日歯連:参院選見送りへ 元幹部の起訴受け会長謝罪
毎日新聞 2015年10月21日 21時39分
日本歯科医師連盟を巡る政治資金規正法違反事件で元幹部3人が20日に起訴されたことを受け、日歯連の高橋英登会長は21日、東京の歯科医師会館で記者会見し、事件について初めて謝罪した。また「選挙は厳しいと思っている」と述べ、来夏の参院選への組織候補の擁立を見送る方針を示した。
高橋会長は会見で「国民や歯科医療に携わる全ての方々に多大なご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と述べ、頭を下げた。
一方で組織としての違法性の認識や巨額の費用を投じた後援会活動の是非などについては「裁判に深く関わることでコメントできない」と言及を避けた。政治団体としての日歯連も起訴されているが、団体としての認否も「裁判で明らかにする」とだけ述べ、説明しなかった。
日歯連は今年4月に東京地検特捜部の家宅捜索を受ける前に、来夏の参院選の組織候補を既に選出していたが、今後の幹部会議で擁立見送りを正式決定する。団体の問題点の検証と再発防止に向け、組織刷新委員会の設立も検討しているという。【平塚雄太】