな思いで、このサモア戦臨まれましたか。
あとがなかったんで目の前の相手をしっかり倒して次につなげたいという気持ちだけでしたね。
試合序盤、日本は2人がかりのタックル。
サモアに攻撃のリズムを与えません。
さらにスクラムでも押します。
セットプレーでは堀江さん事前に上回れるというそんな話もありましたが実際、どうだったんですか?
実際は行けるって話はしてたんで。
元気なときはもうちょっと控えめながらいつかチャンスくるときに仕掛けようというときで5m前で相手が1人いなくなってチャンスがきたんでおもいっきし行こうという話はしました。
そのスクラムで日本に認定トライが与えられました。
そして試合終了間際には連続攻撃。
後半、攻め込むサモア。
懸命のディフェンスでピンチを防ぎます。
リーチさんナイスタックルでしたね。
さらに日本はキックで着実に得点を積み重ねていきます。
リーチさん、このサモア戦は日本のプランどおり、完勝というそんなイメージでしたが実際、戦っていてどうでしたか?
実際、戦って今まで、サモアとやってちょっと違いました。
そんなに気持ちが入ってないように見えました。
堀江さん、サモアのよさを出させなかったと、そんなふうに見えましたけども。
ワンストラクチャーが上手なのでサモアのゴール自陣5m前でもどんどん、一気にトライまで持って行かれる力はあるのでそこを押さえれるようにしっかり全員が戦略戦術を理解して試合に臨んだんで相手の強みを出させなかったと思います。
日本のスクラム本当に圧倒していました。
前回大会までは日本からは想像もつかないんです。
劇的に強化したということでサモア戦では11回の日本ゴールのスクラム。
1回も奪われていないという。
堀江さんほう…っていうお顔をされていますけどご存じなかったですか?
一本一本、集中してたんで。
あまり、過去のことをやるとあれなんで。
でも、堀江さんこんなにも体格差があるのにもかかわらずどうして、こんなにもスクラムが強くなったんですかね。
一人一人がウエイトが強くなったというのもありますけど低く組んで、お互い話し合って相手をどう崩していくかっていうのもしっかり中でコミュニケーションがどんどんとれるようになったんで全員同じような考えでいける感じ。
その練習から、準備からうまいこといったかなと思いますね。
先ほどの筋力のデータをもう一度見てみましょう。
実は、ここの中に日本のスクラムが強くなったことが表れているんです。
背中の筋肉を鍛えるチンニング。
その値が、この2年間のトレーニングによってベンチプレスを上回りました。
世界のトップクラスの選手も同様ということで。
堀江さん、やはりスクラムを組むといううえでは背中の筋肉が非常に重要であるということですね?
背中が丸くなると一気に弱くなって押されてしまうので特に前3人はこの背中がどんだけまっすぐした状態で後ろ5人の力を前に伝えれるかっていうところだと思うので背中は重要だと思いますね。
筋力アップでスクラムの効果っていうのはやはり実感されましたか。
しましたね。
前に、大きい相手でもプレッシャーをかけられるのはかなり実感していると思います。
チンニングの値を上げるため積んだトレーニングがこちらです。
これ、ロールアウトという体幹と背中を同時に鍛えるトレーニングなんですがこれ、頭から、おもしを…。
このトレーニングはきつかったですか?
きついですね。
こっちも、きついんですけど首、ぶら下げているんで丸くなってしまうとすぐ背中とか首、痛めちゃうんで…。
逃げ場がないままやってるっていう感じなんで。
思い出して、ちょっと暗い表情になられてしまったのかなと思いますが。
そこらじゅうがぴきぴきしてしまいそうな映像でしたけどさらに、この試合なんですけども五郎丸選手のキックというのも効果的に決まっていました。
4ペナルティーゴールということですが。
五郎丸選手のキックといえば、こちら。
細かいルーティンなんですが。
コマ送りのようにそろえてみました。
右手でイメージをしながら両手を前で合わせましてモーションに入っていって最後、インパクトと。
どうでしょう?ご覧になってみてご自身のコマ送りの画像っていうのは。
視聴者の方に伝わるかなって不安がありますけど。
ちょっと、この部分録画をして、あとでもう一度見返していただけたらと思いますが。
この動きの中で、ルーティンで大切にしていることってどういうことですか?
構えだったり動きだったりというのはそんなに重要ではなくて同じ動作をすることによって自分のキックを成功率を高めていくという考えですね。
いかに、このルーティンが大切かこの方からメッセージが届いています。
イングランドの伝説の名キッカージョニー・ウィルキンソンさん。
ワールドカップの通算ペナルティゴールは歴代最多の58。
2003年にはイングランドを初優勝に導きました。
五郎丸選手のルーティンはウィルキンソンさんがモデルです。
今回の五郎丸選手の活躍。
五郎丸選手は学生時代にこのウィルキンソン選手からアドバイスをもらう機会があったということですが今のことばをお聞きになっていかがですか。
最高の褒めことばですね。
彼より、いいキッカーは本当に見たことなかったんで本当にうれしいです。
思い返して彼のアドバイスで非常に参考になったことってあるんですか?
アドバイスというよりも彼の練習に対する姿勢ですね。
本当に1本1本こだわってたし、キックだけで約1時間半くらいですかね本当にキッキングコースを集中しながらやっていたのが印象的ですね。
五郎丸選手がウィルキンソン選手のような存在になっていかれるんでしょうね。
そして、最後のアメリカ戦にまいりましょう。
前日に予選敗退が決まった中での試合となりました。
3勝目を狙った日本。
この試合、若い力が躍動します。
前半7分。
22歳の松島が今大会、初トライ。
リーチがつないでラストパスを出したのは堀江。
堀江さん、ナイスパスでした。
ありがとうございます。
この辺りのパススキルの高さというのは日本は、堀江さん。
みんなできると思います。
さらに28分。
初先発、大学生の藤田も続きます。
リーチさん、これ藤田選手がモールの中に入ってきてしかもトライ取りましたね。
本当、びっくりしましたね。
トライした瞬間に分かって本当にびっくりしたけどすごくうれしかったです。
そして五郎丸。
13得点を挙げマン・オブ・ザ・マッチの活躍を見せました。
日本、過去最高の成績を残し大会を終えました。
五郎丸さん日本だけではなく世界中の皆さんが感動に包まれましたがどんなお気持ちでしたか?
やっぱりベスト8に達したかったと思うのとこのチームがこれをもって解散をしなくちゃいけないというさみしさ。
いろんなものが混ざってましたけど。
試合、現地で取材をさせていただいていて本当に選手それぞれもやりきった表情。
あるいは悔しさのほうが上回ってる選手いろいろ感じたんですけども堀江選手、いかがでした?
僕は結構やりきったっていう感じで。
一試合一試合すべてかけていくのでまず、USAに勝ったことに達成感喜びを感じていましたね。
それ、終わってからちょっと残念な気持ちがきたという感じですかね。
リーチ選手はいかがですか?
試合終わったあとに勝ってよかったっていうそれだけ、よかったです。
みんなと別れるのはさびしいですけど次、2019年あるんでもう一回、この経験できるのを楽しみにしてます。
試合前エディーヘッドコーチのことばが非常に響いたというふうに伺ったんですがどんなことを話されたんですか?堀江さん、お願いします。
最後、本当にいろいろとやってきてプライドを持ってやろうって。
そこでエディーさんも涙をしてかなり全員気合い入ったんじゃないですか。
涙って見たこと、それまでは?
いや、なかなかないですね。
最後の最後で泣いたっていう感じもまたね、気合い入りますよね。
ぐっときますね。
ここまで日本代表23日間のお伝えしました。
このあとは、いよいよおよそ2時間後に始まる決勝トーナメントを展望します。
ワールドカップの舞台イギリス。
ラグビーは国民的スポーツとして広く愛されています。
イギリスでラグビーが生まれたのは、1800年代初頭。
一人の少年がフットボールの試合中手でボールを抱えて走り出したのが始まりといわれています。
世界で初めて国際試合を行ったのもイングランド代表です。
ユニホームの胸には地域の花・ばら。
その伝統は今の代表チームにも受け継がれています。
ワールドカップの参加国はいまや世界83の国と地域にまで広がっています。
国の誇りを背負った選手たちの最高峰のプレー。
世界中が注目しています。
いまさらなんですが実はこのスタジオ準々決勝が行われるロンドンのトゥイッケナムスタジアムを模しています。
どうでしょう?堀江さん気付いていらっしゃいました?
全然、気付かなかったです。
ということで現地には伊藤慶太アナウンサーがいます。
伊藤さん!
本物のトゥイッケナムスタジアムの入場口にいます。
決勝トーナメント、最初の試合南アフリカとウェールズの試合まであと2時間ほどと迫ってきました。
急に寒くなってきた気がするんですが日本の選手が帰国してから急に寒くなったような気がしたんですがきょうもビール片手に観戦といい方が目立ち始めています。
地元イングランドは1次リーグで敗退しましたが熱気は変わらずという感じがします。
このトゥイッケナムスタジアム1909年の会場で100年以上の歴史があります。
8万2000人が収容できましてラグビー専用スタジアムとしては世界最大級の規模です。
中にも入ってみたんですけども空気が変わるといいますか本当に存在感の大きさに圧倒されました。
その聖地で行われる試合ですけども南アフリカは初戦の日本戦で敗れたあと立て直しまして、グループB1位で勝ち上がってきました。
一方のウェールズのほうはけが人が相次いでいるんですが厳しいグループAを2位で通過。
堅い守備を誇ります。
ラグビー発祥の地イングランドで世界一に勝つのはどのチームになるんでしょうか。
決勝トーナメントがいよいよ始まります。
伊藤さんありがとうございました。
豊原さん、同期なんですよね。
彼はひとつき半最後までいますからねそろそろ、納豆とかが恋しいんじゃないかなと思います。
決勝トーナメント組み合わせをご覧いただきましょう。
こちらのVTRご覧ください。
世界ランキング1位前回優勝のニュージーランド。
ここまで奪ったトライは全チーム最多の25。
全てのポジションに攻撃的な選手をそろえます。
狙うのはワールドカップ史上初の連覇。
ニュージーランドを追うのが世界ランキング2位のオーストラリア。
固い守備が際立ちます。
奪われたトライは4試合で僅か2。
一方、攻撃では世界最高のアタッカーと呼ばれるフォラウ。
その活躍に命運がかかります日本戦の敗北をきっかけにチームが結束した南アフリカ。
強力フォワードがパワーで相手を圧倒。
調子を上げてきました。
2大会ぶりの頂点を目指します。
南半球の3か国に挑むヨーロッパ最強のアイルランド。
武器はバランスの取れた隙のない試合運び。
1次リーグではフォワードとバックスがかみ合い4戦全勝。
目指すのは北半球2回目の優勝です。
映像でご紹介したオーストラリアのイズラエル・フォラウ選手ですが残念ながらけがで準々決勝は欠場ということになっています。
選手の皆さんが注目する選手っていらっしゃいますか?リーチ選手、いかがでしょう。
僕は、ニュージーランドのサム・ケイン注目しています。
ニュージーランドのサム・ケイン選手はどんなところが注目ポイントですか?
本当にスターティングラインの実力があって、でも、いつもリザーブのほうにいます。
でもタックルだったり一番、ハードなところにいつもいます。
スーパーラグビーではチームメートでしたから。
活躍、注目になりますよね。
ニュージーランドサム・ケイン、注目してください。
そして、堀江選手注目の選手、いかがでしょうか。
オーストラリアのショーン・マクマーン選手。
彼はオーストラリアにいたときの一緒のチームメートで一緒に練習してそこまで体大きくないんですけどめちゃくちゃパワーがある選手でタックルもアタックも激しく勝ってくる選手なんですごい注目度が高いですね。
日本のプレーにも参考になる。
五郎丸選手が注目する選手は?
リッチー・マコウですね。
やっぱり世界ランク1位のチームを率いて、恐らくこの大会は最後のキャプテンになると思いますけどもその有終の美をどういった形で飾るのか。
彼の姿っていうのをチームが、どう支えるのかこういったところ非常に注目していきたいですね。
五郎丸選手はどの国が優勝すると今、ずばり思われていますか?
ニュージーランドですね。
堀江選手は?
分かりません。
リーチ選手は?
僕、オーストラリアかなと思います。
岩渕さんはいかがですか。
日本が戦ったスコットランドに頑張ってほしいなというのとあとは日本といえるようになりたいという気持ちです。
番組もそろそろ終わりの時間が近づいてきました。
2019年、自国開催を控える中これからの目標をお一人ずつ伺いたいと思います。
リーチ選手いかがでしょう?
これから2019年に向けてたくさん、トップリーグの選手が日本代表になりたいっていう選手を増やしていきたいです。
来月に始まるトップリーグもぜひ、優勝したいです。
堀江選手は?
2019年のワールドカップに向けてなんですけど一個一個、積み上げていきたいと思いますけどまずは来月から始まるリーグに集中してそれ、終わったらまたスーパーリーグと一個一個積み上げていって上にいきたいと思います。
五郎丸選手は。
本当に国民の選手に応援していただいたんですけど画面を通じてということで来月からは国内でトップリーグ開幕しますし実際の目で見てもらえる機会も多くなると思いますのでそういったリーグの中で実際に本当に会場に足を運びたいと思ってくれるような、われわれはプレーをしていかなくてはいけない。
そして岩渕さんの立場からするとこの人気、この成果を今後につなげていくそういうこともお考えだと思いますが。
この男子の試合はひと区切りついて、今選手たちが話したように自分たちのチームに帰っていいプレーを見せてほしいなと。
一方でオリンピックの種目にもなっていますので11月には男女の予選もありますのでここでも男女がしっかり切符を獲得して次につなげたいと思っています。
吉木さん、ファンとしても楽しみですね。
これから、もっともっと日本全体で応援していきたいですね。
路上にたたずむ1頭の小牛。
2015/10/17(土) 21:00〜21:50
NHK総合1・神戸
徹底分析“大躍進JAPAN”〜ラグビーワールドカップ2015〜[字]

日本代表が大活躍し注目が集まるラグビーワールドカップ。17日夜から決勝トーナメントがスタート。「日本は今回、なぜ大躍進したのか?」その秘密を生放送で徹底解剖する

詳細情報
番組内容
日本が初戦・南アフリカ戦で歴史的勝利をあげ、注目が集まるラグビーワールドカップ。17日夜からは、ベスト8が出そろい、決勝トーナメントがスタートする。「かつて1勝しかできなかった日本は、今回、なぜ大躍進したのか?」、「決勝トーナメントの見どころ・注目国は?」、「世界のスーパースターたちの驚きのプレーを一挙紹介」など、知られざる世界最高峰のラグビーの魅力を生放送でたっぷりと伝える。
出演者
【ゲスト】五郎丸歩,リーチ・マイケル,堀江翔太,吉木りさ,【出演】平井理央
キーワード1
ラグビー
キーワード2
ワールドカップ

ジャンル :
スポーツ – その他の球技
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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