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維新:異常事態 参院執行部側、会派失う

毎日新聞 2015年10月21日 22時16分(最終更新 10月22日 00時57分)

 ◇「除籍」片山氏提出の退会届有効

 山崎正昭参院議長は21日、維新の党の小野次郎総務会長ら執行部側5人について、新党に参加する片山虎之助参院議員が提出した維新会派からの退会届を受理した。参院は執行部側が無所属となる一方、除籍された片山氏ら2人と新党に近い4人が会派に残る異常事態となった。

 片山氏は、同氏らを除籍した執行部への対抗措置として退会届を提出。執行部は異議を申し立てていたが、参院会派代表者だった片山氏が会派印などの必要書類を保有していたことから、有効と認められた。

 また今井雅人幹事長は21日、新党側の「現執行部は無効」などの主張に対抗し、郷原信郎弁護士らの意見書を公表。代表の選任や任期延長は適正などと指摘し、新党側の総務省への党解散届提出が偽計業務妨害罪、大阪の党本部が管理する党の口座の政党交付金を使う行為が業務上横領罪にそれぞれ当たる可能性があるとした。

 今井氏は「仮にこのような犯罪行為が行われれば刑事告訴などの法的手段も辞さない」とけん制。11月中に代表選を実施する方針を明らかにした上で、代表選に必要な党員名簿を新党側が引き渡さないとして、「選挙妨害だ」と批判した。11月1日に松野頼久代表の任期が切れるため、任期を次期代表選まで延長している。

 ◇中間派4人離党

 一方、「中間派」の衆院議員4人が21日、維新を離党し、新たな政策グループを発足させる方針を決めた。村岡敏英、小熊慎司、重徳和彦、小沢鋭仁の4氏で、22日にも執行部に離党を届け出る。新会派の結成を検討しており、橋下徹大阪市長の新党「おおさか維新の会」との連携も視野に入れている。【福岡静哉、飼手勇介】

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